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『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4-感想

18000円払って新旧辞めジュ対決の野次馬しにいったら令和の鮎川太陽担()になった話です。正確には長髪ビジュアルの鮎川担。本人が一番ウケてるから安心して。





【公演情報】

ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4-

原作:EVIL LINE RECORDS
脚本:亀田真二郎
演出:植木豪
音楽監督:KEN THE 390
テーマソング:井手コウジ

キャスト
イケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!”
山田一郎:高野洸
山田二郎:松田昇大
山田三郎:秋嶋隆斗

ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”
碧棺左馬刻:阿部顕嵐
入間銃兎:水江建太
毒島メイソン理鶯:バーンズ勇気

シブヤ・ディビジョン“Fling Posse
飴村乱数:世古口凌
夢野幻太郎:前山剛久
有栖川帝統:滝澤諒

シンジュク・ディビジョン“麻天狼”
神宮寺寂雷:鮎川太陽
伊弉冉一二三:荒木宏文
観音坂独歩:宮城紘大

ディビジョン・ダンス・バトル“D.D.B”
Toyotaka、RYO、gash!、SHINSUKE、HILOMU、Dolton、KENTA、GeN、KIMUTAKU


【公演日程】

2021年2月5日(金)~19日(金)
東京都 TOKYO DOME CITY HALL

2021年2月25日(木)~28日(日)
大阪府 メルパルク大阪 ホール

2021年3月5日(金)~7日(日)
福岡県 福岡サンパレス ホテル&ホール

https://hypnosismic-stage.com/track4/





先に言っておくと相変わらず18000円は高い。18000円払ってるのに、全席装着義務のあるフェイスシールド(ロゴ入り)を「記念品だから持って帰ってね!」って言われるの、本当に煽り上手すぎか?って思いますね。18000円払ってるのにゴミの回収もしてもらえないおれたち。ヒプステロゴ入ってるから他現場で使えるわけでもないのに。track1のホーン並みにいらん。18000円の話はtrack1の時散々したので早々に終わります。


mishu-h.hatenablog.jp


このブログ書こうとして「音楽監督」という新しい役職表記を見つけたんだけど、これいつから入ってもらってたんだろ。パンフ買ってないので確認できないんだけど、ヒプステはオリジナル曲が普通にいい曲なので逆に納得しちゃった。
構成と演出は相変わらずだったかな………明確にイケブクロvsヨコハマ、シブヤvsシンジュクでバトルする感じでもないので話はほぼないっていうか、もうライブステージって言い切った方が早いと思った。あとキャスト12人いるから今回はこんなにダンサーいらなくない?別にお芝居できるわけでもないし、っていうのが相変わらず芝居に重点を置いてる観客の意見です。ソロシーンあるキャラと無いキャラの差がついちゃってて、同じダンス見るなら普通に各キャラがソロシーンやる構成の方が嬉しかったな。というわけで各キャラの感想量に差があるのは単純に見せ場の差だと思ってください。あとフェイスシールドあるからいいか、と思ってオペラグラス持っていくの忘れたので大体の記憶がふんわりしてる笑



【track1組の話】
track1の子たち、めっちゃラップとダンス上手くなってる~~~~~~~~~~~!!!!!!って感動してたら、後日配信版を見てラップパートはほぼマイクが入ってないことに気付いて笑った。まぁ普通にあんなダンスをしながらラップをやるのは厳しいので、慣れないリップシンク大変だねぇという気持ちになったんだけど、いやしかしだったらあのマウスシールドの存在意義とは???ってますます闇を感じてしまいましたね。いる?ほんとにいる?そもそも効果がないと散々言われてるのに?なんで?
あらんちゃんサマのバラードソロダンスとかみずえちゃん銃兎の体幹しっかりダンスが見られたので、収録音源流すこと自体は悪いことばっかりじゃない。ほんとに。そして収録音源ということを差し引いても、track1組がみんなラップ上手くなってたのは確かなんですよ。特にラストのディビジョンバトルの曲が良かった。そもそもヒプマイ自体が好きなのって、声優陣がライブやるとどんどんラップ上手くなっていくのが面白くてハマってるので、それが舞台でも感じられたのは嬉しかったなぁ。配信買ってる人がいればよく見てほしいんだけど、リップシンクが極端に下手な(時折放棄してる)のもtrack1組なので、正直者多すぎ……オモロ…ってなってしまったし、愛着湧く。イヤモニつけてないからどうしたってズレるよねそりゃ。でも一生懸命やるその感じが好きだよ私は笑

今回、楽曲的に一番好きだったのは銃兎と理鶯で違法カジノ殴り込みするやつ。お芝居的にもダンス的にもみずえちゃん銃兎が超イカしてて最高だった。あとtrack4やるにあたって衣装もウィッグも再調整入ってて、腰のラインがはっきり出てたので作画も向上してた。色んなスキルを底上げして銃兎しっかりやってるみずえちゃんを見ると、track1座談会で公演中も銃兎を模索し続けてた姿思い出してほっこりする。努力を積み重ねられる役者好きです
あと、なぁカズ(概念)のターンが今回も健在でそれがあらんちゃんサマのソロでがっつりダンスだったり、過去回想のやさしいサマも見れたりと全体的にすごい贅沢だったなヨコハマのターン。あらんちゃんサマのソロダンス見るために配信買ってもいいと思うよ私は。

一郎くんが「なにがなんだか分からねぇ!!!」って言うのがすごい好き。私は、ヒプノシスマイクにおける山田一郎(と木村昴)という存在は推しとか関係なくコンテンツの要という『一番星』だと思ってるので、ラストのディビジョンバトルで全員が揃った中で一郎が出てくるぞ、っていうあの瞬間の空気感がたまらなかった。座長とか主役とかじゃなく、このコンテンツのド真ん中にいるのは一郎くんなんだよ……今回説教ラップなかったの寂しくて、帰宅後track1見ちゃった……
ラップ上手くなったな、ライブシーンの動きが良くなったな、って明確に感じたのは二郎・三郎コンビで、相変わらず大人げなさすぎるハマ2人相手にするくだりもすごい良かったし、単純なラップスキルでいったらイケブクロが完全に飛びぬけてたので、尚更マウスシールド憎すぎた。あれ、音が高い方が反響が大きくなっちゃうみたいで2人の喧嘩シーンのセリフがめちゃくちゃ籠ってて、こんなにラップ良くなってるんだから芝居も良くなってるのにこの仕打ち!!!!!!!ってなったので、散々効果がないって言われてるのにやってる感出すだけの感染症対策はやめろネルケ





【track2組の話】
お察しの通り、track2見てないまま行きました。終わったその足でタワレコ走って円盤買って即見たので許して。
キャスト解禁された瞬間からtrack1とのバランスの悪さを不安視してたんだけど、これは大丈夫なのか?って思ったところがやっぱりことごとく大丈夫じゃなくて、結果的にバランスが良かったっていうか……想像通り良くないところは良くなかったっていうか……笑

とりあえず乱数から寂雷せんせへの感情がデカすぎて生身の人間でやられると気圧されちゃったね………「全部僕がやる」ってあれすごすぎない……?乱数自体がヒプマイのストーリーを背負いまくってるので、世古口くんの理解度というか咀嚼量にスキルが完全に追いついたらもう勝てないなっていうドキドキに満ちてた。これは一郎・左馬刻ともがっつりぶつけたいし、TDD時代がっつりやってほしすぎる。幻太郎・帝統との絡みにがっつりエモが出ると死人が出るやつだけど、このポッセはわざとらしくエモ要素入れない方が映えそう。
滝澤くんの帝統って原作というより野津山くん(声優)にめっちゃ似てない?なんだろう、あの黒目がちのくりくりした目元かな。私は野津山くんを速水御大にすくすく育てられてるかわいい生き物だと思ってるので、その点でものすごい愛着が湧いてしまって、かわいいねかわいいねラップもダンスも上手だね!ってずーっとにこにこして眺めてた。前ちゃんは相変わらず美魔女の有名コスプレイヤーだなって感じのバチバチダブルラインメイクだったので、2人にお化粧教えてあげればいいのにって思ったんだけど、帝統のあの素材の味を活かしたビジュアルが変わったらそれはそれで寂しくなっちゃうよな。

幼馴染コンビ、特にみやこの独歩にめちゃくちゃ期待してたんだけどあまりにも……あまりにも見せ場がなくてだな……お芝居としてもラップスキルとしてもなんら問題ないのに、独歩的な見せ場というかキレるくだりが殆ど無いしさらっとしすぎ。あれ盛大にやる話ならちゃんといいものを見せてくれる役者なのを知ってるだけに、ここは完全に不完全燃焼感が残ったなぁ。この2人の良さってドラマパートとかよりディビ曲とかソロ曲が持ってる印象があって、この辺がマジで全員にちゃんと見せ場作ってほしかったな、なんならソロシーンほしかったな、って感じた大部分といってもいい。
あと多分なんだけど衣装さんはスーツ得意じゃないんだろうなって思った。独歩のくたびれた感とか、一二三の洗練されたオシャレさが全然出てなかったのはtrack2から変わってなくて、スーツで体型補正は難しいよなぁと思いつつも割喰ってるなって気持ちもあって、ほんともったいないところが多すぎた。



【長身長髪がヘキのおたくのあたまがおかしくなった話】
7ORDERの面々が出てる作品の感想書くたびに「前世に縁がなかった」って言ってきたんだけど、太陽はがっつり縁があったというかこれでもかってほど見まくってたんですよね。毎週Ya-Ya-yah見てたし、「植木さんと20年前のMステとか夜もヒッパレで顔合わせてる*1」って話がtrack2の特典であったけど、多分それも見てるんですわ。おかげで逆バイアスかかってたというか、あの頃の印象がずーっとあったので出演作見たことなかったし見るつもりもあんまりなくて。

そ れ が こ の ザ マ 

中学生か?って感じなんだけど2次元おたくとしてのヘキが100周くらいした結果、今は「長身・長髪・陰キャ*2」が刺さる体質になってるんだ。もともとヒプマイの推しも寂雷せんせで、この人のビジュアルがいかに自分のヘキにドストライクかということをまざまざと認識させられたんですよ………全身のバランスがあまりにも親の顔より見た立ち絵*3と合致しすぎてて、ああ私マジでめちゃくちゃ神宮寺寂雷のビジュアル好きだな……って思って完全に放置してたARB(ヒプマイソシャゲ)も再開しちゃったよね。ウケる。
あの立ち絵がそのまま動いてるだけでもおたく的にはかなりタチ悪いのに、20年前くらいからずっとアンバランスな長さだった手足使ってるだけあって振付省略したりとかじゃなく正しくリズムに当てて踊ってるの、それだけで無理じゃない????無理じゃん?????若手俳優界隈って背が高くて手足の長い男は割といるけど、踊れる男となるとそうそういなくて、その踊れるレベルが段違いな上に″魅せる″ことを主眼に育てられてきた男なので、ほんとに悶えすぎて死ぬかと思った。長いおたく人生で初めてジャニーズの生産ラインから生まれたものをもろ膝に受けた。
まじまじ見るとやっぱりダンスが上手い、ってわけじゃないんだけど、あのウィッグと白衣を翻すことにこだわり続けながらみんなと同じ振付踊ってるのが神宮寺寂雷を預ける先として十分すぎてだな……………
太陽自身は肩から肘までの長さが肘から手首までより長いし、そもそもなで肩なんだけど(track2バクステ参照)、寂雷せんせの白衣はがっつり肩パッド入れて補正されてるし、イラスト同様肩口の縫い方が斜めになってるので腕の長さが作画通りになってるんですよ。しかも腰回りはサイドと後ろのタックにそれぞれドレープ入ってるからターンするとめちゃくちゃ裾広がってもう……勘弁してください……ヘキに刺さりすぎてつらい…

寂雷せんせ、聖人君子っぽい印象が強くなりがちだけど私は「君たちも男ならラップできるだろう?*4を筆頭にあの見た目で突拍子もないこと言うし大人げないところが好きなので、太陽のせんせはすごい沸点低くて脳筋っぽいとこがまたツボだったんだよな………解釈的にどうこうではなくただ私の好みの寂雷せんせだなってだけの話なんだけど、乱数が真正ヒプノシスマイク使わなかった後の応酬の完全にキマってる目とか、track2からぶんぶん振り乱すから今回がっつり毛量減らされてるウィッグとか、全部が刺さってしまいもういやだ。あと声というより速水さんの発声の仕方、息の入れ方とかそういう部分を寄せてきたことによって、声自体は実はそこまで似てないんだけどどんなセリフ発しても寂雷せんせだな、って納得させてくる技術、どうかと思った。もちろん褒めてるんだけど、それはそれとして変態すぎる。
長身枠、ということでシブジュクのキャスト解禁されるまで勝手に神宮寺寂雷候補に挙げてたのは別の俳優だったんだけど、顔つき的にも太陽でよかったと思うんですよ。首から下ばっかり見てたけど。今はなぜか手元にあるブロマイドを見つめている。





千穐楽なんかまた告知あるっぽいけどなんだと思います?もう開き直って本家でもまだ解禁できてないライブやればいいんじゃないかと私は思ってます。
marshmallow-qa.com

*1:それ言っていいんか?

*2:神宮寺寂雷に限って言えばあの人は全然陰キャじゃない

*3:ヒプマイ公式のキャラクターページ飛ぶと真っ先に出てくる全身画のこと。これ1つで最初の1年くらいコンテンツ維持してたよ。

*4:なぜこれがtrack2になかったのか理解できない