愛より重くて恋より軽い

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『髑髏城の七人season月 上弦の月』感想まとめその4

そろそろ髑髏関連のエントリ書きすぎじゃない?これを最後のエントリにしたい気持ちと安くはないぞチケット代、の精神で一つずつ丁寧に残したい気持ちがせめぎ合ってるところです。今月で終わるとか信じたくないので、あのぐるぐる城を永遠の住む場所にしてほしい。

 

 

 

 

 

 

【1/28 マチネ】

 

荒武者隊歌「CHE.R.RY/yui
\こ~い~しちゃったんだ!たぶん~きづいてな~いでしょ~♪/
兵庫「チェリーってさくらんぼっていうんだよ♡南蛮の言葉かな♡」

椅子にされてる剣布、今日は途中でマントの中から顔出されて、頭なでなでした後に顎の下をすりすり撫でられてた。ライビュ前までの赤蔵斬る時のやつみたいな感じ。その後、前髪ポンパの辺りにちゅーしてもらえてたヽ(;▽;)ノぽわ~っとしちゃう剣布ちゃん、乙女……


べらんめぇ要素を抜いてる上弦蘭、男っぽさはしっかり残ってるのでただただ美しさが増してた。ライビュでやっていたパターンより断然中性的で美しかったけど、これは微妙に間に合わなかったのか、あのモードが抜け切れてないのかどちらかなぁ。と思いつつ、やっぱりこれくらいのメリハリつきすぎない感じが好きだなって思った。

関東荒野で数珠掴んだまま肩で息してて、「俺たちは自由になったんだ」って捨の言葉を聞きながらゆっくり顔を上げて天を仰いでたけど、戻ってきたんじゃなく天を、殿を見ていた。そのまま俯いた表情も全然戻ってこれてなくて、狸穴登場した後も一幕の間ずーっとその影を背負った感じがして美しかったです。どんなに刀ぶん投げるのが荒くても、関東荒野に現れる時の跳躍が高くて膝辺りまで見えてても、語り口や節回しが大人しくなると儚げにさえ感じられるのは、翔平くんの美しさあってこその魔法だと思う。

無界屋でのくだりも微妙に戻ってこれてない感じがあって、太夫「髑髏党二万人相手にどう戦う気だ」って言う時も、身内として諭す感じというよりは、策があるのか?ないだろう?と武士として問い諫める、みたいな感じがあったのが、今まであんまり観たことのない固さを印象づけてたかな。じん平さんが兵庫にやられるところは、前みたいに腰折って覗き込んだりはしないんだけど、微動だにしないまま目見開いてた。みうらんべさん、ちょっと真面目な子になった…?

太夫との三途の川のやりとり、「たとえ血塗れの手でも、洗えば落ちる」って言われたときに頷かなくて、「三途の川に捨ててくりゃいい」って言われてようやく一つ頷いたのが、本当に素直な人だなぁって思った。いつもと様子が違って、戻ってこれてないことが太夫にもきっと伝わっていて、だからこそ捨てればいいんだよ、って念押しされてることに本人は気付けてないんだろうなぁと思った。

黄泉の笛の口上も、気だるげというか力を入れてない感じが今までともライビュ仕様とも違ってた印象。そのまま声量上げることなく、でもぐっと力が入った「安くはないぞ、天魔王」との感情の繋がりというか、胸の内に小さく灯った火がじわじわ燃えていく過程を見ているような、そんな感じ。そこはかとなく未亡人感がある、そういう艶っぽい美しさだった。

下弦が如何わしいことになってると話題の夢見酒後の蘭。上弦は鎧のちょうど心臓辺りに手を添えて、時折子どもを寝かしつけるようなピアノを弾くような指先の仕草をたたん、って触れてた。仮面の付いていない頬から首筋、心臓まで撫でて、たたん。きりちゃんリンチしてる天魔との対比がすごいんですけど、どっちも見たい場合はどの席に座ってればいいんでしょうか。円盤で二画面構成にしてほしいポイントが増えた。

無界襲撃は言葉の荒っぽさこそないものの、節回し強め。「救いの里か、笑わせるな」の時の一蹴する感じといい、上弦蘭にしては珍しく一幕も二幕も太夫との心の距離がある印象。ヤンキーに寄ってると遅れた反抗期かな、とか言えるんだけど、一幕のあの艶っぽさ見てるとやっぱり関東荒野での天魔の言葉が効いてるんだろうなぁと感じた。

今日は蘭定点寄りなので、「貴様の死に場所はここだからだ」ようやく右二の腕辺りを斬られてることを確認しました( ◜◡◝ )あそこでグッと歯噛みするのがいい。ラストの太夫との対峙で声上げて笑ってたのが、今日の印象の中だと文字通り自嘲という言葉がよく似合っていて、やっぱり大人テイストの蘭だったなぁって感じたまま。


知ってた。知ってたけど、太一さんほんとにライビュのために調整した天魔をライビュでピークにして、あっさり成仏させていた( ◜◡◝ )知ってる間の取り方をする天魔王さまだ~おかえり~

「森、蘭丸」で完全に堕ちた蘭を見てニタァって笑うの、ライビュ前からだったっけ?すでに記憶が胡乱。「目を上げれば見えるはずだ」辺りとか目玉がぎょろぎょろ動くことが多い関東荒野で、蘭を見る時だけ視線がぴたり、と止まる。見ていて気持ちがいい、としか言いようがないんだけど、あれが見られると一気に天魔の感情が読み取れるような気さえしてきて、わくわくする。

「私とお前なら必ず上手くいく」で頬撫でるところ、触れるのが固定になってるどころか、そのまま親指で蘭の頬にかかる髪を払ってたのが、すっごい、刺さった……なんだその距離感は……今日の蘭が苛烈でないことも相まって、天魔に触られてるのも違和感がなくなったなぁと思ったらこれだよ………

口説き序盤の天魔も割と大人しいというか、蘭の気だるげな雰囲気に合ってた感じのトーンだったんだけど「殺し合いがよく似合ァう」から一気に火がついてくる。一応形だけでも交渉した上で、それが決裂した場転のニュアンスがよく出てたけど、唐突というか大仰な感じがしないのがいい。

「助けてくれたぁ」の言い方変わってた。いけないんだ~、みたいな感じの、子供っぽい煽り方。ニュアンスとしては序盤頃もそうだったんだけど、その後の「私に死んで甦れと」って言うときに笑うのといい、端々に子供っぽさというか幼さが出てきてた感じがする。「つまらん話だ」までは天蘭お互いに大人の顔してたのに、口説きが進むに従って二人とも8年前というか、昔に戻っていくんだよなぁ。それまで座に立ってたのに「殿の、夢を」って言う時だけしゃがみこんで、足元に蹲ってる蘭と目線の高さを合わせるのも、子供に対しての仕草だなぁって思った。

とてつもなく今さらというか、鳥の時に散々言われてたことなんですけど、「現れましたな、駿府殿」の天蘭セリフ割りはワカと逆なんだな…っていうのを、前日久々にゲキシネでワカ見たおかげでようやく自分でも実感しました。上弦蘭をこんなにも殺し合いがよく似合う蘭にしたのは(色んな意味で)あんたのせいだよ…という気持ち。

「少なければ少ない方がいい」ライビュ課題ほとんど消滅してたのにこれ残ってた!w「お前に良いことを教えてやろう」までが苛烈なのも置き土産。「お前もまた、私の駒だ」で笑ってた気がするんだけど、これは初めて見た気がする。「あの人の天は『すべて』私のものだ」って囁くような声色で言ったのがすごく記憶に残ってて、この一連の流れの感情の煩雑さが更に増してた。こんなに蘭のこと見下してたのに、盾になって態勢崩したまま縋りつく蘭の腕を何度でも引き上げようとしていたところに、久々に蘭より年長者な天魔の姿を見た気がした。捨が生きていて、混乱が頂点に達したところで見えた素、という感じもしたけど、基本的に蘭が大嫌いなのは変わってないんだよなぁ。蘭が好きだった頃もあったというのに。


捨と贋鉄斎のくだりもう忘れちゃったw乳首突かれるのに合わせて右、左、って言った流れで真ん中、って言ったがためにまた股間ぐりぐりされてたり、ガラスの喉って話で\俺は大丈夫だー!/って福士捨に言わせたい贋鉄斎だったり、ぐだぐだで忙しい( ◜◡◝ )仲良しでかわいいねぇ

福士捨もソワレでエンジンがかかるというか、マチネは自分で自分のコントロール効かなくなるところが多いんだけど、今日は特に感情が乗りすぎてセリフが一瞬吹っ飛んだり、六天斬りのラストでマントをなかなか外せなかったり、割とひやっとすることが多かった印象( ◜◡◝ )でも上弦のそういう危なっかしいところが好きなのかもしれない……いや、危ないことはない方がいいんだけど…

きりちゃんの拳をぎゅっと掴んだまま、軽く自分の方に引いて抱きとめるのあまりにも月9だった……おれたちの捨之介、すごいぞ…笑 わっ!ってびっくりしたきりちゃんだったけど、すぐににぱ~っと笑って捨の背中をあやすみたいにぽんぽん、って叩いてあげてたの良かったなぁ。その後、捨がふら~っと倒れかけた時も慌ててたけど、嘘だよ、って感じで笑ってすたすた歩いてく捨に、えっ?大丈夫なの?ってなってたのめっかわでしたけどね……捨、お前ってやつは本当に……きりちゃんをその場に置いて兵庫たちのところに一人で向かうの初めて見た笑

 

「まがい物でも、人の命が救えんだ!」っていうあの言葉、天魔王を騙る人の男=まがい物、だと思ってるんだけど捨が伝えたかったことはなんだったんだろうな、ってふと思った。これ次回以降の登城宿題。

『髑髏城の七人season月 上弦の月』ライビュ感想まとめ - 愛より重くて恋より軽い

登城宿題の話。まがい物、を人の男という意味合いで受け取ったように、全部の言葉をストレートに受け取ると、天地人の中で汚れ仕事を担っていたのって地ではなく人だったのかな、と。その役目は天である殿から任されたもので、でも殿はもういないんだから、その役割から自由になっていいんだ、と言いたかったのかな。ワカでいうところの『仕事』というワードを暗に示している、と思うと、ワカの三人と同じように上弦天もその役割/仕事以外の生き方を選びようがなかったことを、上弦捨は分かってるんだろう。それでも殺すのではなく、止めると言う。

『ワカドクロ』はあくまで役者の年齢層を現した2011の呼称だけど、月が『超ワカドクロ』と呼ばれるのはそもそもキャラ造形の幼さを示しているんだよなぁ、と改めて感じた。分かってるのに、自分だって全然捨てきれてないのに、それをあの男に求めてしまって、結局目の前で死なれてしまったことで初めてそれが傲慢だったことに気付くんだなぁ、上弦捨は。

 

 

 

 

 

【1/28 ソワレ】

 

荒武者歌:「POP STAR/平井堅
\アィワナビィアポップスタ~キミヲモット~♪/
兵庫「声ほっそ!!!ポップスターって俺みたいなやつのことなんだって!」

太夫「いい男を友達に持ってんじゃない」を飛ばして「いい男~!?」って言っちゃった兵庫、一発アウトで罰ゲーム決定かな………( ◜◡◝ )「すごい早く言っちゃいました…」って反省に太夫がてーぃ!とかまして転がっていく兵庫( ◜◡◝ )転がったまま凹んだ兵庫を本気で励ます荒武者隊( ◜◡◝ )ざわつく板の上と客席( ◜◡◝ )千秋楽期待しましょう。

兵庫とおでんさんが「この里を駆け込み寺かなにかと~」って言い合ってるところ、狸穴さんがすっごいにこにこしながら、兵庫の後ろからひょこひょこ顔出しておでんさん見てるの!wほんとに第一印象から決めていたんですよ。前日に見たワカ狸穴が嘘つきにしか見えなかったのでいっそ感動した。純愛だ…

マチネに続き、剣布なでなで。ソワレもマントの中から出てたというか、最初から入れてなかった?撫でまわしたものの、ちゅーは無し。弄ばれている。


ソワレはビンタあったよヽ(;▽;)ノマチソワで変えてきたというより、兵庫のミスに対しての制裁みたいなものでしたがw「らんべーちゃん♡」→右頬ビンタ→「さっきはすいませんでした……」こっちもびっくりしすぎてその瞬間の蘭の反応見てませんでしたが、たぶんびっくりしてたでしょうね。

マチネの儚さはどこへ( ◜◡◝ )元ヤン感戻ってきてたよ!翔平くんもソワレの男なのかな!w 登場時に「鬼の居ぬ間の、乱暴狼藉か」って灯りを吹いて消すところがあるんですけど、下にスイッチがあるので灯りに手を添えてそれをパチンと切り替えるのがマチネはうまくできなくて。ソワレはどうかな~と思って見てたら、そもそもスイッチの位置が手を添えた場所とは全然違うところにあったというwwwその雑さ、めっちゃ上弦蘭らしくて良いと思います。

鳥蘭が力を抜いてた場面だったので、名残で全然見てなかったんだけど、関東荒野で狸穴さん出てきてからの蘭。鉄騎兵の槍を掴んで止める→両手で押し返して、片手で腰に差してた刀を抜く→斬る、だったんだけど、あの人あんな綺麗な顔してどれだけ剛力設定なんでしょうか。すき。

映像班らしい目のお芝居というか、太夫が霧丸のところに行ったタイミングでそっと目を伏せて数珠を握る、とか天を仰いで遠くを見る、とかライビュではっきりと!を求められていた部分の余韻が細かいお芝居に残ってる蘭。後方席でもオペラ使わない、という人は結構いるみたいなので、確かにそこまで届くお芝居かと言われると正解ではないのかもしれないんだけど、これはもうひとえにステアラが悪いとしか言えないかなって……キャパ1300なのにこんなに距離感出ちゃうのがわるい…(典型的もんぺの発言)

夢見酒の仔細レポすると頭がおかしくなりそうな今日この頃。ライビュ以降めっちゃ長いんだよなぁ…wソワレで久々にピンポイントの角度入ったんですけど、あれ実は結構早々に血糊のやりとり終わってるんですよ。口元僅かに浮いてるの。なのにあのモーション続けてる。マチネでは天魔に頭撫でられて、その手に触れようとしたところで髪掴みあげられたから、蘭も自分の頭に手を添える形になってて。その伏し目がちな表情といい、ソワレの血糊のやりとり終わってるのに天魔の背中に手を添えたままのモーションといい、どんどん師匠の遊びに乗っかっていく蘭……掌の上で転がされるおたく…

無界でのボウガン回し、すごい回数増えてた。最早すっかり手に馴染んでいるご様子。荒武者隊が決死の叫びを挙げてるところで天魔が頭かいてるのは以前からなんだけど、今日のソワレは蘭も首鳴らしてて、二人揃って全然聞いてない。そこから斬りかかる時に歯を見せて笑ってる蘭の姿を見たのは初めてかもしれない。8年前も2人で戦に出てたんだろうなぁ。「こんなにも楽しいことを、なぜ俺は忘れていた」って言いながら刀に自分の顔映して見てる。あの瞳孔開いてる姿こそが森蘭丸であると視認している仕草。

贋鉄斎指差すところとか、刀を肩にかけて鉄パイプ持ちするところとか、無界襲撃の時の蘭は好きな仕草が多すぎるのに全然覚えられないんだよ(;;)やはり定点カメラになるしかない……天魔見る時はどうしたって抗えないから、意識的に定点になるしかないんだ…

今日初めて生駒の最期のくだりの蘭を見てたんだけど、そもそも天魔が生駒を斬りつけたところからその行動が信じられなくて、口開いたまま呆然とした表情をしていて。生駒が刀を構えると思わず腰を浮かして手を伸ばして止めようとするんだけど、それでも止まらない刀が振るわれた瞬間、蘭は顔を背けて生駒を見なかった。口説きや無界で蘭を煽った後、必ず視線を固定して反応を確認している天魔とは対照的だと感じたし、だからこそこの蘭は天には勝てないんだろうなって感じた瞬間だった。


ライビュ課題から解き放たれて自由になった天魔はソワレも指先で蘭の髪を払ってたよ……がぶっと噛みつこうとしたところを「やめろ!」って止められて、蘭の方向かず正面向いてぺろっと舌出してた。なかのひとのクセで出るやつじゃなく、お芝居として出してたやつ。夢見酒後のべろんべろんといい、舌が芝居している。何を言ってるのか分からないと思うけど、私もよく分からない( ◜◡◝ )

子供っぽい天魔は続行中。太一さんが自由に遊びすぎて声掠れてるというのもあった気はするけどw要所要所で囁くような掠れた声色使ってみたり『お前が去った』、その後でな」の強調の仕方で言外に蘭を咎めて、持ってる仮面と頬をすり合わせるようにしたり、蘭より自分の方が殿に従順であったと示すことが、優位に立つ要素なんだなと思った。蘭が夢見酒飲み干した後の「見事だ、蘭丸」の興味ない感じとかも、子供っぽい天魔が蘭を子供扱いしてるように見えた。

マチネはきりちゃんが落ちなかったのでそのまま蘭の方に背を押しただけだったんだけど、ソワレは落ちちゃったのでニヤリと笑ってきりちゃんの頬をぺちぺちするやつでした。「捨之介、あやつになにかを託しているのか」の後の棒読み笑いは蘭を子供扱いしてるものとは違うので、そういう意味では天魔は霧丸を子供だから、と思ってはいないんだよなぁ。良くも悪くも。

お色直しのところで幹部陣と蘭が喋ってるところ、少し開いた扇子を縦にして斬られた傷を隠すように顔の左半分を隠してるんだけど、その佇まいが美しくて、今回の絵画ポイントです。(鳥蘭は夢見酒後に刀or玉座にしなだれかかる絵画ポイントが存在しました)あそこ結構よくやってることが変わるから、公演期間序盤はちゃんと確認してたんだけど、最近は蘭ばっかり見てたので教えてもらって久々にいいものを見ました。

生駒のくだりの天魔、どんどんあからさまな嘘泣きになっていく。あれはもう生駒に対してではなく、それを見ている蘭に向けてやってるんだろうなぁ。「勘違いするな」ってしがみつく蘭に腕を掴まれるたびに刀を振り上げたり、掴む腕を外そうと踠いたり、相変わらず蘭のことが嫌いだって感情が溢れてたんだけど、それでも無界襲撃まで片時も蘭から目を離さないし、蘭と話す時は必ず目線の高さを合わせるんだよ。口説き「殿の想いを、殿の夢を」って言った後、ゆっくりと手を伸ばす蘭と視線を合わせた天魔が、今日は一つ頷いてその手を掴むことを促してた。蘭の行動をしっかり見て、反応してる。人心を掴む、ということに長けた姿がそこにある。

それでも、蘭を引きずりこんだのは「あの人の天はすべて、私のものだ」そう言いたいがためだったんだろうなぁって感じるくらい、この言葉に込められていた感情が強かったように思えた。自分への言葉が遺されなかったことがどうしても許せなくて、蘭の感情を煽って煽って、殿の遺志に反しているのだと告げて、蘭のすべてを滅茶苦茶にしてやって、それでも満ち足りることはないんだろう。もう完全に嫉妬の方向でギア切り替えてる天魔。


贋鉄斎と捨。ツンデレがどうとかいう話だった気がする……もう全然覚えてないのでよそでレポ探します…wとりあえず捨は端っこに地図おくのをやめようね( ◜◡◝ )つんのめってデレっと出ちゃう

福士捨は六天斬りの時に一つ一つの仕掛けを展開しながら笑うんだよね。ああ、やっぱり怖いなって思った。捨自身の想いとしては天魔を殺す気がなくて、昔馴染みを義理と縁によって止めようとしてるんだけど、それが天魔にとってどれほど甘い考えで、どれほど残酷な選択を迫っているのか分かってない。あれは鎧を物理的に剥いだだけではなく、人の男の侍としての矜持とかそういうものまで叩き折ってしまっていることに気付いてない。仇敵の前に膝をついて殺されることなんて当たり前で、どこまでも屈辱的なのに、捨にはそれが分からないんだよなぁ。


久々に前方入ったからかな?って思ってたけど、人のレポ見てる限り、やっぱり最初の関東荒野で荒武者隊が渡京追い払ったりやいやいしてる間の捨ときりちゃん、私語多かったですよね?w いつもあんなに話してる感じしなかったけど、どこかのマイクが拾ってたのかな?何故か捨が着物の裾をふんどしの端が見える辺りまで捲ってたけどなにを話してたんだ。マチネでは捨の傘に興味津々でなんだこれ……どうなってんだ…ってそろそろ近寄って、つんつん触ったとこを捨に見つかってこれか?って向けられてびっくりしてたきりちゃん。

スケボーになる板、髑髏城での乱戦の中できりちゃん一回落としたよね?兵庫のミスが大きすぎたので記憶薄れ気味だけど、お休みの日も別仕事してる面々は本当にお疲れだろう……シングルキャスト連勤中の桃さんも相当だろうけど、リズムが出来てる方が楽という話もあるしねぇ。


ぐるぐるカテコで天蘭が次どうぞ~って手出すところ、みうらんが手をくるっと返してたの見た人いません!?!?あそこいっつも天魔の扇子見ちゃうから知らなかったんだよ~~~(;;)最高だったので次回からはオペラ捨てるしかない……

カテコトリプル、罰ゲーム当確を知らせるように兵庫の左手掴んでボクシングの審判みたいに掲げる天魔、めっちゃいじめっ子の笑顔だった( ◜◡◝ )土下座してから挨拶の礼する兵庫の可愛さ。笑いながらマント翻して去っていく天と、両手頭の上で掲げて指差してく蘭のいじめっ子コンビもっとください。

 

 

 

 

 

【2/2 ソワレ】

 

荒武者隊歌:「粉雪/レミオロメン
\\こなぁ~ゆきぃ~ねぇ、こころま~でし~ろく~そめら~れた~なら~//
兵庫「ふた~…あれっ!?」置いてかれるアニキ

月見の宴で青吉の泥酔っぷりがすごいと聞いたのですが、今日はひたすらおとみちゃんにお酒注がされてた( 'ω' )withBに注いでくんないんだよー!って訴えても逆に注いでやんなよ、って言われてた( 'ω' )禁酒令だ……


みうらん定点カメラして気付いたこと:蘭以外を見てる余裕が全然ない。まったくない。これは参った。捨も天魔も見たいポイント多いのに、蘭定点してると全部三途の川に捨ててきてしまう。きりちゃんはよく見れた。

数珠関連のモーションが完全に固定になってるんだけど、関東荒野に降り立つ時の超跳躍がなくてアレーーーーーーー!?!?ってなったんですが、肌蹴るのを避けたのか、足の調子が芳しくないのかどちらだろう。あれ好きなんですけど、でも無理はしてほしくないし、なんとも。

ビンタのところは前から兵庫の肩を抱く形で止める→リンボーダンスの要領でこれなら~と上半身が仰向けの体勢で進もうとする兵庫→額当てをほぼ真上からべしん、と叩く。かわいい。絡みが長い。

関東荒野で捨に止められて刀を鉄パイプ投げした後の蘭、28ソワレも今日も両手の指をぴったり揃えて顔まわりにかかる髪をサッと後ろに流すんだけど、それが本当に最高なので今後登城予定がある人はそこだけでも蘭に注目してください。雅。幽玄。

「ここが髑髏城、ここが小田原城って天魔が説明する時に、天魔の方を向いてきちんと正座してる蘭は躾の行き届いた小姓だったんだと思うよ。その前後は片足立てて膝立ちなのに、天魔がおりかを椅子にするところで方向転換して正座するんだよ。

「その策、絵に描いた餅だ」の時の足ダンがなくなってた。28日は力入れずに足落とす勢いだけで音鳴らしてたんだけど、今日は足上げることもしなかった。足首ガード力が上がってしまった蘭。

「その剣でこの胸を貫け」って言われる前から天魔に向けた刀が震えていて、捻り上げられると更にその震えが増すのが見えて、ああ完全に斬れなくなってるんだなぁって思った。この時点でここまで揺さぶられていると、夢見酒飲まされる前から堕ちてるの納得しかないなぁ。

オラオラではないんだけど、でも圧が強い感じはする蘭。関東荒野で「私は殿の最期を看取った」って天魔が言った瞬間から泣きそうに顔を歪めるし、「俺の三途の川は血塗れなんだ。洗えば洗うほど真っ赤に染まる」の時も泣きそうな声と表情してた。「殿を捨てて拾ったこの命」はもうほとんど泣いてたし、こんなにあからさまに表情に出る上弦蘭、珍しいかもしれない。

「どこまでも生き延びろと!」って蹲りながら泣くように言った蘭は、「お前と共に成し遂げたい」って言われた時のやめろ!も泣いていて、やっぱり殿と一緒に死にたかった男なんだなぁって感じた。夢見酒のところであんなにしっかりと天魔の背中に手を添えた蘭を初めて見たんだけど、あの仕草自体が8年前に蘭の手から零れ落ちていったもの、諦めなければいけなかったものへの郷愁なのかなぁと思ったり。

一方で今日の蘭、そもそも登場時から笑ってたんだよね。「いい調子だなぁ、髑髏党」って言ったところから口元が笑ってた。黄泉の笛も「あんまりこいつを鳴かせるな」の後でうっすら笑っていたし、無界襲撃では斬ってない時も笑ってる方が多かった。殺し合いがよく似合ァう。

無界襲撃のポニテで下してる顔周りの髪、右の束がばらけてきちゃっててピンマイクに引っかかってたんだけど、それがすっごい作画の耽美度を上げていた………「人間五十年、夢まぼろしのごとくなり」の時に右手の掌と手首の辺りで乱れた髪をかきあげる蘭、しかとこの目に焼き付けました。最期に倒れた時も口端に一筋引っかかっていて、今日のみうらんべさんは神作画が過ぎる。

一回やってしまってるだけに足首はちょっと心配が残るものの、翔平くんがここまでタフなのはいい意味で予想外すぎた。多分今日の太一さんは喉とかコンディションいまいちだったんだと思うんだけど、口説きで一回蘭の刀受け損ねたんですよ。初めて見ました。蘭が刀止めてなかったらほんとに髑髏城の城主変わってたよ……( ◜◡◝ )蘭定点してたら刀上がってこないからびっくりしたんだけど、あれはマントが引っかかったのかな………今日の蘭は殿のことも人の男のことも忘れられいなくて、「お前が去った」と責められるとすぐ顔歪めてしまうような精神状態だったことで命拾いしましたね。


天魔王誕生の六欲天をご存知か?」の口上、そこまで極端ではないんだけど蘭に「お前に良いことを教えてやろう」というあのトーン自体は似ているかな、となんとなく感じた。あれは徳川兵に語り掛けているように見えて、自分自身に天という存在を刻み込むための祝詞なのかもしれないなぁ。本能寺が燃えた数日後なんだもんなぁ。天は堕ちても天の意志は滅びはしない、と人心を掴むその言葉で自分自身の心を支えていたのかもしれない。そう思うと、上弦天が「私は天だ」と叫ぶこと自体がなによりも人の男の技量を指し示している。蘭を口説いたように、自分自身にも嘘をついていたのが冒頭の場面なのかもしれない。やっぱり上弦天は光秀を唆したのかもしれないけど、殿を殺すつもりはなかったのではないか、と思っちゃうんだよなぁ。

左の毛量が増えた姫カット、どうしてもつけまつげとか口元に引っかかっちゃう天魔。長さ的にもいつも自在に操ってるロングではないので、どうしようもないんだろうなぁ。きりちゃんリンチで蘭に声かけられたところで、しきりに舌ぺろっと出してて、なんだろう?って思ったら剣布を椅子にする前に顔突き出して口に入った髪の毛とってもらってた。お礼のように椅子にした後で頬っぺたをむぎゅ~っと掴むドS天魔。

「お前もまた、私の駒だ」って言ってニヤリと笑ってたの、この回だったかな。天魔を庇う時の蘭がいつもより一段下に倒れたから、蘭に腕を掴まれてそのまま引かれたような形で膝ついて高さを合わせた天魔。もう片方の腕でも掴まれると刀振り上げるんだけど、そのまま高さのまま突き飛ばされたから両膝をつく体勢で一旦座り込んで、「愚かな奴だ」の前に嘲笑が入ったのが観てる方の感情を全力でおかしくしにきていた。

これは別に斬鎧剣が吹っ飛んだ件があったからということではないと思うけど、捨にもがっつり目線合わせてくる天魔なかなかこわい。顎を少し引いて、上目遣いになるような感じで目線を据えるあの仕草、蘭だけにやってるわけじゃなかったんだなぁ。

ラストの「捨之介」はやわらかなトーンじゃなく天魔王のトーンだった。「天魔王として死ぬがよいはいつだって天魔王のトーンで、天魔から捨への呪いの言葉だと思っていたけど、この捨の呼び方は捨の思想を拒絶しているように感じた。あと、落ちる時に足をクロスして右足を上げるように後ろへ倒れていくので、最後に残るのが左足という妙技が生まれていた。こわい。


贋鉄斎ルーム。丁寧にな!( ◜◡◝ )客席に背中向けて座って捨の笑顔を観客に見せてくれる贋鉄斎とか、右の出口から出て行って左から戻ってくる捨とか。あれ?いない?ってきょとんとしてたけどお前を追いかけて贋鉄斎も行っちゃったんだよ!w そろそろゲラにはつらい自由さが出てまいりました。しんぺーさん本当に好き……めっちゃ好き…

六天斬りに入る手前の「それがなぜ分からねぇ!おめぇも!蘭兵衛も!」のところで手に斬鎧剣を上手に吹っ飛ばしちゃった件。それ自体はそこまで大きなミスじゃない、というか各シーズン大体起こることだと思うんだけど、一瞬動けなくなっちゃったことの方がヒヤッとした。流れが切れるのこわいねぇ。

この日の捨、すごく暗くて笑わなかった、という話が後から散見されたんだけど、そういうタイミングに限って蘭定点始めてしまった日だったので、全然意識できなかったのが反省点。ただ、本当に天魔を『止める』つもりがあるのかな……捨に自覚はないかもしれないけれど、このままの勢いだと天魔を殺してしまうのではないかな……という怒気があったことだけは覚えてる。


今日のきりちゃん、すっごいカッコよかった。一幕のめそめそ上弦きりちゃんから本当に顔つきが変わってる。「お殿様だってご存知のはずだ!!!」の力強さ、今まで見た中で一番だったと思う。それでもやっぱり、vs剣布のところの渡京との絡みとかはちっちゃい子で、きりちゃんは上弦の光。

荒武者隊に運ばれるところで「いたいよぉ」って泣き言いうきりちゃんは今日もかわいい。今日のきりちゃんおぢさんは、うっかりきりちゃんの大事なところを見てしまったわけですが、無界屋で手当てされてぐるぐる巻きになった包帯って以降の一幕しかつけてないんですね。二幕は無しになってた。

金五百枚運ばれてきた時のきりちゃんが家康への礼してる、という話を聞いて確認してきました。皆がわー!ってなってる時に捨の横に座ってるきりちゃんだけ、わー!って顔のまま家康の方を振り返って軽くぺこり、って頭下げてた。この辺りのくだりのきりちゃん、徳川兵が運んでくるのを見て「持って帰れるかな〜✨」運んで来た徳川兵に「つよそうですね✨」と話しかけたりとにかくかわいいタイムすぎる。

無界での兵庫とじん平さんのやり取りを見ながら、『おお、おお』って頷いたり、『ううん』って首を横に振ったりしてるきりちゃん。きりちゃんは人の言葉聞きながら、首振りで同意や否定の感情を表すことが多い。違和感がなく、かつステアラの後方まで届くお芝居っていうのはこういうことを示すんだなぁ…と平間くんの凄さをまた実感しました。

 

 

 

 

 

【2/4 ソワレ】


スクラップアンドビルドの上弦が、いよいよラストスクラップ始めてるように思えるのですが、これ千秋楽どうなっちゃうんですかね。ここまで公演重ねてるのに未知数。

荒武者隊歌:「会いたくて 会いたくて/西野カナ
\\あいたくて~あい~たくてふ~る~える~♪//
兵庫「(ほぼ痙攣状態で)太夫に会えないとこれくらい震える><」

今日の青吉はおとみちゃんにお酒注がれまくってわんこ蕎麦ならぬわんこ酒。えっ、えっ、て飲んでたけど、酔うよりも先に泥酔した赤蔵に絡まれて相撲取ってたwwその後のガールズとのダンスも赤蔵べろんべろんww

おりえとおりかが「「おなかすいた!おなかすいた!」」って言いながら両手を上に掲げてるあのダンスはなんなんだろうか( ◜◡◝ )「なにが起こるか分かんないぞ~!」って太夫に撃たれる時も、おはなが盾にしようとしたおとみが赤蔵の槍?ぐるぐる回して弾はじいたり、二人でぐるぐる回ってお互いを盾にしようとしてたり、ガールズはどの組み合わせもなかよしでかわいい。

無界襲撃の後の「まずい!火が回ってきたぞ!」の前の渡京、ずっと白介たちの方を向いて手を合わせてるんですね。あの姿、初めて見た。渡京がいつから荒武者隊にいたのかは分からないけど、一時でも太夫達も知らないような時間を過ごしたこともあるんだよなぁって考えてしまった。


2ソワレより明らかに陰に寄ってる蘭。「いい調子だな、髑髏党」の第一声が低すぎてびっくりした。マチネの気だるげモードかな?と思ったけどそうでもなくて、オラオラべらんめぇはしてないんだけど、すごい低音でほとんど笑わない蘭。でも怒ってるというより、2ソワレから+5歳くらいになって落ち着きがあるというか。花蘭兄者の貫禄とワカ蘭のピリピリ感を7:3で混ぜたような、初っ端から怖い目をしてるみうらんべさん。

今日の蘭は2ソワレみたいにすぐ泣きそうに顔歪める、表情に出やすい蘭じゃなかった。なのに、関東荒野で必死の形相で数珠握って戦慄いて、「俺たちの上にあった天は消えた」って捨の言葉が聞こえるとぴたりと震えが止まる。ゆっくりと天を仰ぎながら、この公演唯一の目を細める表情をしたのがすごかった。耽美パターンが増えた。数珠モーションは太夫「分かってる」って言った後だけなかった気がする。どっか一個だけないな、って記憶です。

無界屋で座る蘭、お尻を乗せる位置が悪かったのか、一段下に座って足を組んだんですよ。正確には足首を組んだ。滑り落ちたというか、後ろについてた手に体重かけてお尻引き寄せたら下の段に座ってた、って感じかな。

今日のみうらんべさんは大人蘭なので、じん平さんのくだりのところで静止じゃなく、『まったく…』って感じで顔を逸らしてたのがすごく花蘭兄者を彷彿とさせた。ただしそんな花蘭兄者の姿を見たかというとそんな記憶はないです。空想の兄者。

登場時の殺陣、ちょっと動きに違和感あるな?って思ってたんだけど、黄泉の笛はスイッチ入ってた感じがしました。滞空時間が長い。最後の〆は2ソワレ辺りから速度調整して、ちゃんと音に合うように戻ってました。多分小さい方を抜く時に一拍置くようになったかな。胸元が膨らむ形で少し着崩れてたけど、あれはもしかして体型補正のタオルが足りてないのでしょうか……きりちゃんといい、聖子太夫といい、皆明らかに公演期間中に痩せていってるなぁ。

「今となってはくだらぬ縁だ」一幕のみうらんべさんはどこへ?というくらいよく笑う二幕の蘭。無界襲撃で顔周りの毛束が汗で額に張り付いてたんだけど、刀を右手で持ったまま、左手の指先でそれを払ったのが本当にポニテありがとうだった。蘭の鬘はパッと見た感じで変わった様子が見受けられないので、それだけ殺陣の動きが速くなってるということなのかなぁ。

「こんなにも楽しいことを、なぜ俺は忘れていた」刀に反射する照明を受けるように顔を映す蘭。刀を横にして覗き込んで、そこに映る自分と目が合ってそのまま目線を外さずに縦にしてるのは初めて見たかも。「酷すぎるよ、無界屋蘭兵衛!」撃たれた弾を首で避ける動きのソリッドさは、ここでの視認が起点なのかもしれない。

天魔の「人間五十年」の前辺りで、蘭が兵庫を挑発してたんですよ。あの指先を揃えて来いよ、ってやる師匠のコマンド:挑発を……上弦蘭が……しかもそのまま納刀せずに刀を肩にかけて去っていったのが最高すぎて、あそこで今日の13000円は相殺されました。

刀を構える生駒を見て、やめろ、って首を横に振る蘭。「貴様や光秀と同じになるだろう」って言ってたのは、なんとなくここにかかっているのかな、という気もした。光秀を唆したのが天魔だ、と捨は言うけど、その時点で既に蘭は死んでるわけだし、口説きで秀吉だと言われたことを信じたままなんじゃないのかな、と思ってたのでちょっとすっきり。

このところ、死に方の壮絶さが増してきている上弦蘭。ビリビリした感情をまとっていたあの顔から表情が抜け落ちたときの横顔の美しさは、やっぱりちょっと凄すぎる気がする。パーツごとに見ても線が細い、という感じはないんだけど(足首は超細い)細かな表情の変化とかが本当に繊細で、この人を次に舞台で観られるのは……と思うと定点カメラ止まりません。


六欲天ダンスの時の『人の欲を自在に叶える』のところ、『人』で真っ直ぐに正面を指す太一さんの指先が最高なんですけど、前方席だと周りのダンサーさんにかぶっちゃってなかなか見えないんですね。太一さんは割と視線低めにして前方を見るタイプなので、席によっては真正面から視線を受けてる錯覚と共に食らえるはず。

「豊臣軍を迎え撃つのに『まんざら』蘭が盛大に噛みましたので「つまらん話だなぁ」の前にくすくすと嘲笑が入ったんですが、笑ってるくせにつまらない、って言う煽りっぷりが凄まじかった。その後の口説き、声が掠れる感じもあったせいか、ずーっとビリビリした感じのトーンになっていた印象。ここについてはもう客観視の努力を捨てた。

2ソワレの福士捨もそうだったけど、規模感の大きくないミスでも完全に流れが切れてしまうのが、映像班の弱点らしい弱点かなぁと思った。多分稽古中のエピソードですが、福士くんも翔平くんも殺陣を間違うとあからさまに目を合わせなくなるので正直、という話を雑誌インタビューで太一さんがしていて。噛んだ直後の殺陣で蘭が本当に全然目を合わせてくれないのが、噛んだことよりじわじわきた。

夢見酒、ひときわ大きく噛み付いて蘭の後頭部をがっつりホールドしてるの、もうどうしろと…?太一さん、千秋楽とかに一際ブーストがかかるタイプなんだけど、ここにブーストかけられたらどうしよう……という不安しかない。こわい。

おとみの足掲げた天魔。噛み付くというより口付ける、の方が近いように見えたんだけど、問題はその位置。鳥天が刀でザクザクやってたところ。そこは色々アウトです。 ここは上で蘭に斬られるおりかに荒武者隊が目を奪われてると刀を床にガンガン打ち付けて注意を引くだけなので、多分今日は荒武者隊が天魔を見てたんだと思う。

「生駒ァ」って泣きつく前に明らかに蘭の反応を見て笑って、まぁ見ていろ、って感じで手で制す天魔。「お前や光秀と同じになるだろう」って蘭の最期の言葉も相まって闇とか陰というより根深い孤独とだけ手を取り合ってる感じが、なかのひとの得意なやつがどんどん顔出してるなぁと思いました。

「捨之介」って言葉が呪いになってた。「天魔王として、死ぬがよいは天魔王としての言葉であり、天の殿様を模した声だったから、これは捨が忘れられない天からの呪いなんだとずっと思っていたんだけど、その前の呼びかけが地を這うような声で。28と違って六天斬りで捨は笑わなくなったけど、だからこそ尚更その勢いは止めるのではなく殺してしまうんだろうと思えたし、ああこれはその口だけの捨の甘さを拒絶して、否定した人の男からの呪いなんだなって改めて思った。


福士捨、2ソワレとの比較はできないんだけど、少なくともライビュテコ入れの前後みたいにカラッとした晴天笑顔を見せることはなかったかなぁ。「いい道を選んだ」の時の低さ/重さはそのままだったから、確かにトータルとしては暗くなった印象かもしれない。でも相変わらず関東荒野では、なんか特殊な傘なのか?って興味持つきりちゃんに傘振りかぶったり突いたりの自由さもあって笑 ライビュ演出が早々に抜けた天蘭に比べたら恐らく抜けるのは遅いだろうし、もしかすると抜けないかもな~とは思ってたので、そういう意味では想定内の変化に見えたかなぁ。千秋楽どこに着地するのだろう。

贋鉄斎ルームは相変わらず楽しそう( ◜◡◝ )「帰れ!」って言われて「分かった!」って帰ろうとするし、引き止めたら「なんか用か!」って言ってくる福士捨つよい。大まかな流れは打ち合わせしてるんだろうけど、ちょこちょこ素でとんでもないこと言ってくるよこの捨。がんがん喋って進めていく贋鉄斎に「なんかお前疲れてないか?」って聞くのとかつよいすぎる( ◜◡◝ )「おい!水もってこい!」って去っていった捨に叫ぶ贋鉄斎はいつもと違う方向に転がっていった爆薬を探せず、お客さんに助け求めてましたw

「皆で生きて抜け出して、また会うぞ!」って笑う捨、全然説得力がないんですよ。一幕からあそこまで、一度もそんな顔を皆に見せたことがなかったから。ああ、嘘つきだなぁって思った。だからこそ城抜けで何度でも捨と手を取り合うきりちゃんに、「恐れ入ったよ」って自分の体預けるようにして寄りかかって、それから笑った表情が尚更眩しかった。少なくともあの瞬間よりは心を入れて笑えてた。きりちゃんがいてくれて良かったなぁ。


渡京ときりちゃんで髑髏城抜け出してきた後の贋鉄斎のくだりで「なんなんだ、あいつは?」「「「さぁ?」」」って渡京きりちゃん兵庫の三人で並んで正面見て首傾げてるのがすごいかわいかった!!!「無界に何の用だ!」のところも三人で背中押して連結してるし、サイズ感が似過ぎてるトリオ。

今日のきりちゃん、「どうして捨之介に縄をかけますか!」でべしょべしょに泣いてたのに、それでも気丈に強い声で「どうでも首が欲しいなら、」って仮面掲げていて、これがきりちゃんの強さであり、捨天蘭の誰もが敵わない明日を向くということだよなぁって思った。

金五百枚の「兵庫はどうすんだよ」きりちゃんが兵庫の体の向きを太夫の方に変えて、背中どん!って押してたの前からやってました?きりちゃんは兵庫と太夫に幸せになってほしかったんだなぁ。兵庫の告白を聞いた時点で泣いてて、じん平さんがやったー!って言ってる時も涙拭ってた。きりちゃんはいっぱい泣いて強くなるんだなぁ。


カテコトリプル。狸穴さんにどーん!って押されて天魔にしがみつく形になった兵庫。違う!押された!と弁明する兵庫の努力もむなしく、笑いながらマント越しに裏拳を顔面にお見舞いする天魔。マントが結構な勢いで当たって、痛い…ってなってる兵庫と、なにしてんだ?挨拶するぞ?って覗き込んで首傾げる捨。こいつが悪い、と指差す天魔王様。挨拶後に太夫の裾持とうとしたら走って逃げられちゃうし、贋鉄斎には蹴り飛ばされて転がっちゃうし、最終的にわんこのように四足ですたたっ!とはけていく兵庫。お疲れ様です( ◜◡◝ )

 

 

 

 

 

【2/9】


荒武者隊歌「さくらんぼ/大塚愛
\\○×△~ふた~り~し~あわせの~そら~♪隣同士あ~な~た~とあ~たしさくらんぼ~♪//
兵庫「(冒頭でダンス止まる)…おい、今大事なところ間違えたの誰だ。(歌終わる)ちょっと集合!」かわいい振付までつけてたのに( ◜◡◝ )兄貴を無視してやりきる荒武者隊の心の強さ( ◜◡◝ )

渡京の口上「小田切渡京、ここにあり」で手をパッと開く動き、兵庫ときりちゃんだけじゃなく荒武者隊もみんなでやってたの初めて知った。兄貴と一緒にコピー。

きりちゃんと渡京の髑髏城逃亡時、2周目で下尾さんがスケボーから落ちた( ◜◡◝ )センター辺りでつるんと落ちて、慌てて拾って走っていった٩( 'ω' )وがんばれがんばれ


ビンタはすっかり太夫に駆け寄る兵庫の額を押し返すように変わってるんだけど、全然肘曲げずに腕伸ばして、反動で押し返すのでフラッパーゲートみたいになってる蘭。たまにビンタ回入るけど、そもそもここは兵庫が初手で太夫に声かけるか、蘭に声かけるかでどっちになるかが決まるので、翔平くんがやってるように見えて最後の決定権は須賀くんにあるんだよなぁ、と思うと本当に須賀兵庫はムードメーカーだなって感じる。

登場時の殺陣、どこか数手すっ飛ばしたのか倍速だったのか、口上のくだりで一人目刺すのが早すぎて「野心に生きるは遅すぎる」の本来のタイミングまで3秒くらい刺したまま待ってたのがじわじわきた( ◜◡◝ )もうこれだけ見てると逆にすっごい面白くなってきた

関東荒野を降りてくるところで髪払う蘭の動きをLUXのCM、って呼ぶのがじわじわ来たので積極的に真似していこうと思った日に限ってやらない。細かい動きがたまーに変わることはちらほらあるんだけど、今日の無界屋での足組みは階段のところじゃなく、その隣の座敷のところに腰掛けてしっかり足組んでた。4ソワレのあれなんだったんですかね。

今日のみうらんべさん、すごい若くてフランクでやんちゃでヤンキー。そしてそこはかとなくギャルかわいい…wこのギャルはきゃぴきゃぴではなくクールめだけどノリのいい、おはなみたいなギャル感を指しています( ◜◡◝ )4ソワレは+5歳の大人蘭だったけど、今日は-3歳くらいのヤング蘭。太夫や兵庫への相槌がすごくフランクだし、ガールズともよく喋るし、じん平さんにも興味津々で久々に腰折って覗き込んでる蘭。誤解を恐れずに言うと、翔平くんみのある蘭だった。なかのひとが出てきちゃってるとかお芝居になってないとかいう意味ではなく、翔平くんみたいなキャラの蘭。

捨に無界で「おい、どういうことだ?」って聞かれると「ああ」って相槌打つし、太夫に対しての「髑髏党二万人相手にどう戦うつもりだ?」も年上の姉を呆れて諫める感じとか、兵庫に対しての「無茶を言うな」って怒ってる感じとかのニュアンスがすっごいフランク。ドス効いてる威嚇じゃない。あと、ずーっと兵庫に「おっとう?おっとう?」って聞いてたのかな?完全に背を向けられてる席だったので口元は見えなかったんだけど、ずーっと兵庫の方向いて反応してたことだけ分かった。懐いてる。

「大丈夫だ、太夫たちを心配させるようなことはしねぇ」って言った時の柔らかさとか軽さで、この弟は無界の里のために大商いをかましに行くんだなぁって思わせておいて、その直後の「洗えば洗うほど真っ赤に染まる」のドス効いた感じが尚更、あの弟っぽさとかフランクさみたいなものは作り上げてきた無界屋蘭兵衛の姿で、蘭丸としては考えたら戦国を生きた武士が年相応の幼さを持ったままとは限らないよな、という気持ちにさせられた。無界にいる蘭は、年相応に生きられた武士ではない蘭の姿だったんだなぁ。

たまーにあるんだけど、「私とお前なら必ずうまくいく」って言われた時の二言目の「やめろ!」が柔らかいというか、昔馴染みって雰囲気が出ている時があって、今日は太夫や兵庫に対しても柔らかな印象が強かったから、尚更天魔のことも昔馴染みとして見ているような印象だった。

仮面を見せられた時の「これは、まさか」の声が上擦ってて、本当に今日の蘭は年相応以上に幼いというか、若くて青いなぁって思った。4ソワレの大人蘭も情感があって好きだったけど、個人的にはやっぱり青い蘭の方が好きかなぁ。泣きだしそうな蘭への天魔の口説きも泣きのニュアンスが入ってくるんだけど、それは天魔自身が若くて青いというより、蘭のそういう要素を下に見て馬鹿にしてるんだろうなぁって感じる。

4ソワレと今日、夢見酒飲んだ後の蘭の唇の少し上にも赤っぽい色がついてるのがすごい気になったんですけど、杯の中の夢見酒を飲む前なのでもしかして天魔にがぶがぶされた跡でしょうか( 'ω' )最近の夢見酒、捕食と呼ぶのがふさわしすぎる。


きりちゃんリンチがどんどん荒くなっていく天魔。直前までの口説きが感情として嘘ばっかりだとすると、ここは比較的天魔の素の感情に近いのではないかと思ってて、だからこそ「ほら、どうした」って言う時の声の低さとか太さとか容赦のなさが、この男が外道であるということを表してるなぁと思う。捨天蘭のことを可哀想だと思わないのって、同情の余地があるような一面を見せた次の瞬間に同情なんてものは必要ない奴らだ、という人間性を出してくるこの仕組みにあるんだと思う。

「奥の間で軍議を」で生駒が来たことに気付くといつも「あっ」って言ってて、ここがずっと変わらないことが逆に不思議だったんだけどとうとう変わってた。「ん」とか「む」みたいな感じだったと思うんだけど、ひとくちに作り物っぽさと言ってもその印象が変わったなって思った。

無界で半蔵が出てきて「探しましたぞ、殿ォ!」って言ってる時に下手にいる天蘭、歯を見せて笑ってる天魔がいつもみたいに視線だけじゃなく顔ごと蘭の方見てたんだけど、それに気付いたのか蘭も天魔の方に顔向けてて。蘭の表情は見えなかったけど、顔見合わせてる天蘭すごい双子みがあった。

蘭vs天魔・生駒のくだりで気付いたら蘭の刀を受け止める2手前くらいで生駒の刀が落ちてて(仔細不明)咄嗟に右腕を顔の前に掲げる形で蘭の刀を受けたところを、そのまま天魔が後ろから腹を刺す。いつもとは角度が違ったので、生駒の首に添えられていない蘭の刀の切っ先を掴み上げて、頚動脈斬らせる。そこから本筋と同じように生駒を刺す天魔。

生駒を刺したところからずっと茫然としていた蘭を笑いながら手で制して、「私が逃げたことを知る人間は、少ない方がいい」生駒の手に自分の刀を握らせる。自害した生駒を抱える時にその手から刀受け取って本筋に戻るという流れ。完全にリズムが乱れた中でお互いの顔が見えない状態での一連のリカバリだったので、多分カナコさんじゃなきゃできなかったと思ったし、さりげなく台詞がライビュ前に戻ったのも震えた。


贋鉄斎ルーム。玄翁で突かれる捨が刀持ち出したのめっちゃ笑ったww「特製の剣山を仕込んでるから大丈夫だ!さぁ、刺せ!」って言われて背中のところに一生懸命刺しにいく捨( ◜◡◝ )あと「待て!!儂も行くぞ!!」って追いかけたら出口の奥で待ってた捨が引っ張り戻されて「おけらやあめんぼにも見せてやれ!こっち(客席)に向けて笑ってみろ!」って贋鉄斎に言われて、小首を傾げるみたいににこっ!て笑ったのもすごい可愛かったし、それまで爆笑してた客席から「わぁ〜🌸」みたいな小さい歓声あがったのも面白かったw

平間きりちゃんの「わ~こんなところにおにぎりがっ✨」の時の首傾げる感じだったんだけど、福士捨はほんとにちょこっとだけ傾けてにこってしたらすぐ戻しちゃったのが恥じらいだ……って感じがして非常に良かったです( ◜◡◝ )みんな福士捨の笑顔がだいすき

捨、2・4ソワレに比べれば笑うようになってたというか、ほんとに12月頃の感じに戻ってた印象だった。また上手サイド方向から見てたので細かい部分は確認できていないんだけど、六天斬りを展開していく中で笑ってる時があって、でもそれはライビュ期みたいな天魔を殺す行為だという自覚のないような笑顔ではなかった。この辺りの捨の表情、ちゃんと追いかけたいなぁ。

今日の捨は天魔が落ちていったのを見て、ふらふらとあの穴まで寄っていったんだけど、きりちゃんが捨の腹に組みついてそれを止めて、「捨之介しっかりしろ!」って叱咤してた。見た目としては決して大仰ではないけど、心の何かが折れてしまった捨を引っ張っていく力が、今日のきりちゃんにはあったなぁ。

「恐れ入ったよ、霧丸」の前にきりちゃんの手をとって、指をゆっくり丸めて拳を作らせた時の捨の笑った顔がすごかった。ニカッとした笑顔でも優しい微笑みでもなくて、緊張の糸が緩むみたいに口元がゆっくり、くしゃっと開いてそれからもたれ掛かるみたいにきりちゃんを抱きしめた。ありがとう、とかすまない、とか、きりちゃんに対しての想いだけじゃなく、あそこには天蘭への感情もあったのかなぁってなんとなく思った。刀じゃなく、握り込めるほど小さい節くれだったあの手が、捨が抱えていた色んなことから自由にしてくれたんだなぁ。


無界に連れ戻されるきりちゃん。太夫に背中ばしん!って叩いて怒られると「痛いってば!まだ痛いんだからやめてよぉ!」って言ってて、それは尚更怒られるやつだよきりちゃん……って思った( ◜◡◝ )痛がるきりちゃん初めて見られた気がするなぁ

無界屋のシーンは常に蘭定点マンなのでなかなか見れなかったんだけど、今日ようやくきりちゃんが狸穴さんの肩もみしてるの見れた!じじまご感がとてもよい。一方、捨は兵庫のぺ?を隣のきりちゃんに降って、兵庫がはけていった後に、なんだよ今の!やめろよ!って感じのむーっとした顔してたきりちゃん。こっちはどんどん兄弟みたいになっていく。

渡京を殴る兵庫を止める時のきりちゃんが「兵庫さん><違うんですって><」って敬語使ってた。かわいいが溢れている。三人そろってちっちゃいものクラブ。