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『髑髏城の七人season花』感想まとめ

一回しか観に行けなくて今更めちゃくちゃ観たくて観たくて仕方ない花髑髏の感想ツイートをちゃちゃっとまとめたものです。もう今更ネタバレがどうとか野暮なことは言わないゾ!

 

 

 

 

 

【5/27ソワレ】
花髑髏一幕終わった〜〜〜〜〜〜〜〜私この蘭兵衛さんめっっっっっちゃ好きかもしれない

私が初見かつ唯一見たのがワカ(映像)なのでそことの対比になるんですけど、やっぱりそう呼ばれてるだけあってあれは三人が若いからこそ見えるもの/描かれてるものがあったんだな〜って思って、花の三人だと同じこと同じシーンでもそこに含まれてることが全然違っててすごい面白い。それが特に顕著なのが蘭兵衛さんだな〜〜〜〜〜って感じて、これ二幕でどういう風に見えるのかめちゃくちゃ楽しみ٩( 'ω' )و !

あとみんな回るって言ってもそこまででしょ〜って言ってたけど結構回るよ!?動く起点の振動が結構しっかりあって、バス酔いしやすい私はちょっとハラハラしてます:;(∩´﹏`∩);:ぐる〜ぐる〜

ワカ初めて見た時に私が蘭兵衛さん好きだなぁと思った理由って、この人は武士として死にたいという想いを遂げたんだなって思うとすべての言動がこの人の中では筋が通ってるんだよなって思えたところで、花蘭兵衛さんにもそれがしっかりあったことがすごく嬉しかった。

忘八稼業って八徳を失った人とか失うほど面白いもの(=色街)を『忘八』と呼ぶからなんだけど、これって武士であることと対極なんだよね。ワカ蘭兵衛さんの着物が黒→白になってたことって蘭兵衛さんにとってはここの境界がはっきりしてたからなんだなって花蘭兵衛さん見て思った。

花蘭兵衛さんは浅葱色→白になるけど、あれは武士としての自身を切り捨てる、あるいは覆い隠してたんじゃなく、忘八稼業をしててもその心根にはしっかりと武士が生きてることを示唆してたんだなぁって思えて。花蘭兵衛さんの生真面目で朴念仁なところって、浅葱の下に透けて見える白だったんだなって。

白は武士としての在り方を示すからあれを纏うほどの決意があったことは確かだけど、ワカ蘭兵衛さんに夢見酒が必要だったのはあれが境界を越えるためのスイッチだったんだよなぁ。花蘭兵衛さんは仮面と、秀吉と、武士としての生き方と、って少しずつ心根の浅葱が白になっていって夢見酒で完成した感じ。

なので〜〜〜〜〜あの白を纏うまでに走馬灯のように流れていった無界の里ではなく、曼珠沙華の中に浅葱色で佇む姿が花蘭兵衛として描かれていたあれに泣かないわけないんですよ〜〜〜〜〜〜花蘭兵衛さんもう1回見たい!

ワカって三人とも若くてそこから+8年してもまだまだ若かったからこその関係性が見えてたけど、ワカの+8年=花が殿に仕えてた頃くらいの感じかなって思えた。捨が同じで歳重ねてるからっていうのもあると思うけど、それぞれの年代だからこそ抱く感情とか揺らぎを感じられて今後も楽しみだな〜

あと今回の髑髏城シリーズは絶対劇場で観ないといけないの分かった。映画みたいだった〜って感想よく見かけたから気になってたけど、板の上があまりにも奥行きありすぎて前後左右ほぼ縛りなく動けるしシーンというか転換の繋ぎが映像だから、これは生で観ないとこの劇場でやってることの凄さ伝わらない。

回転するっていう利点を活かせる演出家がはたして何人いるのか?っていう問題はあるかもだけど、これだけ奥行きありそうだったら回転諦めたら新しい箱として普通に使えそう。