愛より重くて恋より軽い

未来の私が読んで楽しいやつ

「選ばれた人間ではない」あなたにこそ、ミュージカル少女革命ウテナを見てほしい

ねぇほんとマジでとにかくウテナのミュージカル最高だから見てほしいんだけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


しょっぱなからIQ2スタートだけど、「とにかく全人類は私と同じようにIQ2にして会場に行ってくれ」とは言わない。
実際のところ、アニメ履修してない人がIQ2にして観たらなにがなんだか分からないからだ。そこは正直ベースでいこう。
今作は冒頭から伏線が張られ、複数のシーンが交差して話が進み、個人のセリフを誰かが代弁したりもする、間違いなく人を選ぶ演劇だ。
いや、正確には「選ばれなかった」人にこそ深く深く刺さる物語なのだ。


ウテナをアニメで見たことがあるなら、この記事を読むより今すぐローチケかチケットぴあを開いて公演チケットを買ってほしい。あなたの進むべき道は用意されてます。
それでもまだ迷っている人、アニメを見たことがない人も安心してほしい。
その背中を今から全力で押すので、そのままお進みください。


\こんなあなたに観てほしい!/





【公演情報】

ミュージカル「少女革命ウテナ~深く綻ぶ黒薔薇の~」

スーパーバイザー:幾原邦彦
脚本・演出:吉谷光太郎
主な出演:能條愛未 山内優花/吉澤翼 立道梨緒奈 樋口裕太 鈴木亜里紗 竹内夢 朝倉ふゆな 田上真里奈 こんどうようぢ 熊田愛里/吉岡佑 徳山秀典


【公演日程】

2019年6月29日~7月7日
シアターGロッソ

ミュージカル「少女革命ウテナ ~深く綻ぶ黒薔薇の~」公式サイト

幼い頃に自分を助けてくれた王子様に憧れ、王子様になりたいと願うようになった少女・天上ウテナは、入学した鳳学園で「薔薇の花嫁」と呼ばれる少女・姫宮アンシーと出会う。
エンゲージした者に「永遠」に至る「世界を革命する力」を与えるという「薔薇の花嫁」をかけて戦い続ける生徒会役員(デュエリスト)たちは、ウテナがかつて王子様から貰った指輪と同じ「薔薇の刻印」と呼ばれる指輪を持っていた。
ウテナもまたこの決闘ゲームに巻き込まれ、その背後にある「世界の果て」へと迫っていく……。








【→女子の歌唱力と音圧で脳味噌を溶かしたい人】

IQ2にして見れないならちょっと心構えいるじゃん……って思った人も、ここに該当するならIQ2にできる。大丈夫。

このミュージカル、アニメ「少女革命ウテナ」の監督であるイクニこと幾原邦彦監督がスーパーバイザーやってるんですけど、舞台のスーパーバイザーってなにするの?????名前だけ貸してる的なやつ?????と思ってたら、今回ある1つの要望を出していたことが判明しました。


ウテナプログレロックのライブのようであってほしい」
「爆音で!」


相変わらず私の人生の推しは通常運転で何言ってんのよく分かんないけど、考えるな。感じろ。
その要望通り、確かにめちゃくちゃ爆音だったよ。スピーカーどんだけ持ち込んでるんだよ。爆音上映@Gロッソでもやる気なのか。
音圧体験するならG列以降をオススメします。舞台も全景が見れていい感じ。


しかし音圧がすごいのはスピーカーの功績だけじゃない。そもそもの出力側がすごい。
昨今の2.5次元舞台は男性キャストメインが主流の中、今作は17人中9人が女優さんです。

そしてこの女子たち、とんでもない声量おばけなのである。

おとうさんといっしょ」の歌のおねえさん竹内夢さん)や2011年のアニー(朝倉ふゆなさん)、洗足音大主席(鈴木亜里紗さん)と分かりやすい経歴を持っている人はもちろんのこと、前作のウテナで初めて立ち位置0番のすぐ隣に立ったという人(山内優花さん)まで、とにかく今日からここはホーンテッドマンション!!!!!!!!!!みたいな声量おばけ女子が大集合してる。


ウテナは女子が主役の物語だから男子より女子の方が強いのは作品として正解なんだけど、それにしたってこんなに戦闘力高い女子を集めてなにが始まるんだ??????Gロッソはプレハブじゃないけど屋根を吹き飛ばす気か?????(※今作と同じ吉谷さん脚本演出の「幕末Rock」@AiiA)
人と機械の合わせ技で観客の思考をバターにしようという気概を脳味噌で感じてほしい。



【→主人公よりサブキャラを好きになりがちな人】

今作、タイトルが「少女革命ウテナ」なのに主演である天上ウテナが物語の主役になってる時間がめちゃくちゃ短い。タイトルロールなのに。
じゃあ誰が主役なの?っていうと「サブキャラ」、もっと直接的に言えば「脇役」たちです。
本来スポットライトが当たるはずのない、主役を引き立てるために配置されている彼ら・彼女らが「私だって主役になりたい!!!!!!!!」と告白し、戦うのが今回のウテミュ、通称:黒薔薇編なんです。


主人公であるウテナってすごく眩しいんですよ。真っ直ぐで、凛としていて、純粋で無邪気で、輝いている人。まさしく主人公の人。
でも誰もがそうやって輝けるわけじゃないから、感情移入も共感もできずただただ眩しいなぁって眺めていることしかできない。
それはなにも観客だけじゃなく、物語の中にいる「脇役」たちもそうなんです。
そんな人たちが「忘れられない思い出」を守るため、あるいはその思い出で人生を変えようとして「選ばれた者」である主人公に戦いを挑む。


じゃあその戦いの結果、主人公と脇役は相互理解できるのか?というとそうじゃない。だって主人公は選ばれた者である自覚がないから。選ばれなかった人の気持ちなんか分かんないんですよ。
それでも間違いなく黒薔薇編は、「選ばれなかった者」の物語であり「脇役」が真ん中に立つ話。
彼ら・彼女らが普段は表に出さない感情にスポットライトが当たる瞬間を、ぜひ劇場で目の当たりにしてほしい。



【→双子の執着/幼馴染の愛憎/身分違いの恋といった巨大感情が好きな人】

ウテナの舞台である鳳学園は幼等部から高等部まである一貫校なんですけど、話のメインは13~17才の女の子・男の子たちです。
もうこの時点で思春期の巨大感情盛りだくさんなの分かるじゃん???????


ずっと一緒にいてくれた双子の兄の関心が自分から離れていくことに耐えられない妹。
才色兼備の幼馴染への愛憎を歪ませる毒虫のような女。
想いを寄せていた硬派な先輩をこっそり寮に匿う「非日常」に足を踏み入れた主人公の友人。
各々が感情を向けるのは生徒会に所属する「憧れの王子様」たち。


普段はなんなく飲み込めるはずの感情を懺悔としてさらけ出していくうちに、深く深く沈んでいった先でその黒い感情が綻び、「憧れの王子様」たちの感情さえ開かせていく。
巨大感情、ってパワーワードで言い切るのは簡単なんだけど、最初は大したことなかった感情がどんどん黒く大きくなっていく様を見ることができるのが今作の醍醐味です。


しかもそれは戦いが終わった後も無かったことになんかならなくて、隣で笑いあってる彼や彼女の中にはその感情が間違いなく存在していることを物語が認めてくれる。
「脇役」である以上スポットライトを浴びることはないけれど、その感情は確かにそこにある。
光輝く「主役」とその隣に色濃い影を落とす「脇役」が反転する、美しい薔薇のような巨大感情の棘に刺されて深手を負ってほしい。



【→少女革命ウテナを見たことがある人】

今作はミュージカル少女革命ウテナとしては2作目、アニメでいえば14~24話の「黒薔薇編」をベースに構成されてます。

アニメは見たことあるけど、舞台って全然観に行かないからどうしようかなぁ…と迷ってる人は特に安心してほしい。
そもそもウテナは演出がすごく演劇寄りなので、むしろアニメを見ていた人には「アニメそのままだ!」としか思えない。我々はすでにイクニの教育をしっかり施されてる。

特にある決闘シーンに仕込まれた演出は、アニメを見ている人にしか驚きが伝わらないようにできている。
この演出、事前告知がなかったので初日に観てほんとにびっくりした。涙拭くためのハンカチで全力で悲鳴上げそうになったのを押さえた。
あの感覚を味わってもらうためだけに、観劇予定のある人全員にアニメ履修してほしい。


私自身もそうなのでウテナが好きすぎて解釈違いが不安」というオタクもいると思う。分かるよその気持ち。私も前作の初日が開演するまで不安で吐きそうだったから。
でも今作のキャストさんは皆すごくアニメを勉強してくれてる。それが一番分かりやすいのがだ。
とにかくアニメの声優さんにめちゃくちゃ寄せてくれていて、原作厨が物語に没入していくまでのハードルを限りなく低くしてくれている。
枝織や御影草時がブレスの感じまでアニメそのままで喋り出すだなんて誰が想像できる???????
役者の声帯ってどうなってんだろ。


平日公演にはアフタートークがついてくるんだけど、これのメンツがまたすごい。
普通舞台のアフタートークイベントってキャストさんと脚本家・演出家が喋ることが多いんだけど、ちょっとこのラインナップを見てくれ。


7/3 14時公演
登壇者:天上ウテナ能條愛未)、姫宮アンシー(山内優花)、桐生七実(鈴木亜里紗)
ゲスト:奥井雅美幾原邦彦


7/4 19時公演
登壇者:御影草時(徳山秀典
ゲスト:緑川光


なんで?????????????????????????????????

落ち着いてくれ。冷静になろう。令和元年に奥井さんの、緑川さんの口から放送当時の話や楽曲の話が聞ける。そこにイクニが加わったりアニメとミュージカルの御影草時対談が開催されたりする。

なんで?????????????????????????????????(2回目)

正直全然冷静にアフト聞ける自信がないので、アニメファン皆一緒に見てくれ頼む。人助けだと思って。このゲストの凄さがキャストファンに伝わってない可能性を考えると恐ろしさで震えが止まらないので、全力でゲストをちやほやするために来てお願い。





ウテナが好きすぎてセルフでIQ2になってる私から最後に言えるのはこれです。

「若さは有限!!!!!舞台を生で観られる機会も有限!!!!!!チケット買って見てくれた皆ありがとう!!!!!!!!」


ローチケ:ミュージカル「少女革命ウテナ~深く綻ぶ黒薔薇の~」|演劇のチケット ローチケ[ローソンチケット]
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/musical-utena/

→2019年7月7日、公演は無事終了しました!



「最近の舞台には配信がある!!!!!!!!!!!!!舞台は生で観るのが一番だけど配信もある!!!!!!!!!!!!!!!!」


7/7昼公演
https://tv.rakuten.co.jp/content/306612/

7/7夜公演(千秋楽!)
https://tv.rakuten.co.jp/content/306613/

【販売価格&購入可能期間】
[予約販売] 2,376円/2019年6月29日(土)18:00~2019年7月6日(土)23:59まで
[定価販売] 2,700円/2019年7月7日(日)0:00~2019年7月7日(日)18:30まで
【視聴期間】
公演中リアルタイム+ディレイ配信期間

→現在配信は終了。でも実は1度再配信があったので、円盤発売の頃にはまた配信されるかも!情報きたら更新するね!



「公演・配信終了後にこのブログにたどり着いた?前作も本作も配信始まったよ!!!!!!!!!!!!」
(2020/04/03時点)


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前作観て開始1分で大号泣したオタクがオタク丸出しで前作の話をしているブログ
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