愛より重くて恋より軽い

未来の私が読んで楽しいやつ

推しに書く手紙の話。

このブログ、とにかく自分の備忘録と推し舞台の宣伝することしか考えずに作ったんですが、9月の怒涛更新したらアウトプット期に入ってしまったようで 、とにかくなにか書きたい!でも推し舞台がやってない!という困った欲求を救うお題を見つけてきました。


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たぶんこういうのは推し明言してるところで書くものじゃないかな、とは思うんですが、後述する理由により特に気にせずいきます。
というか昔から活字は読むのも書くのも大好きなので、なにも俳優界隈に限った話ではないです。バンドマンにもよく書いてた。




【宛名】
封筒は『フルネーム+様』で、便せんには『名前+くん』で統一。

普段ほとんど推しを『くん呼び』することはありませんが、名字呼びや『さん呼び』されるのがいやだ!と公言している稀有な推しがいることが理由の一つ。
もう一つは、つい文章が気持ち悪いおたく丸出しになるクセがあり、これが意識してても中々直らないためです。
文章でなにかを伝えようという時、読み手が誰であるかを意識して言葉を選ぶ、ということはとても重要です。
私と同じタイプのおたくに伝わる文章と、おおよそそういった欲望とは無縁の推しに伝わる文章は違います。
そこまで分かってるのに、どうしても直らないこのクセ。
せめて宛名だけでも柔らかくすることで、全体が読みやすくなるのではないだろうか、という希望をこめたおまじないの『くん呼び』です。
装飾とか色付けたりするとさらに効果があるのでは……と、いろんな方のお手紙の書き方を見て思ったので、今度試してみます!(ただし色彩センスが解滅的)



【書き出し】
『(公演名もしくはイベント名)、お疲れさまでした。』
現場がある時しか書かないので固定です。

時候の挨拶とかリード文を簡潔にまとめて書くのがどうしても苦手なので、この辺りをうまく書ける!みたいな参考書があったら飛びつきます。
こんなに文章を書くのが好きなのに、なんでいつまで経ってもここは上手にならないんだろう?と思いますが、たぶん書き出し冒頭だとまだスイッチが入ってないので、自分がどれだけのポエムを書いてるか認識して理性が止めてるんだと思います。



【内容】
書き出し冒頭を過ぎるとスイッチが入ってきてどんなポエム感想書いても気にならなくなるので、好き勝手書きます!

基本的にお芝居の感想以外に書きたいことが思いつかないので、公演の話や公開になった映像作品の感想を書きます。
素人がお芝居のこと書いても〜という意見?をよく見るんですが、どんな役者さんであってもその瞬間のご自身の演技を俯瞰で見ることは不可能ですよね。
(全公演、自分が座った席から推し定点で円盤化されれば話は別ですが、そんなものが出たら言い値で買うよ。)
なので私は『客席からはこういう風に見えましたよ』を伝える、というスタンスで書いてます。
それは役者さん本人の真意とは違ってるかもしれないけど、エンタメは客席にいる人間に伝わった形がすべてだと思うので、気にせずこう感じた、こう見えた、こう思った、と書きます。
それがダメ出しみたいになることもありましたが、最近は推しのお芝居に満足しなかったことがなかったり、千秋楽までの課題だね〜きっとできるよ〜がんばれ〜といった応援上映的な気持ちになることが多いので、結果として大体褒めてます。

あとFC企画等について、この企画面白かったです、こういう企画してもらえたら嬉しいです、と要望しておきます。
これは正直本人より運営スタッフさんに直で伝えたほうがいいのかな、とも思うので、そういうご要望フォームみたいなものを設けてほしい。



【締め】
次の公演が決まっていれば(ほとんどないけど、たとえ自分が行けなくても)楽しみにしてます、体調や怪我には気をつけてくださいね、みたいな感じで締めます。
推しの方々は怪我や体調不良を公言するタイプではありませんが、体が資本のお仕事なので常に体調とか心配して終わってる気がします。田舎の母かな?

ちなみに自分の名前は冒頭には書かず、本文後に一行開けて書きます。
封筒裏には郵送(ほとんどしない)に限らず住所と名前を書いてるのですが、これは返事目当てとかではなく、『事務所の目が通る際に、所在地を明かせる人間からの物だと示すため』と教わったためです。
皆どれだけ怪文書紛いの手紙を生んでるんだ、と思わないこともないですが、よく考えなくても顔も身元も分からない人から自分のことが長文綴られていて体調まで案じてくる手紙が来る、と書いたら立派な怪文書でした。ファンレターですアピールは大事。

後述しますが、私が手紙を書く目的は認知とかではないので、私からの手紙であるということは読む上で念頭に置いてもらえなくていいのです。
書いてる内容を覚えられるだけならまだしも、顔まで認識されたら好き勝手に感想書けなくなる!と思ってるので、不審物扱いされないならやっぱり無記名にしたい。
それでも、覚えてほしくない<<<<<感想書きたい!なので手紙を書くことはやめません。



【手紙を渡す頻度】
出す相手によりけりで、毎現場書いてる時、数公演に1回書く時、大楽の日に総括として書く時があります。

役者さん本人が手紙やファンの反応をもらうのが好きな方の場合は毎現場書いてます。
でも、感想まとめとか見てもらうと分かる通り、基本的には定点カメラで今日の○○シーンはこうだった、みたいなことしか書けないので、自分のペースで書くと数公演見ていくつか書きたいエピソードがたまったら書く、という感じです。
大楽の日に書いてるのは、そんなにファンの反応とか気にしなさそう/手紙読まなそうな方宛ての時かな。
読んでもらえなくても構わないんですけど、一方的に出してるものなのであまり頻度高くても鬱陶しいかなと思ってます。



【手紙の量】
大体2〜3枚。
枚数は個々人の文字の大きさによって違うと思いますが、私の場合は文字数にすると〜1000字くらいに収めてます。
1〜2枚という方はきっと女の子らしい、細やかで小さい字なのだろうなぁ……とは、毎回その分量で収まらない時に呟く言い訳。



【手紙の種類】
1公演中に1セット使い切ることはほとんどないので、作品ごとではなく役者さんごとに同じレターセットを使ってます。
毎回その役者さんのイメージに合うものを探すんですが、それ以外に『罫線があっても文頭が揃わないことがあるので罫線必須』とか『イラストを書いたりデコったりしなくてすむ華やかな封筒』とか『サイズが小さすぎると便せんの枚数が嵩む』とか、毎回考えて探すのが面倒な項目が色々あるので、基本的に廃盤にならない限りは同じものを使ってます。

ペンは細いものが好きなので、手帳用にも使っているスタイルフィットの0.28黒で書いてます。
誤字脱字が多くてフリクションに乗り換えたいけど0.5は太すぎる……と思ってたら、フリクションに0.38があることを知ったので、今度文房具コーナー見てきます!
(書きたい気持ちが先走りすぎてよく誤字脱字事故が起きる)



【手紙を書く時間】
マチソワ間だったり終演後だったり、大体便せんに向かってる時間は15〜30分くらいです。

スマホか手書きで伝えたいことを箇条書きにして、並び順入れ替えてお決まりの書き出しと締めで挟めば出来上がり。
しっかり下書きしていても、書いてる間に自然と校正して言葉選びを変えたりしてるので、だったら箇条書きでいいやーと今のスタイルになりました。
書いた内容は手元に残ったり残らなかったりですが、大体公演やお芝居のことを書いてるので、よっぽどじゃない限りは同じこと言ってないだろう、とタカをくくってます。



【気をつけてること】
漢字を読むのがあまり得意でない推しばかりなので小難しい言い回しは避けること。
ポエムは行き過ぎると怖いのでほどほどにすること。

基本的に言葉選びは、相手のツイッターやブログなどを見て、真似ることが多いです。
推しの人となりをまったく知らずに、どうしてもお芝居の感想が言いたくて書いた最初の手紙はそれはそれはかしこまっていたんですが、今思い返すと一体何%読めたんだろうな、と思います。
ほんとにびっくりするような漢字が読めなかったりするので、振り仮名書こうか?と一時期本気で考えました。
今は、仲良しの役者さんやスタッフさんに、これなんて読むの?どういう意味?と見せられても、万が一音読されたとしても恥ずかしくないような内容にはしてあります。
大体推しを褒めることしかしてないから、回し読みされても恥ずかしくないよ!(私は)(恥をかくのは多分推し本人)



【なぜ手紙を書くのか】
手紙を書く目的は、役者さん本人・事務所・関係者に『この人には、この人のことを好きなファンがいます』とアピールするためです。

だらだら書いてきてあれですが、本題はここです。
私は、自分の手紙を読んでもらえなくていいし、捨ててしまっていい、と思っている方の人間です。
私個人としては、作品や推しのお芝居について感じたことや思ったことを書いて出した、という事実さえあれば満足します。これが手紙を書く理由。

手紙を書く目的は違います。
アピールといっても、これはイコール認知とは少し違ったことを目指しています。
私個人ではなく、ファンという集合体の存在を認識してほしいのです。
お祝いのスタンド花やアレンジメントを出す際、極論を言ってしまえば推しの名前を出して作品について触れているエントリも、目的は同じです。
推しの宛て名が書かれた封筒/お花が劇場に存在し、人目(他の役者さんファン、事務所スタッフさん、あわよくば公演主催者の目)に触れる。
「ああこの役者さんにはファンがいるんだな」→「そんなに素敵な人なんだな」→「別の作品も観に行ってみようかな」
「こんなにお金を出す人がいるんだな」→「集客率が見込めるのかな」→「今度使ってみようかな」
こうなってほしいんです。(これは希望的観測を多大に含む展開ですこうなったら最高)

役者さんという職業は、どんなに才能があっても機会や出会いに恵まれなくては続かない仕事だ、と日々痛感する出来事ばかりです。
私は推しにもっと多種多様な仕事を、もっと良質な仕事をしてほしいし、もっとたくさんの人に推しを見てもらって、褒めてほしくて仕方がありません。
多種多様とか良質の定義はここでは割愛します。
推しには才能があるから、いつかはそういう機会が巡ってくるかもしれないけど、そんな悠長に待てないんですよこっちは!(気が短い)(あと出来れば早めにぽっくり死にたいので未練は残したくない)
なので、各所へのアピールになるなら手紙でもお花でもばんばん出しますし、個人ブロマイドもがんがん買います。
業界にコネなどないファンにはこれしか手立てがないんだ。他に良い策があればぜひ教えてください。




こんな感じで日々、お手紙を書いています。
ほんとに読まれることを微塵も想定していなくて、極論封筒の宛名が見てもらえればオッケーお疲れ様!という感じなので、あまりファンの反応とか気にしてなさそうな某推しが「手紙で〜」と発言していた時はちょっとビビりました。
誰しもが書いていそうな内容について触れていただけなので、私の手紙が〜ということではないんですが、そうか……読んでるのか……読めたのか……と一層内容に気をつけようと思った出来事でした。おしまい。

※ちなみにここで出てきた『推し』は、現在に至るまでの複数人を指しているので、特定の一人について記述したものではありません。