愛より重くて恋より軽い

昼夜問わずおたくがポエムを綴るばしょ

ミュージカル「少女革命ウテナ ~白き薔薇のつぼみ~」の話をしよう

―――もうひとりの僕よ、世界を革命する力を我に
(「少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録」より)





ミュージカル「少女革命ウテナ ~白き薔薇のつぼみ~」公式サイト

幼い頃に自分を助けてくれた王子様に憧れ、王子様になりたいと願うようになった少女・天上ウテナは、入学した鳳学園で「薔薇の花嫁」と呼ばれる少女・姫宮アンシーと出会う。
エンゲージした者に「永遠」に至る「世界を革命する力」を与えるという「薔薇の花嫁」をかけて戦い続ける生徒会役員(デュエリスト)たちは、ウテナがかつて王子様から貰った指輪と同じ「薔薇の刻印」と呼ばれる指輪を持っていた。
ウテナもまたこの決闘ゲームに巻き込まれ、その背後にある「世界の果て」へと迫っていく……。

ミュージカル「少女革命ウテナ ~白き薔薇のつぼみ~」 - 動画|GYAO!ストア|アニメ



ミュージカル『少女革命ウテナ~白き薔薇のつぼみ~』ゲネプロレポート|まるで螺旋階段を駆け上がるような高揚感!|numan

シブゲキという、見やすいけど横幅の小さい劇場の客席に入ってまず目に入ったのは、アニメで幾度となく目にした四隅に薔薇を配置したあのフレームでした。

観劇が趣味になったきっかけは2.5次元作品で、ミュージカルも好きなんですけど、数年後に間違いなく出るであろうBlu-rayボックスを待てずにDVDボックスを買うくらい大好きなウテナという作品のミュージカル化、というだけで公演が決まった瞬間からとにかく不安ばかりでした。アニメ作品の舞台化が珍しくなくなってきた2018年に、しかもミュージカルで、実際にキャストが発表されても女性陣が多いので知らない人の方が圧倒的に多くて、オフィシャルの写真はイマイチで(後述しますがカメラマンは各キャストに100回謝った方がいい)、目玉的な扱いをされていた『絶対運命黙示録』を歌うことも「分かりやすくアニメと比較できてしまうから、ダメだった時のショックがハンパないのになんてことしてくれるんだ…」くらいに思っていたのが本音で。


それが初日に全部杞憂に終わったことがとにかく嬉しかったんです。


カーテンコールでキャスト全員が並んだ時、たった12人でやっていたのか、ということに改めて驚くほどに狭い板の上で入り乱れる登場人物たち。据え置きのセットと、歌と照明と小道具と役者がいて、各々の表現でなにが描かれているのかを観客がフルに想像しないといけないところがすごく演劇的で、すごくウテナだな、と思いました。
テレビシリーズ1~12話をほぼ時系列通りに、各キャラクターの会話を同時進行させながら展開していく構成だったんですけど、演出の各所に13~最終話を想起させるような作りがあったり、映画版の要素が含まれていたり、吉谷さんってそういうことするよね……という感想を抱きしめました。



というわけで、原初のアニメ記憶がセーラームーンから始まり、そこからレイアースとか所謂「戦う女の子」アニメで育った結果、幼心に半分トラウマ抱えつつ忘れることのできなかったアニメの監督が、図らずもセラムンシリーズで断トツに好きな映画「劇場版美少女戦士セーラームーンR」の監督と同一であることに気付いてから今も「少女革命ウテナ」という作品を大切な宝物にしている観劇おたくが2018年版ミュージカルを見た話をするよ。

がっつり原作ファンの感想が読みたい!という自分の欲求に従って生まれた主観満載感想なので、なんのこっちゃ分からんという方はひらりささんのすごく丁寧なのに簡潔で分かりやすい感想をどうぞ。
zerokkuma.hatenablog.com



【いつか見た夢の女の子】
【棺の中の男の子】
【桐生冬芽という男】
【革命前夜の二人】
【つぼみは咲かなくては、散れない】







【いつか見た夢の女の子】

ついったーとかで感想を検索してもらえば分かるんですけど、とにかく女性陣が歌が上手くて踊りが上手くてお芝居が上手い上に超かわいい!!!!!ということを改めて声を大にして言いたい。オフィシャルサイトの写真撮ったカメラマンが悪いのか、みんな写真映りがよろしくないのか、原因はどっちでもいいんですけど間違いなく後者だ。公式サイトのキャスト一覧の中に実際に板の上に立ってる子はいませんでした。こんなかわいい子公式サイトにいた!?という感情を影絵少女に至るまで全員に感じたので、オフィシャルは写真の力をもう少し重要視したほうがいいと思いますほんとに。

特に初日観劇前最大の不安要素であった『絶対運命黙示録』は、今回構成された1~12話期に使われていた女性合唱が強めの印象をそのまま表現していて、1フレーズ目から本当に涙が止まらなくて。アニメと舞台のシンクロ地点、という効果を正しく発揮していたんですよ。
舞台における群唱、同じセリフを同時に喋る手法と今回の絶対運命黙示録の合唱は近いようで違っていて。前者は各々の役としてセリフを発する場合もあるけど、後者は完全にそれを除外した、音としての演出だったと感じました。だからこそ、声量はもちろんのこと、音域にも幅がある女性キャスト陣の技量が光る瞬間でもあったなぁと思っていて、あの音圧を全身で受けられることは今回の劇場がシブゲキでよかった!と思える唯一の利点だったかもしれない笑

2.5次元舞台って、原作ファン以上にキャストのファンに興業を支えられているという側面が大きいジャンルでもあるので、女性向け作品のような男性キャストメインの興業が主流だし、女性キャストをアイドル界隈から連れてくる(=一定の集客数担保)ことも多いです。実際私もこれだけ女性キャストが出てくる2.5次元作品を観るのは初めてだったんですけど、歌とか踊りのレベルの高さを肌で感じられたし、セラミュみたいに女性キャストメインの作品として続いていってほしいなぁって感じました。



有栖川樹璃 as 立道梨緒奈さん

今作に、樹璃の想いの所在を示すペンダントは出てきません。だからもしかしたら、アニメ未視聴層には彼女が望む『奇跡』の正体が100%は伝わらなかったかもしれない。それでも、彼女が枝織に触れる仕草を注視していると様々な感情が込められていることに気付けて、セリフという言葉にさえならない表現でその想いが秘めやかに存在している事実にたまらなさを感じました。

アニメで誰よりも初期から設定画が変わらなかった樹璃は、そのキャラクター造形とは裏腹にベルばら的耽美物というパロディ的な作品の見方を提示することで間口を広げる役割を担っていました。めちゃくちゃ顔が小さくてめちゃくちゃ脚が長い立道さんは、その役割さえも再現してくれていたように思います。生徒会の制服は一切小細工ができない作りなのであの脚の長さは錯覚じゃないんですよ。

誰よりも華麗に、抜群のキレで踊る立道さんの樹璃は映画版のハイクオリティ作画の如き美しさで、飛んで回って殺陣もするのに一切ブレない歌声、という恐ろしさがもう樹璃様。全員同じ振付のはずのOPで、誰よりも手数が多いのでは?という謎の錯覚をしましたが、ダンサー/振付師もされている立道さんが正解のはずです。細やかなところもしっかり音にハマっている心地良さ。樹璃に憧れる生徒の気持ちを改めて体感で伝えられているような気持ちになりました。



桐生七実 as 鈴木亜里紗さん

細かく挟まれるシュールテイストなギャグ。果たして笑っていいのか?いけないのか?そんな客席の戸惑いを吹き飛ばすようにエンジン全開で板の上を走り回り朗々と歌う七実は、今作においてもやはりウテナという作品の世界観を『耽美で退廃的』に留めないために欠かせない存在でした。

私は2.5次元舞台をやるのにアニメに声を似せるのは必須ではないと思っているんですけど、あそこまで完成されてたらもう七実がいたと言うしかなかった。冬芽に甘え、悪い虫を嫌う声色さえも歌い上げているような響きで、東宝芸能所属なのも納得しかなかったです。この辺りから、私が存じ上げなかっただけで今作のキャスティングめちゃくちゃガチだな?ということを実感し始めました。

七実ソロの歌詞はアニメの七実回(アンシー・ウテナ部屋に遊びに行って、嫌がらせでペンケースにかたつむり入れたりクローゼットに生タコを入れたりする回)を見ていないと1ミリも面白さが伝わらない作りで、おそらく伝える気もなかったです。人を全力で置いてくその感じがすごく七実鈴木さんご本人も言ってましたが、この七実があの決闘服で二刀流を構える姿が見たくて仕方ないです。



篠原若葉 as 竹内夢さん

若葉のために踏み出した非日常、若葉が思い出させてくれた日常。ウテナにとって『日常』の象徴である若葉の明るい声が、非日常との境界で揺れる背中を押してくれる追体験を味わう日が来るなんて。太陽みたいに明るい子という形容そのままの笑顔は、時に苛烈に、時に穏やかに、各シーンの影を照らしてくれました。

ウテナとアンシーに平和な日常の時間が訪れる時、今作にはいつもそこに若葉がいます。二人の日常が崩れてしまった時も、やはりそこには若葉がいました。楽しい時も、悲しい時も、傍にいる。まさしく太陽のような彼女は明るくて元気で、だけどただ底抜けに明るいわけじゃなく、自分の中に渦巻く感情と折り合いをつけて笑っていて。<憂いの感情を、表情ではなく佇まいや雰囲気で緩やかに伝えてくる竹内さんの若葉に、どうしても黒薔薇編の彼女を想ってしまって。こんなにもパワーを持つこの声で、あの感情をぶつけられたらどうなってしまうんだろう。西園寺の言葉一つ一つに繊細に傷付き続ける彼女が、あの感情の渦中にいる瞬間はどんな表情をするんだろう。そういう、見ている側のほの暗い影さえ照らし出す太陽のような歌声が、ウテナの力になっていく様に何度見ても涙が止まりませんでした。



影絵少女A子 as 熊田愛里さん

絶対運命黙示録』に次いでアニメと舞台の世界観を繋ぐ役割を担った影絵少女。時に背景に、時に演出効果に、時に劇伴に。本役をあてがわれたキャラクター以外の役に留まらないその活躍は、アンサンブルさんが影絵少女を演じている、ではなく影絵少女がアンサンブルを務めている、という作品とリンクしたその構成に相応しい在り方でした。

モノトーン配色になった制服に身を包み、様々な表現で鳳学園を形作る彼女は、幹のエピソードにおいて梢を演じていました。愛らしい幼少期の梢が呼ぶ「おにいちゃん」という声の悲しい響きは、成長した彼女の「気付いてないんじゃない?」という言葉にはなく、良い意味で兄に執着のない梢が見られた気がしました。七実に対して語りかける梢の姿としてそれは正解で、その向こうに潜む感情を決して気取らせないところがすごく梢らしい。A子の時折周りが見えなくなるお芝居へののめり込み方といい、熊田さんは真っ直ぐで純粋な感情を表現するのが上手い人だなぁと感じました。



影絵少女B子 as NENEさん

狭い板の上で様々な小道具や演出を駆使して鳳学園を表現する影絵少女たちにとって、最小単位の手段はその身体。この手段を誰よりも使いこなして、数多の役割を切り替えていった姿が印象的だったのがB子でした。『絶対運命黙示録』のカウントに合わせて肩を使う単純な動作が、あまりにも音にしっかりハマりすぎていて、とんでもない人がいる座組だということに全力で慄きました。

「奇跡を信じて、想いは届くと」というセリフ以外を殆ど持たない枝織を、身体表現に長けたNENEさんが演じることで樹璃様との関係性が一言で表すことのできない複雑な感情の下にあることさえも表現されているようでした。樹璃を拒絶するように突き飛ばす時の冷淡さは真っ直ぐと伸ばされた細い腕の動き一つで描かれていて、それはあくまで樹璃の感情によるイメージの枝織に過ぎないのだと明言されており、その端的な切り替えは観ていて本当に心地よかったです。

CHERRSEEというKPOP系譜のダンスボーカルグループ所属だと知って一時納得したものの、お芝居経験も豊富なんだろうな~と思っていたらこれが初舞台だという事実に震えたのも良い思い出。




【棺の中の男の子】

女性陣が多い今回の座組において、ミュージカルと冠しただけある曲数を歌う今作の楽曲キーは女性メインで、狭い板の上に多人数が入り乱れる演出にも拘わらず長身キャストが多く、そもそも男女の人数差があるということにも起因して、男性陣は諸々大変そうだったなぁというのがまず最初に抱いた印象です。では男性陣について不満だったかというとそういうことでもなくて。男の子がどこか頼りなくて、女の子がたくましく美しいのはまさしくウテナの世界観だなぁと感じました。少女革命ウテナはお話の主軸が女の子たちなので。おたくという生き物は本当にちょろい。殺陣が得意なキャストもいた中、それを活かしきれなかった一因は間違いなく箱の大きさなのでシブゲキは恨まれても仕方ない。

シュールテイストのギャグパートがほとんど日替わりだったこと、その大部分を男性陣が担っていたり、本人が関連していなくても裏で相談を受けていたというエピソードが挙がることなど、2.5次元舞台の中でも大きなタイトル経験のあるキャストが揃っていたことは、座組にとって大きな力になっていました。女性キャスト項で触れたような、男性キャストが大多数を占める2.5次元舞台で主流のパワーバランス内で女性キャストが担ってきた『彩り』の役割を、経験も力量もある役者が作品のパワーバランスに従って担ってくれたことは、この舞台の成功のために絶対的に必要なことでした。

また、作品そのものが持つテーマや表現技法によって一種カルト的な支持を受けるウテナという作品の舞台に、あれだけ日頃から舞台を観る層を呼べたのは間違いなく男性キャストのおかげだったと思います。
2.5次元舞台が作品そのものの評価を離れて、単体で評価を受けるためにはキャストファンの支持が必要不可欠です。私は今作が舞台作品単体としてもすごくいいものだと感じたから、原作ファンだけの閉じた世界のもので終わってほしくなくて。そういう不安が予想よりもずっとずっと杞憂になったのは、男性陣がお芝居を評価されている人たちで、共演者や作品に対しても同じようにお芝居としての目線を向けてくれるファンを持っているからこそだと本気で感じています。それもまた、誰もが持っているわけではない力量の一つで、そういった点から見ても男性陣のキャスティングは非常に巧みでした。



西園寺莢一 as 横井翔二郎くん

ウテナ・アンシー・若葉と、生徒会で誰より多重に関係性を抱える西園寺が今作において最も比重を置いていたのは、間違いなく冬芽です。物語の序盤である今作でそこに焦点を当てたことにより、横井くんの西園寺は終始道化と呼ばれながらもアンシーへの執着を叫び、遠い日の敗北を噛み締め、冬芽へのコンプレックスを露わにする。西園寺が各々の関係性において決して除外することのできない存在であることを描いていました。

冬芽との再戦に向かうラストシーン中、ウテナにその術を渡す樹璃、勝利の暁にはその姿勢を追うと誓う幹、そして登場時からの自身の望みを手放さないことを宣言する西園寺の構図は、映画のラストシーンにおける三者そのものです。アニメにおける同時点ではアンシーに置かれていた比重を変え、全ての行動起因が冬芽に続く構図になったことで、彼のアンシーに対する執着がただの支配欲でも冬芽への対抗心でもないことを示し、あらゆる世界で不変であった西園寺の在りようはやはり不変であることを彼は証明していました。

そして私には天然でボケを炸裂させるタイプの役でしか観たことのなかった横井くんが、あんなにも全力でギャグかまし続けるところは想像できなかった。ほぼ全公演別パターンで構成してくるところに本人のストイックさと真面目さを感じると共に、今作一つで男性の観客から大変な人気を獲得していたのもさすが西園寺と言わざるを得なかったです。



薫幹 as 大崎捺希くん

本人の意思に関わらず、その愛らしいビジュアルによって巧みに煙に巻かれていた幹のエゴイスティックな感情が白日の下に晒された、今作だけが持つある種のカタルシスウテナのテーマの一つである『王子様』への批判に最も肉薄していたのは、やはり生徒会最年少の彼でした。

「どうして誰も輝くものになってくれないんだ」という言葉には、幼い彼の中に存在するエゴの全てがつまっています。たった一言で表現しきれてしまう、けれど彼自身にとっては悲痛な叫び。大崎くんの幹から零れる叫びはあまりに悲壮で、2.5次元舞台となった今作において、一番生を受けたキャラクターであったのは幹だと感じました。けれど同時に、ウテナに諭されたことでその考えをすぐに改められるのもまた、幼い彼の良さだということを再確認させてくれる、後腐れのない賑やかな日常への切り替え方は絶妙でした。

今作は『絶対運命黙示録』以外の全楽曲がオリジナルのため、当然幹が弾く思い出の曲もオリジナルなのですが、大崎くんは稽古場でアニメの『光さす庭』を練習していたそうです。日替わりシーン以外には遊びのような変化を挟まない、真面目さにどことなく幼さを感じる彼は、幹と共に梢に翻弄される姿がもっと見たくなるような、こちらの悪戯心をくすぐる存在でした。



冬芽・幼少期 as 池田謙信くん

幼少期の冬芽は、現在の冬芽とは異なる存在であり、ウテナの記憶に残る王子様とも似ているようで異なっていなくてはいけない。ウテナから、西園寺から、そして観客から様々な役割を求められてもなお、彼はその気高さを失わなかった。

育ちが良くて、聡明で、勇敢で、けれど自分の無力さを自覚していて、少し見栄っ張りで。池田くんの冬芽は、西園寺のコンプレックスを刺激するのに十分すぎるほど冬芽のパーソナルを網羅した存在でした。一方で、今作の『理想の王子様』を同時に表現してみせる器用さがあり、非常に目を引かれるキャストでもありました。

現在の冬芽よりも幼少期の冬芽の方が正統派の王子様に見えることは至極当たり前のことで、それは求められる役割でもあるけれど、それでも「たった一人で深い哀しみに暮れる小さな君」とソロで語りかける池田くんの声はどこまでも穏やかで優しくて甘くて、ああ王子様だなぁ、と心から思えた存在でした。ディオスが視覚的に必要な場面は今作になかったけれど、もしそれを演じるとしたら間違いなく彼だと思います。



西園寺・幼少期役 as 山内涼平くん

幼い西園寺の心に生まれた小さな劣等感は、その時点ではまさしく『つぼみ』のまま。どことなく弟を思わせる冬芽との対比の中でも、自身の思い描く王子様像の模索を思わせるあどけなさが、山内くんの西園寺にはありました。

幼少期の時間軸を演じるときだけ、山内くんと池田くんはそれぞれキャラクターカラーのメッシュをいれています。その視覚的効果により切り替えられた役割を表現する彼の西園寺はどこまでも幼く、邪気がありませんでした。貼り出された若葉のラブレターを笑っていた生徒の面影を忘れ去るほどに、所在なさげにさえ思える佇まいで板の上に存在する彼。ある時は七実に足蹴にされ、またある時は影絵少女たちのUFOになり。吉谷さん演出作品でアンサンブルがいかにありとあらゆることが出来ることを求められているのか、改めて実感することとなりました。




【桐生冬芽という男】

別枠で 切り出すくらい 冬芽が好き(全力字余り)


桐生冬芽 as 戸谷公人くん

ウテナにとって奇跡かもしれなくて、輝くものかもしれなくて、それでも『日常』へと戻るために越えなければいけない王子様。観客にとってはハリボテの、虚構の、ウテナの遠い日の記憶とはかけ離れた王子様。良くも悪くも冬芽はウテナという作品のキーワードである『王子様』として存在する天命を持つ男です。今作でそれを改めて歯がゆく、愛おしく感じることになりました。

プレイボーイな振る舞いが骨の髄まで染みついているアニメ冬芽より、ウテナの夢の形を限りなくそのまま持っている映画冬芽に近くて、けれど芝居の精度が真骨頂に至るのはそのどちらの顔でもなく、自身の欲に突き動かされる瞬間であった戸谷くんの冬芽。元々桐生冬芽という男が作中で持つジレンマもひっくるめて大好きで愛おしくて仕方がない私にとって、彼の冬芽はそのジレンマからの逸脱ギリギリのところに存在してくれる、永遠に訪れるはずのない『桐生冬芽の解放』に誰よりも近付いた冬芽でした。

作中年齢高校生の冬芽がスマートなエスコートで女の子を優しく夢のような世界に連れて行ってくれる王子様であるのは、特段無理をしているからということはなく、彼が『作品のキャラクターとしてそういう存在であり』『悪の力を使ってでも、手に入れたいものがある(2018年10月7日のオールナイト上映時トークショーの幾原監督の冬芽評)からです。王子様でありながら、悪に手を染めてもいるという、相反する側面を持つ冬芽。アニメ冬芽・映画冬芽と区別することになる大きな要因は、この二つ目の姿勢に関する表現が大分異なるためですが、戸谷くんの冬芽はこの姿勢を表現する瞬間、とてつもなく生を露わにしてきます。それまでの気だるげで、かといってプレイボーイが板についているわけでもない、どことなくふわふわとした存在であった冬芽の目に明確な意志が宿り、声が雄弁に感情を紡ぎ、ウテナを阻む壁として高くそびえ立つ。キャラクターとして、自身の欲の実現のための手段として、絶対に王子様であり続けなければいけない桐生冬芽が僅かにその『王子様』から逸脱するその瞬間。ああ、冬芽が生きてる。戸谷くんならもしかしたら、『王子様』で『フェミニスト』であるが故に、どんなに傷付いてもウテナの前では決して自身の弱い部分をさらけ出すことのできない桐生冬芽を、そのジレンマから解放できるかもしれない。そう思っちゃったんですよね。このキャラクターに思い入れまくってるおたくだから。

プレイボーイ時の冬芽が良くなかった、という話ではなくて、たぶん戸谷くんの中でのプレイボーイ像とか王子様像はもっと女の子を心から尊重できるような優しい人だったんだと思います。後からドリフェス!でも王子様キャラやってたと聞いたので、もしかしたらそのイメージが彼の中には強くあったのかも。冬芽は複数の女の子と付き合ったりできるクズだけど許されちゃってたりもした男なので、そういう部分の乖離はウテナが20年前のアニメだということも起因しているのかもしれない。ウテナという作品のテーマを想うと、それはとても良い意味で生まれた乖離だなぁと思います。

冬芽の手に入れたいものの話は、今作で描かれることはありません。だから観客にとって、今作の冬芽がラスボス的立ち位置であり、虚構で虚像の王子様として終わることは正しいことです。でも、そんな冬芽にとっての奇跡、輝くもの、手に入れたいものとはなんなのか。そこにこそ桐生冬芽という男のややこしくて面倒でたまらなく愛おしい性質があると私は思っていて、それこそがなんだかんだでこいつ西園寺と類友なんだよなぁと感じられる部分でもあるんです。そういう冬芽を、「冬のころ芽生えた愛」(アニメ35話)を、どうにかしてあれだけ『桐生冬芽の解放』に近かった戸谷くんにやってほしい。吉谷さんの技量をもってすれば、脚本には無理でも演出でどうにかそれを表現できると思う。大好きで愛おしくて仕方ない桐生冬芽という男への執着が、私に彼を諦めさせてはくれないんだよなぁ。




【革命前夜の二人】

姫宮アンシー as 山内優花さん

彼女は変わらない。この時点では、まだ。それでもあの棺の蓋が、本来開くはずのないあの瞬間、僅かに動いた。確証はなく、けれど錯覚でもなく、今作の二人が築いた絆の片鱗をそこに見た。

こんなにも繊細なお芝居のバランス感覚が鋭い人が、この番手で名前をクレジットされた舞台経験がないというのだから役者は怖い。声や口調をアニメに寄せながら、けれど決してそれで終わるわけではなく、役者としての山内さんがそこに乗って感情を届けてくる。特にチュチュの存在がない分を補うように、ウテナ・若葉との日常を描き、歌い踊る時の彼女は少し変わっているけど『普通の女の子』で、後に生まれるウテナとの断絶がより説得力を増していました。2.5次元舞台というジャンルの中でも個を殺しきらず技量を発揮するその姿勢が、観劇おたくとして好きだなぁと思いました。

アニメ12話という終わりは、アンシーの立ち位置としては実に微妙なところで。今作の終わり方が大団円に見えるのは少し違うんだよなぁ、という面倒なおたくの心さえも、彼女の瞳は見透かしているようでした。客席から見える範疇での彼女の本質は、最初と変わってはいなくて。ただ、冬芽戦で負けたウテナがアンシーに語りかける演出は彼女の棺を表していたと感じたし、今作ではその時は訪れていないけれど、あの蓋がほんの少しだけ動いたことを、山内さんは表情や声の些細なニュアンスで教えてくれた。

『漆黒の闇をあなたの手のぬくもり感じ前に進む
光の庭に辿り着く日がきっと来る
その時にあなたが手を離して去って行っても構わない
ぬくもり忘れない きっと永久に』

彼女たちはきっと、10年後も一緒に笑ってお茶を飲む。



天上ウテナ as 能條愛未さん

そこらの男の子よりカッコよくて、真っ直ぐで、でもその幼さゆえにどことなく無神経で、王子様という憧れの前では信念さえ揺らいでしまって。人間として良い部分も悪い部分も含めてウテナというキャラクターが好きで、何度見ても同じように好きだなぁと思う。だから、アニメと映画があればいつでも会える。そう思っていたからこそ、あの日歌いだした瞬間から、彼女は『天上ウテナ』だった。

少女革命ウテナ』という作品から始まり、幾原監督の関わる作品は片っ端からチェックするようになった。『輪るピングドラム』が発表された時は、あまりにも久しぶりの仕事すぎて「これを見始めたら終わっちゃうんだ…!」という気持ちが強すぎて3話放送辺りまで見始めることすら渋ったほどに好きになった監督。『ユリ熊嵐』の発表出た時は「コンスタントに仕事するんですね!?」と驚いた。そうやって、幾原監督の好む声質やお芝居のスタンスをなんとなく把握していたからこそ、瞬間的に感じた。能條さんを選んだのは幾原監督なのではないかと。直接オファー、ということ以上のことは分からないため真偽は定かではないけれど、そう思わせるだけのウテナらしさが、彼女にはあった。

能條さんが様々なインタビューで『20年前のアニメ』と言うたびに、それは事実でありながらも僅かに私の心に居心地の悪さを感じさせていました。たぶん、昔のものだと言われているような錯覚が怖かったんだと思う。けれどこの20年という数字が一番怖かったのは、きっと能條さんだ。外部舞台で初めての単独主演作品という大きなプレッシャーの象徴として、彼女はこの数字を口にしていたのではないかと、今にして思えばそう感じます。だって初日の私が抱えていた様々な不安を、真っ先に吹き飛ばしてくれたのは彼女だったから。

男性陣も含めた複数のキャストが使う構成だったディオスの剣は、彼女には不釣り合いな大きさで、板の上が狭いことや殺陣の経験が浅いこともあって非常に扱いづらそうな印象を受けた。彼女の殺陣は公演を重ねるごとに速度を上げ、その成長に目を瞠りながら、それでもその扱いが手馴れたものになることはなかった。千穐楽公演になっても。それもまた、ウテナだと思った。
山内さんのアンシーが僅かに物語終盤の気配を漂わせていたのとは対照的に、彼女のウテナはこの先黒薔薇編を経て、暁生と出会って、そして最終回へと至るウテナだ。だから今はまだ、不釣り合いな剣を手に、たぶん友情のために戦う彼女でいい。諦めや妥協ではなく、途上にあるウテナと結末を見通すアンシーが揃って、舞台作品としての今作は形づくられているのだ。

能條さん自身はおそらく、役を憑依させるタイプの役者ではなく、役と向き合って自分の中に構築していくタイプの役者で。川上とも子さん演じるアニメのウテナに寄せつつも、彼女のお芝居は彼女自身のものだったから、「世界を革命する力を」と高らかに叫ぶ彼女は決して川上さんのウテナではなかった。だから、声や仕草をもって彼女がウテナだった、と説明するのは正確ではない。こんなにもウテナという作品に、ウテナというキャラクターに思い入れている私が、彼女の魂の形がウテナだと思った。理由はそれだけだ。




【つぼみは咲かなくては、散れない】

少女革命ウテナという作品は、選り好みしまくるタイプの私にとって嫌いなキャラクターがいないという、奇跡のような作品です。だからこそ、ミュージカル化された今作においても、嫌いだなぁ、まではいかなくても、良くなかったなぁ、と感じるキャストがいなかったことは本当に幸せでした。ということが言いたくて全キャストに言及してたらこんな長さになってしまった。
けれど、言葉では到底表現できないものが舞台というジャンルには存在しており、おたくは感極まりすぎるとしばしば語彙力を喪失し、ポエムを語り始めます。1万字超書いても、書ききれないことがまだまだたくさんあるのです。
というわけで配信のご紹介。私はこの作品が続いていき、いつの日か黒薔薇編で御影草時に出会う未来を切望しているんだ。
現状、各種配信サイトで見られるのは千穐楽公演のライビュ映像のため、カメラワークや音質が少々……少々アレです。お安く見られるのはよいことだなぁと思います。


dアニメストア
少女革命ウテナ ~白き薔薇のつぼみ~のアニメ見放題 | dアニメストア

VideoMarket
アニメ『少女革命ウテナ~白き薔薇のつぼみ~』の動画|ネット動画配信サービスのビデオマーケット

GYAO!ストア
ミュージカル「少女革命ウテナ ~白き薔薇のつぼみ~」 - 動画|GYAO!ストア|アニメ

AmazonPrime
Amazon.co.jp: 少女革命ウテナ ~白き薔薇のつぼみ~を観る | Prime Video

DMM.COM
少女革命ウテナ ~白き薔薇のつぼみ~ - 舞台・ミュージカル動画 - DMM.com




円盤は特典として各楽曲の全景映像も入ってるのでその点に関してもおすすめです。25曲分入ってるので、ほぼほぼストーリーを追えるんじゃないかくらいの密度で歌ってることが分かります。狭い板の上に人がいっぱいで、それぞれがそれぞれのお話を紡いでることが確認できて、映像特典としてはかなり質がいいなぁという印象です。
特にオープニングの『漆黒の闇、薔薇の園』はほぼ最後列から観ていた初日の私の目に映ったものに限りなく近くて。溢れる照明と、入り乱れるキャストと、響き渡る歌声と。ウテナ好きだなぁって気持ちで胸がいっぱいになったあの瞬間のことを鮮明に思い出せるので、この特典のためだけに円盤買っても惜しくないな、という気持ちです。

アフィついてないので下記リンクからでも、ポイントが貯まってるサイトとかで探したりしていただけたら嬉しいなぁ〜と思います。


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楽天ブックス



これだけ書いてもたった3公演しか入ってないので、各日の感想ついーとまとめはまた別で書こうかななんて思ってます。

『乃木坂46版 ミュージカル美少女戦士セーラームーン』感想まとめ

ウテナだいすき観劇おたくが『ミュージカル少女革命ウテナ~白き薔薇のつぼみ~』で乃木坂46能條愛未さんに心射抜かれ、あれよあれよというまに好きをつもらせていく過程ことセラミュまとめです。バンダイ版もネルケ版も未履修だけどアニメと漫画見てた感じです。乃木坂さんはハンパ履修だよ!ウテナまとめは愛がこじれすぎて無理そう。





【6/8 ソワレ】

一幕終わった時点での感想としては『超超忙しい人のためのセーラームーンなんですけど、これはアニメ無印を見たことがない人には伝わってるんですかね!?ド直球セラムン世代としては変身シーンが初代アニメのエフェクトで凄いテンション上がってしまい、レイちゃん辺りになってくるともうエモさで泣きそうになってきました。銀劇の一階席後方まできらめきの光沢が届く、という点においてあの衣装のきらきら女児おもちゃ感はやっぱり最高です!

公演期間が結構長いし、特に乃木坂の子たちは歌もお芝居もこれからどんどん伸びていくんだろうなぁっていう気配をひしひしと感じる、良くも悪くも初日!って感じの公演だったかなぁという印象。音響さんと特効さんもがんばりましょうね笑

ちょうど観劇リハビリ真っ最中だったのでオペラを忘れていっちゃったんだけど、山内さんのなるちゃんほんと可愛かったな~!踊ってる山内さんすごい好きだったので、役のわりにしっかり踊るところも見られて嬉しかった。アンシーもそうだったんですけど、アニメに寄せつつちゃんと役者としての山内さんを感じられるバランス感がすごく好きだなって思います。

能條さんのまこちゃん、アニメでのまこちゃん+レイちゃん要素があるように見えたのはレイちゃんが漫画初期寄りだったために5人トータルで見た時のバランス合わせるためかな?ウテナの時にもあった『王子様』ってセリフはまこちゃんが発すると全然意味合いが違うので、そこの濃淡の付け方が顕著に見られるようになるのはもう少し先かなって思いました。

これは脚本の問題なんだけど、まこちゃんは元々背が高くて力がある子で変身するとさらに怪力になるというのはセラムン未視聴の層にも伝わってたのかな……落下してきたシャンデリア支えてる姿カッコよかったので、あそこに力強さが出るともっと良いなぁ。

レイちゃんまでは『お仕置きよ!』で歌詞が揃ってたんだけど、まこちゃんだけ『ヤキ入れてやるよ!』だったのが個人的に一番サイコーだと思ったポイントです。これ『月にかわって~』シリーズの決め台詞の中でも、まこちゃんがほとんど発したことないやつですよね????ヤキ入れてくれる能條さんは超イケメン。

亜美ちゃんは衣装トラブル多くて大変そうでしたね。初変身の時に右襟ちょこっと外れちゃってたり、ペン出す時にスカートに引っかかっちゃってたり。他の子にもありえそうなことだけに、回避方法見つかるといいなぁ。マイク使ってるとはいえ、赤ちゃんみたいな顔だちからは想像つかないほど声量があって歌パートになると強い亜美ちゃんだったのが意外でした!うさぎちゃんとのエピソードをちゃんと書いてもらえてたのはやっぱり一番はじめの戦士の特権ですね。

レイちゃん、脚が細くて長くてびっくりした…!ハイヒールはちょっと低めだったんだけど、衣装の切り替え位置で上手く調整してるみたいで、脚の印象ばっちりでした。アニメのうさぎちゃんのお姉ちゃん要素がまこちゃんにいってて、漫画初期のお嬢様寄りにキャラ設定されてたのが見慣れなくてびっくり。でも美しいんですよ。

美奈子ちゃんはセーラーVの格好もしてほしかった~!!って惜しい気持ちが先立つくらい、顔のサイズから手足の長さまでバランスが良くてあの衣装似合ってたなぁ。ヴィーナスラブミーチェーンが物理チェーンだったの、本編で東京タワーの一部に見立ててた骨組み階段セットに乗ってセーラームンとタキシード仮面が登場するライブラストの演出と同じくらい、ああこの舞台ウォーリーさん演出だったなって思い出す瞬間トップでした笑

WSで流れたゲネ?かなにかの映像が結構アレだったらしい、と聞いてたうさぎちゃんだけど、想像していた以上にうさぎちゃんとして完成していていい意味で前評判を裏切ったんじゃないかなぁと思いました。手足の細さがセラムンでの14才という年齢設定に違和感を抱かせない。ほんとに無印の泣き虫でだめだめで4人とまもちゃんに支えられて立ち上がるヒーロー像の説得力があった。あと単純にここから凄い伸びそうな気配。完全に経験則による勘です笑

舞踏会シーンのドレス、90年代アニメをしっかり遵守してめちゃくちゃにダサかったのがいっそエモかったですね。着てる子たちの現代的可愛さをもってしてもどうにもならない時間の流れ………それに比べて私服はみんな似合ってたし違和感がなかったので、流行は巡るんだよなぁって改めて感じたりしました。

クインベリル役のなみちゃん、四天王との殺陣がスタートして即小道具が折れたのすごいどきどきしたんですけど、さすがの判断力で二刀流→セット裏に下半分投げてたの安心しました。遠隔攻撃できる武器だったのも不幸中の幸いでしたね。とはいえ、あれが折れなければお市以来のなみちゃんの殺陣が見れたのに…と思うと惜しい気持ちも大きかったなぁ。

ライブで歌ってたのってムーンライト伝説と劇中歌以外は歴代セラミュの曲ですかね?今回の和田さん、てらりすとの『チタニウムコネクト』みたいなぴこぴこ曲多めでめちゃくちゃテンション上がりました。ちなみにライブラスト演出を見た私エリザベート……………いや、ベルばら……!!!!!!!」つまりそういうことです笑

いやしかし脚本もうちょっとどうにかならなかったのかなって!!!事前にフラグ立てとくとか、他の子のセリフで補足してあげるとか、そういうのもないままセラムンの専門用語が出てきたりしてて、完全初見はいないものとしてるのかなぁ……って印象でしたね。今回のメイン客層には優しくないんじゃないかなぁと。一方で、各々のシーンの演出にはグッとくるポイントが多かったのに完全初見じゃない人間から見ても、その話いつしたっけ??みたいな脚本の粗が見えるのは良くない。演者が真剣にやってるからこそ、本人たちの責任じゃないところでうーん…ってなっちゃって、今回のメイン客層にもセラムンファンにも刺さりきらない節があるのでは?と思ったり。9月公演は演出変わるらしいけどこの辺り改善されるといいなぁ。

セラムン無印、キャラはしっかり覚えててもストーリーの仔細を意外に忘れてたので今回の脚本が要因なのか判断がつかないんですけど、こんなにも分かりやすく『女の子はお姫様か魔女になるしかない』話だったっけ…………ってちょっと衝撃でした。なみちゃんのベリルが良かったからかなぁ。これからどんどんお芝居が伸びていくであろう乃木坂の子たちが最終的に力押ししてくれるのをつい期待してしまうんだけど、この手ごたえだと期待していいと思えました。

(翌日、はじめての握手会で能條さんのかわいさに打ちのめされました)





【6/19 ソワレ】

予定してなかった2回目~チケットは増えるもの~

能條さんのお芝居のセンスというか、嗅覚は本当に推せるところしかない。初日に気になっていた『王子様』ってセリフ、しっかりまこちゃんの色がついてて軽率に天才!!!!!!!ってなりました。お隣が元乃木坂ファンのお友達だったので前方列でも躊躇せずオペラで注視できた笑

ウテナとまこちゃんの『王子様』のニュアンスの違いって、前者は憧れへの純粋な執着かつ無自覚な透明の呪いである一方、後者はちょっと背伸びしたブランド物へのミーハー心みたいなものであるところで、キラキラの種類が違うんですよね。今日のまこちゃんの『王子様』はまさしく中学生の女の子特有のキラキラだったのが見られて嬉しくなりました。

セラムンウテナって双方中学生世代の女の子の話なんだけど、漫画連載もなかよし/ちゃおっていう毛色の違いがあったようにそもそも楽しむ視点が違っていて、後者が好きな人間ではあるけれど、それでも今の私がセラムンを楽しめていないというのはセラムンに夢中になっていた小さい頃の私が可哀想で。初日にすごいもにょもにょしてた気持ちを今日の能條さんは救ってくれたんですよ。構成が極端に『お姫さまになれなかった女の子は魔女になるしかない』という世界観に寄っていると感じたからこそ、セラムンが本来持っているのはそういう呪いの話ではないというところを見せてほしいという気持ちがあって、そういう世界観を打ち砕く話であるウテナを演じた能條さんがその要になってたことに観劇おたくはかすかに震えてしまったけれど、文句無しに願いを叶えてもらえたことが本当に嬉しかった。

私はお芝居をしている能條さんと握手会での能條さんしか見たことがないので、いわゆるバラエティ班のお仕事をしているのを見たことがないんだけど、多分映像というか視覚情報の処理能力に長けている形で才能を開花させてる人なんじゃないかなぁと思ったりしました。ソースはあずみ新年会のりっちゃん。

バス停で亜美ちゃんに飴ちゃんをあげているうさぎちゃんが可愛すぎたんですけど、初日はやってなかったですよね?もしくは最後列まで届くほどしっかりセリフが言えてなかったのかも。こういうアドリブ入ると日常でも仲がいい友達という関係性がよく見えていいですね。やっぱり構成には原作とかアニメを知ってないと厳しい部分がありますよね、という話を改めてしてたんですけど、同時に美月ちゃんのあの発展途上感をうさぎちゃんに重ねて見ることは全然許容されるものだねって話をしました。亜美ちゃんレイちゃんが早々に初日とは別物の出来になっていたからこそ、その道を今一生懸命走って追っている姿は愛しいなぁって。

まもちゃんがたこやきマントマン歌ってきたのすごいツボにハマってしまってゲラは大変でした。袖からめっちゃいい声で聞こえてくる「たこたこた~こ♪」みかこさんのまもちゃん、超ガチ恋枠すぎるんですけど、それでも美月ちゃんのうさぎちゃん相手なら星野にもチャンスがあるのでは……………とついつい思ってしまったわけで。美月ちゃんのうさぎちゃんで星うさ見たいな~





【9/23 赤坂初日】

>>>渋み<<<
「甘いドリンクです」を真正面からぶっ飛ばすまこちゃんの一言。思わず笑っちゃったんですけど、あれは毎回変わるのでしょうか……笑

9月公演初日のジュピターは、6月公演よりずーっと普通の女の子のままで存在してた。自らに剣を刺したセーラームーンを直視できずに一人背を向けてしまうところが個人的には一番衝撃的で、彼女はそれを咄嗟に受け止めきれない中学生の女の子なんだよなぁって改めて再確認した心地でした。目を逸らせないリーダーのヴィーナスとの対比が多く生まれているな、とも感じた。アイドル然としてるけど一番戦士歴の長いヴィーナスと、大きな体格に反比例して流されがちな乙女の顔がすぐ出てくるジュピターの対比。変身ペンを投げ出すくだりでもまこちゃんの表情には少しの迷いがあって、皆の決断に鼓舞されるように自らも決意をするんだけど、それは戦士としてというよりうさぎちゃんの友達としての決意だなぁって。それまでの、いい意味で能天気に戦士として立っていた印象はアクションのキレの良さや、キメがしっかりしてる割に細かい部分が甘かったりするダンスによく出てて。この辺りは指先までしなかやな動きのマーズと並ぶことが多かったので全体的にキャラクター差分がはっきり出てきた感じ。

なんか改めて見ると『王子様』とか『友達のために』ってワードが多いんだなぁジュピターは、って感じたんですけど、だからってそこにウテナの影を見たりはしないんですよ。なんとなく、明確に演じ分けている感じもしないので受け取る側も上手く言語化できないんだけど、ちゃんと違ってる。前方列で他の子たちのお芝居もよく見えたのでなおさら、この規模感の箱でもしっかり表情込みでお芝居ができるのは経験値あってこそだなぁって頼もしく感じました。

あとこっそり言うんですけど、ジュピターのスカート、後ろがほんの少し短いんだと思うんですよね。皆リボンと同じ色のスコート着てるんですけど、能條さんだけあのピンクがちらってする瞬間が多いんです。見ちゃう。分かっててもドキドキしちゃう。高山さんとか樋口さんはイマドキ女子って感じの上から下まですらっと細い脚なんだけど、能條さんは動ける人の脚だなぁって。アクションやる時に特に映える形。なんですけど、私服の姿のスニーカー合わせた足首はびっくりするくらい細くて、最高に女の子だなぁって思っちゃう。

見切れ席、なにが見切れるってセット段上が見切れるのでライブパートでのネフライトとのいちゃいちゃが全然見えなかったんですけどなんか6月以上にいちゃいちゃしている気配だけ察知しました。手前で迎えに来たクンツァイトぷい!って背中向けるヴィーナスがすっごい可愛いのは見えてた。えぇ!?ってなってるクンツァイトと同時に私もえぇ!?ってなってたんですけど、すぐにパッと振り返って嘘だよ~って感じで手を繋ぎにいくヴィーナス、小悪魔でかわいい………かわいい……

6月後半頃からアドリブ入れてたところが明確にセリフとして足されたと思わしき箇所がいくつかあって、その一つがバス停で30点の話を誤魔化すうさぎちゃんだったんですけど「亜美ちゃん可愛いでちゅねばぶばぶ~」って言ってたのがあまりに聞き覚えありすぎてw美月ちゃんは全体通してああいう細かいお芝居が上手になってたなぁと感じたし、みんなに支えられるうさぎちゃんが唯一亜美ちゃんだけ年下みたいに可愛がってるのなんとなくほっこりしました。

確かヴィーナス登場の時だったかな?「ハイヒールで~」のところのマーズが右足かかとを少し浮かせて伸ばしてるのを観て、高山さんのこだわりを感じました。演出変更で一番セリフが増えたのはたぶんレイちゃん。最期の日常パートに戻ったところが長くなってて、ずっと「今日、わたくしが見た夢の話を…(毎回誰かが登場して言えない)」を繰り返し、学校サボってアイスクリーム食べに行こう!って話してる時も「待って、もう少しで思い出せそうなの…」って悩み、空からなにか落ちてくる!ってなった瞬間に「これだわ!夢で見た!」っていうレイちゃんの能力の一つである予知夢について触れられてて、髙山さんすごく生き生きしてるなぁって感じました。

ヴィーナスが聖剣でベリルを斬るくだり、完全にスタッフ側のミスでなかなか剣が下りてこないというアクシデントがあって、それでもしっかり待てる樋口さんさすがだなぁ。舞台帝一の美々子ちゃん演じてた時は一度も担当回に当たらなかったんですけど、経験に裏付けられた安定感がまさに美奈子ちゃんで。物理チェーンだった四天王との殺陣のシーンが登場時に使ってたライトに変更されてたんですけど、たぶん手数は断然増えてたはずで、でもそういうのを任せられる存在なのは観ていても感じることなので純粋にすごい人だと思いました。

うさぎちゃんが切っちゃった髪を、皆でちょっと困ったように渡し回った結果、ルナの首にかけてたの6月もやってましたっけ…?wこういう細かい遊びが増えてたことで5人が戦士としてではなく、友達としての仲が良いっていうことが描かれるようになってたので断然9月公演の方が良いなぁという印象でした。





【9/30 ソワレ 大千穐楽

>>>とても!すっぱい!<<<
『甘いドリンク』否定シリーズwこの絶妙な間の取り方がすごく好きだったんですけど、文字にすると全然伝わらないので円盤かWOWOWTBSチャンネルの放送見てください!

ちょうどWOWOWTBSチャンネルで放送されたSTARの千穐楽公演を一幕だけ見てた時も思ったんですけど、やっぱりみんなアイドルなので歌い上げるのはすごく上手いんですよ。でもミュージカルの歌って音符に乗せたセリフだからお芝居で、その観点から見て今日の能條さんのジュピターソロは6月からの公演通しても過去最高のお芝居でした。音符の一つ一つがまこちゃんでありジュピターの言葉で、そこには強さと可憐さがあって、こんなにも繊細なお芝居を歌でもできる能條さんは天才!!!!!!!!!ってオペラ構えながら泣いてしまった。

ソロ最初の「雷と勇気のセーラー戦士セーラージュピターから全然違ってたんです。言葉尻までしっかりセリフとして発せられている音に鳥肌が止まらなくて。いつもの能條さんより低めの声を標準の高さにしてるまこちゃんは、躊躇いつつも乙女な部分が顔を出すとほのかに声が弾むので、このソロの時はしっかり低音でいるのが戦士としてのジュピター感を表現してるなぁとは思ってたんですけど、今日は完全にセリフとしてのミュージカルの歌でした。女優を目指す能條さんはどういうジャンルの舞台を主軸に目指すのかな、っていうのはウテナ以降の舞台出演見ながらいい意味で未知数だと感じてたんですけど、ああこの人はミュージカルの世界で女優になっていく人なんだって頭より先に肌で感じました。

セーラームーンを復活させるところでのうさぎちゃんとのイメージシーン。本当に最初の出会いのシーンでは、能條さんのまこちゃんの場合はうさぎちゃんの手に触れる前に遠ざけられちゃうんですよ。だからあのイメージシーンは厳密な回想ではなく、まこちゃんの心象風景として心に触れてくれたうさぎちゃんを描いてる。そういうお芝居の細かさが!観劇おたくの!心に刺さる!

お化粧班と言われがちなタイプなのでうっかりチェックしちゃったんですけど、ちょっと眉尻長め&下げめで描いてたのが印象的でした。あんまり2.5っぽくないというか、全体的にもう少しお化粧濃いめでもいいのではないかと個人的な趣味も含めて思いつつ、あのお化粧にはまこちゃんの優しさがよく出ていて、特に困ったような表情をした時がすごく分かりやすいんです。こういうところにも工夫施してるんだなぁって感じられて嬉しかったです。

今日のいちゃいちゃパート、みんなちゅーしてた!!!!ずるい!!!!相変わらず上手にいたのですが、ネフライトがおねだりするみたいに軽くちゅってしたらジュピターが目閉じてくれたからちゅーってしてた感じですかね。手前のクンツァイトとヴィーナスが完全に結婚式のちゅーだったり、色々と目が足りないシーンすぎる。それぞれ戦士→四天王でなにか渡してる感じだったんですけど、戦士を守った時に変わってしまった石とかだったのかな?うさぎちゃんからまもちゃんへも同じ素ぶりがあった気がするので気になるポイント。放送に映ってるといいなぁ。

あとやっぱり高山さんすごい。高山さんのレイちゃんって徹頭徹尾レイちゃんで、STAR公演見て気付いたんですけど、この脚本だけではあのレイちゃんに到達しないはずなんですよ。高山さん、ほんとセーラームーン大好きなんだなぁということを改めて感じてました。レイちゃんの凛としたカッコよさに憧れてたのでなおさら、その姿がここにあるなって感じた。

美月ちゃんはカテコでああ言ってたんですけど、公演を重ねるごとに成長していく姿を客席の私たちは知っているし、その様こそがうさぎちゃんだなぁって思わせてくれた要因の一つだったと思います。特に今日のvsタキシード仮面で変身するうさぎちゃんの怒り、凄かったんですよ。その決断に至るまでの恋心が深くて大きいからこそ、想い人を損なわれた乙女の怒りは大きくて強い。あの感情の爆発の仕方はうさぎちゃんだからこそ露わにするものであって、6月公演で細くて可愛くて支えてあげないといけないうさぎちゃんだなぁと感じた彼女から、そういうパワーを感じられたことがすごく心に響きました。

亜美ちゃんは顔立ちの割に歌もお芝居もすごくしっかりしていて、うさぎちゃんが可愛い子扱いするの面白いなぁって思ってたんですけど、あの、リアルに15才なんですね…?STAR公演見て、どちらのチームもすごくうさぎちゃんと亜美ちゃんのシンメ感を大事にしているというか、年齢が同じくらいに見えるようにキャスティングしてるなって感じたんですけど、なおさらすごいバランスで構成された二人だったんだなってしみじみしました。ライブパートのソロでうっかり間違えちゃってみるみる声が小さくなっていっちゃうの、かわいいなぁって思って暖かく見てたんですがなおさら可愛い……ってなりますね。大きくなあれ。

ライブパート前のカテコで真ん中の扉にはけていく四天王が\走りきったぞー!/って感じでみんなでわちゃわちゃ団子になりながら退場していくのめちゃくちゃ可愛かったですよね!私はゾイサイト大好きなので、客席みんなで\ゾイッ!/出来て嬉しかったです💚四天王みんなすごくセラミュ愛が深くて、自分たちの挨拶でもまたわちゃわちゃ団子になるし戦士の子たちの挨拶で泣いちゃうしだったんですけど、みかこさんはまさしくそんな4人のマスターだなぁって。カテコ挨拶、ほんとに愛がすごくてすごくて、ああこの人もセーラームーンのファンなんだなぁ………って改めて感じました。あと帰宅後に見たライブいちゃいちゃパートでのちゅーが熱烈すぎて、もうこの時点で愛がダダ漏れてたんだなって愛しさが増しました笑

能條さん・高山さんが揃ったMOON公演ばかり観てたので、放送されたSTAR公演見るまで気付かなかったんですけど、今作で各戦士のパーソナルを1から伝えられる時間って多少の差はあっても皆そう長くはなくて。どんなに原作に沿った脚本だったといってもキャラクター観に齟齬が出るのは仕方ないことだったはずなのに、そういう印象を抱いた瞬間は一度もなくて、それはやっぱりキャストにセラムン愛があったからこそなんだよなぁって実感しました。自分の中に持ってるキャラクター像が演じている彼女たちとイコールだったからこそ、その違和感が生じる隙はなくて、それが実はとんでもなく凄いことなんだよ!っていう事実に大千穐楽迎えるまで気付かなかった。そう思うとやっぱり2.5やる上での原作リスペクトって大事なんだなぁって改めて感じた公演でした。

『髑髏城の七人season月 上弦の月』千穐楽

皆が卒論とか作文してるのを読みながら、どうしてもどうしても終わりたくない未練で駄々っ子になってるんだけど、それはそれとして千秋楽のめもは残すべきなのでとりあえず書きます。卒業文集は気が向いたら、というか修羅天魔始まったら腹くくって追記すると思う。今はまだいやだ。→腹くくってポエムかいたよ!(3/9)

 

 

 

 

 

荒武者隊歌「サライ
途中から歌わず
「楽しかったー!」\荒武者隊!/
「みんなで遊んだー!」\関東荒野!/
「ぼくらの癒やしー!」\無界の里!/
「すきだー!太夫ー!」
ほんとに卒業式だったよ、上弦。

「話が違う!」って兵庫を指差すきりちゃんと、その指をぎゅっと握り込む兵庫のちっちゃいものクラブ。かわいかったなぁ。指を二本立てて、二千じゃないのかよ!って感じで訴えるきりちゃんが兵庫の「まだ終わったわけじゃねぇ!」にもう片方の手も指を二本立てて、二千じゃなくて!?四千!?みたいな反応してた。圧倒的かわいい。

「渡京まってよ~はやいよ~……きたー!!!きりちゃんかわいいが大爆発です。多分追いかけてくる髑髏党のこと言ってるんだと思うけど、かわいすぎて顔覆いそうになった。

「俺が赤針斎なんだ。熊木衆の長は俺だ」語尾が入れ替わるだけで強さが際立つきりちゃんだった。もう上弦きりちゃんは泣いたりしないんだよ。捨を助けるために真っ直ぐ走り出すんだよ。

「君はできる子だー!」「うん!」18マチネあたりからやり始めたこの太夫と兵庫のやりとりがすっごいすっごいかわいくて好き。

「しっかりしろ!お前俺に言ったよな、地の男だって!」最後まで捨に喝を入れてくれるのはきりちゃんでした。

「捨之介が天魔王ではないことは、お殿様だってご存じのはずだ!」たぶん顔つきが変わったきりちゃんが唯一感情に身を任せた瞬間じゃなかったかなって。本当に必死で、死に物狂いで半蔵を振りほどいて家康に噛み付こうとするきりちゃん。かっこよかったなぁきりちゃん。大好きだよきりちゃん。


「殿が貴様に!?」って言い方がすごく強くて、天魔の言葉を全然信じてない蘭だった。真名呼びはかくん、って項垂れてしまったけど、右手で数珠握って、それを見つめながら左手でも握る仕草と表情にはちゃんと無界屋蘭兵衛としての意志があって、ああ今日の蘭はそれくらいじゃ動じないなんだなって感じた。あの数珠には殿を弔う気持ちがあるからこそ縋っていたもので、遺骨とかではないけど大事なものなんだなぁ。

どこかでピンマイクがぶつかったか何かしたのかな?右側の顔周りの髪上げてるヘアピン触ってたら外しちゃったみたいで、顔周りに髪落ちてきちゃってた。無界に戻ってきた時には直してもらえてました。鬘、最終日までよくがんばったね……

じん平さんダンス、あられもない箇所を見せていたそうな。ガールズがぎゃー!ってなってる中で天を仰ぐ蘭はやっぱり何度見ても美しいし、足組んでおももに『五百枚』って言ってる時といい、顎のラインがいいんだよなぁ。

須賀大明神、本当にありがとうございますお疲れ様でした映画全部見に行きます!!!って幕間一番に言うくらい、今までで一番に最高なヤクザビンタだった。すっごい良い音した。ビンタかました後の蘭、太夫にやめなって、と諫められてるのにガールズとビンタモーションしながらやってやったぞ、みたいな感じで話してて本当に子どもでした。

兵庫のぺ?にガールズや太夫ぺ?って返してたんだけどそこに蘭も入ってたの感動したよ。さらにそれを真似するみたいに捨も低音でぺ?って返しててもう無界屋仲良すぎ問題。

捨に「天魔王を止める」っていわれて目を見開いて驚くのに「殺すんじゃねぇ、止めるんだ」って言葉を耳にしてそっと目を伏せてうつむき、顔上げて決意の顔を見せた蘭がね、太夫「昔には戻れない、戻っちゃいけない」って言葉聞きながらみるみるうちに目が潤んできてたんだよ。こんなにすぐ態度と表情に出ちゃう人だから、あの決意の表情に太夫が気付かないはずがないんだよ。

裏手に出て、無界屋を振り返りながら数珠を握って太夫って言ってた……よね…?上弦の蘭と太夫はこれまでと関係性が違う、姉弟のような親子のような結びつきがあるからこういう仕草の一つ一つから蘭の無界屋への感情が読み取れる箇所が多くて、それがすごく好きだなって思った。

「現れやがったな、ぞろぞろと」肉眼でも分かるくらいにやりと口端上げて笑った蘭の跳躍がしっかり2回あった時点でもう涙腺が決壊してたし、今日の蘭はあまりにも無界のために髑髏城に向かう蘭すぎて絶対勝てない、って思ってしまったことがすごくすごく100点満点の蘭だなって思った。二幕冒頭の「蘭兵衛だ。無界屋、蘭兵衛」もちゃんと蘭兵衛さんの声で、この人ちゃんと大商いしに来てるよって思った。

「自分ならもっとうまくやる、そうも思っている」「そんなことはない」の前にハハッて笑ったんですよ。蘭が。ちゃんと対等な大商いできてる。「商売の話だ」も無界で見た蘭と同じように喋ってるし、とにかく二幕なのにまだまだ無界屋蘭兵衛だった。餅ドンは左足でした。全部盛り蘭兵衛さん。

「お前を斬るのはこの私だ」ここの二人称って今まで『貴様』だったよね?前楽も『お前』だったので一瞬震えた。

「殿は『生きろ』と言ったのだ!この俺にどこまでも生き延びろと!」両手で頭を抱えてかぶりを振る瞬間が多くて、「殿が最も愛したお前と共に」の前の「やめろ!」って叫ぶ時もぎゅっと目を瞑って蹲ってしまったのがもう、もう、さっきまであんなに強かった人がこどもになってしまっていて、本当にすごかった。

今日もよく夢見酒がキマってる蘭。ニヤァっと嗤ってる時がすごい多かったんだけど、時折数珠というか心臓のあたりをぎゅっと握って抑え込むことも多かったし、「奥の間で軍議を」って声かけられる前は数珠を握って唇を寄せるように口元で握りこんでたのが今日の夢見酒のタチの悪さを垣間見た気分だった。アッパーとダウナーのふり幅が広すぎるし、すぐに効果が切れる。

ボウガン持って無界屋入ってくるとき、黄平次たちのことを見ずに真っ直ぐ前じゃなく、少し俯いてる蘭。全然太夫の知らない蘭になれてない蘭。ガールズ斬ってる時、一太刀一太刀の重さに覚悟を込めてるようだった。「蘭兵衛ではない、蘭丸だ」のダウナーっぷりがすごくて、見た目がどれほど鮮烈に変わっていてもどう見たって蘭兵衛だった。天と共に生きること、それたった一つだけを選んでそれ以外のすべてを今から捨てようとしている蘭兵衛だった。天魔と、ではなく天という存在を選ぶということ。蘭丸修羅道

「たのしいなぁ、てんまおう」声が震えていて「こんなにも楽しいことを、何故俺は忘れていた」全然笑えてないどころか完全に泣いてたんだよ。それ本当に楽しいのかな。それが楽しいと思っていることが、天と共に生きる森蘭丸であるという事実を自分に刻み付けているようだった。千秋楽で「くだらぬ意地を」張らなければ、死ぬこともなかったのに』ってことなのかなって初めて思った。殺さなくてすむなら殺したくなかった。蘭がずっと苦しそうに泣き出しそうで、呼吸が浅かったのが見ていてしんどかった。首を倒す、とか半身だけ引く、という形で避けてた太夫の弾をこの日はマントで庇うように避けてて、一瞬、ああここで死んでもそれはそれで天と共に生きることを全うしたことになるのかな、って思ってしまって、それを蘭も思っていたらしんどいなぁって感じた。

天蘭ラスト。「なんだと」って言った時点でうなだれてしまっていて、目の前の天魔が完全に見えなくなってる蘭「お前もまた私の駒だ」って言われた時に「貴様!」って叫ぶ前の慟哭が本当につらくて、でもだいすきなんですよ。無界にいた時には絶対に見せなかった、獣の慟哭。

死に方が好きすぎる上弦蘭。一度目の「来い」瀕死で、二度目の「来い」掠れて力の入らない涙声で、それでも最後に「来い、太夫!」って叫んだ時、蘭はちゃんと自分の行いが外道であることも、それを太夫に止めさせることの非道さも飲み込んでるんだなって思って、ああやっぱりこれはどの蘭にもできない蘭の姿だなって思ったなぁ。そして目を見開いたまま死ぬ蘭、たぶん初日とライビュでしか見れてなかったのですごいありがとうだった。あの大きな目が太夫を見つめたまま死んでいく。

上弦蘭は自分が加害者なのに、加害者になりきれない弱さがどこまでも人間らしくて愛おしい。超自分勝手なやつで一切同情の余地もない無界屋蘭兵衛というキャラクターの中で、多分唯一その自分勝手さも含めて愛せる蘭だったよ、上弦蘭。


「今の私に天魔の鎧はない」「そんな剣でそんな覚悟で」もう対等にこどもの喧嘩に見えてきてしまう不思議。多分今日の天魔には自分が蘭の上位に立って事を運ぼうという気がないからだと思う。一切の理論性がない、感情論だけでの揺さぶりだからこそ、一族の長として一番前に立ってたきりちゃんから見ても支離滅裂なこどものやりとりだったんだろうなぁ、この二人。

ぎゅっと押し潰すようにしてる天魔多かった。蘭が天魔の腰に腕を回したところで「この杯で飲み干せ」って言いながら上半身を前に倒して蘭押し潰してる感じ。髪を掴んで顔を上げさせた時の高低差が出ていい感じ。もう一か所は「待て、天魔王」と蘭に声かけられてから次の言葉まで少し間があったので、おもちゃを隠すこどものように既に落ちてるきりちゃんの頭をぎゅっと抱きかかえてた。観客の情緒を思いっきり破壊しにくるのやめてほしい。

「収まる必要がどこにある」の収めの芝居すごかったなぁ。捨蘭の感情がめちゃくちゃに爆発しているくだりの中で、二人とも各々の方向で泣いているのに一人だけ穏やかな水面みたいに静かな天の佇まい。天魔としての在り方であって、役者として板の上のバランスを見てるときの太一さんの姿だった。だいすき。

蘭に庇われて「蘭丸!?」って驚いたあとに一瞬うっすらと笑ったんだよ。嘲笑だったんだと思うけど、蘭の言葉を借りるなら天魔はあの時なにを勘違いしたのかな、って考えてしまった。前々楽あたりからかな。蘭が両手で天魔にしがみつくと、蘭を支えていた手を離して両手を挙げて、自分から蘭に触れないようにしていたんだけど、あれは怖れなのかなぁ。

「俺は、俺は、私は、天だ」って言うときの声がもう全然天魔王じゃないし、「だったらその仲間も道連れだ」ぐちゃぐちゃの内臓の中を這いまわるような声だった。それでも最期に「捨之介」って呼ぶ声は口説きで蘭に見せていたようなあの声で、やっぱりあれが人の男なのかなって。


「マジで福士捨のテンションめっちゃ不安だからみうらんビンタ一発食らってから六天斬り挑んでほしい(幕間のツイート)いや、ほんとに無界屋ララランドの後に狸穴さんを見てにっかり笑顔だった福士捨を見て、あっ今日もだめかもしれない……って思ったよ笑

捨、武器庫のところで過去回想する辺りからもう泣いてて、「俺はそのためにここへ来た」ってきりちゃんに言ってる辺りもまだちょっとだめで、福士捨の場合は完全に計算とか意図したお芝居じゃなく、なかのひとの感情の昂りからきてる涙なのが伝わりすぎてエモ死の嵐だった。一幕ふにゃんふにゃんで今日もだめかもしれないと思っててごめんなさい。

百人斬りの開幕の捨が吠えるの、最後に見られてよかったなぁ。あれすごい好き。殺陣のシーンやればやるほどエンジンかかっていく福士捨にとっては六天斬りに向けての準備とすら思えるんだけど、「天魔王!天魔王はどこだ!」って言ってる時点で声が震えていて、たぶん今日の百人斬りはここまでのカウントダウンなのかなぁって。

六天斬りずっと泣いてた捨、人を殺した経験があっても曇ることのない純粋を持っているように見えたよ。上弦捨は捨之介であり、福士くんだったから、千秋楽で芝居中に泣いちゃった、とはちょっと違うんじゃないかなって思った。あれはちゃんと役としての涙でもあって、そこにめちゃくちゃ感情を乗せていたのが福士くんだったという構図。「お前も!蘭兵衛も!」って泣いてたのが観客としてもキツすぎた。天魔に喋ってるときずっと泣いてて、天魔も泣いてて、天蘭の口説きもそうだったんだけど、殺陣以上に感情のぶつかり合いだったのがすごく上弦の捨天蘭を表しているなぁって思った。

化楽天兜率天になっちゃったの、私は全然気づかなくてw やっぱり音の記憶弱いなぁ。そんな幻の化楽天の後の捨と天魔が組み合うところ、公演序盤の頃はここが噛み合ったらすごい気持ちいいんだろうなぁって思ってて、あの時の期待以上のものが見られたよ。すごかった。こちらがエモ泣きするより先に本人が泣いてたけど。

天魔が斬鎧剣で腹を刺した時、一瞬捨は引かなかった。「馬鹿野郎!」って言って止めようとして、それを天魔が笑って押し退けたのが月髑髏における捨と天が、今までよりずっとずっと距離感の近い存在なのに絶対に交わらない隔絶の象徴だった。転がり落ちて追いかけそうだった捨は文句なしで今日が一番やばかったし、きりちゃんが止めてるのにまだそのまま進もうとしていて、本当に今目の前で起きた光景以外なにも見えてないんだなって感じた。

開演前も幕間もバタバタで、全然千穐楽の心構えができなくて、シーンが進むごとにうわっ終わっちゃうやだ………ってなってたのに、福士捨がぼろぼろに泣きながら零すように「この髑髏城、みんなで生きて抜け出して、また会うぞ」って言ってくれたから、また会うために終わろうって思えたよ。このエモさ、5年くらいさかのぼったところでしか経験してない。福士くんって天性の0番の人だから、そもそも真ん中に立っていることは呼吸をすることと同じくらい自然なことで、だからこそ千穐楽の髑髏城を抜け出していく姿を見ながら、この人が私のだいすきな上弦の座長なんだなぁって気持ちでいっぱいになった。それと同時にこんなにも自分の気持ちに正直で自由な捨之介を生んでしまったのはカンパニーと客席の責任なので全力で愛していこうって思ったよ………あのシルエットのシーンで刀掲げちゃう捨、間違いなく後にも先にも福士捨だけでしょ……笑


ぐるぐるカテコ。捨天蘭出てくる前に捨が出てくるときのカン!カン!カカン!っていう拍子木SEが鳴っちゃって、きりちゃんはなに???ってきょろきょろしてるし、兵庫は狸穴さんとなんだろ?これ?って拍子木打つ真似してたり、最後までちっちゃいものクラブはかわいいがいっぱいだった。煎餅撒きで一緒に曲にノッてる天蘭が見られたり、福士捨が煎餅届けに最前列より近い距離っていうかほぼ真横まできたこと、とてもいい思い出でした。

 

 

 

 

 

3/9ですね!流れる季節の真ん中で、ふと日の長さを感じる今日この頃!ここからは上弦総括なんですけど、ただのポエムだしただの自分語りなので、各役の話が知りたい人は過去の感想まとめをご覧ください。

 

 

 【公演前に考えてたあれこれとしょへさん】
キャスト発表された日は、たぶん太一さんのことしか考えてなかった。鳥天に見事一矢報いられて、どんなに捨が祈っても絶対に殿の下には行けなくなった蘭が、案の定地獄に落ちることさえできずに輪廻に則って天魔として戻ってくる。やっぱり地獄も極楽もすべては生の内にあるんですよ。御愁傷様でした、という気持ち。(私は鳥蘭すっごい好きです)

鳥が終わって、次に考えたのは殺陣のこと。福士くんは殺陣というかアクション経験はあった気がするし、ライダー主演がすごく気力・体力を使うもので超例外を除けば運動神経の良さが担保されてることを知ってるので、まぁ最後の捨天戦はどうにかなるだろうと思ってた。

翔平くんは、どうなんだろう。友達の友達が昔好きだったことくらいしか、私は彼を知らない。スポーツとかは得意そうだけど、殺陣はどうなんだろ。蘭個人が殺陣できないのは、私は別にアリだと思ってるけど、それで天魔というか太一さんの殺陣が控えめになるのはちょっとなぁ。なんて思ってた。

下弦の方も一通り同じようにいろいろ考える。こちらは個人的に演者としてすごく信頼している人たちが捨天だし、兵庫もクオリティ担保されてるし、周りから聞こえる不安視の声は多いけど、全然大丈夫ですよ、って話してた。

上弦だよ、やばいのは。正直、一番未知数というか、知らないことが多すぎる翔平くんが一番不安。お芝居どうなんだろ。たぶん出演作いくつか見たことあるけど、パッと浮かんでくる役とか良かったシーンとか全然出てこない。なんでもソツなくこなせるけど、器用貧乏っていうか、印象に残るようなお芝居するタイプじゃないのかもなぁ。

顔は世間一般でいうところのイケメンだとは思うけど、私は全然タイプじゃないんだよな~これ蘭大丈夫かな~いくらなんでも相手役がダメだったら太一さんもMAXの力は出せないだろうし、上弦で確実に安心できるのは兵庫と太夫と霧丸くらいだよ~


って思ってましたすいませんでした。

結果はみなさんご存知の通りです。三浦翔平、圧倒的に顔がいい。芝居がいい。最高だった。公演開始前の私の心境を吐露することで浅はかな自分への戒めとします。

超自分勝手に生きて、超自分勝手に死んでいく、一切同情の余地のない無界屋蘭兵衛、というキャラクター像は誰が演じようと、たとえそれが太一さんであろうとも私の中で揺らぐことはなくて、それを度外視して好きだなぁってちょっとでも思えたのはこれまで兄者こと花蘭だけで、そんな私が大声で無界屋蘭兵衛が一番好きです!って言える唯一の蘭が上弦蘭だった。最早年明け以降は翔平くんの蘭を見るために豊洲へ通っていたと言っても過言ではない。日に日に増える蘭レポを見ればお分かりいただけるでしょう。

殺陣もお芝居も心配してた時間は完全に無駄だった。そんなことを心配している暇があったらチケットを探しててほしかった。太一さんの殺陣や所作の癖が移っているのは初日に感じたけど、それがただ真似しているだけじゃない、と見てわかることがすごいと思った。本人は言葉にしないし、もしかしたら意識していないのかもしれないけど、その仕草や動きをなぜやる必要があるのかを自分で考えた上で取り入れているように見えた。ただ綺麗だからやる、とかじゃない。たぶんこれは師匠である(と勝手に呼んでる)太一さんの所作を見慣れてるからこそ感じられることだったと思うけど、翔平くんの動きが単純な真似かそうじゃないかは一目瞭然だった。

太一さんの殺陣や所作は、今どきの漫画で新キャラ設定です!ってこの半生を出してこられたらリアリティに欠けるからボツ、って言われても致し方ないような、すごく稀有な時間の積み重ねの中で培われたもので、それをこんなに正面から『技術』として習得しようとする人が現れるんだなぁって、いっそ新鮮なほどだった。

翔平くんがキャスト解禁時から口にしていた太一さんへのリスペクト、正直リップサービスだろうと思っていたし、映像畑で活躍してる役者はそういうことは出来て然るべきだと思っていたからあまり気にしていなかったんだけど、本当だったんだなっていうのを板の上で見せられてしまったのでもう黙るしかない。これを計算でやっていても無意識でも、やはり頭がいい人なんだと思う。

あと、よくよく振り返ってみたら翔平くんの出演作でも好きだなぁって思う役は結構あって、単純に私がそれを=三浦翔平と認識できてないだけだった。ばーかばーか!1ヶ月足らずで手のひら返しやがって!とうとうFCにまで入ってるこの展開を笑うための前振りだと思って、一連の失礼な発言をお許しください!

映像畑の人ってすごいですよね。太一さんが役作りの話を聞かれるときに『板の上でのやりとりで生まれるものがある』という趣旨のことを言うことがあるんだけど、映像畑の人たちはそのやりとりが日常的なんだなって感じた。上弦は、意図的であれコンディション由来であれ、誰かのお芝居が変われば相手が応える、っていう現象がそこかしこで起きてた。

蘭は能動的に動く要素が少ないから、翔平くんはその中でも誰かの変化に応える側が多かった人だった。最終ブロック、もちろん太一さんが変えてきた部分はあったけど、それは誰かとのやりとりよりも単独の見得切り部分に多かったと思っていて、それなのに蘭があれだけお芝居を変えてきたのはすごく能動的な変化に見えた。今まで応える側が多かった翔平くんがそれを出してきたことにすごく興奮したし、本当に最初から最後までわくわくだらけの公演だった。毎週ぶった切り連発するラジオ楽しすぎるのでまた一つ人生が豊かになるエンタメを手に入れた気分です。

 

 

【やっぱりたいちさんはすごい】
歴代最年少天魔王、って言われてそうか、と思った。初日が始まるまで、なんにも心配することなんてなかった。だって太一さんだから。むしろ周りに対しての心配ばかりがあった。(しょへさん項参照)それなのに、正直に言うと初日の天魔王はあまりにも未來さんの鳥天魔が顔を出す瞬間が多すぎて震えた。二度、蘭としての生を受けた太一さんにとっての天魔は確かに未來さんで、でもだからってこんなことあるのかと思った。

次の公演、絶対にこれが修正されるという確信があった。完全に経験則です。案の定そこから先の公演には一度も未來さんの影はなくて、本当に初日だけの幻だったんだなって胸を撫で下ろしたことを覚えてる。以降の公演で未來さんっぽい、と言われてるのを何度も見かけたけど、初日のあれに匹敵するものは一つもなかったと思う。それくらい、すごいことになってた。太一さんでも、あんな風になるんだなって思った。上弦、本当になにが起こるか分からない公演が始まったんだな、って思った瞬間だった。

出番が少ないからラクだと思う、と言ってた天魔王。たぶん全然ラクじゃなかったと思う。単独でいるシーンはほぼ存在しないので、観に行った回でアクシンデントが起きた時、いつも板の上には天魔王がいた。

アクシデントなんてない方がいいに決まってる。それを前提とした上で、そのリカバリーをする太一さんの姿は結構レアだったと思う。慣れた相手なら太一さんが方向を決めればテレパシーめいたもので一緒にリカバリーしてくれるけど、上弦はそういう場じゃなかった。準劇団員、俺たちの太一、と呼ばれる新感線だけど、決してホームではない状況にあった太一さんが、カーテンコールで笑ってるのを見られると嬉しかった。人里に下りてきて、人慣れした太一さんを見られる現場はまだまだ多くないから、これはひとえに須賀くんがいっぱい遊んでくれて、遊ばれてくれたおかげだと思う。

長期間公演に慣れている須賀くんには、公演がない日も目一杯お仕事があるのに、太一さんとわいわいできるだけの余裕があって、だからこそ太一さんもあんなにくっついていったんじゃないかなって。須賀くんありがとう。毎公演、最後の太夫と兵庫のやりとりを飽きもせず見ていられたのは上弦だけで、それはやっぱり須賀くんのお芝居の説得力がケタ違いだったからだと思う。

最初から最期まで、須賀くんは兵庫としてのアイデンティティを確立し続けるだけに留まらず、太一さんの2017年MVPまでとってしまった。本当に、須賀くんがいてくれてよかったな、ってカーテンコールでわちゃわちゃしてる太一さんを見るたびに思った。あのお化粧で笑ってる顔、すごく好きだ。


太一さんって、独自の役解釈方法論がある人だと思う。私はそのメソッドにすっかり慣れてしまっているから、上弦天の芯というか軸を見失うことは一度もなかった。というかむしろ、このメソッドを通すことで初めて『天魔王の見方』を知ってしまって、周回遅れでワカを被弾する羽目になった。

ワカドクロはWOWOW放送で一回、ゲキシネで一回見たことがあったけど、正直あまりピンと来るものがなくて、蘭がもののふとして死にたがっていたこととその願いが成就したことが、私が蘭を好きだと思える唯一の要素だな、と思った。私は初志貫徹の人が好きだから。

そんな久しぶりのワカゲキシネで、ワカクラスタの人たちが言っていた「ワカ天魔は誰より三人でいた過去を尊んでいる」ということがすとん、と腑に落ちてしまった。これはどう考えたって太一さんが天魔王を演じたからだ。太一さんのメソッドを通して演じられる天魔王をどう読み解けばいいのか知った私は、過去あんなにも未知の恐怖としてしか捉えられなかったワカ天魔を、すっかり一人の人間として見られるようになっていた。

未來さんのお芝居は圧倒的過ぎたからかもしれない。鳥天魔も表現方法こそ違えど、ずっと圧倒的存在だった。だから、太一さんが天魔王を演じていなかったら、私はずっと圧倒されたままでいたんだと思う。おかげでワカはすっかり恐ろしいものになってしまった。情報量が多すぎる。やっぱり太一さんはすごい人だ。

 

 

【おもちゃ箱と福士くん】
12/10の公演をマチソワ通したのは偶然だった。直前で譲ってもらったチケットで入ったソワレ。そんな巡り合わせの中で見た福士捨の覚醒は、予想よりずっと早いタイミングで、予想よりずっとすごかった。

上弦を役者の年齢層ではなく、物語としての『超ワカドクロ』にしたのは間違いなく福士捨だった。過去から解放される、あるいは解放されないまま、捨之介という名前さえも捨てた歴代の捨とは異なり、福士捨は喪失の痛みと理想論の敗北を目の前にして、なにも捨てられない青年として物語を終える。けれどその未来には、決して大きくはないけれど小さな希望の光が灯っている。この先、どんなにもがき苦しんだとしても、その刃は必ず明日へと向かっている。上弦は、捨之介が若さゆえに傷ついて、若さゆえに明るい方へ向かっていける物語だった。

少し平間くんの話をします。初めて観たのはやっぱり舞台の上で、お芝居も殺陣もとにかく完成度というか、レベルが高くて、さすがアミューズだなって思った。私はアミューズの俳優さんを通ったことがないけど、どの界隈に行ってもここにハマっている人たちがいて、そういう意味でアミューズの人ってすごく信頼できるブランドみたいなものだと思ってた。

だから平間くんが演じる霧丸のことは心配してなくて、だけどこれまで女の子だった沙霧から男の子になった理由は、初日が開けてもどうしても分からなかった。これを示してくれたのも、やっぱり福士捨だった。上弦が持つ捨之介と天魔王と蘭兵衛の物語と、捨之介と霧丸の物語はどちらもこれまでの髑髏城にはなかったものだから、どんなに各々が良くても物語として成立するためには捨之介が必要不可欠だった。それほどまでに、捨之介という男が背負うものは大きかった。

それなのに福士くんときたら。なんというか、すごい生き物だった。板の上も客席も、みんな振り回されてばかりだった。物語の筋書き通りに動いていた公演前半でも時折突拍子もない姿を見せていたし、アドリブが解禁された後半は髑髏イヤー初の『贋鉄斎を振り回す捨之介』が生まれてた。しんぺーさんは物凄く回収がんばっていたけど、あれはどんなにアドリブ上手い人だって拾いきれない。それこそ暗闇から殴られるようなものだ。お芝居全体として小休止になるシーンではあるけど、あんなに力が抜けるシーンになると思わなかった。

でもそれも私は何故だか嫌な感じはしなくて、おまけに振り回してる本人はけろっとした顔して笑ってるから、なんかいいかなぁって気持ちになる。0番の力だ、としか言いようがない。天性の才能には勝てない。そんな福士くんに、時には客席にまで喝を入れてくれる平間くんがいてくれてよかったと本気で思った。捨之介に霧丸が必要不可欠だったように、福士くんと上弦には平間くんが不可欠だった。平間くんあってこそ自由を謳歌し続けられた問題児チームの上弦の顔は、誰よりも自然体で自由だった福士くんだ。


私は怠惰な人間なので、気持ちがいいことが好きだ。頭を使うのは気持ちがいい。その快感を求めて今日も今日とて劇場に通う。それが3ヶ月間、ちょっとバカみたいな頻度で通った豊洲への道のりだった。

一つとして同じものがない。舞台というジャンルにおける必然であり、まま未成熟である様を指される。後者の意図を含む指摘は正直どうでもいい。私にとっては毎回すべてが13324円払っても構わないと思えるものだったし、同じでないということは絶えず頭を使うということで、つまり上弦を観ている私は毎回バカみたいに気持ちがよかった。

視覚で得た情報から読み取って、あるいは過去の記憶と照らし合わせて、あるいは誰かの思考から生まれる世界と組み合わせて。来る日も来る日も板の上に生きる人間の心を紐解こうと躍起になった。それが正解かどうかなんて関係なくて、自分の中でそうなのだと自分を論破して納得させられればそれでいい。

板の上にいるのは、役であって役者だ。だから紐解きたいものは役の心も役者の心も全部一緒。どうして今日はそんな風に言ったの。どうして今日はその色を唇へ塗ったの。頭を使って考えられるものは無限にあった。あの世界は私にとっておもちゃ箱だ。気持ちがいいことの溢れたおもちゃ箱。とにかく遊びで溢れていて、目についたものは片っ端からひっくり返していった。毎回ぐっちゃぐちゃ。だから最後は、片付けないといけない。

まだまだ遊びたい。遊べてないおもちゃも沢山ある。なんで片付けないといけないんだろう。楽しいことに水を差されるのはいつだって嫌なきもちだ。でもあの日、いやだなぁって思う私の目が、少しずつ覚めていく時間があった。
「この髑髏城、みんなで生きて抜け出して、また会うぞ」
もしかしたら言えないんじゃないか。そう思った。あまりにも長すぎる間に、それまで自分と役との感情を爆発させていた彼には、終わりを示すその言葉が言えないんじゃないかって。プロとしてありえないことだけど、彼ならもしかしたらと思ってしまったのは、彼が未熟だとかいうことではなく、そう思わせるような役であり役者であると、私は3ヶ月の間に何度も何度も『彼ら』の心をそう紐解いていたからだ。だから絞り出すようなその言葉は台詞だけど台詞じゃなくて、同じように彼もいやだなぁって思ってるのかもしれないな、と考えた。私は自分が導き出したその回答に、そうかまたこの人たちに会うために終わらなきゃいけないんだな、と納得させられた。今までがそうであったように、今日も頭を使って着地点を見つけられたから、これでおしまい。

おしまいが見えたら、途端に今まで一度も考えたことのなかった『座長』という言葉が頭に浮かんだ。そうか、この人座長だったんだ。私のだいすきなおもちゃ箱の、真ん中にいる人。そんな人が言うんだもん、それは正解だよなぁ。また一つ納得。

楽しかったなぁ。次はなにで遊ぼうかなぁ。私のおもちゃ箱は私だけのものなので、気が向いたらいつでもひっくり返す。とりあえず今日のところは、全部片付けておしまい。ばいばい、またね。

『髑髏城の七人 season月 上弦の月』感想まとめその5

その4が物理的にアプリで編集できる文字数を超えてしまったので5です。5って。多分千秋楽はポエム感想と共にお送りするので今度こそ最後の追記用エントリです。

 

 

 

 

 

【2/11 ソワレ】
やっぱり翔平くん、右足が相当きてるようで、膝上までテーピングの固定ガッチガチだったのが見えてしまった。登場時の殺陣は9日も今日も、たぶん全然踏ん張れないんだろうなぁという感じ。その分、首から上はすごい元気というか、年齢が相応(史実通りでいうところの26才)に戻った蘭だった。この人もなかなか見る回によって印象違うお芝居してくるの面白いなぁ。

関東荒野で数珠を触る蘭、右手でしっかりと掴んで俯いたまま左手でもそっと数珠に触れてて。数珠を握るという行為が無意識だったみたいに、ハッと数珠を掴む自分の手を見て離してた。がんばってるけど抗えないんだなぁ。

捨に「浮世の義理も」って指されても顔を背けない蘭。知らぬ顔かな?と思ったら狸穴さんに「もう少し厄介になるぞ、無界屋蘭兵衛殿」って言われた後、捨に向かってオイ、ってガン飛ばしてた( ◜◡◝ )じん平さんの大絶叫BGMに口ぽかーんと開けてた人とは思えない

黄泉の笛での口上、久々に力入ってるパターンが聞けた気がした。高圧的というか、なんとなく天魔を自分より下に見ているような雰囲気があって、蘭に対してそう感じたの初めてだったからちょっとびっくりした。多分お芝居が変わったというより、こちらの受け取り方が変わったんだと思う。

着替えるまでのテーピング、固定のためだとは思うんだけど、ガチガチすぎて膝曲げられないみたいだった。殺陣やってる時だけなら歩幅が狭いな、くらいで済むんだけど口説きで座り込むところ、左足だけ膝曲げて右足伸ばしてた。足首から脛半ばくらいまで見えててとてもいけないものを見てしまいました。

蘭の口元の赤い跡はやっぱりがぶがぶの跡でした( 'ω' )もう何を見せられてるのか分かんないよ…きりちゃんじゃなくても「なんなんだよ、これ!」って言いたくなるよ…

どなたかも言ってたけど、黄泉の笛で襖の向こうから出てきた時の蘭、荒武者隊やガールズたちの乱痴気騒ぎじゃなく真っ直ぐに太夫のことを見上げて出て行ってた。弟扱い、姉扱いとニュアンスは似てるんだけど、血縁ではないっていう微妙な距離感が今日は出ている気がしたなぁ。

「人間五十年」のちょっと手前で、前髪を上げてるところを撫でつけるみたいにした蘭がとにかく美しくて、もう永遠に無界襲撃見ていたい………と我に返ると物凄く非道なことを考えてしまいました。


今日の太一さん、何をしようとしてるのか、いつもと違うことが多すぎて定点止まらなかったんだけど、次週とうとう……最終形態に…?(©ゴジラ)今までお決まりにしてた仕草もぐらぐらしてる気配がした。蘭の「秀吉よりも先に潰すべき~」のところの「なるほど、面白い」で音を立てて扇子開かなかったの、びっくりしました。「一気に大阪を叩く」の時に指揮棒回さなくなったのは何回か前から。

全体的な節回しがどことなく大仰で、でも大仰過ぎないくらいのレベルで、言語化が難しいんだけど、ライビュ後にモード切り替えてからはずっと安定してたリズムや音の高さをいじってる感じ。「殺し合いがよく似合ァう」の化け物みたいな声出なくなっちゃったけど、絶対なにかやろうとしてるんだろうなという雰囲気。「さぁ、その剣でこの胸を貫け」「さぁ!!!」って叫びじゃなかったし、最終形態はまた客席からの見え方を破壊するんだろうなぁ。

きりちゃんリンチ、「さぁ、どうした」の前に「ホーホーホー」って鳴いてたよね…?なんだあれ……?w首絞めてるところで蘭に「待て、天魔王」って声かけられてからも更に力入れてたり。天魔自身の情緒が安定してないというより、変化の気配が随所にありすぎて見てる方の情緒が全然安定しない。

おとみを仰向けにして股座に顔突っ込んでた天魔、完全にアウトでしたね。顔上げた時に夢見酒直後みたいに舌出してたけど、その後の刀ガンガンして荒武者隊煽る時も斬りかかる時も、舌出してぺっぺってしてた。あんなの見せられる荒武者隊可哀想すぎるでしょ…

半蔵たちが出てきたところで蘭に笑いかける天魔、デフォルトになってた。今日は蘭が天魔より少し後ろに立ってたんだけど、わざわざそっちを向いて笑ってたのが印象的。その後の蘭が右肩にかかってるマントをたくし上げて刀構えるモーションがすごく好きで、天蘭で戦場を駆け回っていた8年前が見えるようだなぁって思う。

「少なければ少ない方がいい」に戻ってた台詞。この辺りが一番変わってたところで、「所詮貴様も天は掴めぬ」「あの人の天はすべて、私のものだ」叫びでもなんでもなかった。蘭に事実を告げるあの穏やかさでもなく、脱力したような声の掠れ方で、天魔王じゃなく人の男が顔を出したのかもしれない、って思った。

六天斬り、初手の兜を飛ばすの遅れた?って思ったら天魔が刀持ってなかった。多分全景で確認するべきだったんだけどオペラ外せなくて、捨の斬鎧剣をマントを翻して躱して階段一番下のセンター辺りで拾ってリカバリーした天魔ばっかり見てた。あの兜外すところ、9日もなんとなくテンポが合ってなくて、また何かしようとしてるのでは…って思って見てたので、余計に心臓がぎゅっとなりました。こういうアクシデントがあるたびに感じるけど、太一さんのリカバリー力がありすぎて、今日の福士くんも9日の翔平くんも動かないのが正解になってしまう怖さ。拾える場面でも拾いに行かず、見せ場に変えられるような人だもんなぁ、と過去の話を反芻しました。

ラストの「捨之介」も呪いでなく、穏やかでもなく、蘭を仕留める直前のあの声だったなぁ。このくだりでそこまで意識して出来るのだろうか、とも思うけどそれが計算じゃないならやっぱりあれは人の男の声なのかな、と考えたりした。


贋鉄斎ルーム。相変わらず「待てー!」って言うと戻ってくる捨( ◜◡◝ )「詳しいことはあとでLINEする」って言って去っていったら「お前そう言ってこの前も結局教えてくれなかったじゃねーか!!!!」って抗議される捨( ◜◡◝ )相変わらず自分勝手な奴だ…って言われてたけど、こんなに自由な福士捨の相手できるの、どう考えてもしんぺーさんしかいない。

9日に見たきりちゃんの手を握りこむ時の捨の表情は、やっぱり上手サイドからしか見えないなぁ。でもあの表情がきりちゃんにはちゃんと見えてるからこそ、捨の背中をぽんぽん、と叩いてくれるし「泣いてる~」って茶化してくれるんだろうなぁ。


関東荒野のきりちゃん、口が悪くて足癖も悪い。「くっそ髑髏党~」って言うし、兵庫の「抜かずの兵庫様だ!」の口上でストップモーションになるところも鉄騎兵に蹴り繰り出してた結果、捨が出てきたところで荒武者隊の後ろに隠れる時転んだ( ◜◡◝ )黄平次に大丈夫か!?って助け起こされて、脛触りながらあいつが~って泣き顔で鉄騎兵指差すばぶばぶきりちゃん

スケボーで逃走きりちゃん。「渡京?どこいったの?ねぇ、渡京ー!!」って言ってた。かわいい。置いてかないで~じゃなくて完全に見失ってた。きりちゃんがんばれ。本気になったらきっとスケボーは一輪車に勝てるよ。

ラストの関東荒野でのきりちゃんかわいいポイント。贋鉄斎を見送るところで、最初はばいばーい!って大きく手を振ってるんだけど、最後の方はバイバイッ!って感じでお手振りが細かく早くなるきりちゃん。あと、兵庫に「重い荷物を見事に支えたなぁ、大したもんだ」って言いながらかぶく捨のまねっこするきりちゃん。かわいい。

 

 

 

 

 

【2/16】
荒武者隊歌「不協和音/欅坂46
兵庫「僕は嫌だ!」
\\ふっきょぉわおんを!ぼくはおっそっれったり〜しないっ!//
兵庫「欅坂大好き!でも太夫はもっと好き!」
なかのひとが本当に好きらしい かわいい

冒頭の村人、たぶん赤子抱えてる聖子さんの次?くらいにいる青い着物の顔隠してるのが翔平くんかな?村人バイトの蘭の話、ワカで太一さんもしてたのにすっかり忘れてた。

遠近法を無視した渡京のところで出てくる鉄騎兵、片方桃さん???荒武者隊に向かって槍を上下に突いてたり口撃合戦になってるようで、さり気なくわちゃわちゃ度が上がっている無界屋裏。

おとみちゃんによる青吉教育。お酒注がせて、俺も!って言われると待て、ってして自分だけ飲むおとみちゃん。お手、って手を出されたのでおずおずと手を乗せる青吉。ご褒美にお酒もらってたけど、 あそこの組み合わせやばい。おとみちゃんは無界屋で一番声が高くてアニメ声っぽい子です。


今日もビンタじゃなかったけど、額当てと目元の間辺りを左手でべしんと止めたので兵庫に「顔…!」って抗議の声を上げられる蘭。押し返したついでにさらに追撃で右手出す物騒なみうらんべさんが好きです。

9日ほどヤング蘭じゃないけど、-2歳くらいかなぁ?11ソワレもやってたけど、捨に「いい道を選んだ」って言われると溜息吐いた後で舌打ちするんだよ昔馴染みに優しくしようよ。

関東荒野の蘭、数珠を握って腰を折るように俯いてて、横髪と前髪乱れてるのも構わずずっと数珠を見てた。享受も拒否もしないまま手を離す感じ。そのおかげ?で関東荒野降りてくるところでLUXやってて、その後右手で髪撫で付けてた。でも乱れた毛は前髪だったので直りませんでした( ◜◡◝ )無界戻る時にアメピンで留めてきてたみたい。

関東荒野の去り際の蘭、すごい飛んでたけどどうしました?コインブロックでも足元にあった?(©マリオ)餅ドンちょっとしっかりめにあったので、やはり足の調子はとても深刻、ということではなさそう。

狸穴さんの「天魔王を捕らえた者には、金五百枚!」って言葉に色めき立つガールズがえっ!?えっ!?ってなってると五百枚だと、って手を開いて教えてた座敷グラビアの蘭。じん平さんが新たな技でガールズと太夫に迫ったので、盾になったあと素で笑ってしまったところといい、今日もガールズの輪にいて違和感がない。その後のじん平さんダンス、前に出るどころか、近寄ってこられる度に後ろに仰け反って引いてた。かわいい。

よっぽど別設定がない限り、あれは説明されてないけどワカと同様、芥子の実を漬け込んだ南蛮渡来の夢見酒だと思ってるんですけど、多分あんなにも分かりやすくヤクがキマってる感あるの、上弦蘭くらいじゃないかな、と思う。刀の振り抜き方に一切の手心がなくなってるのに、きりちゃんを追い詰めたところで完全に一人でぼんやりと虚空を見つめてたの定点し始めて初めて気づいた。視線の先にきりちゃんがいるんだと思ってたら全然別のところにいた。口説きで感情の揺らぎが〜、とは別の方向で様子が不穏。

蘭の右手が赤かったの、たぶん天魔の指先か頬の血糊が移ったんじゃなく、自分で飲んだ夢見酒じゃないかな?夢見酒の時に、いつもの離れる頃合いで天魔に後頭部を抱えるように掴まれたから髪が乱れてて、きりちゃんリンチ中に殿の鎧と向かい合いながら顔周りにかかった髪直してた。上弦蘭は意外と身なり整える仕草多め。

無界襲撃の時の蘭が今日は一つも笑わなくて、時折俯くことさえあったのがあまりにも…………もう公演初期の蘭がここでどうだったか記憶がないんですけど、真顔でもなく好戦的な目もしてない蘭を、まさか上弦蘭で見ることになると思わなくてすごく驚いた。

「楽しいなぁ、天魔王」「こんなにも楽しいことを、何故俺は忘れていた」って言ってるのに、楽しくなさそうどころか息苦しそうな感じさえあって、それに対して「それでこそ蘭丸だ」と応える天魔と二人で蘭の中に『森蘭丸』というものを再構築しているようにさえ思えた。

流れとしては逆になるんだけど、無界襲撃の蘭を見て、今日のお色直し蘭が語る「今となっては下らぬ縁だ」「あの世に逝くときでさえ、殿は一人先に逝ってしまわれた」「今度こそ俺は、天と共に生きる」のニュアンスが腑に落ちて。今まであれは本来の蘭を取り戻したことの証明だと受け取っていたんだけど、今日の蘭は元に戻ったのではなく、武士の本分を思い出した上での新たな決意を固めていた。今からはこう生きる、と決意した無界屋蘭兵衛の姿だったんだ。

思えば黄泉の笛の口上も、無界屋蘭兵衛としての意思がはっきりしてて、天魔をぶった斬って帰ってくる気満々だった。上弦蘭は昔から今までずっと自分の培ってきた価値観で判断を下す人なんだ、って印象が改めて強くなったなぁ。殿のことを慕っていたし、無界のことも大事だったし、天と共に生きることも望んでいた。その時の自分が一番望んでいるものを選ぶために、他を捨てられる強さがある人。

ワカから数えて花鳥風月(上・下)6パターン見ていて、この上弦蘭が楽しそうでなかったタイミングで唐突に気がついたんですけど、「救いの里、笑わせるな」の真意って蘭にとって忘却は救いではない、ということなんですね。無界の里が特別な色里なのは、各々が持つ身分によるしがらみや制約を一時でも忘れて楽しさを得ることが、客にとっての救いになるからで。武士としての本聞を捨てたこと、忘れたことと割り切った蘭が本当に救われたのは、殿を失った世界でもその本分を全うする手立てを得られた瞬間だったんだなぁ。


今日の「私とお前なら必ず上手くいく」の時の下から見上げるようにした天魔、何故か花天を思い出した。蘭を牽引する存在としての誘いではなく、蘭を持ち上げるようにする誘い方。

「殺し合いがよく似合ァう!」復活。「さぁ、どうした?今の私に天魔の鎧はない」の辺りとか、蘭を子どものように扱う声色が増えた気がした。というか、荒っぽい駄々っ子の天蘭がここにきてすごい似てきた。

蘭の「お前を斬るのは、この私だ」もすごく荒々しいというか、元ヤン感ある時の蘭だったし、すごく子どもっぽかったし、天魔も1人目から断続的に存在していた、蘭を化かすという明確な意図がぽろぽろと剥がれ落ちてきているように見えた。それは勿論この回がたった一度の生である蘭には到底分かりえないことだけど、これまでの天魔を思い返すと今日は明らかに激昂のテンションや語り口のチューニングを蘭に合わせることで共感/共鳴させているという印象。

「お前と共に成し遂げたい」「やめろ!」「殿が最も愛したお前と共に」ここが一番チューニング合ってたというか、もうどちらの嘆きか分からなくなってきてた。太一さんと翔平くんの声が似ているわけじゃないし、発声が似てるわけでもなく、本当に蘭の心の波紋に天魔がぴったりと寄り添ったような、そういうシンクロの仕方だった。その分、「見事だ、蘭丸」興味を失った子どもの雑な返事みたいな響きが際立ってて、こうやって人心を掌握しては思いのままに扱ってたんだなぁと思わせられた。

きりちゃんリンチの時の「ホーホーホー」なんだか歌ってるような節がついてたし、「さぁ、どうした?」って聞くときも、心なしか高揚感のあるような弾むニュアンスだったのが印象に残ってる。蘭に同じ言葉を投げかけた時は迷子の子どもに語りかけるようなのに。あと、頬を叩いてもきりちゃんが落ちたまま戻ってこなくてぺしゃり、って感じでうつ伏せに倒れたところを背中をべしべし叩く天魔王様すごい楽しそうでしたね。こどもか。

生駒への泣きつき方、ひどくなかったですか???本当に子どもがグズってる時の濁点ついてる泣き声だった…w なんとなく9日辺りから生駒の「先ほどエゲレスよりの報せが」って声が嬉しそうな、慈愛に満ちた響きが増してるような気がして、カナコさんがブログに『天魔王様が天下をとれますように』って書いてたこと思い出した。

おとみちゃんへの仕打ち、最早明確な悪意しかない。仰向けにひっくり返して、足開かせて、股座に顔突っ込んで、大袈裟なほど左右に顔振って、舌べろんって出して顔上げるの。遊女であり死人である女たちを冒涜することで煽ってるんだよなぁ。性悪だ。

「務め、御苦労」完全に天魔王としての声色じゃなかったの、あまりにもズルくないですか?最近の「所詮貴様も、天は掴めん」辺りから少し落ち着く声色のまま、本当に人の男からの言葉のようで。公演初期の頃の蘭が好きな天魔ではなかったけど、かといって嫉妬や憎悪だけでもないニュアンスがここにきて付加されていたようだった。

生駒が自死した後の蘭の「おのれという奴は」の声に、いつもはあった怒気が籠もっていなくて、それが天魔の「お前もまた、私の駒だ」という言葉に激昂した叫びに集約されてたことも合わさって、上弦の天蘭の間にある感情が単純に愛情とか憎悪とか割り切れるものじゃないことが今までで一番表れてる、と思った回だった。

捨に「生きていたか」って言う時、完全にガシガシと髪を搔き乱してて、これ絶対に千秋楽は鬘が再生不可能になるところまでやるやつだ……という予感に震えた。

六天斬りの捨と少し距離をとってるところでの刀捌き、完全にいつものやつだった( ◜◡◝ )万が一、当ててもどうにかなると思ってる( ◜◡◝ )いくら福士捨が正面から受けることがないからって、威嚇にしても物騒すぎる速さ


贋鉄斎ルーム。なかなかのグダグダっぷり( ◜◡◝ )贋鉄斎がテンポ!って言いながら地団駄踏んでたら、福士捨もぽすぽす、って感じで地団駄踏む真似してて、基本的に自由度が幼稚園児くらいなんだな……って思った( ◜◡◝ )ここは自由にやっていい時間じゃないんだぞ!w

髑髏城できりちゃんに語りかける時の「昨日に向かってるんじゃ、意味がねぇ」でウメガイを下に向ける動き、ラストの「だったら好きにしな」の動きの意味を示してるんだと思ってたんだけど、捨の目が暗くなるのも同じなんだなぁって気付いた。昨日を見てる目。

六天斬りの言い方、今日はどれもすごい良かったって思った。個人的には夜摩天の叫び方が好きでした。

天魔が落ちた穴に向かっていく捨、12月頃と違って正面からまっすぐ向かっていって、きりちゃんが目を離した隙に走り出したら間違いなくそのまま後を追って落ちてた。すとーん、と落ちていきそうな足取り。


赤とか…?って言いながら\色里ってなんですかー!?/って運搬されてくきりちゃんは純情ピュア。

平間くんは割としれっとセリフをブラッシュアップしてくるんですけど、「ここで『一人で』犠牲になるなんてカッコつけすぎだ」もブラッシュアップ版でしたよね?きりちゃんはしれっと変えてきて髑髏党員の心を掴む感じがいいですね。

今日のきりちゃん、「どうして捨之介に縄をかけますか!」の後に「家康様!」って言ったんですよ。名前の持つ力にまつわる話でもある髑髏城の七人で、真名を呼ぶことの重み。上弦きりちゃんはいつの間にか、泣いてるけどめそめそとは泣かなくなっていて、明日に向かうということは成長するということなのだと象徴する存在になってるなぁ。

 

 

 

 

 

【2/18 マチネ】
天魔王誕生で仮面外す前のセリフもマイク入らなかったり、太夫が髑髏城で竜胆轟雷筒構える時の音が銃声のSEだったり、音響ミス目立つ回だったなぁ。

ふらついたきりちゃんに「食べ物はおろか、水も碌に飲んでねぇんだろ」って言う捨の言葉を聞いて、きりちゃんにご褒美を分けてあげようとする兵庫兄貴、すごいかわいかった。やさしい。

 

今日は下手端で狸穴さんと捨が喋ってる最中にLUXというか、顔周りの髪払うのありました。なぜ正面でやっていただけないのか…

鉄騎兵の槍を刀と素手で止めてる時の蘭、肩で息してたことにびっくりした。芝居が細かい。今日は捨に庇われた体勢のまま数珠握って、バッと振り払うように捨天の方を向いたけど「地の男風情が」という言葉に一瞬顔背けてた。蘭にも同じ選民意識があるのかなぁ。

関東荒野で狸穴さんに挨拶されるとギロリ、と捨を睨む蘭。すっごい怒ってるし、「しかし!」って言いながら捨の方にズカズカ歩いていって、説教始めそうな雰囲気が8年前の二人の力関係をなんとなく想像させてくれるのですごく好きです。ちなみに無界屋で「もう少し厄介になるぞ」って言われた時は捨の方振り返って『馬鹿が』って口パクで言ってるの怖すぎませんか?多分捨のせいじゃない、はず。

座敷グラビアでガールズになんて言ってたのか分かんなかったんだけど、あの顎をくいっと上げる表情が好きすぎるので永遠にやっててほしい。上弦永遠に終わらないで。

太夫の言葉に向けての笑みが慈愛に満ちていて、太夫を心配させないように「大丈夫だ」って言ってた時はそれが本心に見えたのに、そんな優しい微笑みを浮かべていたら逆に、ああ止められないんだなぁ…って思わせてしまったように見えた。黄泉の笛で「現れやがったな、ぞろぞろと」って言いながら口端上げてにやり、と笑う蘭と同じ人には見えないよ。

ずっと捨のことを真っ直ぐ見てた蘭が「殺すんじゃねぇ、止めるんだ」って言った瞬間にそっと目を伏せて視線を逸らしたのが、自分がやるしかないって覚悟決めてしまった瞬間だなって思って、もう最終コーナー回ったと思ってた蘭がまだまだ新しい表情見せてくれることがつらくて大好きが募っていく。スクリーンが閉じていく寸前でその場で目線を下げる時と踵を返して立ち去る時の2パターンがあるんだけど、18マチソワはどちらも踵を返してて、すごく上弦蘭らしい姿だなって思った。

「私とお前なら必ず上手くいく」で偶然だと思うけど、一瞬蘭が天魔を受け入れるように顔を上げた風に見えて心臓が止まりました。そんな馬鹿な。今日の蘭は自ら天魔に視線を合わせに行っているようにも見えて、天魔の人心掌握の技の真似かなぁと思ったり。霧丸が乱入してきた時に天魔から目線を外さないのは狙い澄ましてる感じが増してた。

「お前を斬るのはこの、私だ」今まで聞いたことないような響きで、一瞬今日の蘭の歳が分からなくなった。あれが蘭丸の片鱗なのかな。「お前を斬るのは」はすごく挑発的だったのに、「私だ」の時は一気に侍の雰囲気出てきたようだった。8年前の蘭丸に戻ってるというより、8年間の時間経過を伴った蘭丸だった。それなのに、口説きの終盤の「殿の無念が叫んでいる」って言われて、鎧を見上げていた蘭の目線が一瞬天魔の方を向いた仕草がすごく子どものようで。「殿は生きろと言ったのだ!この俺にどこまでも生き延びろと!」もすごく子どもの言い訳みたいだった。「殺すなら殺せ」って言われて刀向けるけど顔を逸らす蘭からはあの一瞬の蘭丸の姿は消えてた。

夢見酒。最早杯の話も聞いてないのか興味がないのか、早々に天魔の腰に腕回してもたれる蘭。背中撫でてるようにも見えた。この前段の口説き「殿が愛したお前と共に」の時に、目をカッと見開くんじゃなくて、力が抜けたように目を細めるようになったのが個人的にすごく好きだなぁと思ったので、そこから脱力の流れが続いてたのかもしれない。口開けるのが早くて、背中に腕回すのも早い蘭が天魔に頭抱きかかえられた状態で飲まされてるのでもう、本当に、なんなんだよこれぇ。

「その名で朽ちたはずの怨霊だ」笑い方がほんとに怨霊で、めちゃくちゃキマってる蘭。この時点で鉄パイプ持ち。セリフの端々に艶っぽさがあって、それがお色直しの時まで続いてて秀吉よりも先に殺すべき男がいる、来い」が高圧的じゃなく、むしろ関東荒野で捨と話してる時より柔らかだったことで、今日の蘭は夢見酒がよく効く蘭なんだなぁって思った。

倒れた無界の女たちをぐるりと見回す蘭。今日の「こんなにも楽しいことを、何故俺は忘れていた」そこに今も楽しさを見出しているかは疑問だけど、本心のようには思えたので、たとえば鳥蘭のような後悔の念があったわけではないと思ったけど、それでも洗い流していく下らぬ縁を馬鹿にしているわけではないんだろうなぁと思った。最期に崩れ落ちて倒れる寸前、一瞬だけ太夫の方へ手を伸ばしたように見えたのは気のせいだったのかな…


「お前か?お前が継ぐか?」の声が捨に鎧着せてる時のような低さで、公演期間中何度か思ってるけどこういう落ち着きのある声が本来の人の男の声なんだろうなぁと思った。ただしこれは怖い方。

「お前にいいことを教えてやろう。『殿』は」の瞬間に天を仰いだ天魔、本当にもう……太一さんが得意なやつ始まったよ……成仏というより昇華が近い。「あの人の天はすべて、私のものだ」と告げる声には優越感も独占欲もなくて、それは必ずしも幸福なことではないのかもしれないと思った。心根の部分はどうであっても、表面的に『天』を仰ぎ続けていたのはこの男だけだったんだもんなぁ。突然、8年間の孤独に思いを馳せてしまった。

六天斬りで鎧を剥がされた天魔が「貴様に『天の』なにが分かる」って顔を歪めて泣いた瞬間に情緒が死んで記憶が吹っ飛んだ。あの仮面越しに「そんな戯言いらぬ」って言った時からたぶん、泣いてたんだと思う。


【朗報】しんぺーさん、福士捨からlineをもらう(変な写真ばっかり送ってくんじゃねーよ!って文句言われる福士捨)

今日の捨、OP殺陣の途中ど真ん中で「あっ」って感じで着物直したのが最高でした。どんだけ余裕なんだ君はw マチネなのに殺陣の調子がすごくいい福士捨いいなー。きりちゃんと渡京逃がすときの殺陣の身のこなしが華麗すぎて、一瞬話の流れ全部吹っ飛ぶくらい見惚れた。それでも後半に進めば進むほどエンジンかかってくるんだからすごい。

髑髏城できりちゃんと話してるところ、「今さら元には戻れねぇ」って言いながら泣いてた捨も本当は戻りたかったのかな、と今日初めて思った。その後の蘭への「てめぇが生きるのにあれだけいい街を作っておきながら」も泣いてたのは、本来選んではいけない道を選んだ蘭と天魔のことを羨んでいたのかもしれないなって。でも今日の捨は、選んではいけない道を行かない選択ができる大人だったんだよなぁ。

蘭の死に顔を見つめて「殿のところへな」って呟きながら自分の涙を拭う捨の背中がいつもより一回り大きく見えて、なんとなく今日の捨は少し大人捨なんだなって感じた。悲しいことなんて何も知らないわけじゃなく、知らないふりしてでも前に進まなきゃいけないことをほんの少しだけ知ってる捨。

六天斬りが速すぎる意味がちょっとよく分かりません。斬鎧剣ってそもそもモノが大きいし、重いものという設定抜きにしても普通の刀より扱いづらいだろうに、それを感じさせないくらいガンガン振ってくる福士捨。太一さんもいつもの刀回すやつ入れてきてたけど、刀振るうところまではいかなくて、今日はソワレすごいことになるだろうなって思ってたけど、すでにマチネからすごいことになってた。ソワレへのフラグではない。

「ここが命の、捨てどころか」の言葉には諦めの色とも自暴自棄とも違った悲哀があって、なにも成し遂げられないまま死んでいくことへの後悔みたいなものが見えた気がした。上弦捨は8年間ずっと殿のことを引きずっていたわけじゃなくて、天から自由になったんだ、自由にならなくちゃいけないんだ、って思って進んでいたんだと思うけど、そんな捨の目に映った天蘭の姿こそ、8年前に彼を引き戻してしまったのかもしれない。

いつもと順序が違って、というかもう段取りとか関係なく霧丸を抱きしめて、寄りかかっていたかったんだろうなぁ。顔を上げてから改めてきりちゃんの拳をぎゅっと握る捨の笑顔はたぶん大丈夫だな、って思える顔してた。


太夫に怒られるきりちゃんが「俺ちゃんと戦えるからだいじょーぶだよ!!」って言ってるのようやく聞けたよー!!かわいい!!かわいい!!

「もう俺は誰も信じねぇ!」を2回繰り返したきりちゃんは、贋鉄斎が無界の裏に現れたときの手のひら返しの速さ見れば分かる通り、ほんとはすぐに人のこと信じるタイプなんだよね。それでも大切な一族を、家族を奪われたことの怒りはあの小さな体の中をいっぱいに駆け巡っていて、捨が「確かに熊木衆を全滅させたのは俺のせいだ」って言った時も、泣きそうな顔してたのにキッと歯をむき出しにして捨を睨みつけるんだよ。

 

 

 

 

 

【2/18 ソワレ】
アクシデント周りに記憶根こそぎ持っていかれて、ニュアンス多め。細かいセリフの辺り怪しいところ多い。


額当て止めるところ、最早ビンタの速度だったw「すごいおと…」って目を回してしまう兵庫。ぺ?のくだりも捨がくるっと背中を向けてしまうし、皆もっと兵庫に優しくしよう( ◜◡◝ )

「殿は私に己の意志を託された」って天魔の演説聞いてる途中でそっと数珠を握っていた蘭の姿を初めて見たんですけど、上弦蘭はなぜその数珠を精神安定剤にしているのか本気で教えてほしい。ワカ蘭のような曰くつきでないことは造形的にも明白なのに、あれはやっぱり弔いの気持ちの表れなのかなぁ。喪服みたいな。

捨に庇われた後、ぐっと握った数珠に額を寄せる蘭は殿のことを想っている宗教画のような美しさだった。ちゃんと顔上げて捨天の方向けたのも、蘭の心には涙雨が降った時に想いを馳せる殿がしっかり存在してるからなんだなって思ったよ。

座敷グラビア、よく考えなくても着物で足組むのってなんか、こう、時代考証的にいいのかなとか野暮なことが一瞬脳裏に浮かぶくらい美しくて困る。金五百枚のくだりで蘭に尋ね返すのはおももなんだけど、『五百、五百』っておざなりに教えてくれる蘭に『ほんとに?五百?』って何度も聞くと律儀に『五百』って返してくれる無界屋の主人、いい人すぎでは………?

じん平さんダンス、蘭定点すぎてなにが起きてるのか全然把握してないんですけど、今日思わず天を仰いだ蘭を見られたのでとても感謝しています。顔がいい男はなにをしても絵になる。ダンスの前にガールズと太夫庇うところは久々に前に仁王立ちしてくれたんですけど、ダンスの時は皆一緒に後ずさってた( ◜◡◝ )

「まったくだ。怖いもの知らずにもほどがある」で頭かいてたのがラストの扇子で頭かく天魔と重なって、まだ一幕だというのにつらさが増した。似たもの同士。眉をしかめて目を細めてる時の顔が特に好きなので嬉しかったけど、ここはちょっとしんどかった。

まあるい目で「大丈夫だ、太夫たちを心配させるようなことはしねぇ」って言うのに、太夫の言葉一つ一つに目を細めて微笑むみうらんは、吐く言葉が嘘ばかりと言われる天魔と真逆のキャラクターとして作られてるんだなぁって改めて感じた。すきです。

ソワレだけだったんだけど、黄泉の笛の跳躍は全開に高かった!マチネも一幕では膝サポーターつけてなかったし、動きやすそうで良かったなぁ。「いい気になっているのか、あの男は」「安くはないぞ、」のニュアンスも完全に天魔を下に見てて勝ちに来てたのが好きすぎた。あそこで笑う蘭、歴代の蘭でも見たことないよ。上弦蘭はやっぱり強くて美しい人。

今日の蘭、口説きのところで『お前』を斬るのはこの『俺』だ」って言ったんですよ。蘭丸じゃなかった。マチネで一瞬邂逅した森蘭丸も、これまでに見てきた森蘭丸も、ソワレにはいなかった。そのまま責め立てられて、「殿は生きろと言ったのだ!この俺にどこまでも生き延びろと!」って子どもがぐずるように泣いてるみうらん、これまでの公演中断トツの少女性が存在してた。「私に死ねと言った」って自分の正面に背を向けて立つ天魔の後ろであの大きい目を潤ませてぐすぐすしてた。あんなかわいい顔の少女性がある蘭が、翔平くんから出てくる奇跡。

夢見酒で髪掴まれて天を仰がされた時に一瞬うっすらと目が開いてるのが見えて、それがあまりに美しすぎてステアラの下手に住み続ける努力をしてよかったと割と本気で思いました。

その後もずっと夢見酒がキマってふわふわしてて、「今の俺は、怨霊だ」って言いながら首をこてん、と傾げてみたり、袖の中に手しまってふわふわ揺らしてみたり。唇がうっすらと艶めいていて、夢見酒の跡を撫でるように髪をゆったり払ってる仕草とか、もう………万が一の話なんですけど、ライビュテコ入れでやりたかったのがこれなんだとしたら、早急に今すぐカメラ回してほしい勢いだった。お色直しのタイミングになってもまだふわふわしてて、「生かしておくのか?」って尋ねるのも心底不思議そうなニュアンスで子どもだったり、節回しが全体的に違ってた。今日の夢見酒、希釈間違ってるのでは…?

蘭丸がいないまま無界に足を踏み入れた蘭の語る「蘭兵衛か、その男なら死んだよ」があまりにも静かで、時折そうであるように振る舞ってはいたけれど、その行い以外のすべてが『変わってしまった蘭兵衛さん』になってはいなかったと思った。天がおとみ斬る瞬間も、顔を逸らして直視しないんだよあの男は。「お前たちの流す血が俺の中に溜まったしがらみを洗い流してくれる」って声の重さは狂気ではなく、「楽しいなぁ、天魔王」と言っておきながら「こんなにも楽しいことを」と泣くように語る。蘭丸と蘭兵衛の間で揺れることなく、二重人格であるはずもなく、殿のいない世界で武士としての本分を遂げるためだけに無界を手にかける無界屋蘭兵衛。

あの人は素直で嘘のつけない人だから、夢物語みたいに人格が変貌したわけがないことは太夫にも伝わっているんだよ。本分を遂げる覚悟と愛しいものとを天秤にかけて、浮いてしまった方を割り切って捨てることはできなくて、蘭丸を再現することは蘭自身の心が壊れてしまわないようにするための言い訳でもあるんだろう。誰も騙せない嘘を天魔は分かっていて、「それでこそ蘭丸だ」と肯定する。上弦蘭って無界の人たちのことを、男も女も大事に思っているし、深い慈愛を持ち合わせている人で、素直で嘘が吐けない人だということを今までずっと感じてきたからこそ、どこまでも情の深い人なんだなぁってすごく自然に感じたし、歴代蘭がそうであったように自分勝手なやつだと思った。

蘭が刀身に映る自分を見る仕草、蘭を斬った後の天魔も、刀を構える時の捨も、同じことをするんだよね。戦場に立つ、あるいは命を奪う自身の姿を確認する行為。もしかしたらそれは、三人が殿に教えられたことなのかな、とも思った。自分がなにをしたときに、どんな姿でいるかを自認させる行為。それを行うことで蘭は、自分がちゃんと森蘭丸の姿になれていることを確認していたのかもしれない。


六欲天ダンスの「この天魔王の手によってなぁ」の振り付けが違った時点で今日はもうやばい。いつもは両手をひらひらと頭上から下ろしてくるんだけど、今日はばっちり見得切りだった。簡単に説明すると腕まっすぐ伸ばしたシェーとしか言いようがないんですけど、痺れた……

「目を上げれば見えるはずだ」目をぎょろぎょろさせず天を仰ぎ見る天魔の真っ直ぐさ、刺さりすぎる。台詞回しは違ったところがありすぎて、もう役としてどうとか考えるより太一さんの極上の芝居を浴びてる感覚。

「所詮貴様も天は掴めん」「あの人の天はすべて私のものだ」「務め、ご苦労」どれも静かで、幸福ではなかった。蘭がどこまでも素直であったように、天魔もどこまでも素直な人なのかもしれない。同じように縁としていた殿を失った二人なのに、同じように扱ってはもらえなくて、でも天魔は蘭になりたかったわけでも天になりたかったわけでもなかったんだよ。

天蘭ラストの殺陣、相当怪しかった。どこかの手がすっぽ抜けたのか、移動した先の階段の上と下で距離取ってる状態の時に天魔が一度完全に両手下ろしてて。瞳孔開いてる目で翔平くんにアイコンタクトとって、そのまま真一文字に振り抜いてちょうど蘭の目辺りを斬って、蘭が振り抜いた刀を避けて「所詮貴様も天は掴めん」の本筋に繋げる。

六天斬り、兜率天の後に持ち替えるの失敗したようで夜摩天が抜けず?そもそもBGMの音量下がらなくて、捨が台詞言った後に音量下がって変な間ができる。そのまま天魔が握っても当然抜けず、多分ここで太一さんが気付く。四王天抜くモーションして福士くんも確認したけどやっぱり抜けてない。この間、六欲天数えがないので斬撃音だけ続く。そのまま続けようとして残っていた胸当て部分に手をかけて無理やり引くと(いつもはたいちさんが事前に外してる)マントごと取れる。BGMの進行としてはまだ終わりじゃなくて、一瞬止まった福士くんに太一さんが完全に瞳孔開いてる目でアイコンタクトとって、そのままマント剥がすくだりの殺陣をやって本筋へ。あの姿で捨と刀振り合う天魔、見てしまった…

斬鎧剣、当然のように太すぎてそれを刺すのもエグかったんですけど、抜くときに持ち手を引いて、でもまだ1/3も抜けてなくて、刀身を両手で掴んでずぶずぶと抜いていく天魔、捨じゃなくても毎晩夢に見ると思う。


鳥は下北沢だったけど、上弦はキッズルームな贋鉄斎の庵。4回転ジャンプ!って言いながら飛んで回った捨だけど、実質1Tだったからね!?!?!?

明るく振る舞ってる時の捨の言葉尻、力を抜く感じがすごく好きなんだけど、若いようで幼いようで成人してる不思議。ふにゃふにゃしてるかと思ったら、精悍な顔立ちで優しい目をしてる。

ラストの関東荒野、着物も肌蹴てぼろぼろの捨の草履紐が切れた?ようで一回目に下手で家康に刀向けるところが間に合わず、SEだけ入る。そのまま無理やり続けて二回目は間に合ったのにSE入らず。皆で金五百枚囲んでる辺りで草履脱いで、肝が冷えたよの辺りで懐に突っ込む捨。


\俺もう大人だから!大人だから!/って言いながら運ばれていったきりちゃん、色里?って荒武者隊に聞いてたから子どもには〜って感じではぐらかされちゃったのかな???

きりちゃんがね、捨に「よく聞け!」って喝入れてから「ここで一人で犠牲になるなんて、お前カッコつけすぎだ」って言ったんだよ。あれ本当にすごい痺れた。福士捨と観客をちゃんと物語の中に引き戻したのは間違いなくきりちゃんのあの喝だよ。皆の命の恩人だよきりちゃん。

『髑髏城の七人season月 上弦の月』感想まとめその4

そろそろ髑髏関連のエントリ書きすぎじゃない?これを最後のエントリにしたい気持ちと安くはないぞチケット代、の精神で一つずつ丁寧に残したい気持ちがせめぎ合ってるところです。今月で終わるとか信じたくないので、あのぐるぐる城を永遠の住む場所にしてほしい。

 

 

 

 

 

【1/28 マチネ】

荒武者隊歌「CHE.R.RY/yui
\こ~い~しちゃったんだ!たぶん~きづいてな~いでしょ~♪/
兵庫「チェリーってさくらんぼっていうんだよ♡南蛮の言葉かな♡」

椅子にされてる剣布、今日は途中でマントの中から顔出されて、頭なでなでした後に顎の下をすりすり撫でられてた。ライビュ前までの赤蔵斬る時のやつみたいな感じ。その後、前髪ポンパの辺りにちゅーしてもらえてたヽ(;▽;)ノぽわ~っとしちゃう剣布ちゃん、乙女……


べらんめぇ要素を抜いてる上弦蘭、男っぽさはしっかり残ってるのでただただ美しさが増してた。ライビュでやっていたパターンより断然中性的で美しかったけど、これは微妙に間に合わなかったのか、あのモードが抜け切れてないのかどちらかなぁ。と思いつつ、やっぱりこれくらいのメリハリつきすぎない感じが好きだなって思った。

関東荒野で数珠掴んだまま肩で息してて、「俺たちは自由になったんだ」って捨の言葉を聞きながらゆっくり顔を上げて天を仰いでたけど、戻ってきたんじゃなく天を、殿を見ていた。そのまま俯いた表情も全然戻ってこれてなくて、狸穴登場した後も一幕の間ずーっとその影を背負った感じがして美しかったです。どんなに刀ぶん投げるのが荒くても、関東荒野に現れる時の跳躍が高くて膝辺りまで見えてても、語り口や節回しが大人しくなると儚げにさえ感じられるのは、翔平くんの美しさあってこその魔法だと思う。

無界屋でのくだりも微妙に戻ってこれてない感じがあって、太夫「髑髏党二万人相手にどう戦う気だ」って言う時も、身内として諭す感じというよりは、策があるのか?ないだろう?と武士として問い諫める、みたいな感じがあったのが、今まであんまり観たことのない固さを印象づけてたかな。じん平さんが兵庫にやられるところは、前みたいに腰折って覗き込んだりはしないんだけど、微動だにしないまま目見開いてた。みうらんべさん、ちょっと真面目な子になった…?

太夫との三途の川のやりとり、「たとえ血塗れの手でも、洗えば落ちる」って言われたときに頷かなくて、「三途の川に捨ててくりゃいい」って言われてようやく一つ頷いたのが、本当に素直な人だなぁって思った。いつもと様子が違って、戻ってこれてないことが太夫にもきっと伝わっていて、だからこそ捨てればいいんだよ、って念押しされてることに本人は気付けてないんだろうなぁと思った。

黄泉の笛の口上も、気だるげというか力を入れてない感じが今までともライビュ仕様とも違ってた印象。そのまま声量上げることなく、でもぐっと力が入った「安くはないぞ、天魔王」との感情の繋がりというか、胸の内に小さく灯った火がじわじわ燃えていく過程を見ているような、そんな感じ。そこはかとなく未亡人感がある、そういう艶っぽい美しさだった。

下弦が如何わしいことになってると話題の夢見酒後の蘭。上弦は鎧のちょうど心臓辺りに手を添えて、時折子どもを寝かしつけるようなピアノを弾くような指先の仕草をたたん、って触れてた。仮面の付いていない頬から首筋、心臓まで撫でて、たたん。きりちゃんリンチしてる天魔との対比がすごいんですけど、どっちも見たい場合はどの席に座ってればいいんでしょうか。円盤で二画面構成にしてほしいポイントが増えた。

無界襲撃は言葉の荒っぽさこそないものの、節回し強め。「救いの里か、笑わせるな」の時の一蹴する感じといい、上弦蘭にしては珍しく一幕も二幕も太夫との心の距離がある印象。ヤンキーに寄ってると遅れた反抗期かな、とか言えるんだけど、一幕のあの艶っぽさ見てるとやっぱり関東荒野での天魔の言葉が効いてるんだろうなぁと感じた。

今日は蘭定点寄りなので、「貴様の死に場所はここだからだ」ようやく右二の腕辺りを斬られてることを確認しました( ◜◡◝ )あそこでグッと歯噛みするのがいい。ラストの太夫との対峙で声上げて笑ってたのが、今日の印象の中だと文字通り自嘲という言葉がよく似合っていて、やっぱり大人テイストの蘭だったなぁって感じたまま。


知ってた。知ってたけど、太一さんほんとにライビュのために調整した天魔をライビュでピークにして、あっさり成仏させていた( ◜◡◝ )知ってる間の取り方をする天魔王さまだ~おかえり~

「森、蘭丸」で完全に堕ちた蘭を見てニタァって笑うの、ライビュ前からだったっけ?すでに記憶が胡乱。「目を上げれば見えるはずだ」辺りとか目玉がぎょろぎょろ動くことが多い関東荒野で、蘭を見る時だけ視線がぴたり、と止まる。見ていて気持ちがいい、としか言いようがないんだけど、あれが見られると一気に天魔の感情が読み取れるような気さえしてきて、わくわくする。

「私とお前なら必ず上手くいく」で頬撫でるところ、触れるのが固定になってるどころか、そのまま親指で蘭の頬にかかる髪を払ってたのが、すっごい、刺さった……なんだその距離感は……今日の蘭が苛烈でないことも相まって、天魔に触られてるのも違和感がなくなったなぁと思ったらこれだよ………

口説き序盤の天魔も割と大人しいというか、蘭の気だるげな雰囲気に合ってた感じのトーンだったんだけど「殺し合いがよく似合ァう」から一気に火がついてくる。一応形だけでも交渉した上で、それが決裂した場転のニュアンスがよく出てたけど、唐突というか大仰な感じがしないのがいい。

「助けてくれたぁ」の言い方変わってた。いけないんだ~、みたいな感じの、子供っぽい煽り方。ニュアンスとしては序盤頃もそうだったんだけど、その後の「私に死んで甦れと」って言うときに笑うのといい、端々に子供っぽさというか幼さが出てきてた感じがする。「つまらん話だ」までは天蘭お互いに大人の顔してたのに、口説きが進むに従って二人とも8年前というか、昔に戻っていくんだよなぁ。それまで座に立ってたのに「殿の、夢を」って言う時だけしゃがみこんで、足元に蹲ってる蘭と目線の高さを合わせるのも、子供に対しての仕草だなぁって思った。

とてつもなく今さらというか、鳥の時に散々言われてたことなんですけど、「現れましたな、駿府殿」の天蘭セリフ割りはワカと逆なんだな…っていうのを、前日久々にゲキシネでワカ見たおかげでようやく自分でも実感しました。上弦蘭をこんなにも殺し合いがよく似合う蘭にしたのは(色んな意味で)あんたのせいだよ…という気持ち。

「少なければ少ない方がいい」ライビュ課題ほとんど消滅してたのにこれ残ってた!w「お前に良いことを教えてやろう」までが苛烈なのも置き土産。「お前もまた、私の駒だ」で笑ってた気がするんだけど、これは初めて見た気がする。「あの人の天は『すべて』私のものだ」って囁くような声色で言ったのがすごく記憶に残ってて、この一連の流れの感情の煩雑さが更に増してた。こんなに蘭のこと見下してたのに、盾になって態勢崩したまま縋りつく蘭の腕を何度でも引き上げようとしていたところに、久々に蘭より年長者な天魔の姿を見た気がした。捨が生きていて、混乱が頂点に達したところで見えた素、という感じもしたけど、基本的に蘭が大嫌いなのは変わってないんだよなぁ。蘭が好きだった頃もあったというのに。


捨と贋鉄斎のくだりもう忘れちゃったw乳首突かれるのに合わせて右、左、って言った流れで真ん中、って言ったがためにまた股間ぐりぐりされてたり、ガラスの喉って話で\俺は大丈夫だー!/って福士捨に言わせたい贋鉄斎だったり、ぐだぐだで忙しい( ◜◡◝ )仲良しでかわいいねぇ

福士捨もソワレでエンジンがかかるというか、マチネは自分で自分のコントロール効かなくなるところが多いんだけど、今日は特に感情が乗りすぎてセリフが一瞬吹っ飛んだり、六天斬りのラストでマントをなかなか外せなかったり、割とひやっとすることが多かった印象( ◜◡◝ )でも上弦のそういう危なっかしいところが好きなのかもしれない……いや、危ないことはない方がいいんだけど…

きりちゃんの拳をぎゅっと掴んだまま、軽く自分の方に引いて抱きとめるのあまりにも月9だった……おれたちの捨之介、すごいぞ…笑 わっ!ってびっくりしたきりちゃんだったけど、すぐににぱ~っと笑って捨の背中をあやすみたいにぽんぽん、って叩いてあげてたの良かったなぁ。その後、捨がふら~っと倒れかけた時も慌ててたけど、嘘だよ、って感じで笑ってすたすた歩いてく捨に、えっ?大丈夫なの?ってなってたのめっかわでしたけどね……捨、お前ってやつは本当に……きりちゃんをその場に置いて兵庫たちのところに一人で向かうの初めて見た笑

 

「まがい物でも、人の命が救えんだ!」っていうあの言葉、天魔王を騙る人の男=まがい物、だと思ってるんだけど捨が伝えたかったことはなんだったんだろうな、ってふと思った。これ次回以降の登城宿題。

『髑髏城の七人season月 上弦の月』ライビュ感想まとめ - 愛より重くて恋より軽い

登城宿題の話。まがい物、を人の男という意味合いで受け取ったように、全部の言葉をストレートに受け取ると、天地人の中で汚れ仕事を担っていたのって地ではなく人だったのかな、と。その役目は天である殿から任されたもので、でも殿はもういないんだから、その役割から自由になっていいんだ、と言いたかったのかな。ワカでいうところの『仕事』というワードを暗に示している、と思うと、ワカの三人と同じように上弦天もその役割/仕事以外の生き方を選びようがなかったことを、上弦捨は分かってるんだろう。それでも殺すのではなく、止めると言う。

『ワカドクロ』はあくまで役者の年齢層を現した2011の呼称だけど、月が『超ワカドクロ』と呼ばれるのはそもそもキャラ造形の幼さを示しているんだよなぁ、と改めて感じた。分かってるのに、自分だって全然捨てきれてないのに、それをあの男に求めてしまって、結局目の前で死なれてしまったことで初めてそれが傲慢だったことに気付くんだなぁ、上弦捨は。

 

 

 

 

 

【1/28 ソワレ】

荒武者歌:「POP STAR/平井堅
\アィワナビィアポップスタ~キミヲモット~♪/
兵庫「声ほっそ!!!ポップスターって俺みたいなやつのことなんだって!」

太夫「いい男を友達に持ってんじゃない」を飛ばして「いい男~!?」って言っちゃった兵庫、一発アウトで罰ゲーム決定かな………( ◜◡◝ )「すごい早く言っちゃいました…」って反省に太夫がてーぃ!とかまして転がっていく兵庫( ◜◡◝ )転がったまま凹んだ兵庫を本気で励ます荒武者隊( ◜◡◝ )ざわつく板の上と客席( ◜◡◝ )千秋楽期待しましょう。

兵庫とおでんさんが「この里を駆け込み寺かなにかと~」って言い合ってるところ、狸穴さんがすっごいにこにこしながら、兵庫の後ろからひょこひょこ顔出しておでんさん見てるの!wほんとに第一印象から決めていたんですよ。前日に見たワカ狸穴が嘘つきにしか見えなかったのでいっそ感動した。純愛だ…

マチネに続き、剣布なでなで。ソワレもマントの中から出てたというか、最初から入れてなかった?撫でまわしたものの、ちゅーは無し。弄ばれている。


ソワレはビンタあったよヽ(;▽;)ノマチソワで変えてきたというより、兵庫のミスに対しての制裁みたいなものでしたがw「らんべーちゃん♡」→右頬ビンタ→「さっきはすいませんでした……」こっちもびっくりしすぎてその瞬間の蘭の反応見てませんでしたが、たぶんびっくりしてたでしょうね。

マチネの儚さはどこへ( ◜◡◝ )元ヤン感戻ってきてたよ!翔平くんもソワレの男なのかな!w 登場時に「鬼の居ぬ間の、乱暴狼藉か」って灯りを吹いて消すところがあるんですけど、下にスイッチがあるので灯りに手を添えてそれをパチンと切り替えるのがマチネはうまくできなくて。ソワレはどうかな~と思って見てたら、そもそもスイッチの位置が手を添えた場所とは全然違うところにあったというwwwその雑さ、めっちゃ上弦蘭らしくて良いと思います。

鳥蘭が力を抜いてた場面だったので、名残で全然見てなかったんだけど、関東荒野で狸穴さん出てきてからの蘭。鉄騎兵の槍を掴んで止める→両手で押し返して、片手で腰に差してた刀を抜く→斬る、だったんだけど、あの人あんな綺麗な顔してどれだけ剛力設定なんでしょうか。すき。

映像班らしい目のお芝居というか、太夫が霧丸のところに行ったタイミングでそっと目を伏せて数珠を握る、とか天を仰いで遠くを見る、とかライビュではっきりと!を求められていた部分の余韻が細かいお芝居に残ってる蘭。後方席でもオペラ使わない、という人は結構いるみたいなので、確かにそこまで届くお芝居かと言われると正解ではないのかもしれないんだけど、これはもうひとえにステアラが悪いとしか言えないかなって……キャパ1300なのにこんなに距離感出ちゃうのがわるい…(典型的もんぺの発言)

夢見酒の仔細レポすると頭がおかしくなりそうな今日この頃。ライビュ以降めっちゃ長いんだよなぁ…wソワレで久々にピンポイントの角度入ったんですけど、あれ実は結構早々に血糊のやりとり終わってるんですよ。口元僅かに浮いてるの。なのにあのモーション続けてる。マチネでは天魔に頭撫でられて、その手に触れようとしたところで髪掴みあげられたから、蘭も自分の頭に手を添える形になってて。その伏し目がちな表情といい、ソワレの血糊のやりとり終わってるのに天魔の背中に手を添えたままのモーションといい、どんどん師匠の遊びに乗っかっていく蘭……掌の上で転がされるおたく…

無界でのボウガン回し、すごい回数増えてた。最早すっかり手に馴染んでいるご様子。荒武者隊が決死の叫びを挙げてるところで天魔が頭かいてるのは以前からなんだけど、今日のソワレは蘭も首鳴らしてて、二人揃って全然聞いてない。そこから斬りかかる時に歯を見せて笑ってる蘭の姿を見たのは初めてかもしれない。8年前も2人で戦に出てたんだろうなぁ。「こんなにも楽しいことを、なぜ俺は忘れていた」って言いながら刀に自分の顔映して見てる。あの瞳孔開いてる姿こそが森蘭丸であると視認している仕草。

贋鉄斎指差すところとか、刀を肩にかけて鉄パイプ持ちするところとか、無界襲撃の時の蘭は好きな仕草が多すぎるのに全然覚えられないんだよ(;;)やはり定点カメラになるしかない……天魔見る時はどうしたって抗えないから、意識的に定点になるしかないんだ…

今日初めて生駒の最期のくだりの蘭を見てたんだけど、そもそも天魔が生駒を斬りつけたところからその行動が信じられなくて、口開いたまま呆然とした表情をしていて。生駒が刀を構えると思わず腰を浮かして手を伸ばして止めようとするんだけど、それでも止まらない刀が振るわれた瞬間、蘭は顔を背けて生駒を見なかった。口説きや無界で蘭を煽った後、必ず視線を固定して反応を確認している天魔とは対照的だと感じたし、だからこそこの蘭は天には勝てないんだろうなって感じた瞬間だった。


ライビュ課題から解き放たれて自由になった天魔はソワレも指先で蘭の髪を払ってたよ……がぶっと噛みつこうとしたところを「やめろ!」って止められて、蘭の方向かず正面向いてぺろっと舌出してた。なかのひとのクセで出るやつじゃなく、お芝居として出してたやつ。夢見酒後のべろんべろんといい、舌が芝居している。何を言ってるのか分からないと思うけど、私もよく分からない( ◜◡◝ )

子供っぽい天魔は続行中。太一さんが自由に遊びすぎて声掠れてるというのもあった気はするけどw要所要所で囁くような掠れた声色使ってみたり『お前が去った』、その後でな」の強調の仕方で言外に蘭を咎めて、持ってる仮面と頬をすり合わせるようにしたり、蘭より自分の方が殿に従順であったと示すことが、優位に立つ要素なんだなと思った。蘭が夢見酒飲み干した後の「見事だ、蘭丸」の興味ない感じとかも、子供っぽい天魔が蘭を子供扱いしてるように見えた。

マチネはきりちゃんが落ちなかったのでそのまま蘭の方に背を押しただけだったんだけど、ソワレは落ちちゃったのでニヤリと笑ってきりちゃんの頬をぺちぺちするやつでした。「捨之介、あやつになにかを託しているのか」の後の棒読み笑いは蘭を子供扱いしてるものとは違うので、そういう意味では天魔は霧丸を子供だから、と思ってはいないんだよなぁ。良くも悪くも。

お色直しのところで幹部陣と蘭が喋ってるところ、少し開いた扇子を縦にして斬られた傷を隠すように顔の左半分を隠してるんだけど、その佇まいが美しくて、今回の絵画ポイントです。(鳥蘭は夢見酒後に刀or玉座にしなだれかかる絵画ポイントが存在しました)あそこ結構よくやってることが変わるから、公演期間序盤はちゃんと確認してたんだけど、最近は蘭ばっかり見てたので教えてもらって久々にいいものを見ました。

生駒のくだりの天魔、どんどんあからさまな嘘泣きになっていく。あれはもう生駒に対してではなく、それを見ている蘭に向けてやってるんだろうなぁ。「勘違いするな」ってしがみつく蘭に腕を掴まれるたびに刀を振り上げたり、掴む腕を外そうと踠いたり、相変わらず蘭のことが嫌いだって感情が溢れてたんだけど、それでも無界襲撃まで片時も蘭から目を離さないし、蘭と話す時は必ず目線の高さを合わせるんだよ。口説き「殿の想いを、殿の夢を」って言った後、ゆっくりと手を伸ばす蘭と視線を合わせた天魔が、今日は一つ頷いてその手を掴むことを促してた。蘭の行動をしっかり見て、反応してる。人心を掴む、ということに長けた姿がそこにある。

それでも、蘭を引きずりこんだのは「あの人の天はすべて、私のものだ」そう言いたいがためだったんだろうなぁって感じるくらい、この言葉に込められていた感情が強かったように思えた。自分への言葉が遺されなかったことがどうしても許せなくて、蘭の感情を煽って煽って、殿の遺志に反しているのだと告げて、蘭のすべてを滅茶苦茶にしてやって、それでも満ち足りることはないんだろう。もう完全に嫉妬の方向でギア切り替えてる天魔。


贋鉄斎と捨。ツンデレがどうとかいう話だった気がする……もう全然覚えてないのでよそでレポ探します…wとりあえず捨は端っこに地図おくのをやめようね( ◜◡◝ )つんのめってデレっと出ちゃう

福士捨は六天斬りの時に一つ一つの仕掛けを展開しながら笑うんだよね。ああ、やっぱり怖いなって思った。捨自身の想いとしては天魔を殺す気がなくて、昔馴染みを義理と縁によって止めようとしてるんだけど、それが天魔にとってどれほど甘い考えで、どれほど残酷な選択を迫っているのか分かってない。あれは鎧を物理的に剥いだだけではなく、人の男の侍としての矜持とかそういうものまで叩き折ってしまっていることに気付いてない。仇敵の前に膝をついて殺されることなんて当たり前で、どこまでも屈辱的なのに、捨にはそれが分からないんだよなぁ。


久々に前方入ったからかな?って思ってたけど、人のレポ見てる限り、やっぱり最初の関東荒野で荒武者隊が渡京追い払ったりやいやいしてる間の捨ときりちゃん、私語多かったですよね?w いつもあんなに話してる感じしなかったけど、どこかのマイクが拾ってたのかな?何故か捨が着物の裾をふんどしの端が見える辺りまで捲ってたけどなにを話してたんだ。マチネでは捨の傘に興味津々でなんだこれ……どうなってんだ…ってそろそろ近寄って、つんつん触ったとこを捨に見つかってこれか?って向けられてびっくりしてたきりちゃん。

スケボーになる板、髑髏城での乱戦の中できりちゃん一回落としたよね?兵庫のミスが大きすぎたので記憶薄れ気味だけど、お休みの日も別仕事してる面々は本当にお疲れだろう……シングルキャスト連勤中の桃さんも相当だろうけど、リズムが出来てる方が楽という話もあるしねぇ。


ぐるぐるカテコで天蘭が次どうぞ~って手出すところ、みうらんが手をくるっと返してたの見た人いません!?!?あそこいっつも天魔の扇子見ちゃうから知らなかったんだよ~~~(;;)最高だったので次回からはオペラ捨てるしかない……

カテコトリプル、罰ゲーム当確を知らせるように兵庫の左手掴んでボクシングの審判みたいに掲げる天魔、めっちゃいじめっ子の笑顔だった( ◜◡◝ )土下座してから挨拶の礼する兵庫の可愛さ。笑いながらマント翻して去っていく天と、両手頭の上で掲げて指差してく蘭のいじめっ子コンビもっとください。

 

 

 

 

 

【2/2 ソワレ】

荒武者隊歌:「粉雪/レミオロメン
\\こなぁ~ゆきぃ~ねぇ、こころま~でし~ろく~そめら~れた~なら~//
兵庫「ふた~…あれっ!?」置いてかれるアニキ

月見の宴で青吉の泥酔っぷりがすごいと聞いたのですが、今日はひたすらおとみちゃんにお酒注がされてた( 'ω' )withBに注いでくんないんだよー!って訴えても逆に注いでやんなよ、って言われてた( 'ω' )禁酒令だ……


みうらん定点カメラして気付いたこと:蘭以外を見てる余裕が全然ない。まったくない。これは参った。捨も天魔も見たいポイント多いのに、蘭定点してると全部三途の川に捨ててきてしまう。きりちゃんはよく見れた。

数珠関連のモーションが完全に固定になってるんだけど、関東荒野に降り立つ時の超跳躍がなくてアレーーーーーーー!?!?ってなったんですが、肌蹴るのを避けたのか、足の調子が芳しくないのかどちらだろう。あれ好きなんですけど、でも無理はしてほしくないし、なんとも。

ビンタのところは前から兵庫の肩を抱く形で止める→リンボーダンスの要領でこれなら~と上半身が仰向けの体勢で進もうとする兵庫→額当てをほぼ真上からべしん、と叩く。かわいい。絡みが長い。

関東荒野で捨に止められて刀を鉄パイプ投げした後の蘭、28ソワレも今日も両手の指をぴったり揃えて顔まわりにかかる髪をサッと後ろに流すんだけど、それが本当に最高なので今後登城予定がある人はそこだけでも蘭に注目してください。雅。幽玄。

「ここが髑髏城、ここが小田原城って天魔が説明する時に、天魔の方を向いてきちんと正座してる蘭は躾の行き届いた小姓だったんだと思うよ。その前後は片足立てて膝立ちなのに、天魔がおりかを椅子にするところで方向転換して正座するんだよ。

「その策、絵に描いた餅だ」の時の足ダンがなくなってた。28日は力入れずに足落とす勢いだけで音鳴らしてたんだけど、今日は足上げることもしなかった。足首ガード力が上がってしまった蘭。

「その剣でこの胸を貫け」って言われる前から天魔に向けた刀が震えていて、捻り上げられると更にその震えが増すのが見えて、ああ完全に斬れなくなってるんだなぁって思った。この時点でここまで揺さぶられていると、夢見酒飲まされる前から堕ちてるの納得しかないなぁ。

オラオラではないんだけど、でも圧が強い感じはする蘭。関東荒野で「私は殿の最期を看取った」って天魔が言った瞬間から泣きそうに顔を歪めるし、「俺の三途の川は血塗れなんだ。洗えば洗うほど真っ赤に染まる」の時も泣きそうな声と表情してた。「殿を捨てて拾ったこの命」はもうほとんど泣いてたし、こんなにあからさまに表情に出る上弦蘭、珍しいかもしれない。

「どこまでも生き延びろと!」って蹲りながら泣くように言った蘭は、「お前と共に成し遂げたい」って言われた時のやめろ!も泣いていて、やっぱり殿と一緒に死にたかった男なんだなぁって感じた。夢見酒のところであんなにしっかりと天魔の背中に手を添えた蘭を初めて見たんだけど、あの仕草自体が8年前に蘭の手から零れ落ちていったもの、諦めなければいけなかったものへの郷愁なのかなぁと思ったり。

一方で今日の蘭、そもそも登場時から笑ってたんだよね。「いい調子だなぁ、髑髏党」って言ったところから口元が笑ってた。黄泉の笛も「あんまりこいつを鳴かせるな」の後でうっすら笑っていたし、無界襲撃では斬ってない時も笑ってる方が多かった。殺し合いがよく似合ァう。

無界襲撃のポニテで下してる顔周りの髪、右の束がばらけてきちゃっててピンマイクに引っかかってたんだけど、それがすっごい作画の耽美度を上げていた………「人間五十年、夢まぼろしのごとくなり」の時に右手の掌と手首の辺りで乱れた髪をかきあげる蘭、しかとこの目に焼き付けました。最期に倒れた時も口端に一筋引っかかっていて、今日のみうらんべさんは神作画が過ぎる。

一回やってしまってるだけに足首はちょっと心配が残るものの、翔平くんがここまでタフなのはいい意味で予想外すぎた。多分今日の太一さんは喉とかコンディションいまいちだったんだと思うんだけど、口説きで一回蘭の刀受け損ねたんですよ。初めて見ました。蘭が刀止めてなかったらほんとに髑髏城の城主変わってたよ……( ◜◡◝ )蘭定点してたら刀上がってこないからびっくりしたんだけど、あれはマントが引っかかったのかな………今日の蘭は殿のことも人の男のことも忘れられいなくて、「お前が去った」と責められるとすぐ顔歪めてしまうような精神状態だったことで命拾いしましたね。


天魔王誕生の六欲天をご存知か?」の口上、そこまで極端ではないんだけど蘭に「お前に良いことを教えてやろう」というあのトーン自体は似ているかな、となんとなく感じた。あれは徳川兵に語り掛けているように見えて、自分自身に天という存在を刻み込むための祝詞なのかもしれないなぁ。本能寺が燃えた数日後なんだもんなぁ。天は堕ちても天の意志は滅びはしない、と人心を掴むその言葉で自分自身の心を支えていたのかもしれない。そう思うと、上弦天が「私は天だ」と叫ぶこと自体がなによりも人の男の技量を指し示している。蘭を口説いたように、自分自身にも嘘をついていたのが冒頭の場面なのかもしれない。やっぱり上弦天は光秀を唆したのかもしれないけど、殿を殺すつもりはなかったのではないか、と思っちゃうんだよなぁ。

左の毛量が増えた姫カット、どうしてもつけまつげとか口元に引っかかっちゃう天魔。長さ的にもいつも自在に操ってるロングではないので、どうしようもないんだろうなぁ。きりちゃんリンチで蘭に声かけられたところで、しきりに舌ぺろっと出してて、なんだろう?って思ったら剣布を椅子にする前に顔突き出して口に入った髪の毛とってもらってた。お礼のように椅子にした後で頬っぺたをむぎゅ~っと掴むドS天魔。

「お前もまた、私の駒だ」って言ってニヤリと笑ってたの、この回だったかな。天魔を庇う時の蘭がいつもより一段下に倒れたから、蘭に腕を掴まれてそのまま引かれたような形で膝ついて高さを合わせた天魔。もう片方の腕でも掴まれると刀振り上げるんだけど、そのまま高さのまま突き飛ばされたから両膝をつく体勢で一旦座り込んで、「愚かな奴だ」の前に嘲笑が入ったのが観てる方の感情を全力でおかしくしにきていた。

これは別に斬鎧剣が吹っ飛んだ件があったからということではないと思うけど、捨にもがっつり目線合わせてくる天魔なかなかこわい。顎を少し引いて、上目遣いになるような感じで目線を据えるあの仕草、蘭だけにやってるわけじゃなかったんだなぁ。

ラストの「捨之介」はやわらかなトーンじゃなく天魔王のトーンだった。「天魔王として死ぬがよいはいつだって天魔王のトーンで、天魔から捨への呪いの言葉だと思っていたけど、この捨の呼び方は捨の思想を拒絶しているように感じた。あと、落ちる時に足をクロスして右足を上げるように後ろへ倒れていくので、最後に残るのが左足という妙技が生まれていた。こわい。


贋鉄斎ルーム。丁寧にな!( ◜◡◝ )客席に背中向けて座って捨の笑顔を観客に見せてくれる贋鉄斎とか、右の出口から出て行って左から戻ってくる捨とか。あれ?いない?ってきょとんとしてたけどお前を追いかけて贋鉄斎も行っちゃったんだよ!w そろそろゲラにはつらい自由さが出てまいりました。しんぺーさん本当に好き……めっちゃ好き…

六天斬りに入る手前の「それがなぜ分からねぇ!おめぇも!蘭兵衛も!」のところで手に斬鎧剣を上手に吹っ飛ばしちゃった件。それ自体はそこまで大きなミスじゃない、というか各シーズン大体起こることだと思うんだけど、一瞬動けなくなっちゃったことの方がヒヤッとした。流れが切れるのこわいねぇ。

この日の捨、すごく暗くて笑わなかった、という話が後から散見されたんだけど、そういうタイミングに限って蘭定点始めてしまった日だったので、全然意識できなかったのが反省点。ただ、本当に天魔を『止める』つもりがあるのかな……捨に自覚はないかもしれないけれど、このままの勢いだと天魔を殺してしまうのではないかな……という怒気があったことだけは覚えてる。


今日のきりちゃん、すっごいカッコよかった。一幕のめそめそ上弦きりちゃんから本当に顔つきが変わってる。「お殿様だってご存知のはずだ!!!」の力強さ、今まで見た中で一番だったと思う。それでもやっぱり、vs剣布のところの渡京との絡みとかはちっちゃい子で、きりちゃんは上弦の光。

荒武者隊に運ばれるところで「いたいよぉ」って泣き言いうきりちゃんは今日もかわいい。今日のきりちゃんおぢさんは、うっかりきりちゃんの大事なところを見てしまったわけですが、無界屋で手当てされてぐるぐる巻きになった包帯って以降の一幕しかつけてないんですね。二幕は無しになってた。

金五百枚運ばれてきた時のきりちゃんが家康への礼してる、という話を聞いて確認してきました。皆がわー!ってなってる時に捨の横に座ってるきりちゃんだけ、わー!って顔のまま家康の方を振り返って軽くぺこり、って頭下げてた。この辺りのくだりのきりちゃん、徳川兵が運んでくるのを見て「持って帰れるかな〜✨」運んで来た徳川兵に「つよそうですね✨」と話しかけたりとにかくかわいいタイムすぎる。

無界での兵庫とじん平さんのやり取りを見ながら、『おお、おお』って頷いたり、『ううん』って首を横に振ったりしてるきりちゃん。きりちゃんは人の言葉聞きながら、首振りで同意や否定の感情を表すことが多い。違和感がなく、かつステアラの後方まで届くお芝居っていうのはこういうことを示すんだなぁ…と平間くんの凄さをまた実感しました。

 

 

 

 

 

【2/4 ソワレ】
スクラップアンドビルドの上弦が、いよいよラストスクラップ始めてるように思えるのですが、これ千秋楽どうなっちゃうんですかね。ここまで公演重ねてるのに未知数。

荒武者隊歌:「会いたくて 会いたくて/西野カナ
\\あいたくて~あい~たくてふ~る~える~♪//
兵庫「(ほぼ痙攣状態で)太夫に会えないとこれくらい震える><」

今日の青吉はおとみちゃんにお酒注がれまくってわんこ蕎麦ならぬわんこ酒。えっ、えっ、て飲んでたけど、酔うよりも先に泥酔した赤蔵に絡まれて相撲取ってたwwその後のガールズとのダンスも赤蔵べろんべろんww

おりえとおりかが「「おなかすいた!おなかすいた!」」って言いながら両手を上に掲げてるあのダンスはなんなんだろうか( ◜◡◝ )「なにが起こるか分かんないぞ~!」って太夫に撃たれる時も、おはなが盾にしようとしたおとみが赤蔵の槍?ぐるぐる回して弾はじいたり、二人でぐるぐる回ってお互いを盾にしようとしてたり、ガールズはどの組み合わせもなかよしでかわいい。

無界襲撃の後の「まずい!火が回ってきたぞ!」の前の渡京、ずっと白介たちの方を向いて手を合わせてるんですね。あの姿、初めて見た。渡京がいつから荒武者隊にいたのかは分からないけど、一時でも太夫達も知らないような時間を過ごしたこともあるんだよなぁって考えてしまった。


2ソワレより明らかに陰に寄ってる蘭。「いい調子だな、髑髏党」の第一声が低すぎてびっくりした。マチネの気だるげモードかな?と思ったけどそうでもなくて、オラオラべらんめぇはしてないんだけど、すごい低音でほとんど笑わない蘭。でも怒ってるというより、2ソワレから+5歳くらいになって落ち着きがあるというか。花蘭兄者の貫禄とワカ蘭のピリピリ感を7:3で混ぜたような、初っ端から怖い目をしてるみうらんべさん。

今日の蘭は2ソワレみたいにすぐ泣きそうに顔歪める、表情に出やすい蘭じゃなかった。なのに、関東荒野で必死の形相で数珠握って戦慄いて、「俺たちの上にあった天は消えた」って捨の言葉が聞こえるとぴたりと震えが止まる。ゆっくりと天を仰ぎながら、この公演唯一の目を細める表情をしたのがすごかった。耽美パターンが増えた。数珠モーションは太夫「分かってる」って言った後だけなかった気がする。どっか一個だけないな、って記憶です。

無界屋で座る蘭、お尻を乗せる位置が悪かったのか、一段下に座って足を組んだんですよ。正確には足首を組んだ。滑り落ちたというか、後ろについてた手に体重かけてお尻引き寄せたら下の段に座ってた、って感じかな。

今日のみうらんべさんは大人蘭なので、じん平さんのくだりのところで静止じゃなく、『まったく…』って感じで顔を逸らしてたのがすごく花蘭兄者を彷彿とさせた。ただしそんな花蘭兄者の姿を見たかというとそんな記憶はないです。空想の兄者。

登場時の殺陣、ちょっと動きに違和感あるな?って思ってたんだけど、黄泉の笛はスイッチ入ってた感じがしました。滞空時間が長い。最後の〆は2ソワレ辺りから速度調整して、ちゃんと音に合うように戻ってました。多分小さい方を抜く時に一拍置くようになったかな。胸元が膨らむ形で少し着崩れてたけど、あれはもしかして体型補正のタオルが足りてないのでしょうか……きりちゃんといい、聖子太夫といい、皆明らかに公演期間中に痩せていってるなぁ。

「今となってはくだらぬ縁だ」一幕のみうらんべさんはどこへ?というくらいよく笑う二幕の蘭。無界襲撃で顔周りの毛束が汗で額に張り付いてたんだけど、刀を右手で持ったまま、左手の指先でそれを払ったのが本当にポニテありがとうだった。蘭の鬘はパッと見た感じで変わった様子が見受けられないので、それだけ殺陣の動きが速くなってるということなのかなぁ。

「こんなにも楽しいことを、なぜ俺は忘れていた」刀に反射する照明を受けるように顔を映す蘭。刀を横にして覗き込んで、そこに映る自分と目が合ってそのまま目線を外さずに縦にしてるのは初めて見たかも。「酷すぎるよ、無界屋蘭兵衛!」撃たれた弾を首で避ける動きのソリッドさは、ここでの視認が起点なのかもしれない。

天魔の「人間五十年」の前辺りで、蘭が兵庫を挑発してたんですよ。あの指先を揃えて来いよ、ってやる師匠のコマンド:挑発を……上弦蘭が……しかもそのまま納刀せずに刀を肩にかけて去っていったのが最高すぎて、あそこで今日の13000円は相殺されました。

刀を構える生駒を見て、やめろ、って首を横に振る蘭。「貴様や光秀と同じになるだろう」って言ってたのは、なんとなくここにかかっているのかな、という気もした。光秀を唆したのが天魔だ、と捨は言うけど、その時点で既に蘭は死んでるわけだし、口説きで秀吉だと言われたことを信じたままなんじゃないのかな、と思ってたのでちょっとすっきり。

このところ、死に方の壮絶さが増してきている上弦蘭。ビリビリした感情をまとっていたあの顔から表情が抜け落ちたときの横顔の美しさは、やっぱりちょっと凄すぎる気がする。パーツごとに見ても線が細い、という感じはないんだけど(足首は超細い)細かな表情の変化とかが本当に繊細で、この人を次に舞台で観られるのは……と思うと定点カメラ止まりません。


六欲天ダンスの時の『人の欲を自在に叶える』のところ、『人』で真っ直ぐに正面を指す太一さんの指先が最高なんですけど、前方席だと周りのダンサーさんにかぶっちゃってなかなか見えないんですね。太一さんは割と視線低めにして前方を見るタイプなので、席によっては真正面から視線を受けてる錯覚と共に食らえるはず。

「豊臣軍を迎え撃つのに『まんざら』蘭が盛大に噛みましたので「つまらん話だなぁ」の前にくすくすと嘲笑が入ったんですが、笑ってるくせにつまらない、って言う煽りっぷりが凄まじかった。その後の口説き、声が掠れる感じもあったせいか、ずーっとビリビリした感じのトーンになっていた印象。ここについてはもう客観視の努力を捨てた。

2ソワレの福士捨もそうだったけど、規模感の大きくないミスでも完全に流れが切れてしまうのが、映像班の弱点らしい弱点かなぁと思った。多分稽古中のエピソードですが、福士くんも翔平くんも殺陣を間違うとあからさまに目を合わせなくなるので正直、という話を雑誌インタビューで太一さんがしていて。噛んだ直後の殺陣で蘭が本当に全然目を合わせてくれないのが、噛んだことよりじわじわきた。

夢見酒、ひときわ大きく噛み付いて蘭の後頭部をがっつりホールドしてるの、もうどうしろと…?太一さん、千秋楽とかに一際ブーストがかかるタイプなんだけど、ここにブーストかけられたらどうしよう……という不安しかない。こわい。

おとみの足掲げた天魔。噛み付くというより口付ける、の方が近いように見えたんだけど、問題はその位置。鳥天が刀でザクザクやってたところ。そこは色々アウトです。 ここは上で蘭に斬られるおりかに荒武者隊が目を奪われてると刀を床にガンガン打ち付けて注意を引くだけなので、多分今日は荒武者隊が天魔を見てたんだと思う。

「生駒ァ」って泣きつく前に明らかに蘭の反応を見て笑って、まぁ見ていろ、って感じで手で制す天魔。「お前や光秀と同じになるだろう」って蘭の最期の言葉も相まって闇とか陰というより根深い孤独とだけ手を取り合ってる感じが、なかのひとの得意なやつがどんどん顔出してるなぁと思いました。

「捨之介」って言葉が呪いになってた。「天魔王として、死ぬがよいは天魔王としての言葉であり、天の殿様を模した声だったから、これは捨が忘れられない天からの呪いなんだとずっと思っていたんだけど、その前の呼びかけが地を這うような声で。28と違って六天斬りで捨は笑わなくなったけど、だからこそ尚更その勢いは止めるのではなく殺してしまうんだろうと思えたし、ああこれはその口だけの捨の甘さを拒絶して、否定した人の男からの呪いなんだなって改めて思った。


福士捨、2ソワレとの比較はできないんだけど、少なくともライビュテコ入れの前後みたいにカラッとした晴天笑顔を見せることはなかったかなぁ。「いい道を選んだ」の時の低さ/重さはそのままだったから、確かにトータルとしては暗くなった印象かもしれない。でも相変わらず関東荒野では、なんか特殊な傘なのか?って興味持つきりちゃんに傘振りかぶったり突いたりの自由さもあって笑 ライビュ演出が早々に抜けた天蘭に比べたら恐らく抜けるのは遅いだろうし、もしかすると抜けないかもな~とは思ってたので、そういう意味では想定内の変化に見えたかなぁ。千秋楽どこに着地するのだろう。

贋鉄斎ルームは相変わらず楽しそう( ◜◡◝ )「帰れ!」って言われて「分かった!」って帰ろうとするし、引き止めたら「なんか用か!」って言ってくる福士捨つよい。大まかな流れは打ち合わせしてるんだろうけど、ちょこちょこ素でとんでもないこと言ってくるよこの捨。がんがん喋って進めていく贋鉄斎に「なんかお前疲れてないか?」って聞くのとかつよいすぎる( ◜◡◝ )「おい!水もってこい!」って去っていった捨に叫ぶ贋鉄斎はいつもと違う方向に転がっていった爆薬を探せず、お客さんに助け求めてましたw

「皆で生きて抜け出して、また会うぞ!」って笑う捨、全然説得力がないんですよ。一幕からあそこまで、一度もそんな顔を皆に見せたことがなかったから。ああ、嘘つきだなぁって思った。だからこそ城抜けで何度でも捨と手を取り合うきりちゃんに、「恐れ入ったよ」って自分の体預けるようにして寄りかかって、それから笑った表情が尚更眩しかった。少なくともあの瞬間よりは心を入れて笑えてた。きりちゃんがいてくれて良かったなぁ。


渡京ときりちゃんで髑髏城抜け出してきた後の贋鉄斎のくだりで「なんなんだ、あいつは?」「「「さぁ?」」」って渡京きりちゃん兵庫の三人で並んで正面見て首傾げてるのがすごいかわいかった!!!「無界に何の用だ!」のところも三人で背中押して連結してるし、サイズ感が似過ぎてるトリオ。

今日のきりちゃん、「どうして捨之介に縄をかけますか!」でべしょべしょに泣いてたのに、それでも気丈に強い声で「どうでも首が欲しいなら、」って仮面掲げていて、これがきりちゃんの強さであり、捨天蘭の誰もが敵わない明日を向くということだよなぁって思った。

金五百枚の「兵庫はどうすんだよ」きりちゃんが兵庫の体の向きを太夫の方に変えて、背中どん!って押してたの前からやってました?きりちゃんは兵庫と太夫に幸せになってほしかったんだなぁ。兵庫の告白を聞いた時点で泣いてて、じん平さんがやったー!って言ってる時も涙拭ってた。きりちゃんはいっぱい泣いて強くなるんだなぁ。


カテコトリプル。狸穴さんにどーん!って押されて天魔にしがみつく形になった兵庫。違う!押された!と弁明する兵庫の努力もむなしく、笑いながらマント越しに裏拳を顔面にお見舞いする天魔。マントが結構な勢いで当たって、痛い…ってなってる兵庫と、なにしてんだ?挨拶するぞ?って覗き込んで首傾げる捨。こいつが悪い、と指差す天魔王様。挨拶後に太夫の裾持とうとしたら走って逃げられちゃうし、贋鉄斎には蹴り飛ばされて転がっちゃうし、最終的にわんこのように四足ですたたっ!とはけていく兵庫。お疲れ様です( ◜◡◝ )

 

 

 

 

 

【2/9】
荒武者隊歌「さくらんぼ/大塚愛
\\○×△~ふた~り~し~あわせの~そら~♪隣同士あ~な~た~とあ~たしさくらんぼ~♪//
兵庫「(冒頭でダンス止まる)…おい、今大事なところ間違えたの誰だ。(歌終わる)ちょっと集合!」かわいい振付までつけてたのに( ◜◡◝ )兄貴を無視してやりきる荒武者隊の心の強さ( ◜◡◝ )

渡京の口上「小田切渡京、ここにあり」で手をパッと開く動き、兵庫ときりちゃんだけじゃなく荒武者隊もみんなでやってたの初めて知った。兄貴と一緒にコピー。

きりちゃんと渡京の髑髏城逃亡時、2周目で下尾さんがスケボーから落ちた( ◜◡◝ )センター辺りでつるんと落ちて、慌てて拾って走っていった٩( 'ω' )وがんばれがんばれ


ビンタはすっかり太夫に駆け寄る兵庫の額を押し返すように変わってるんだけど、全然肘曲げずに腕伸ばして、反動で押し返すのでフラッパーゲートみたいになってる蘭。たまにビンタ回入るけど、そもそもここは兵庫が初手で太夫に声かけるか、蘭に声かけるかでどっちになるかが決まるので、翔平くんがやってるように見えて最後の決定権は須賀くんにあるんだよなぁ、と思うと本当に須賀兵庫はムードメーカーだなって感じる。

登場時の殺陣、どこか数手すっ飛ばしたのか倍速だったのか、口上のくだりで一人目刺すのが早すぎて「野心に生きるは遅すぎる」の本来のタイミングまで3秒くらい刺したまま待ってたのがじわじわきた( ◜◡◝ )もうこれだけ見てると逆にすっごい面白くなってきた

関東荒野を降りてくるところで髪払う蘭の動きをLUXのCM、って呼ぶのがじわじわ来たので積極的に真似していこうと思った日に限ってやらない。細かい動きがたまーに変わることはちらほらあるんだけど、今日の無界屋での足組みは階段のところじゃなく、その隣の座敷のところに腰掛けてしっかり足組んでた。4ソワレのあれなんだったんですかね。

今日のみうらんべさん、すごい若くてフランクでやんちゃでヤンキー。そしてそこはかとなくギャルかわいい…wこのギャルはきゃぴきゃぴではなくクールめだけどノリのいい、おはなみたいなギャル感を指しています( ◜◡◝ )4ソワレは+5歳の大人蘭だったけど、今日は-3歳くらいのヤング蘭。太夫や兵庫への相槌がすごくフランクだし、ガールズともよく喋るし、じん平さんにも興味津々で久々に腰折って覗き込んでる蘭。誤解を恐れずに言うと、翔平くんみのある蘭だった。なかのひとが出てきちゃってるとかお芝居になってないとかいう意味ではなく、翔平くんみたいなキャラの蘭。

捨に無界で「おい、どういうことだ?」って聞かれると「ああ」って相槌打つし、太夫に対しての「髑髏党二万人相手にどう戦うつもりだ?」も年上の姉を呆れて諫める感じとか、兵庫に対しての「無茶を言うな」って怒ってる感じとかのニュアンスがすっごいフランク。ドス効いてる威嚇じゃない。あと、ずーっと兵庫に「おっとう?おっとう?」って聞いてたのかな?完全に背を向けられてる席だったので口元は見えなかったんだけど、ずーっと兵庫の方向いて反応してたことだけ分かった。懐いてる。

「大丈夫だ、太夫たちを心配させるようなことはしねぇ」って言った時の柔らかさとか軽さで、この弟は無界の里のために大商いをかましに行くんだなぁって思わせておいて、その直後の「洗えば洗うほど真っ赤に染まる」のドス効いた感じが尚更、あの弟っぽさとかフランクさみたいなものは作り上げてきた無界屋蘭兵衛の姿で、蘭丸としては考えたら戦国を生きた武士が年相応の幼さを持ったままとは限らないよな、という気持ちにさせられた。無界にいる蘭は、年相応に生きられた武士ではない蘭の姿だったんだなぁ。

たまーにあるんだけど、「私とお前なら必ずうまくいく」って言われた時の二言目の「やめろ!」が柔らかいというか、昔馴染みって雰囲気が出ている時があって、今日は太夫や兵庫に対しても柔らかな印象が強かったから、尚更天魔のことも昔馴染みとして見ているような印象だった。

仮面を見せられた時の「これは、まさか」の声が上擦ってて、本当に今日の蘭は年相応以上に幼いというか、若くて青いなぁって思った。4ソワレの大人蘭も情感があって好きだったけど、個人的にはやっぱり青い蘭の方が好きかなぁ。泣きだしそうな蘭への天魔の口説きも泣きのニュアンスが入ってくるんだけど、それは天魔自身が若くて青いというより、蘭のそういう要素を下に見て馬鹿にしてるんだろうなぁって感じる。

4ソワレと今日、夢見酒飲んだ後の蘭の唇の少し上にも赤っぽい色がついてるのがすごい気になったんですけど、杯の中の夢見酒を飲む前なのでもしかして天魔にがぶがぶされた跡でしょうか( 'ω' )最近の夢見酒、捕食と呼ぶのがふさわしすぎる。


きりちゃんリンチがどんどん荒くなっていく天魔。直前までの口説きが感情として嘘ばっかりだとすると、ここは比較的天魔の素の感情に近いのではないかと思ってて、だからこそ「ほら、どうした」って言う時の声の低さとか太さとか容赦のなさが、この男が外道であるということを表してるなぁと思う。捨天蘭のことを可哀想だと思わないのって、同情の余地があるような一面を見せた次の瞬間に同情なんてものは必要ない奴らだ、という人間性を出してくるこの仕組みにあるんだと思う。

「奥の間で軍議を」で生駒が来たことに気付くといつも「あっ」って言ってて、ここがずっと変わらないことが逆に不思議だったんだけどとうとう変わってた。「ん」とか「む」みたいな感じだったと思うんだけど、ひとくちに作り物っぽさと言ってもその印象が変わったなって思った。

無界で半蔵が出てきて「探しましたぞ、殿ォ!」って言ってる時に下手にいる天蘭、歯を見せて笑ってる天魔がいつもみたいに視線だけじゃなく顔ごと蘭の方見てたんだけど、それに気付いたのか蘭も天魔の方に顔向けてて。蘭の表情は見えなかったけど、顔見合わせてる天蘭すごい双子みがあった。

蘭vs天魔・生駒のくだりで気付いたら蘭の刀を受け止める2手前くらいで生駒の刀が落ちてて(仔細不明)咄嗟に右腕を顔の前に掲げる形で蘭の刀を受けたところを、そのまま天魔が後ろから腹を刺す。いつもとは角度が違ったので、生駒の首に添えられていない蘭の刀の切っ先を掴み上げて、頚動脈斬らせる。そこから本筋と同じように生駒を刺す天魔。

生駒を刺したところからずっと茫然としていた蘭を笑いながら手で制して、「私が逃げたことを知る人間は、少ない方がいい」生駒の手に自分の刀を握らせる。自害した生駒を抱える時にその手から刀受け取って本筋に戻るという流れ。完全にリズムが乱れた中でお互いの顔が見えない状態での一連のリカバリだったので、多分カナコさんじゃなきゃできなかったと思ったし、さりげなく台詞がライビュ前に戻ったのも震えた。


贋鉄斎ルーム。玄翁で突かれる捨が刀持ち出したのめっちゃ笑ったww「特製の剣山を仕込んでるから大丈夫だ!さぁ、刺せ!」って言われて背中のところに一生懸命刺しにいく捨( ◜◡◝ )あと「待て!!儂も行くぞ!!」って追いかけたら出口の奥で待ってた捨が引っ張り戻されて「おけらやあめんぼにも見せてやれ!こっち(客席)に向けて笑ってみろ!」って贋鉄斎に言われて、小首を傾げるみたいににこっ!て笑ったのもすごい可愛かったし、それまで爆笑してた客席から「わぁ〜🌸」みたいな小さい歓声あがったのも面白かったw

平間きりちゃんの「わ~こんなところにおにぎりがっ✨」の時の首傾げる感じだったんだけど、福士捨はほんとにちょこっとだけ傾けてにこってしたらすぐ戻しちゃったのが恥じらいだ……って感じがして非常に良かったです( ◜◡◝ )みんな福士捨の笑顔がだいすき

捨、2・4ソワレに比べれば笑うようになってたというか、ほんとに12月頃の感じに戻ってた印象だった。また上手サイド方向から見てたので細かい部分は確認できていないんだけど、六天斬りを展開していく中で笑ってる時があって、でもそれはライビュ期みたいな天魔を殺す行為だという自覚のないような笑顔ではなかった。この辺りの捨の表情、ちゃんと追いかけたいなぁ。

今日の捨は天魔が落ちていったのを見て、ふらふらとあの穴まで寄っていったんだけど、きりちゃんが捨の腹に組みついてそれを止めて、「捨之介しっかりしろ!」って叱咤してた。見た目としては決して大仰ではないけど、心の何かが折れてしまった捨を引っ張っていく力が、今日のきりちゃんにはあったなぁ。

「恐れ入ったよ、霧丸」の前にきりちゃんの手をとって、指をゆっくり丸めて拳を作らせた時の捨の笑った顔がすごかった。ニカッとした笑顔でも優しい微笑みでもなくて、緊張の糸が緩むみたいに口元がゆっくり、くしゃっと開いてそれからもたれ掛かるみたいにきりちゃんを抱きしめた。ありがとう、とかすまない、とか、きりちゃんに対しての想いだけじゃなく、あそこには天蘭への感情もあったのかなぁってなんとなく思った。刀じゃなく、握り込めるほど小さい節くれだったあの手が、捨が抱えていた色んなことから自由にしてくれたんだなぁ。


無界に連れ戻されるきりちゃん。太夫に背中ばしん!って叩いて怒られると「痛いってば!まだ痛いんだからやめてよぉ!」って言ってて、それは尚更怒られるやつだよきりちゃん……って思った( ◜◡◝ )痛がるきりちゃん初めて見られた気がするなぁ

無界屋のシーンは常に蘭定点マンなのでなかなか見れなかったんだけど、今日ようやくきりちゃんが狸穴さんの肩もみしてるの見れた!じじまご感がとてもよい。一方、捨は兵庫のぺ?を隣のきりちゃんに降って、兵庫がはけていった後に、なんだよ今の!やめろよ!って感じのむーっとした顔してたきりちゃん。こっちはどんどん兄弟みたいになっていく。

渡京を殴る兵庫を止める時のきりちゃんが「兵庫さん><違うんですって><」って敬語使ってた。かわいいが溢れている。三人そろってちっちゃいものクラブ。

『髑髏城の七人season月 上弦の月』ライビュ感想まとめ

ライビュ(ソワレ)班としてのめもなのに、普通の観劇以上にわーわー言ってたので諦めて切り出したよ。一言でいうと最高でした。全国のみなさん、これが私の愛した上弦の月です。映像班の映画館映えすごかったし、天魔王様完全にライビュ仕様だったし、うちの子たち天才なのでは…………?みたいな謎の気持ちが生まれた。私は映画館の椅子に座る以外なにもしてない。

もちろんここ映してほしかった!というところはちょこちょこあったんだけど、贔屓目無しに天魔比率がすごく高いカット割りだったと思うし、このまま円盤になることは絶対にないのでライビュ来て良かった。ライビュ来て良かったと思わせてくれた上でこの公演を劇場で観たかったと思わせてくれた;;;

慣れとは恐ろしいもので、一幕冒頭の映像見ながら席動いてる気がしちゃったんですよね。思わず笑っちゃった。今日はライビュだよ!!!!!!

たぶんゲキシネ想定して事前にカット割り考えてるであろう瞬間が何回もあったんだけど、無界屋の裏で捨蘭の後ろに月が見えてるカット、今すぐステフォト売って!!!!!!!!ってなった。円盤もゲキシネも待てない…

 

 

 

 


一幕終わりの第一声:ビンターーーーーーーーーーーーヽ(;▽;)ノ!!!!!!!!

そうです、みうらんべさんのビンタが帰ってきたのです。泣いた。後生ですからビンタを円盤に残してください。兵庫「よーく覚えとけよ、らんべーちゃん♡」→右手で右頬ビンタ(ライビュ会場に響く鈍い音\ボッ!!/)→兵庫「らんべーさん…」上下関係を身をもって教えられる兵庫。

全体的にみうらんべさん定点カメラは寄りが多くて、黄泉の笛なのに引きで殺陣撮ること捨てます!?とさえ思ったんだけど、動き早すぎたのである意味では正解だったかもしれない。もうセリフ後は曲とか無視の速度でした。終わるの早すぎてあと10手くらい足せそうだった。しばらくなにもない床を映してでも、蘭登場時に足元からナメで撮ろうというこだわりが最高。無界屋出る時に振り返って見上げるところも、その前の「大丈夫だ、太夫たちを心配させるようなことはしねぇ」って言っておきながら太夫が霧丸のところに寄っていったところでそっと目を伏せるところも、アップで抜いてくれてありがとう案件だったんだけど、ライビュカメラくんもみうらんべさんの顔すき…?私たち、気が合うね……?

お化粧がセルフでも師匠作でもないのは16ソワレで確認してて、やっぱり少し惜しい気持ちはあったんだけど素体が美しいからね。ブルーレイ画質ですよ。登場時のアップであの細い黒いアイラインがしっかり映って、一瞬意識を失った。お化粧が薄いとなかのひと感が前に出がちなんだけど、そこを表情でしっかりカバーしてくるところがさすが映像班の方。上弦に限らず、私は蘭のことを超身勝手な奴だと思っているのでりあことか絶っっっっっっっ対ならないんですけど、みうらんべさんのお顔がアップになるたびに\\\すき!!!!!!!!///ってなって息切れしそうだった。すき。この美しい人がかつて、天魔王のなかのひとにお化粧を施されて無界屋蘭兵衛として生きていたという事実は後世に語り継ぎたい。

兵庫が太夫にていっ!ってされる1回目の時、自分の方に飛んでくる兵庫を首だけで避ける蘭、もう最高だった。その後のじん平さんのくだりはほとんど見切れてたんだけど、ガールズがくさい!えっ、やだ、くさい!って鼻つまみ始めたところで、蘭が右手で『寄るんじゃないよ』って感じのジェスチャーしてたのがすごい好きでした。なんとなく鳥蘭思い出してしまった。立ち位置的にもおりかだったんじゃないかな?と思ったんだけど、とにかくすごいドキッとした。

個人的に心拍数が上がるくらいギリギリのラインを掠めていったお色直し蘭でしたが、天魔があの調子だったのでトータルとしてバランス取れてたと思う。つまり16ソワレのことはもう許せてるんですからおたくなんて生き物はちょろいわけですよ………色々調整かけて今日の公演に挑んでくれたのだと思ったら、もう好きにしてくれって感じです………16ソワレは翔平くん的にも少し無理したトーンのように思えたけど、今日は女性性に寄りすぎない、でも平常を想えば中性的な蘭だった。その後に出てくるオラオラ凄かったので大体全部チャラ。

夢見酒のめもする?しておく?めっちゃ長かったですね。ライビュで見てるからかと思ったらそうでもなかったみたい。天魔の頭を撫でるように手を寄せるのは21ソワレもあったんですけど、とにかく長かったので完全に撫でてる状態だった。もう、なんか、なんなんだろうな、あれ……ワカで初めて見た時もなに?なに?ってなって、あれは儀式であるという認識に到達するまですごい時間がかかったんだけど、たぶん上弦は円盤出てもしばらく認識するまで時間かかると思う。

「行かせるか!」って叫ぶのも、「しょせんは外道だ」って吐き捨てる前に笑うのも、本当にただただ悪いやつだったのに、公演期間の序盤だけやってた太夫に撃たれた後に目を開けたまま倒れていた蘭の、捨が目を閉じさせた時にその目から涙が伝ってたのがもう。あんなに強くて優しくて残虐で美しくて素直な人が見せた、誰にも見せたことのなかった姿があった。

蘭が口説きで『仲間と共に』作り上げた、無界の里を守るためのな」って言った時と、捨がラストで「俺には『仲間が』いる」って言った時のあの感じ、なんだったんだろう。天魔にとってそれが大事だったり欲しかったものだとは微塵も思わないんだけど、天魔に対しての捨蘭の類似性と対比を強く感じたなぁ。

今日の蘭もすごく言葉の強さを感じたんだけど、それはところどころに弱さというか綻びが出ているからこその強さで、それは捨も同じだったんだよね。『仲間』というものに自分が支えられているということ、それが守りたいものでもあり、自分は一人じゃないという現状を認識しているのが捨蘭と天魔の違いなのかな、と。それでも、元に戻ってしまう蘭と振り返らないと決めた捨には違いがあって、天蘭の対比は月以前からずっと存在していた関係性で、そこに別役の捨天に対比が加わったのが月だと思ってたんだけど、捨蘭も対比だったんだな、って思った。三つ巴?三すくみ?どこを取っても二人と一人になりえる三人だったんだなぁ、月の捨天蘭。


ライビュカメラくん、鳥で太一さんを残像しか映せなかったのが相当悔しかったらしく、その気持ちが亡霊となって宿ってた。すごい。この男を絶対にフレームアウトさせないという強い意志を感じた(なお捨に夢見酒飲ませるところで振り切られた)天魔王誕生のダンスラストで、ニヤッて笑うのもちゃんと映ってたことに感動しました。ステアラ登城してる私のオペラかと思った。

太一さん、結局ほとんど言うこと聞いてないし、16ソワレは抗議活動か、ストライキだったのでは…?とすら思えるくらい最高でして…………最高でした…………最高……

そもそもライビュ用のカメラじゃないと見れないものが沢山あるのを分かっているので、リアル登城できる状況でもライビュ行ってるんだけど、それでも劇場でこの天魔を観たかった気持ちが同じくらいあって、そういうものを出してきてくれるたいちさんが好きです。

「お前と私なら、きっとうまくいく」結局蘭が触れられることを許容するパターンになってましたね。なんならそのまま噛み付こうとしていた天魔。ここはseason風じゃないんですよ( ◜◡◝ )

口説きすっごい良くて、ライビュでも関係なくない?ここだけで13000円払おうか?全然いいよ?って気持ちになる最高のカット割りの嵐でしたね。マイクの音を拾うと節回しに違和感があったとしてもかなり薄くなるんだけど、絶対そういうことではない心地よさがあった。ライビュ仕様の完成された天魔王様。キメにキマりきってる天魔王様。「ならばそれでいい…」の殊勝さ、「私とお前で蘇らせる」の甘い響き。その直後にきりちゃんを凄まじい勢いで殴って蹴り飛ばしてる男と同一とは思えなかった。あれ至近距離で見ると恐ろしさ倍増しましたね。この天蘭、刀持たなくてもまったく武力が衰えない。

「私と蘭丸、そして捨之介」の下りに軽さというか、親しみのようなものを感じて、きりちゃんが捨を二人の仲間だと思うのも納得するな、って感じるような言い方だった。今まで髑髏城を見て、天魔のこのセリフにそんなこと感じるの初めてだった。上弦だけでもそれなりに見てるのに、まだまだ初めてが沢山あるんですよ。すごいなぁ、天魔王。

無界襲撃、二画面制度導入しないと絶対になにか見られないものが生まれてしまうんだよね。荒武者隊の子たちのソロ抜き最高に昂ったんですけど、その直後に彼らを斬りつける悪役姿、すごい映像だった。いつも赤蔵の顎撫でてたところ、髪を鷲掴みにしてたんですよ。そういう、そういうところですよ。そういうところ!!!!!現地組様のレポで今日も天魔王様はおとみの脚舐めてたって聞いたんですけど、ライビュは鳥髑髏党員が大好きなおりかが蘭に刀突き付けられながらも「逃げて太夫!!!!」って叫んでるところが映っててよかったって思ったヽ(;▽;)ノ首に刀突き立てられるおとみもそうなんだけど、強くて元気で美しい華たちが散らされていく光景、壮絶。

殿が天魔に対しての言葉をかけなかったことに泣いていて、そんな殿を否定していて、蘭を見下してて、蘭が大嫌いで、蘭に嫉妬していて、蘭をめちゃくちゃにすることに執心するあまり地図を上手に書き直せなかった天魔王がいた。と、言葉にするのは簡単なんだけど、やはりどうしても、蘭であった人間だからこそ表現し得る混沌とした感情の有様がすごいと思ってしまえて、こんな天魔王の姿、ステアラでも見たことがなかったよ。「お前のことだけを気にかけていたぞ」って蘭を指し示す手が映った瞬間から震えが止まらなかった。

六天斬り、下半身の鎧剥がすとこ失敗してたように見えたんだけどちゃんと出来てた?バストアップになった福士捨が持ってなかったからフレームの外で天魔が剥いだのかと思ったんだけど……と思ったらやっぱりどうもミスってたようで。捨の荒ぶり方すごかったもんなぁ。泣きそうな捨の説得の声を遮るように、天魔の荒い息遣いが響く天守閣。

天魔ラスト、捨の刀から自分を庇うように顔の前で腕掲げるやつだった。間もしっかりとってて、現地組の話だと口元だけ笑ってて、諦めてるみたいだったって聞いて。その上、自分に突き立てた刀を抜く天魔の声が聞いたこともない声で、ああやっぱり妖怪だなぁって思った。人だと思っていたモノが、そうではないと正体を表す瞬間。しかもその後に高笑いだよ。あんな悪夢のようなかつての『仲間』の死、捨の脳裏に一生焼き付いたに決まってる。


贋鉄斎も責任を持ってくれないフリーダム捨。乳首つつかれるたびに喘ぐ福士捨が、とうとう全国にライブビューイングされてしまった……
贋「この玄翁はひとたび人に触れると快楽に陥るという……そんなわけあるか!!お前が勝手にやってるだけだ!!わしはそんなことお前にやらせたくない!!それでも乗ってきてくれるお前が大好きだー!!
捨「俺も大好きだー!!!」かわいい。かわいすぎてつらい。笑顔が眩しい。なんでちょっと楽しそうに喘ぐんだ福士捨。
捨「だがな贋鉄斎、知っておいてくれ…こういう俺も…そういうお前もいるってことか」「先に言うな!!!」「ワシにはお前の心が分かる!!!」もうここは絶対ソワレ円盤収録されないなって思った( ◜◡◝ )「あんなことをして怒られてもワシは責任を持たん」って言ってたけど贋鉄斎のことをだいすきな福士捨を守ってあげてくださいK音さまごめんなさい

今日の捨、一瞬声が枯れ気味かな?って思ったんだけど、それ以上にきりちゃんを助けにきた時点で過去を想って泣いてたんだよ。「それが大地の仕事なんだよ」って言いながら目が据わってた。今日の捨天蘭、みんなすごく不安定な均衡の中にあって、誰が勝って誰が負けてもおかしくないと思った。危うい均衡の中でそれでも笑ってくれる姿が、私の好きな上弦の月の捨之介です!!!!!!!

「まがい物でも、人の命が救えんだ!」っていうあの言葉、天魔王を騙る人の男=まがい物、だと思ってるんだけど捨が伝えたかったことはなんだったんだろうな、ってふと思った。これ次回以降の登城宿題。

ラストの関東荒野、福士捨の太腿がダブルで拝める奇跡が起きてたし、捨の表情は最高だしで情報量が多すぎて、今すぐこれを特番かなにかで流してくれ…………福士捨の尊さを伝えるために最高の素材が今ここに……ってなった。あんなにも眩しくて、眩しすぎて痛々しいほどの笑顔を見せる捨の目が据わってる瞬間、やっぱり何度見ても最高にかっこいい。

「恐れ入ったよ」ってきりちゃんの拳をぎゅっと握る捨が、そのまま引き寄せて顔寄せるように抱きしめたところ。ここまでの捨だいすき!って気持ちが決壊しそうでたまらなかった。いつもめそめそしてたきりちゃんが、ちょっと逡巡した後で自分より背の高い捨の背中をそっとぽんぽん、って撫でる光景。捨にきりちゃんがいてくれて良かった。そう思える最高の場面が、このライビュのタイミングで生まれたことが本当に良かった。あれは演出というより、捨の気持ちが溢れ出してた気がした。

天魔も蘭も兵庫もきりちゃんもみんなみんな良かったんだけど、こんなにも捨が最高だ!!!!って気持ちが溢れてくる日は1210も1229も超えてた。ライビュで全国の人が見たんだとおもうと、これが私の好きな上弦の月の捨之介です!!!!!!って大声で何度でも言いたくなった。好きだ~~~~~


今日のきりちゃんもかっこよかったところいっぱいあったな〜〜〜〜〜捨がギリギリのところにいるときはきりちゃんが引っ張って、きりちゃんがギリギリのときは捨が引っ張って。二人で一緒に笑って泣いて強くなる子達だった。

剣布に斬りかかるきりちゃん、「そうやって俺の仲間を、家族を殺したのか!って泣きながら飛び出していく勢いがすごくて、剣布の身のこなしももちろんなんだけど、お互いに相手を仕留める気でいるのがすごく伝わってきて、あのシーンどきどきした。

捨が助けにきたところ、ぼろぼろになりながら剥き出しの感情で捨に飛びかかっていくきりちゃんと、その姿を見て感情を揺さぶられて8年前のことも含めて辛さが溢れ出た捨が、互いの痛みや喪失を共有しているように見えた。一緒に天の殿様を支えていた天魔にも、同じように仲間を得た蘭にも、その真っ直ぐな気持ちを理解してもらえなかった月捨にとって必要だったのは、支えとなる沙霧じゃなくて理解者の霧丸だったんだよなぁって、今日は特に思った。お互いの傷を理解して、一緒に真っ直ぐ進んでいく。

どうにも首が欲しいなら、この仮面をお持ち帰りください!って言うあれ、沙霧がやると頭の良さと肝の据わり方が前面に出る狸との化かし合いなんだけど、今日の上弦きりちゃんは捨を捕まえるなんて間違ってる!って言うまっすぐな気持ちだけをぶつけてるんだよね。それに応えてくれる優しいお殿様は、初めて顔を合わせた時からきりちゃんのことを気にかけてくれてた人なんだよなぁ。

ラストの別れ際できりちゃんが「兵庫、かっこよかったぞー!」って言ってて、マチネレポで話が出てたやつだ~ってにこにこしてたら、その後じん平さんに「おっとうもありがとう!」って言ってた!!よね!?きりちゃん………きりちゃん………………きりちゃんがまぶしい……


カテコダブル、たぶんいつものように狸穴に押されて天魔に軽くぶつかっちゃった兵庫が押された~って言い訳してるのを歯見せて笑いながら強めに肩ぶつけ返す天魔王様。っょぃ。

カテコトリプル、捨の後から出てきた蘭が捨の肩ぽんぽんってして、センター足元のライビュカメラの位置教えてあげてて。2人でこれ?これかな?ってにこにこしつつ手振ってくれてた(ライビュ映像は微妙に噛み合ってなかったのがまたじわじわくる)のも最高だったし、帰り際にざざっ!っとそのカメラの前に出てきた兵庫を捨がぺちん!ってしてよろけたところを蘭が捕まえてぶん投げるという天国。すき!

もう今、福士くん捨やってくれてありがとう翔平くん蘭やってくれてありがとう太一さん蘭のオファー受けたのに天魔やりたいって言ってくれてありがとう以下カンパニーの全員にお礼を言って回りたい気持ちしかない。次の登城も楽しみだー!

『髑髏城の七人season月 上弦の月』感想まとめその3

訳あって、というか0116の乱によって早急に整理したくなったので、1月分はこのエントリを都度更新していきますよ。変遷たどる自分用めもなので見づらくなったら適当に切り出します~

 

 

 

 

 

【1/7 ソワレ】

角度がつきすぎて今まで見えてたものが全然見えない席だった!新年初登城だったのに!w


荒武者歌「ヘビーローテーション/AKB48
\あいうぉんちゅ~!/\あいに~じゅ~!/
兵庫「俺の総選挙1位は太夫!」
振り付けばっちり踊ってくれた兵庫٩( 'ω' )و 


みうらんべさんビンタ。左手で左頬に一発。兵庫の「あいうぉんちゅ~…」を受けて右手で右頬に一発。今日はじん平さんがダンス入る前の「こんなおっとろしいところ~」で、バタバタした動きで太夫たちの前に出ていったみうらんも超かわいかったです……じん平さんダンスで前に出たあと、太夫を振り返ってマイクオフで『大丈夫か?』って声かけてたみうらんが好きです。前方席すごい。

もう「あんまりこいつを鳴かせるな!」が恰好よすぎてな……上弦が始まってからみうらんべさん好き度が果てしなく上がっていってるのが分かるんですよ。分かるからこそ、2月入ったら終わりが見えてきちゃって毎回泣きそうだなぁ、ここ。基本的に髑髏城は俯瞰でストーリー追ってるので泣くことがほぼなくて、上弦も荒武者隊に感情移入して泣いたことが一回だけあるだけで。俯瞰で見ていて泣いたのは花の蘭兄者だけなので、本当に、泣きたくないんですよ……ただでさえ悪い視界がしぬから…www

平常時には大人の余裕というか、落ち着きが出てきた上弦蘭。霧丸を追いかけていった先での「いない!」って言い方が毎回あんまりにもきっぱりさっぱりで本当に探す気ある…?って思ってたのが、ここにきて落ち着いてきたなぁと。天魔の顔見た時もまだ落ち着いてる。天魔の鎧、殿の名前、森蘭丸、って畳みかけられるまでは冷静な無界屋の主人。でも今日の蘭は籠絡されかけたところから全然戻ってこなくて、捨の言葉を聞いた後も捨天の2人を見てたけど焦点が合ってなかった。8年間で大人になったのに、口説きの前から負けてた蘭。きりちゃん乱入のところもすごい怒ってて余裕のない蘭。太夫に拾われた頃の狂犬に戻っていくのが二幕蘭だなぁって印象。


今日のソワレ天、一幕は3人目のあの冷徹な雰囲気があってお化粧の仕上がりも合わせてめちゃくちゃ美だったのに、二幕の、特に口説きときりちゃんリンチのところは2人目が戻ってきてて落ち着きのない日だったなぁ。きりちゃんリンチって語感がひどい。「それでこそ蘭丸だ」って声に恍惚が浮かんでいたり、かと思うと「殺し合いがよく似合う」の前の笑いは低くて完全に蘭を見下していたり、3人目の冷徹さと2人目の奔放さが交互に顔を出していて、ハイブリッドである4人目の中で天魔同士がせめぎ合ってるんだなぁとか考えてしまった。特に夢見酒直後にそれが顕著になるので、夢見酒を飲んだ蘭には天魔の声が全然聞こえないというか、真意が届かなくなることを理解してるんだなって思った。

「助けてくれた、蘭丸が私を」はすっごいテンション低い煽り方だったのに、その後の刀投げて口説きの火がついた瞬間から泣きが入って「私はその意思、お前と共に成し遂げたい」の時が最高潮だった。煽ってる意図は間違いないのに、蘭にとってはどうしようもなく抗いがたい言葉になってる。あの芝居がかった嘘みたいな泣きが。こんなに蘭に興味がない男なのに。

霧丸を「どうした?」って煽る時、本当に心配してるような声色で語りかけるパターンは初めて見たと思う。きりちゃんよく飛び、よく転がるからあのシーンは回を重ねるごとに残虐性増してて心配になってくる。

天魔王誕生のくだりって短いんだけど、天魔を解釈する上で大事な要素だと個人的には思っているので今後も一回一回しっかり記憶しておきたい。8年経ってちゃんと大人になっている捨蘭に比べて、天魔だけが8年前(天魔王誕生)より声も表情豊かになっていて、時間が止まってるというよりは欲や衝動に身を任せたことで表面化する身勝手さが相対的に観たときに幼く見えるんだろうなぁ。

「お前や光秀と同じになる」って蘭に言われた時の天魔のあの表情は、なんだったんだろう…………生駒が死んだ時の感情がすとんと抜け落ちる感じじゃなくて、表情はあるんだけど喜怒哀楽だけが滑り落ちたような………なにを言われてるのか理解してないような顔……

ラストのvs捨のところのマント捌きが凄まじい勢いになっていて、視覚的にもすごく映えるシーンになっていると同時にそろそろ思いっきり動きたいぞ、という欲求をここで満たそうとしているのではないか御大将………と思った( ◜◡◝ )


贋鉄斎と捨之介。「お主の頼みなら断れんな~」で槌で捨つつくとこでいつもみたいにちょっとくすぐったがる捨に「ごめんね?大丈夫?ごめんね?」と贋鉄斎。割と初日からそうと言えばそうなんだけど、上弦贋鉄斎はめちゃくちゃ捨のこと可愛がってるよね……笑「斬鎧剣だ!」って紙出した後も「ざざざ、斬鎧剣!?ずわぁんぐわぁいけぇん!?(©鳥贋)」って感じの反応してくるので、面白い!って言われるまであわあわしてた福士捨可愛かった( ◜◡◝ )今までなにも仕掛けてこなかった贋鉄斎だったからびっくりしちゃったねぇ。上弦贋鉄斎、個人的には今までの人を食ったようなタイプじゃなくてすっごい天然でただただ変人って感じがして結構好きなので、ここの絡みじわじわ増えてほしいな~

「あんたもご同様だと思うけどな~って今まで以上に明るくて剽軽な兄ちゃん、って顔してるかと思ったら、一瞬で真面目なトーンで「いい道を選んだ」と言ってくる福士捨。どんどん深みが増した大人の男になっていくなぁ。それでもなんにも捨てられてない男なんだけどね、あいつは。

今日の捨は天のラストその場に座りこんで、きりちゃんにしっかりしろ!って言われて引きずられていったんだけど、囮になる、って言い出した時の死にたがり感がなくなってた。太夫があんただけでも生きなきゃ、って言う時に太夫の顔をちゃんと見てる捨の姿初めて見た気がする。

マモ捨とニュアンスのつけ方が近くなってるのは確かなんだけど、ハイブリッドか?と言われると個人的にはちょっと違うかなぁとも思う。マモ捨は本当にカッコつけたがりで、その直前まであんなに天魔のことを引きずってたのに太陽のフリして皆に逃げろって言って、それをきりちゃんに暴かれてうずくまって泣くような男だったから。福士捨、今からまだ化けるのかな……


今日のきりちゃん、捨を叱咤する時に「だったら地べた這いつくばってでも生きろよ…生きてくれよ!」って。セリフの言い回しが違ってても指し示している方向性は同じで納得がいく役者さんっていいなぁ。

渡京のことくすぐるきりちゃん、このやろー!って感じなのに、爪月に刀が刺さってるのを覗き込んで渡京たちと一歩遅れてうわー!ってびっくりするところ、とことんかわいい。下弦きりちゃんはイタズラで抜け穴増やしたんだろうけど、上弦きりちゃんは増やしたのに絵図面に書き忘れちゃったんだね、となんとなく思ったり。

1229ソワレみたいに捨を指差して茶化すきりちゃんが、捨がよろめいた瞬間にうわっ!って慌てて支えに行ってるのめっちゃ可愛かったし、それをワザとだよって笑う捨も眩しかった………かわいいがいっぱい……

今日のカーテンコールきりちゃん、回り始めたところでいつもは両手でばいばーい!ってするのに、隣の捨が片手振ってたのを見て真似っこし始め、捨が反対の手を振るとそれも真似っこして、なんでも捨と一緒にしたいきりちゃんだった。かわいい。

カテコダブル。曲のリズムに合わせて頭左右に「♪」って感じで振ってる太夫。太夫の裾持って後ろ追いかけながら真似する兵庫。そんな2人の後ろに続く捨も真似っこ。ぴよぴよ揺れるポニテ可愛すぎてむりです。

 

 

 

 

 

【1/16 ソワレ】

えっと、えっと、1週間以上空けたら知らない髑髏城だった。捨天蘭みんな別人になってるっていうか、これは完全に演出テコ入れが入ったと見ないと自分の中で辻褄が合わない。超よかったんだけど混乱が収まらなすぎて、戻りのチケット買いそうでこわいむり。


荒武者隊歌:「人にやさしく/ブルーハーツ
兵庫「気~がくるいそう~」\\\ナ~ナ~ナナナナナ~!やさしい歌がす~き~で~!///
兵庫「なんか懐かしいこの曲!」ないた;;;

無界屋の顔見世、おでんの三味線に笠太鼓でセッションしに入る狸穴さん初めて見た笑 上ギと下ギがお立ち台で背中合わせになって弾いてるみたいなこと起きてたのいつからですか!w 終わった後に、お客様組が\太夫!/\太夫!/って盛り上がってたのも面白かった笑


みうらんべさんビンタ。右手で一発→兵庫くるりんぱ~…」と一回転→ちょっと距離あったのに追撃して左手で一発。太夫に止められ、捨にも笑っておいおい、って諌められ、ようやく引き下がるかつての狂犬。がるる。

一幕の関東荒野で蘭の顔周りがきらきらしてて、とうとうセルフフィルターがかかり始めたかな………って思ってたら左側の顔周りの髪を留めてたヘアピンが取れてぶら下がってた。二幕も後ろで結んでたところが弛んできて蘭兄者スタイルになっちゃってたし、鬘しっかり直してあげてほしい……床山さん呼んで直してもらったりするものなのかな?

今日のみうらん、とにかく顔がめっちゃ綺麗だったし聞き分けのいい弟だったし髑髏城に向かう気概が違ってて今日の蘭は勝てる!!!!この大商い、俺たちの勝利だ!!!!!って思ったんだよ(;;)ほんとだよ(;;)

太夫の問いかけに言葉でも視線でもちゃんと返事する蘭。「血塗れの手でも洗えば落ちる」「三途の川に捨ててくればいい」って言われるたびにしっかり太夫の目を見てた目をすっと閉じて、うん、うん、って軽く微笑みながら相槌打ってたんだよ……いい子の弟蘭………

「安くはないぞ、天魔王」今まで見た中で一番ドスの効いた声だったと思う。二幕以降にならないと聞けなかったような、完全にキマってる声。ここまで低い音が出てるタイミングが一幕にはなかったからすごい力強く聞こえたし、今日の蘭は完全に無界屋の人間で、この大商いを成功させて無界の里に帰ってきてくれるのでは…!?って思った。本気でそう思ったんだよ。

収穫だったのは蘭がどこで落ちてたかが分かったことかな、と。関東荒野では数珠をぎゅっと握りしめてるところに捨の「俺たちは自由になったんだ!」が聞こえた瞬間、俯いてた顔をハッ!って上げてた。あそこでちゃんと戻ってこられたからこそ、黄泉の笛はハッキリと博打にいく感じがあったんだと思う。

蘭の一人称が唯一「私」になるのがあのセリフなのはなんでだろう、という話をしてて、その答えがどこで落ちたか?というところにあった。上弦蘭が落ちたところは「殿が愛した」でも「この仮面に見覚えはないか」でもないんだよ。天魔に「そんな剣で、そんな覚悟で、この私を殺せるか?」って問われたところに霧丸が飛び込んできた時、蘭は下手で一瞬思い詰めるように俯いて足を止める。その直後に「お前を斬るのはこの『私』だ」 が出てくる。

無界屋蘭兵衛である限り、天魔王は殺せない。自ら無界屋蘭兵衛であることを捨てた男に、「それが信長公の意思だ」という言葉が届かないわけがないんだよ。夢見酒を飲まされる前に既に無抵抗であることを、過去作になぞらえていたからずっと不思議に思ってたけど、上弦蘭はずっとそうだったんだと思う。あの仮面を見るよりも前に、自らの意志で、森蘭丸に戻ったんだと、初めて感じた。これが明確に打ち出されていたという一点に限っても間違いなくこの公演に入った意味はあった………超あった……

さて、今日イチの驚愕話をします。「蘭兵衛ではない、蘭丸だ」から「そんなことよりも今は先にすべきことがある」まで。あと無界のとこもちょこっと余韻残ってたかな…?今までの上弦蘭には一度もなかった、とてつもない女性性があった。ニュアンスどころじゃない。今までの登城で上弦蘭がそんな高い声で話すとこ見たことない、ってくらい女っぽさを強調した話し方。えっ、今日下弦観に来てたんだっけ?ってめちゃくちゃ混乱した。反射で下弦蘭に寄ってる……って思ったんだけど、思い返すと上弦生駒が二幕冒頭に「天魔王様ァ♡」って言うときのシナを作るようなあのトーンがイメージ的に近いかもしれない。とにかく今までの捨天にトーンを合わせている変化の枠には収まらない、初めて見る上弦蘭の姿がそこにあった。高音というか裏声に近いくらいの高さの声を使ってたのはここだけだったんだけど、混乱しすぎて口説きの仔細吹っ飛んだ。いくら上弦登城が9日間空いたからってこんなに変わります?この話は後々します。

ぐるぐるカテコ、毎回どうしても見切れるまで交通整理してる天魔見ちゃうんだけど、みうらんべさんお辞儀の前に笛下ろす時毎回あんな風にぐるんぐるん笛回してました?????棒状のものを持つとすぐ振り回し始める種族の仲間入りしたのかな?????(隣で扇子回してる人見つつ)


天魔王誕生、鎧を身に付ける前から天魔だった。節回し自体は抑えめだったんだけど、声は完全に今まで見てた4人目天魔で、そのまま口説き始まりそうですらあった。ここで最初から天魔だ、って思うの初めて。台詞前歌詞の『乱世再び』とラストサビの『天魔王が生まれた』で歯見せて笑ってたのも初めて見た。あそこで笑ってるのに台詞の後はその場で頭振り乱すの、どういうことなんだろうなぁ。尚更分かんなくなってきたぞ。関東荒野以降は2人目(11/26~)が一番近いんだけど、あそこまで抑揚激しくない。5人目というより亜種特異点、という感じ。この話も後々します。

関東荒野でマイク落ちる時のノイズのってるな~誰だろ~捨天蘭は大丈夫そうだし、狸穴かな~?と思ってたらまさかの>天魔の鎧<
去り際の「次に会う時までに決めておけ」が完全に聞こえなかったんだけど、仕草が妖艶なのでなんとなく不気味な感じを残して退場になってました。厳密には天のマイクで加工入れてるんだと思うんですけど、その前の台詞は普通に入ってたのになぁ。あの鎧にマイクついてるわけじゃないよね?ふしぎ。

「私とお前ならきっとうまくいく」のところ、どんどん距離近くなっていかない?今日完全に頬触れてたよね?口説きの記憶がほとんどないので、ここの手の動きが改めて妖艶だなぁということしか覚えていない…

夢見酒の後に下手で自分の口元べろり、って舌で舐め拭ってる天魔王様はすごく最高だったのでこれは今後も残してほしいです。舌が長い。

レポで見かけてたリンチされて完全に落ちちゃうきりちゃんは今日もありました見られました。ぐったりしてるところに蘭が「俺がやろう」って声かけるから、あっあっこら起きろ、って感じで頬をぺちぺち叩く天魔。その前段でお前がフルボッコにしてたせいだよ!!!!!!!!!!!!

無界で蘭のことを目で追いかけ続けてるところ、やっぱり2人目だなぁって思った。お色直しで髑髏党幹部が互い違いに喋るところも、右(剣布)見る→目伏せる→左(爪月)見る、ってやってたの久々。あと一幕の関東荒野かな………目玉がぎゅるぎゅる動いてたところがあった気がする……

「心は飛んで夢を見る」のところ、めっちゃ高速で動いて捨に夢見酒飲ませにいってたあれ、すごい既視感あった。あれですよ。鳥天が髑髏城ラップの後に生駒のとこにハイタッチしにくる時の速度。やっぱりこの人たち、狐かなにかの獣の類なのでは…?

捨が生きてたことへの慌て方、蘭に庇われたことの動揺、ラストの怯えから捨の刀掴むところ、すっごい大げさでスピーディーになっていらした( ◜◡◝ )よくわかるてんまおう

「お前にいいことを教えてやろう」の穏やかさ、今までで一番すごかった。後々の話に出てくるんですけど、全体的に抑揚抑えめで節回し平坦だった中で更に下に落とすことで落差を出してきたことに、\それーーーーーーー!/ってなったし、この人のお芝居の何が好きかを改めて実感した瞬間だった。捨天ラストの下半身の鎧剥ぎ取られた後でマイクオフのまま「さぁ、どうした!」って言って捨に向かっていく天魔といい、死に際のどろどろ感といい、たいちさんのこと今まで以上にだいすきになったヽ(;▽;)ノかみさま

いつぞやぶりに、エリマキトカゲのところを剥がされる時に一本結びにしてる髪をしっかり持ってたところを見たので、下弦のトラブルもあったしかなり気をつけてたんだと思います。やっぱり本人達がどうにかする以外に対処方法ないのかなぁ、あれ…


とうとう福士捨の下穿き拝めてしまったのでトータル勝ちでした。黒。

捨のOP殺陣変わってたよね!?!?!?鉄騎兵に傘部分を当て身→抜刀して傘部分も持つ、になるところがなくて、関東荒野の一番下段正面のところで頭上に傘を横に掲げる→左右に引いて抜刀、になってた。他の部分をちゃんと覚えてないから、実際どれくらい変更があったかは定かではないんだけど………変更できるんじゃん……(みうらんべさんの方角を見る)

贋鉄斎と捨。めっちゃくすぐられた回から警戒してる捨のレポ読んでたのでわくわく。槌でつつくと素早く逃げていく捨。「えっ、あっ……ごめん…そんなに慌てるとは思わなかった…」としょんぼり贋鉄斎。一回槌下げたので終わりかな?と思って「仕掛けなら考えた」って寄っていったらおもむろに槌上げて股間をぐりぐりw

「やめろ!やめろ!使いものにならなくなったらどうすんだ…(どんどん小声になってく捨)」「大丈夫だ、安心しろ。打ち直してやる。そこを打ち直してやる」「そいつはありがてぇなぁ…ww」めっちゃ笑ったwww今をときめくふくしそうたくんになんてことしてるんですかっ><

福士捨の太腿の話してもいい?\いいよ!/「浮世の義理も、昔の縁も」のところで川の中で転ぶんだけど、その時すでに思いっきり前が肌蹴ちゃってて。その後の金500両!のところできりちゃん庇おうと立ち上がりかけてまた座る時、着流しの後ろ身頃が太腿の間に挟まって、しかもその太腿は力入ってるから筋肉の形しっかり出てて、すっごいサンドだった。えっすごっやばっなにあれ???ってオペラ構えっぱなし。ぴっかぴかの脚。

7日よりも剽軽さが増してる捨。その分、真面目になるところは声のトーンだけじゃなく表情もスッと完全に真面目になってて、二面性じゃないけど見た目軽くてちゃらんぽらんで剽軽な兄ちゃんだけど実は…っていうメリハリがすごくしっかりしてる捨になってた。後方席でオペラない人にも届く要素がかなり増えたんじゃないかなぁ。それでも、個人的にはぜひオペラで表情の変化見てほしいです。特にラストの関東荒野はきりちゃん出てきてからずっと表情がくるくる変わり続けてるから。


絶賛イヤイヤ期のきりちゃん。冒頭関東荒野で「てめぇらクソ髑髏党なんかなぁ!」お口がわるい。荒武者隊の「強きを挫く!」の手刀をびっ!と下ろすところ真似っこしたり、鉄騎兵に向かっておしりぺんぺんして煽ったり、転がってる石拾って投げつけるのをおいやめとけ、って黄平次に諌められたり、可愛いの大渋滞だった。かわいい。かわいい。きりちゃん。おぢさんです。

無界の里に運ばれていく時、荒武者隊のわっせ!わっせ!のかけ声に合わせて、「いーろざと!」\わっせ!/「いーろざと!」\わっせ!/って言ってなかった?あれきりちゃんで合ってる?

狸穴の胸襟を開いて~を真似するきりちゃん、もはやこの世の宝。ここで狸穴に可愛がられてて、きりちゃん自身もえへへ、って感じで悪い印象持ってなくて、だからこそラストの「お殿様だってご存じのはずだ!」って真っ直ぐな言葉が届くんだろうなぁって思ったらすごいしみじみしてしまった。後々の展開の理由付けがすごく細かいところで成されている。絵図面持っていかれた後も、隣に座ってたところから距離を取るのは狸穴の方からなんですよね。きりちゃんはこのおじさんを信用している。

捨が助けにきてくれても触んなー!って感じで毛が逆立ってる感じだったのに、褒められた手だけはまじまじと見てて、その後の「正気に戻れ!」って捨を殴ったところでは捨が皆に頭下げてるところで一人の手をじっと見て、物作りの手だ、って言われたのに殴っちゃった…って感じでちょっとしょぼん、ってしてた。ラストで恐れ入ったよ、って触れられた手を自慢げに見てたり、平間くんのお芝居はすごい細かいところに一貫性出してくるからすごい。

  

 


【1/16ソワレに起こった変化の話】

髑髏城の七人初見です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と叫びたくなるくらい色んなところに変化というか変更が入ってて、それがどうも私の観劇が9日間空いてる間に役者陣の表現の仕方が変わっただけではないのではないかな?と感じたという話です。ほんとは1月分の公演終わったらまとめ書こうと思ってたんだけど、これを消化しきれないとライビュすら見れないと思うくらい、上弦番外編だったと思った。

7ソワレ→16ソワレの違い、一言でいうなら『ライビュに向けて(仮)下弦ベースにチューニングがかかった上弦』だったと感じた。全体的にすごく分かりやすくなってたし、変化したことで興奮したところも良かったところも沢山あったし、最終的にはチャラになったけど、これはこれで絶対後々になったら「超レア回見た」って高速手のひら返しするんだけど、でも「なんでこんなに変わったの?」の正体が見えた瞬間、ええええええええええ!?!?ってなったヽ(;▽;)ノ


まず、捨蘭の今までのニュアンスは残しつつ全体像変えてくるやり方はすごく上手かったんです。もともと普段活躍の現場が映像の二人なので、オペラで見てると表情の細やかな変化がすごく上手で。その変化が声のトーンや抑揚にも表れてたことで、ステアラの後方席まで届く情報量は各段に増えたと思う。それは間違いない。

問題は、というか違和感が強かったのは天。早乙女兄弟界隈の人にしか伝わらないニュアンスなんだけど、お芝居に中の人が出てきちゃってるわけでもなく、疲れや不調はギアかかる方に働くタイプの人なのに、こんなに太一さんからオペラ外してる時間が長かった公演は無くて。今同じ場面に捨蘭霧と選択肢豊富だからって絶対おかしい……他見てても声だけでこちらの視線を奪いとっていく人じゃん……って思ってたらラストの「お前にいいことを教えてやろう」で発動されて\それーーーーーーー!/ってなったわけです。ラスト前までの天魔、薄布一枚隔てた向こうから音漏れ聞いてるみたいに思えたからなおさら、このセリフの穏やかな微風みたいな温度凄かった。それだけで一気に視線引き戻されたし、最高だった。でも同時に、たとえ不調だったとしてもここで唐突にギアが入るほどスロースターターでも器用な人でもないでしょう…?というのが私見。


捨蘭は良かったのに天が良くなかったからこんなこと言ってるんだろ、って思われても仕方ないくらい私の個人的感覚に頼ってる話なんですけど、とにかくラスト前まで変だな?嫌だな?みたいな感じがずーっと続いていて、でも捨蘭は良いから原因が分からなくて、そこに蘭の女性性への路線変更がきて反射で下弦蘭みたい、って思ってようやく、各変化の向かってる先が『上弦/下弦の平準化』なんじゃないかと思った。

捨蘭の節回しの強弱をはっきりさせて、天の抑揚を控えめにしたら確かに統一感は出るし、活きる良さもたくさんある。全体通して今まで分からなかったことが分かって、各々の感情が明確で、後方席まで伝わるニュアンスが増えたとも思う。でも、今まで二極化してた上弦と下弦を『似てる』と感じた理由を、私はどうしても各々の役者に同時に起きたとは思えなくて、オーダーなんじゃないかなって感じた。皆セリフの細かい言い回しとか助詞が変わってたので、本人発ではない変更はほぼ間違いなくあったと思う。まぁそう思うと太一さん、たぶん、ぜんぜん、オーダーを聞く気がないな……?とも思いますけど( ◜◡◝ )


何度でも言うけど良くなかったわけじゃなくて、良かったところもめちゃくちゃあったし、下弦のニュアンスが悪いみたいな言い方になってしまっているけど、むしろ向こうから学ぶべき点がたくさんあるのも分かってる。でもダブルチーム制を敷いて同一脚本なのに二極化する上弦/下弦、っていうのがseason月の面白さだと思うから、なんでわざわざバランス崩すようなことするわけ~~~~~~~~!?!?!?っておもいました。私は。

このタイミングでテコ入れする理由がライビュしか思い当たらないのであれなんですけど、でもそうじゃないと優しくて色男で女性性も持ち合わせた下弦蘭を見て、「自分とは大分違う蘭兵衛になるんだなと思った」って言ってた人がそっちに寄っていく理由が私には全然分かんなかったし、百歩譲ってその変化が役者発だった場合、理由を求めるべき呼応先の天魔もむしろ2人目inオブラートだったら「なんでだよ!!!!!(cvきりちゃん)」ってなるじゃない…?

 

統一感が出て分かりやすくて、って確かに良いことだし、だったら良い変更なのでは?と思わないこともないので、現段階で良し悪しは判断できないんだけど、今まで二郎系ラーメン出してた店にちょっと久々に行ったらメニューがあんかけ鶏そばに変わってたらそりゃびっくりするでしょ!?あんかけ鶏そばめっちゃ美味しかったけど完全に二郎食べる口で来ちゃったんだけど!?ってなるでしょ!!!!!!二郎系髑髏城の上弦が好きです!!!!!!!!!


ここは基本的に後から自分が読み返した時にそうだった~~~~あの公演そうだったね~~~~ってなるためにログをまとめてるので、思ったことはそのまま残さないと絶対後悔すると思った次第です。一幕でわー!わー!って興奮してた私が嘘じゃないなら、二幕で凄まじい混沌の中にあった私も嘘じゃないと思うんだ。

 

7日~16日の間に1公演入ってたらもっと違って見えたんじゃないかな、とは思う。グラデーションの一番薄いところと濃いところを並べてこんなに違うんだよ!?!?って言ってるんだろうな、という気もしてる。でもこのグラデ、本当にライビュに照準合わせてるならまだ変わる可能性あるよね。21日も観に行くんですけど、今日の変更がどれだけ残ってるか、どういうニュアンスに落ち着いてるか、すっごいドキドキする。信頼と実績、と言うほど私は他の皆さんほど太一さんの舞台を生で観ているわけではないんだけど、でもライビュ後には何事もなかったかのように大暴れしてるであろうことだけは想像できるよ…( ◜◡◝ )

 

 

 

 

 

【1/21 ソワレ】

16ソワレもちょっとテンポ上がってた?って感じはしてたんだけど、今日は明らかにテンポ上げてた。ただの憶測なんですけど、ステアラって予定の休憩時間超えちゃってもお手洗いの列切らないんですよ。途中退出難しい設計だから配慮なんだと思うけど。でも、ライビュの日もそうだと映画館のスケジュールと合わなくなるから一幕あんなにテンポ上げてたのかな?って思うレベルで一幕は全体的にテンポ上げて巻き進行だった……幕間に入るのがいつもより早いのは流石に笑う……

二幕もテンポ上がってたけど、太一さんの遊び場が場所変えて戻ってきてたから印象的には16ソワレよりずっとずっと良かったなぁ。全体的に今までとも16ソワレともテンポ変わってたのは太一さんだったんだけど、上弦のペースメーカーって太一さんなのかなぁ。そもそもの間の取り方がゆったりめなのもあるけど。


荒武者隊歌:「君が好き/清水翔太
\君が好き~!一番たい~せつ~なひと~!/
兵庫「黄平次これ全然歌えないの!」

無界屋男衆の太夫への答え方、どんどん変わっていくよ~~~「この子裏につれてって」\\喜んで!//居酒屋無界の里( ◜◡◝ )

おかえりなさい狸穴いっけいさん。「それはこの子たちが決めること」って太夫に言われて「人を選ぶのか!俺が病み上がりだからか!?俺は元気だー!」客席拍手wかわいかった。でも今日は聖子さんの声というか喉?調子悪そうでいつものパワフルさがなくて心配になった……おももいないのも寂しいし、ライビュは皆揃うといいな……

フォロワーさんが言ってたので注目してたんだけど、兵庫が「人を斬るのは一度でたくさんだと思っていたが…」って刀を抜く前の表情、ほんとにその当時のことを思い出して苦しい思いをしてるんだな、っていうのをすごく感じた。須賀兵庫は明るくて元気でよく動くんだけど、映像班寄りのお芝居もがっつりしてるんだよなぁ。ライビュ楽しみポイントの一つになった。


みうらんべさん、ビンタではなく太夫に駆け寄る兵庫の額(鉢金)押さえて止める。アイアンクローをイメージしてたけど、子どもの熱をおでこ触って計ってるのが近いかな。ヤンキー漫画好きな人がやるアイアンクローはもっとがっつりだと思うから個人的にはあれはアイアンクローにはカウントしないかなぁ。番犬らんべさん。

じん平さんダンス前の「こんなおっとろしいところ~」左足踏み出して半身捻って相手に背を向けて太夫の盾になるみうらんべさん好きしかなくて目眩がした。すき。そういうところがすき。超すき。

聖子太夫の元気がなかったこともあり、今日の蘭は完全に髑髏城に向かうのを止められない蘭だなぁって思った。関東荒野で数珠握るのも、無界屋を出る時に握るのも前からあったんだけど、今日は無界屋振り返った後で数珠握って天を仰いだんだよね。ああ、そこに決意の置き場を持ってきたのかって思って。殿のために、その名を騙る男を討とうとするんだなって感じた。関東荒野ではずっと戻ってこないまま捨天見てたから、今日は帰ってこれないパターンかな、って思ったんだけど、無界屋出る前にガールズと荒武者隊が騒いでるの見る視線とか、無界屋の主人としての優しさと、蘭個人としての怒りが内在してる冷静な激情が見えた気がした。黄泉の笛のセリフもすごい力入ってて最高に格好良かったので、たぶんこれライビュ見たら泣きます。

蘭の節回し、16ソワレと大体同じだったけど16ソワレのあれはなんとか払拭しておりましたヽ(;▽;)ノやっぱりこっちが好きだよ私は~~~~~~なんなら今日の無界に来たときの蘭、めっちゃ極悪人っていうか天蘭揃ってわるいやつだったヽ(;▽;)ノ太夫に問いかけられても「蘭兵衛か、その男なら死んだよ」って声が楽しげだったんだよ………徳川家康殿」って呼ぶときの当てつけた感じとか、このコンビすごい性格悪いぞ…って雰囲気が溢れてて、一周回って仲良しなんだねってきもちになった。凶悪。

無界で下手に天蘭が揃うタイミングのどこかで刀回す時、とうとう天魔より蘭の方が回転数多かったの地味に衝撃だった……………太一さんの癖が完全に移ってるだけでなく、翔平くんの身になっている…………あと黄泉の笛完全に音置いてきぼりにしてたね?手数増えたのかと思うくらい速さがあって、ラスト曲が余りすぎちゃってた( ◜◡◝ )


天魔王様、調整入って5人目生まれてた~~~~~~~~~~~ヽ(;▽;)ノたいちさんが!すきで!よかった!!!!!!!!!一応今更ですがこれは『私の中では5人目にカウントする』というお話です( ◜◡◝ )16ソワレから調整入って節回し復活してた部分もあったんだけど、ことごとく今までの盛り上がりポイントじゃないところに抑揚つけてて、なるほど指摘を受けたところ以外を遊び場にしたんですね……?というきもち。

個人的には鳥天オーバーソウルしてた初日限定の1人目もちらほら感じて、1~3人目が各所で顔出して引っ込めて、を繰り返すのが今回のオーダーに対する太一さんの落としどころなのかなって思った。久々に聞く超高音出たかと思ったら、がなり入ったり、抑揚平坦で静かになったかと思ったら、次の瞬間1人目出てきたり忙しい。今までの誰でもあって誰でもないから便宜上5人目と呼びます。そもそも何人目とかなんなんだろうね……解釈は一貫してるんだけど表現方法を最大限のふり幅で変える、って不思議な話ですね……

遊び場変えて復活したおかげで満足度はすごく高かったんだけど、おかげで主にみうらんべさんにご迷惑をおかけしていた気がします……( ◜◡◝ )「自分ならもっと上手くいく~」って蘭を煽るところで羽織り踏んでたみたいで、立ち上がる蘭が一瞬つんのめったり、ラストの庇うところで天魔が「そうか、ならば行くぞ!」って捨を煽ったから蘭がスタート遅らせたために天魔の前に立つより先に三発くらい太夫が撃ってたり( ◜◡◝ )大体割りを食うのは天魔の動きを受けて動く翔平くんなので申し訳なかった…( ◜◡◝ )でも庇う時に遅れたのを見て、翔平くんって本当に太一さんのお芝居に呼応して動いてるんだなぁっていうのが改めて分かった。目と耳がめちゃくちゃいい人なのだ。

16ソワレがなくて今日の太一さん見たら、とうとうあの長い口説きに飽きたか!?って言ってたと思うんだよね私………wwwいつもなら後半に盛り上がってくる口説きが、「私とお前なら必ずうまくいく」まですごい嘘っぽい誘いをかけてる感じがして。その煽りに乗った蘭を見て「それでこそ蘭丸だ!」って笑う高揚感とか、「やはり貴様には殺し合いがよく似合う!」の言い方とか最早妖怪だったんだけど、ああやって煽った結果として蘭が刀持ったのが嬉しくて楽しくて仕方ないんだなぁって感じだった。今日の蘭は16ソワレみたいな落ち方してなかったんだけど、天魔の蘭に対して吐き捨てるように言う節回しとか、とにかく蘭のこと馬鹿にして下に見てる表情や仕草が尚更、蘭が口説きに引っかかる精神状態になってることを裏付けてる感じがしたなぁ。16ソワレの蘭に対する返答を今日出してもらった感じ。

今日の笑顔、まさしく亡霊というか妖怪だった。分かりやすい悪役像を演じさせた時にどう見ても元は人間だった妖怪に見えてくるのすごくないです?あの人、やっぱり情念が人の形をしているだけの生き物なのかもしれない…………きりちゃんリンチ始まるときに首小刻みに左右に動かしたり、きりちゃんが落ちちゃった後は歯むき出しにして笑いながら頬ぺちぺち叩いてたの怖すぎる。無界でも久々に、斬った後のおとみを足で転がして片足持ち上げて絶対領域の腿から脚の付け根あたりに舌這わせて頬寄せるようにしてた。その後足蹴にして刀ガンガン打ち付けて荒武者隊煽ってたんだけど、今日の天魔本当に人間としての怖さというより、妖怪的な怖さがあったので荒武者隊よくがんばった……

天魔ラスト、顔を覆わないというか、飛ばされた刀の方を身体全体で追ったので捨に背を向ける形になってた。オペラ構えてたから飛ばされるところの間が違ったのかは確認できなかったんだけど、全体的にお芝居のテンポが上がってるので、あそこも刀掴むまでほぼ間がなくなったんだよなぁ。16ソワレは顔覆ってたやっぱりテンポ感がありすぎて、今までみたいな情緒がないのはちょっと気になるかなぁ。

今日の天、上弦で初めて『蘭に嫉妬してる天魔』に見えた。方向性としてはここ目指すようにオーダーされてるのかな?蘭の言葉が力強くて自信に溢れていたから、というのもあるかもしれないけど、初日からそういう従来の天蘭の関係性が見えないところが月の天蘭だと思ってたからこれはびっくりした。確かに捨と殿の橋渡しを任されるような男だったのに、それでも蘭を貶めたい理由、というところを嫉妬にすると従来の分かりやすい天ではあるんだけどね。全部が嘘で全部がほんとうに見える上弦天もすごく好きだったなぁ。

蘭が合流した後の天魔、節回しが大人しくなったというよりは3人目の時みたいな本来の冷淡さを取り戻したような感じだった。でもところどころ2人目出てきて蘭をなだめてみたり、1人目で煽ってみたり。蘭に興味がない、を通り越して蘭のこと嫌いなんだろうなぁって感じた。「お前にいいことを教えてやろう!」までが強くて、そこから16ソワレの凪いだ声色起点に「そんなのは殿じゃない!」って泣いてたのが蘭に嫉妬しているように見えたのかなぁって。「あの人の天はすべて、私のものだ」ってうっすら笑ってたし、「勤めご苦労」の時も馬鹿にしてたのに、その後捨が入ってきて急に慌て出すからあんまり感情が繋がってる感じがしなかったんだけど、たぶん指摘が……入ってるんでしょうねそこ…( ◜◡◝ )それでも遊びだすから翔平くんが間に合わなくなっちゃったんですよ…

生駒に「少なければ少ない方がいい」って言ったセリフ変更はさすがにしっかり覚えてました( ◜◡◝ )ここは泣いてないんだよね。すごく冷淡な声で生駒を謀る。少し前の公演観に来た友達が『あれは生駒とそういう関係があって、子供がいるとかそういうのがあるの?』って聞かれて、そんなこと考えたことなかったな!?って思ってびっくりしたんだけど、思えば今日のこの天魔は多少男性性があったかもしれない。そもそも太一さんのお芝居自体があんまりそういう印象のないものだから発想すらなかった。


贋鉄斎と捨ひどすぎてwwwこれライビュどうなっちゃうんだろう…w特製の剣山を~のくだりかな?贋鉄斎が「なんだ!なにもなく進んでるのが不思議そうな顔しやがって!」って言いだし( ◜◡◝ )「そんなことない!これが普通だ!」マジレス捨この時点で超面白かった……そうだね……そうだね…( ◜◡◝ )これで終わると思ったらいつもの玄翁でつつく下りで「どこにやられるかびくびくするんじゃない!」って怒られた捨が両手広げて天を仰いで\来い!/ってwwwwwwしかも乳首つつかれて「1点!」って言いだすのでもうほんとうにK音に怒られるんじゃないか怖くて仕方ないです( ◜◡◝ )福士捨が乳首つつかれて喘いでるのが見られるのは上弦だけだよ( ◜◡◝ )

「笑顔を見せるんだったら俺だけに見せるんじゃない!ここにいるみみず(観客)やあめんぼ(観客)やおけら(観客)にも見せてやれ!」って贋鉄斎が言ってたから髑髏党各位はお好きなフレンズをお選びください( ◜◡◝ )

福士捨、いくら相手が太一さんだからって刀振るの思い切りが良すぎませんかね笑 百人斬りは1対1じゃないのでそれくらいの派手さがあってもいいんだけど、ラストのvs天は下弦でも事故ってるところなのに恐れ知らずだね!ってにこにこする。全体的に大人っぽさが出てきた捨だからこそ、そういう動きに若さというか向こう見ずな感じが出てるとわくわくしてきちゃう。今日も天魔は一つ結びしっかり握ってました。

捨はほぼ16ソワレで完成形になってたのかな、という感じ。でも今日はラストだけ違った。「皆で生きて抜け出すぞ」の前に太夫に声かけられて顔を上げて、後ろに立つ霧丸を振り返った後で天を仰いでて。二人の言葉に背中を押されたのかもしれないけど、最後に生きて抜け出すという選択をしたのは、天蘭が死んだのに自分だけが生かされたことの意味を天の殿様に求めたように見えた。だからこそ、ラストの関東荒野で縄かけられた瞬間は本当に死んでもいいと思ってたんだろうなぁ。


きりちゃん、今日も「戦わなきゃ、しんじゃう…」ってすごい小さい声で言ってて、その前の捨に斬りかかるところで何度か「死ね!」って叫んだ言葉の重さをちゃんと分かっていて、それでも叫んでるんだよなぁ……って思ってヽ(;▽;)ノ上弦きりちゃんはめそめそしてるところが目立つけど、やっぱり復讐者なんだよなぁ

16ソワレは太夫が兵庫に名前を教えて、じん平さんがやった~!って言ってもまだ意味が分かってなくて捨の方見て首かしげてたきりちゃん。(捨がサムズアップでOKってことだよって教えてあげてた)今日はじん平さんがやった~!って言ったの聞いてちゃんと分かったのか、捨の腕に掴まって、やった!って笑ってた。かわいい。まぶしい。

今日のカテコきりちゃん、両手ばいばいだったのに捨見て手を止める(捨気付く)→捨の真似して胸張って片手振る捨と顔見合わせて笑う、の流れできりちゃ~~~~~~~~~~~ヽ(;▽;)ノかわいいねぇかわいいねぇ

 

 

 

 

 

【1/23 ソワレ(ライビュ)】

めっちゃ長くなったので切り出し。この流れからのライビュ、最高だったというか普通に観劇した回の中で最高点だったのでは…?くらいの勢いになってしまった。上弦の月が好きです! 

mishu-h.hatenablog.jp