愛より重くて恋より軽い

たぶん三日坊主ならマシなほう

『髑髏城の七人season月 上弦の月』千穐楽

皆が卒論とか作文してるのを読みながら、どうしてもどうしても終わりたくない未練で駄々っ子になってるんだけど、それはそれとして千秋楽のめもは残すべきなのでとりあえず書きます。卒業文集は気が向いたら、というか修羅天魔始まったら腹くくって追記すると思う。今はまだいやだ。→腹くくってポエムかいたよ!(3/9)

 

 

 

 

 

荒武者隊歌「サライ
途中から歌わず
「楽しかったー!」\荒武者隊!/
「みんなで遊んだー!」\関東荒野!/
「ぼくらの癒やしー!」\無界の里!/
「すきだー!太夫ー!」
ほんとに卒業式だったよ、上弦。

「話が違う!」って兵庫を指差すきりちゃんと、その指をぎゅっと握り込む兵庫のちっちゃいものクラブ。かわいかったなぁ。指を二本立てて、二千じゃないのかよ!って感じで訴えるきりちゃんが兵庫の「まだ終わったわけじゃねぇ!」にもう片方の手も指を二本立てて、二千じゃなくて!?四千!?みたいな反応してた。圧倒的かわいい。

「渡京まってよ~はやいよ~……きたー!!!きりちゃんかわいいが大爆発です。多分追いかけてくる髑髏党のこと言ってるんだと思うけど、かわいすぎて顔覆いそうになった。

「俺が赤針斎なんだ。熊木衆の長は俺だ」語尾が入れ替わるだけで強さが際立つきりちゃんだった。もう上弦きりちゃんは泣いたりしないんだよ。捨を助けるために真っ直ぐ走り出すんだよ。

「君はできる子だー!」「うん!」18マチネあたりからやり始めたこの太夫と兵庫のやりとりがすっごいすっごいかわいくて好き。

「しっかりしろ!お前俺に言ったよな、地の男だって!」最後まで捨に喝を入れてくれるのはきりちゃんでした。

「捨之介が天魔王ではないことは、お殿様だってご存じのはずだ!」たぶん顔つきが変わったきりちゃんが唯一感情に身を任せた瞬間じゃなかったかなって。本当に必死で、死に物狂いで半蔵を振りほどいて家康に噛み付こうとするきりちゃん。かっこよかったなぁきりちゃん。大好きだよきりちゃん。


「殿が貴様に!?」って言い方がすごく強くて、天魔の言葉を全然信じてない蘭だった。真名呼びはかくん、って項垂れてしまったけど、右手で数珠握って、それを見つめながら左手でも握る仕草と表情にはちゃんと無界屋蘭兵衛としての意志があって、ああ今日の蘭はそれくらいじゃ動じないなんだなって感じた。あの数珠には殿を弔う気持ちがあるからこそ縋っていたもので、遺骨とかではないけど大事なものなんだなぁ。

どこかでピンマイクがぶつかったか何かしたのかな?右側の顔周りの髪上げてるヘアピン触ってたら外しちゃったみたいで、顔周りに髪落ちてきちゃってた。無界に戻ってきた時には直してもらえてました。鬘、最終日までよくがんばったね……

じん平さんダンス、あられもない箇所を見せていたそうな。ガールズがぎゃー!ってなってる中で天を仰ぐ蘭はやっぱり何度見ても美しいし、足組んでおももに『五百枚』って言ってる時といい、顎のラインがいいんだよなぁ。

須賀大明神、本当にありがとうございますお疲れ様でした映画全部見に行きます!!!って幕間一番に言うくらい、今までで一番に最高なヤクザビンタだった。すっごい良い音した。ビンタかました後の蘭、太夫にやめなって、と諫められてるのにガールズとビンタモーションしながらやってやったぞ、みたいな感じで話してて本当に子どもでした。

兵庫のぺ?にガールズや太夫ぺ?って返してたんだけどそこに蘭も入ってたの感動したよ。さらにそれを真似するみたいに捨も低音でぺ?って返しててもう無界屋仲良すぎ問題。

捨に「天魔王を止める」っていわれて目を見開いて驚くのに「殺すんじゃねぇ、止めるんだ」って言葉を耳にしてそっと目を伏せてうつむき、顔上げて決意の顔を見せた蘭がね、太夫「昔には戻れない、戻っちゃいけない」って言葉聞きながらみるみるうちに目が潤んできてたんだよ。こんなにすぐ態度と表情に出ちゃう人だから、あの決意の表情に太夫が気付かないはずがないんだよ。

裏手に出て、無界屋を振り返りながら数珠を握って太夫って言ってた……よね…?上弦の蘭と太夫はこれまでと関係性が違う、姉弟のような親子のような結びつきがあるからこういう仕草の一つ一つから蘭の無界屋への感情が読み取れる箇所が多くて、それがすごく好きだなって思った。

「現れやがったな、ぞろぞろと」肉眼でも分かるくらいにやりと口端上げて笑った蘭の跳躍がしっかり2回あった時点でもう涙腺が決壊してたし、今日の蘭はあまりにも無界のために髑髏城に向かう蘭すぎて絶対勝てない、って思ってしまったことがすごくすごく100点満点の蘭だなって思った。二幕冒頭の「蘭兵衛だ。無界屋、蘭兵衛」もちゃんと蘭兵衛さんの声で、この人ちゃんと大商いしに来てるよって思った。

「自分ならもっとうまくやる、そうも思っている」「そんなことはない」の前にハハッて笑ったんですよ。蘭が。ちゃんと対等な大商いできてる。「商売の話だ」も無界で見た蘭と同じように喋ってるし、とにかく二幕なのにまだまだ無界屋蘭兵衛だった。餅ドンは左足でした。全部盛り蘭兵衛さん。

「お前を斬るのはこの私だ」ここの二人称って今まで『貴様』だったよね?前楽も『お前』だったので一瞬震えた。

「殿は『生きろ』と言ったのだ!この俺にどこまでも生き延びろと!」両手で頭を抱えてかぶりを振る瞬間が多くて、「殿が最も愛したお前と共に」の前の「やめろ!」って叫ぶ時もぎゅっと目を瞑って蹲ってしまったのがもう、もう、さっきまであんなに強かった人がこどもになってしまっていて、本当にすごかった。

今日もよく夢見酒がキマってる蘭。ニヤァっと嗤ってる時がすごい多かったんだけど、時折数珠というか心臓のあたりをぎゅっと握って抑え込むことも多かったし、「奥の間で軍議を」って声かけられる前は数珠を握って唇を寄せるように口元で握りこんでたのが今日の夢見酒のタチの悪さを垣間見た気分だった。アッパーとダウナーのふり幅が広すぎるし、すぐに効果が切れる。

ボウガン持って無界屋入ってくるとき、黄平次たちのことを見ずに真っ直ぐ前じゃなく、少し俯いてる蘭。全然太夫の知らない蘭になれてない蘭。ガールズ斬ってる時、一太刀一太刀の重さに覚悟を込めてるようだった。「蘭兵衛ではない、蘭丸だ」のダウナーっぷりがすごくて、見た目がどれほど鮮烈に変わっていてもどう見たって蘭兵衛だった。天と共に生きること、それたった一つだけを選んでそれ以外のすべてを今から捨てようとしている蘭兵衛だった。天魔と、ではなく天という存在を選ぶということ。蘭丸修羅道

「たのしいなぁ、てんまおう」声が震えていて「こんなにも楽しいことを、何故俺は忘れていた」全然笑えてないどころか完全に泣いてたんだよ。それ本当に楽しいのかな。それが楽しいと思っていることが、天と共に生きる森蘭丸であるという事実を自分に刻み付けているようだった。千秋楽で「くだらぬ意地を」張らなければ、死ぬこともなかったのに』ってことなのかなって初めて思った。殺さなくてすむなら殺したくなかった。蘭がずっと苦しそうに泣き出しそうで、呼吸が浅かったのが見ていてしんどかった。首を倒す、とか半身だけ引く、という形で避けてた太夫の弾をこの日はマントで庇うように避けてて、一瞬、ああここで死んでもそれはそれで天と共に生きることを全うしたことになるのかな、って思ってしまって、それを蘭も思っていたらしんどいなぁって感じた。

天蘭ラスト。「なんだと」って言った時点でうなだれてしまっていて、目の前の天魔が完全に見えなくなってる蘭「お前もまた私の駒だ」って言われた時に「貴様!」って叫ぶ前の慟哭が本当につらくて、でもだいすきなんですよ。無界にいた時には絶対に見せなかった、獣の慟哭。

死に方が好きすぎる上弦蘭。一度目の「来い」瀕死で、二度目の「来い」掠れて力の入らない涙声で、それでも最後に「来い、太夫!」って叫んだ時、蘭はちゃんと自分の行いが外道であることも、それを太夫に止めさせることの非道さも飲み込んでるんだなって思って、ああやっぱりこれはどの蘭にもできない蘭の姿だなって思ったなぁ。そして目を見開いたまま死ぬ蘭、たぶん初日とライビュでしか見れてなかったのですごいありがとうだった。あの大きな目が太夫を見つめたまま死んでいく。

上弦蘭は自分が加害者なのに、加害者になりきれない弱さがどこまでも人間らしくて愛おしい。超自分勝手なやつで一切同情の余地もない無界屋蘭兵衛というキャラクターの中で、多分唯一その自分勝手さも含めて愛せる蘭だったよ、上弦蘭。


「今の私に天魔の鎧はない」「そんな剣でそんな覚悟で」もう対等にこどもの喧嘩に見えてきてしまう不思議。多分今日の天魔には自分が蘭の上位に立って事を運ぼうという気がないからだと思う。一切の理論性がない、感情論だけでの揺さぶりだからこそ、一族の長として一番前に立ってたきりちゃんから見ても支離滅裂なこどものやりとりだったんだろうなぁ、この二人。

ぎゅっと押し潰すようにしてる天魔多かった。蘭が天魔の腰に腕を回したところで「この杯で飲み干せ」って言いながら上半身を前に倒して蘭押し潰してる感じ。髪を掴んで顔を上げさせた時の高低差が出ていい感じ。もう一か所は「待て、天魔王」と蘭に声かけられてから次の言葉まで少し間があったので、おもちゃを隠すこどものように既に落ちてるきりちゃんの頭をぎゅっと抱きかかえてた。観客の情緒を思いっきり破壊しにくるのやめてほしい。

「収まる必要がどこにある」の収めの芝居すごかったなぁ。捨蘭の感情がめちゃくちゃに爆発しているくだりの中で、二人とも各々の方向で泣いているのに一人だけ穏やかな水面みたいに静かな天の佇まい。天魔としての在り方であって、役者として板の上のバランスを見てるときの太一さんの姿だった。だいすき。

蘭に庇われて「蘭丸!?」って驚いたあとに一瞬うっすらと笑ったんだよ。嘲笑だったんだと思うけど、蘭の言葉を借りるなら天魔はあの時なにを勘違いしたのかな、って考えてしまった。前々楽あたりからかな。蘭が両手で天魔にしがみつくと、蘭を支えていた手を離して両手を挙げて、自分から蘭に触れないようにしていたんだけど、あれは怖れなのかなぁ。

「俺は、俺は、私は、天だ」って言うときの声がもう全然天魔王じゃないし、「だったらその仲間も道連れだ」ぐちゃぐちゃの内臓の中を這いまわるような声だった。それでも最期に「捨之介」って呼ぶ声は口説きで蘭に見せていたようなあの声で、やっぱりあれが人の男なのかなって。


「マジで福士捨のテンションめっちゃ不安だからみうらんビンタ一発食らってから六天斬り挑んでほしい(幕間のツイート)いや、ほんとに無界屋ララランドの後に狸穴さんを見てにっかり笑顔だった福士捨を見て、あっ今日もだめかもしれない……って思ったよ笑

捨、武器庫のところで過去回想する辺りからもう泣いてて、「俺はそのためにここへ来た」ってきりちゃんに言ってる辺りもまだちょっとだめで、福士捨の場合は完全に計算とか意図したお芝居じゃなく、なかのひとの感情の昂りからきてる涙なのが伝わりすぎてエモ死の嵐だった。一幕ふにゃんふにゃんで今日もだめかもしれないと思っててごめんなさい。

百人斬りの開幕の捨が吠えるの、最後に見られてよかったなぁ。あれすごい好き。殺陣のシーンやればやるほどエンジンかかっていく福士捨にとっては六天斬りに向けての準備とすら思えるんだけど、「天魔王!天魔王はどこだ!」って言ってる時点で声が震えていて、たぶん今日の百人斬りはここまでのカウントダウンなのかなぁって。

六天斬りずっと泣いてた捨、人を殺した経験があっても曇ることのない純粋を持っているように見えたよ。上弦捨は捨之介であり、福士くんだったから、千秋楽で芝居中に泣いちゃった、とはちょっと違うんじゃないかなって思った。あれはちゃんと役としての涙でもあって、そこにめちゃくちゃ感情を乗せていたのが福士くんだったという構図。「お前も!蘭兵衛も!」って泣いてたのが観客としてもキツすぎた。天魔に喋ってるときずっと泣いてて、天魔も泣いてて、天蘭の口説きもそうだったんだけど、殺陣以上に感情のぶつかり合いだったのがすごく上弦の捨天蘭を表しているなぁって思った。

化楽天兜率天になっちゃったの、私は全然気づかなくてw やっぱり音の記憶弱いなぁ。そんな幻の化楽天の後の捨と天魔が組み合うところ、公演序盤の頃はここが噛み合ったらすごい気持ちいいんだろうなぁって思ってて、あの時の期待以上のものが見られたよ。すごかった。こちらがエモ泣きするより先に本人が泣いてたけど。

天魔が斬鎧剣で腹を刺した時、一瞬捨は引かなかった。「馬鹿野郎!」って言って止めようとして、それを天魔が笑って押し退けたのが月髑髏における捨と天が、今までよりずっとずっと距離感の近い存在なのに絶対に交わらない隔絶の象徴だった。転がり落ちて追いかけそうだった捨は文句なしで今日が一番やばかったし、きりちゃんが止めてるのにまだそのまま進もうとしていて、本当に今目の前で起きた光景以外なにも見えてないんだなって感じた。

開演前も幕間もバタバタで、全然千穐楽の心構えができなくて、シーンが進むごとにうわっ終わっちゃうやだ………ってなってたのに、福士捨がぼろぼろに泣きながら零すように「この髑髏城、みんなで生きて抜け出して、また会うぞ」って言ってくれたから、また会うために終わろうって思えたよ。このエモさ、5年くらいさかのぼったところでしか経験してない。福士くんって天性の0番の人だから、そもそも真ん中に立っていることは呼吸をすることと同じくらい自然なことで、だからこそ千穐楽の髑髏城を抜け出していく姿を見ながら、この人が私のだいすきな上弦の座長なんだなぁって気持ちでいっぱいになった。それと同時にこんなにも自分の気持ちに正直で自由な捨之介を生んでしまったのはカンパニーと客席の責任なので全力で愛していこうって思ったよ………あのシルエットのシーンで刀掲げちゃう捨、間違いなく後にも先にも福士捨だけでしょ……笑


ぐるぐるカテコ。捨天蘭出てくる前に捨が出てくるときのカン!カン!カカン!っていう拍子木SEが鳴っちゃって、きりちゃんはなに???ってきょろきょろしてるし、兵庫は狸穴さんとなんだろ?これ?って拍子木打つ真似してたり、最後までちっちゃいものクラブはかわいいがいっぱいだった。煎餅撒きで一緒に曲にノッてる天蘭が見られたり、福士捨が煎餅届けに最前列より近い距離っていうかほぼ真横まできたこと、とてもいい思い出でした。

 

 

 

 

 

3/9ですね!流れる季節の真ん中で、ふと日の長さを感じる今日この頃!ここからは上弦総括なんですけど、ただのポエムだしただの自分語りなので、各役の話が知りたい人は過去の感想まとめをご覧ください。

 

 

 【公演前に考えてたあれこれとしょへさん】
キャスト発表された日は、たぶん太一さんのことしか考えてなかった。鳥天に見事一矢報いられて、どんなに捨が祈っても絶対に殿の下には行けなくなった蘭が、案の定地獄に落ちることさえできずに輪廻に則って天魔として戻ってくる。やっぱり地獄も極楽もすべては生の内にあるんですよ。御愁傷様でした、という気持ち。(私は鳥蘭すっごい好きです)

鳥が終わって、次に考えたのは殺陣のこと。福士くんは殺陣というかアクション経験はあった気がするし、ライダー主演がすごく気力・体力を使うもので超例外を除けば運動神経の良さが担保されてることを知ってるので、まぁ最後の捨天戦はどうにかなるだろうと思ってた。

翔平くんは、どうなんだろう。友達の友達が昔好きだったことくらいしか、私は彼を知らない。スポーツとかは得意そうだけど、殺陣はどうなんだろ。蘭個人が殺陣できないのは、私は別にアリだと思ってるけど、それで天魔というか太一さんの殺陣が控えめになるのはちょっとなぁ。なんて思ってた。

下弦の方も一通り同じようにいろいろ考える。こちらは個人的に演者としてすごく信頼している人たちが捨天だし、兵庫もクオリティ担保されてるし、周りから聞こえる不安視の声は多いけど、全然大丈夫ですよ、って話してた。

上弦だよ、やばいのは。正直、一番未知数というか、知らないことが多すぎる翔平くんが一番不安。お芝居どうなんだろ。たぶん出演作いくつか見たことあるけど、パッと浮かんでくる役とか良かったシーンとか全然出てこない。なんでもソツなくこなせるけど、器用貧乏っていうか、印象に残るようなお芝居するタイプじゃないのかもなぁ。

顔は世間一般でいうところのイケメンだとは思うけど、私は全然タイプじゃないんだよな~これ蘭大丈夫かな~いくらなんでも相手役がダメだったら太一さんもMAXの力は出せないだろうし、上弦で確実に安心できるのは兵庫と太夫と霧丸くらいだよ~


って思ってましたすいませんでした。

結果はみなさんご存知の通りです。三浦翔平、圧倒的に顔がいい。芝居がいい。最高だった。公演開始前の私の心境を吐露することで浅はかな自分への戒めとします。

超自分勝手に生きて、超自分勝手に死んでいく、一切同情の余地のない無界屋蘭兵衛、というキャラクター像は誰が演じようと、たとえそれが太一さんであろうとも私の中で揺らぐことはなくて、それを度外視して好きだなぁってちょっとでも思えたのはこれまで兄者こと花蘭だけで、そんな私が大声で無界屋蘭兵衛が一番好きです!って言える唯一の蘭が上弦蘭だった。最早年明け以降は翔平くんの蘭を見るために豊洲へ通っていたと言っても過言ではない。日に日に増える蘭レポを見ればお分かりいただけるでしょう。

殺陣もお芝居も心配してた時間は完全に無駄だった。そんなことを心配している暇があったらチケットを探しててほしかった。太一さんの殺陣や所作の癖が移っているのは初日に感じたけど、それがただ真似しているだけじゃない、と見てわかることがすごいと思った。本人は言葉にしないし、もしかしたら意識していないのかもしれないけど、その仕草や動きをなぜやる必要があるのかを自分で考えた上で取り入れているように見えた。ただ綺麗だからやる、とかじゃない。たぶんこれは師匠である(と勝手に呼んでる)太一さんの所作を見慣れてるからこそ感じられることだったと思うけど、翔平くんの動きが単純な真似かそうじゃないかは一目瞭然だった。

太一さんの殺陣や所作は、今どきの漫画で新キャラ設定です!ってこの半生を出してこられたらリアリティに欠けるからボツ、って言われても致し方ないような、すごく稀有な時間の積み重ねの中で培われたもので、それをこんなに正面から『技術』として習得しようとする人が現れるんだなぁって、いっそ新鮮なほどだった。

翔平くんがキャスト解禁時から口にしていた太一さんへのリスペクト、正直リップサービスだろうと思っていたし、映像畑で活躍してる役者はそういうことは出来て然るべきだと思っていたからあまり気にしていなかったんだけど、本当だったんだなっていうのを板の上で見せられてしまったのでもう黙るしかない。これを計算でやっていても無意識でも、やはり頭がいい人なんだと思う。

あと、よくよく振り返ってみたら翔平くんの出演作でも好きだなぁって思う役は結構あって、単純に私がそれを=三浦翔平と認識できてないだけだった。ばーかばーか!1ヶ月足らずで手のひら返しやがって!とうとうFCにまで入ってるこの展開を笑うための前振りだと思って、一連の失礼な発言をお許しください!

映像畑の人ってすごいですよね。太一さんが役作りの話を聞かれるときに『板の上でのやりとりで生まれるものがある』という趣旨のことを言うことがあるんだけど、映像畑の人たちはそのやりとりが日常的なんだなって感じた。上弦は、意図的であれコンディション由来であれ、誰かのお芝居が変われば相手が応える、っていう現象がそこかしこで起きてた。

蘭は能動的に動く要素が少ないから、翔平くんはその中でも誰かの変化に応える側が多かった人だった。最終ブロック、もちろん太一さんが変えてきた部分はあったけど、それは誰かとのやりとりよりも単独の見得切り部分に多かったと思っていて、それなのに蘭があれだけお芝居を変えてきたのはすごく能動的な変化に見えた。今まで応える側が多かった翔平くんがそれを出してきたことにすごく興奮したし、本当に最初から最後までわくわくだらけの公演だった。毎週ぶった切り連発するラジオ楽しすぎるのでまた一つ人生が豊かになるエンタメを手に入れた気分です。

 

 

【やっぱりたいちさんはすごい】
歴代最年少天魔王、って言われてそうか、と思った。初日が始まるまで、なんにも心配することなんてなかった。だって太一さんだから。むしろ周りに対しての心配ばかりがあった。(しょへさん項参照)それなのに、正直に言うと初日の天魔王はあまりにも未來さんの鳥天魔が顔を出す瞬間が多すぎて震えた。二度、蘭としての生を受けた太一さんにとっての天魔は確かに未來さんで、でもだからってこんなことあるのかと思った。

次の公演、絶対にこれが修正されるという確信があった。完全に経験則です。案の定そこから先の公演には一度も未來さんの影はなくて、本当に初日だけの幻だったんだなって胸を撫で下ろしたことを覚えてる。以降の公演で未來さんっぽい、と言われてるのを何度も見かけたけど、初日のあれに匹敵するものは一つもなかったと思う。それくらい、すごいことになってた。太一さんでも、あんな風になるんだなって思った。上弦、本当になにが起こるか分からない公演が始まったんだな、って思った瞬間だった。

出番が少ないからラクだと思う、と言ってた天魔王。たぶん全然ラクじゃなかったと思う。単独でいるシーンはほぼ存在しないので、観に行った回でアクシンデントが起きた時、いつも板の上には天魔王がいた。

アクシデントなんてない方がいいに決まってる。それを前提とした上で、そのリカバリーをする太一さんの姿は結構レアだったと思う。慣れた相手なら太一さんが方向を決めればテレパシーめいたもので一緒にリカバリーしてくれるけど、上弦はそういう場じゃなかった。準劇団員、俺たちの太一、と呼ばれる新感線だけど、決してホームではない状況にあった太一さんが、カーテンコールで笑ってるのを見られると嬉しかった。人里に下りてきて、人慣れした太一さんを見られる現場はまだまだ多くないから、これはひとえに須賀くんがいっぱい遊んでくれて、遊ばれてくれたおかげだと思う。

長期間公演に慣れている須賀くんには、公演がない日も目一杯お仕事があるのに、太一さんとわいわいできるだけの余裕があって、だからこそ太一さんもあんなにくっついていったんじゃないかなって。須賀くんありがとう。毎公演、最後の太夫と兵庫のやりとりを飽きもせず見ていられたのは上弦だけで、それはやっぱり須賀くんのお芝居の説得力がケタ違いだったからだと思う。

最初から最期まで、須賀くんは兵庫としてのアイデンティティを確立し続けるだけに留まらず、太一さんの2017年MVPまでとってしまった。本当に、須賀くんがいてくれてよかったな、ってカーテンコールでわちゃわちゃしてる太一さんを見るたびに思った。あのお化粧で笑ってる顔、すごく好きだ。


太一さんって、独自の役解釈方法論がある人だと思う。私はそのメソッドにすっかり慣れてしまっているから、上弦天の芯というか軸を見失うことは一度もなかった。というかむしろ、このメソッドを通すことで初めて『天魔王の見方』を知ってしまって、周回遅れでワカを被弾する羽目になった。

ワカドクロはWOWOW放送で一回、ゲキシネで一回見たことがあったけど、正直あまりピンと来るものがなくて、蘭がもののふとして死にたがっていたこととその願いが成就したことが、私が蘭を好きだと思える唯一の要素だな、と思った。私は初志貫徹の人が好きだから。

そんな久しぶりのワカゲキシネで、ワカクラスタの人たちが言っていた「ワカ天魔は誰より三人でいた過去を尊んでいる」ということがすとん、と腑に落ちてしまった。これはどう考えたって太一さんが天魔王を演じたからだ。太一さんのメソッドを通して演じられる天魔王をどう読み解けばいいのか知った私は、過去あんなにも未知の恐怖としてしか捉えられなかったワカ天魔を、すっかり一人の人間として見られるようになっていた。

未來さんのお芝居は圧倒的過ぎたからかもしれない。鳥天魔も表現方法こそ違えど、ずっと圧倒的存在だった。だから、太一さんが天魔王を演じていなかったら、私はずっと圧倒されたままでいたんだと思う。おかげでワカはすっかり恐ろしいものになってしまった。情報量が多すぎる。やっぱり太一さんはすごい人だ。

 

 

【おもちゃ箱と福士くん】
12/10の公演をマチソワ通したのは偶然だった。直前で譲ってもらったチケットで入ったソワレ。そんな巡り合わせの中で見た福士捨の覚醒は、予想よりずっと早いタイミングで、予想よりずっとすごかった。

上弦を役者の年齢層ではなく、物語としての『超ワカドクロ』にしたのは間違いなく福士捨だった。過去から解放される、あるいは解放されないまま、捨之介という名前さえも捨てた歴代の捨とは異なり、福士捨は喪失の痛みと理想論の敗北を目の前にして、なにも捨てられない青年として物語を終える。けれどその未来には、決して大きくはないけれど小さな希望の光が灯っている。この先、どんなにもがき苦しんだとしても、その刃は必ず明日へと向かっている。上弦は、捨之介が若さゆえに傷ついて、若さゆえに明るい方へ向かっていける物語だった。

少し平間くんの話をします。初めて観たのはやっぱり舞台の上で、お芝居も殺陣もとにかく完成度というか、レベルが高くて、さすがアミューズだなって思った。私はアミューズの俳優さんを通ったことがないけど、どの界隈に行ってもここにハマっている人たちがいて、そういう意味でアミューズの人ってすごく信頼できるブランドみたいなものだと思ってた。

だから平間くんが演じる霧丸のことは心配してなくて、だけどこれまで女の子だった沙霧から男の子になった理由は、初日が開けてもどうしても分からなかった。これを示してくれたのも、やっぱり福士捨だった。上弦が持つ捨之介と天魔王と蘭兵衛の物語と、捨之介と霧丸の物語はどちらもこれまでの髑髏城にはなかったものだから、どんなに各々が良くても物語として成立するためには捨之介が必要不可欠だった。それほどまでに、捨之介という男が背負うものは大きかった。

それなのに福士くんときたら。なんというか、すごい生き物だった。板の上も客席も、みんな振り回されてばかりだった。物語の筋書き通りに動いていた公演前半でも時折突拍子もない姿を見せていたし、アドリブが解禁された後半は髑髏イヤー初の『贋鉄斎を振り回す捨之介』が生まれてた。しんぺーさんは物凄く回収がんばっていたけど、あれはどんなにアドリブ上手い人だって拾いきれない。それこそ暗闇から殴られるようなものだ。お芝居全体として小休止になるシーンではあるけど、あんなに力が抜けるシーンになると思わなかった。

でもそれも私は何故だか嫌な感じはしなくて、おまけに振り回してる本人はけろっとした顔して笑ってるから、なんかいいかなぁって気持ちになる。0番の力だ、としか言いようがない。天性の才能には勝てない。そんな福士くんに、時には客席にまで喝を入れてくれる平間くんがいてくれてよかったと本気で思った。捨之介に霧丸が必要不可欠だったように、福士くんと上弦には平間くんが不可欠だった。平間くんあってこそ自由を謳歌し続けられた問題児チームの上弦の顔は、誰よりも自然体で自由だった福士くんだ。


私は怠惰な人間なので、気持ちがいいことが好きだ。頭を使うのは気持ちがいい。その快感を求めて今日も今日とて劇場に通う。それが3ヶ月間、ちょっとバカみたいな頻度で通った豊洲への道のりだった。

一つとして同じものがない。舞台というジャンルにおける必然であり、まま未成熟である様を指される。後者の意図を含む指摘は正直どうでもいい。私にとっては毎回すべてが13324円払っても構わないと思えるものだったし、同じでないということは絶えず頭を使うということで、つまり上弦を観ている私は毎回バカみたいに気持ちがよかった。

視覚で得た情報から読み取って、あるいは過去の記憶と照らし合わせて、あるいは誰かの思考から生まれる世界と組み合わせて。来る日も来る日も板の上に生きる人間の心を紐解こうと躍起になった。それが正解かどうかなんて関係なくて、自分の中でそうなのだと自分を論破して納得させられればそれでいい。

板の上にいるのは、役であって役者だ。だから紐解きたいものは役の心も役者の心も全部一緒。どうして今日はそんな風に言ったの。どうして今日はその色を唇へ塗ったの。頭を使って考えられるものは無限にあった。あの世界は私にとっておもちゃ箱だ。気持ちがいいことの溢れたおもちゃ箱。とにかく遊びで溢れていて、目についたものは片っ端からひっくり返していった。毎回ぐっちゃぐちゃ。だから最後は、片付けないといけない。

まだまだ遊びたい。遊べてないおもちゃも沢山ある。なんで片付けないといけないんだろう。楽しいことに水を差されるのはいつだって嫌なきもちだ。でもあの日、いやだなぁって思う私の目が、少しずつ覚めていく時間があった。
「この髑髏城、みんなで生きて抜け出して、また会うぞ」
もしかしたら言えないんじゃないか。そう思った。あまりにも長すぎる間に、それまで自分と役との感情を爆発させていた彼には、終わりを示すその言葉が言えないんじゃないかって。プロとしてありえないことだけど、彼ならもしかしたらと思ってしまったのは、彼が未熟だとかいうことではなく、そう思わせるような役であり役者であると、私は3ヶ月の間に何度も何度も『彼ら』の心をそう紐解いていたからだ。だから絞り出すようなその言葉は台詞だけど台詞じゃなくて、同じように彼もいやだなぁって思ってるのかもしれないな、と考えた。私は自分が導き出したその回答に、そうかまたこの人たちに会うために終わらなきゃいけないんだな、と納得させられた。今までがそうであったように、今日も頭を使って着地点を見つけられたから、これでおしまい。

おしまいが見えたら、途端に今まで一度も考えたことのなかった『座長』という言葉が頭に浮かんだ。そうか、この人座長だったんだ。私のだいすきなおもちゃ箱の、真ん中にいる人。そんな人が言うんだもん、それは正解だよなぁ。また一つ納得。

楽しかったなぁ。次はなにで遊ぼうかなぁ。私のおもちゃ箱は私だけのものなので、気が向いたらいつでもひっくり返す。とりあえず今日のところは、全部片付けておしまい。ばいばい、またね。

『髑髏城の七人 season月 上弦の月』感想まとめその5

その4が物理的にアプリで編集できる文字数を超えてしまったので5です。5って。多分千秋楽はポエム感想と共にお送りするので今度こそ最後の追記用エントリです。

 

 

 

 

 

【2/11 ソワレ】
やっぱり翔平くん、右足が相当きてるようで、膝上までテーピングの固定ガッチガチだったのが見えてしまった。登場時の殺陣は9日も今日も、たぶん全然踏ん張れないんだろうなぁという感じ。その分、首から上はすごい元気というか、年齢が相応(史実通りでいうところの26才)に戻った蘭だった。この人もなかなか見る回によって印象違うお芝居してくるの面白いなぁ。

関東荒野で数珠を触る蘭、右手でしっかりと掴んで俯いたまま左手でもそっと数珠に触れてて。数珠を握るという行為が無意識だったみたいに、ハッと数珠を掴む自分の手を見て離してた。がんばってるけど抗えないんだなぁ。

捨に「浮世の義理も」って指されても顔を背けない蘭。知らぬ顔かな?と思ったら狸穴さんに「もう少し厄介になるぞ、無界屋蘭兵衛殿」って言われた後、捨に向かってオイ、ってガン飛ばしてた( ◜◡◝ )じん平さんの大絶叫BGMに口ぽかーんと開けてた人とは思えない

黄泉の笛での口上、久々に力入ってるパターンが聞けた気がした。高圧的というか、なんとなく天魔を自分より下に見ているような雰囲気があって、蘭に対してそう感じたの初めてだったからちょっとびっくりした。多分お芝居が変わったというより、こちらの受け取り方が変わったんだと思う。

着替えるまでのテーピング、固定のためだとは思うんだけど、ガチガチすぎて膝曲げられないみたいだった。殺陣やってる時だけなら歩幅が狭いな、くらいで済むんだけど口説きで座り込むところ、左足だけ膝曲げて右足伸ばしてた。足首から脛半ばくらいまで見えててとてもいけないものを見てしまいました。

蘭の口元の赤い跡はやっぱりがぶがぶの跡でした( 'ω' )もう何を見せられてるのか分かんないよ…きりちゃんじゃなくても「なんなんだよ、これ!」って言いたくなるよ…

どなたかも言ってたけど、黄泉の笛で襖の向こうから出てきた時の蘭、荒武者隊やガールズたちの乱痴気騒ぎじゃなく真っ直ぐに太夫のことを見上げて出て行ってた。弟扱い、姉扱いとニュアンスは似てるんだけど、血縁ではないっていう微妙な距離感が今日は出ている気がしたなぁ。

「人間五十年」のちょっと手前で、前髪を上げてるところを撫でつけるみたいにした蘭がとにかく美しくて、もう永遠に無界襲撃見ていたい………と我に返ると物凄く非道なことを考えてしまいました。


今日の太一さん、何をしようとしてるのか、いつもと違うことが多すぎて定点止まらなかったんだけど、次週とうとう……最終形態に…?(©ゴジラ)今までお決まりにしてた仕草もぐらぐらしてる気配がした。蘭の「秀吉よりも先に潰すべき~」のところの「なるほど、面白い」で音を立てて扇子開かなかったの、びっくりしました。「一気に大阪を叩く」の時に指揮棒回さなくなったのは何回か前から。

全体的な節回しがどことなく大仰で、でも大仰過ぎないくらいのレベルで、言語化が難しいんだけど、ライビュ後にモード切り替えてからはずっと安定してたリズムや音の高さをいじってる感じ。「殺し合いがよく似合ァう」の化け物みたいな声出なくなっちゃったけど、絶対なにかやろうとしてるんだろうなという雰囲気。「さぁ、その剣でこの胸を貫け」「さぁ!!!」って叫びじゃなかったし、最終形態はまた客席からの見え方を破壊するんだろうなぁ。

きりちゃんリンチ、「さぁ、どうした」の前に「ホーホーホー」って鳴いてたよね…?なんだあれ……?w首絞めてるところで蘭に「待て、天魔王」って声かけられてからも更に力入れてたり。天魔自身の情緒が安定してないというより、変化の気配が随所にありすぎて見てる方の情緒が全然安定しない。

おとみを仰向けにして股座に顔突っ込んでた天魔、完全にアウトでしたね。顔上げた時に夢見酒直後みたいに舌出してたけど、その後の刀ガンガンして荒武者隊煽る時も斬りかかる時も、舌出してぺっぺってしてた。あんなの見せられる荒武者隊可哀想すぎるでしょ…

半蔵たちが出てきたところで蘭に笑いかける天魔、デフォルトになってた。今日は蘭が天魔より少し後ろに立ってたんだけど、わざわざそっちを向いて笑ってたのが印象的。その後の蘭が右肩にかかってるマントをたくし上げて刀構えるモーションがすごく好きで、天蘭で戦場を駆け回っていた8年前が見えるようだなぁって思う。

「少なければ少ない方がいい」に戻ってた台詞。この辺りが一番変わってたところで、「所詮貴様も天は掴めぬ」「あの人の天はすべて、私のものだ」叫びでもなんでもなかった。蘭に事実を告げるあの穏やかさでもなく、脱力したような声の掠れ方で、天魔王じゃなく人の男が顔を出したのかもしれない、って思った。

六天斬り、初手の兜を飛ばすの遅れた?って思ったら天魔が刀持ってなかった。多分全景で確認するべきだったんだけどオペラ外せなくて、捨の斬鎧剣をマントを翻して躱して階段一番下のセンター辺りで拾ってリカバリーした天魔ばっかり見てた。あの兜外すところ、9日もなんとなくテンポが合ってなくて、また何かしようとしてるのでは…って思って見てたので、余計に心臓がぎゅっとなりました。こういうアクシデントがあるたびに感じるけど、太一さんのリカバリー力がありすぎて、今日の福士くんも9日の翔平くんも動かないのが正解になってしまう怖さ。拾える場面でも拾いに行かず、見せ場に変えられるような人だもんなぁ、と過去の話を反芻しました。

ラストの「捨之介」も呪いでなく、穏やかでもなく、蘭を仕留める直前のあの声だったなぁ。このくだりでそこまで意識して出来るのだろうか、とも思うけどそれが計算じゃないならやっぱりあれは人の男の声なのかな、と考えたりした。


贋鉄斎ルーム。相変わらず「待てー!」って言うと戻ってくる捨( ◜◡◝ )「詳しいことはあとでLINEする」って言って去っていったら「お前そう言ってこの前も結局教えてくれなかったじゃねーか!!!!」って抗議される捨( ◜◡◝ )相変わらず自分勝手な奴だ…って言われてたけど、こんなに自由な福士捨の相手できるの、どう考えてもしんぺーさんしかいない。

9日に見たきりちゃんの手を握りこむ時の捨の表情は、やっぱり上手サイドからしか見えないなぁ。でもあの表情がきりちゃんにはちゃんと見えてるからこそ、捨の背中をぽんぽん、と叩いてくれるし「泣いてる~」って茶化してくれるんだろうなぁ。


関東荒野のきりちゃん、口が悪くて足癖も悪い。「くっそ髑髏党~」って言うし、兵庫の「抜かずの兵庫様だ!」の口上でストップモーションになるところも鉄騎兵に蹴り繰り出してた結果、捨が出てきたところで荒武者隊の後ろに隠れる時転んだ( ◜◡◝ )黄平次に大丈夫か!?って助け起こされて、脛触りながらあいつが~って泣き顔で鉄騎兵指差すばぶばぶきりちゃん

スケボーで逃走きりちゃん。「渡京?どこいったの?ねぇ、渡京ー!!」って言ってた。かわいい。置いてかないで~じゃなくて完全に見失ってた。きりちゃんがんばれ。本気になったらきっとスケボーは一輪車に勝てるよ。

ラストの関東荒野でのきりちゃんかわいいポイント。贋鉄斎を見送るところで、最初はばいばーい!って大きく手を振ってるんだけど、最後の方はバイバイッ!って感じでお手振りが細かく早くなるきりちゃん。あと、兵庫に「重い荷物を見事に支えたなぁ、大したもんだ」って言いながらかぶく捨のまねっこするきりちゃん。かわいい。

 

 

 

 

 

【2/16】
荒武者隊歌「不協和音/欅坂46
兵庫「僕は嫌だ!」
\\ふっきょぉわおんを!ぼくはおっそっれったり〜しないっ!//
兵庫「欅坂大好き!でも太夫はもっと好き!」
なかのひとが本当に好きらしい かわいい

冒頭の村人、たぶん赤子抱えてる聖子さんの次?くらいにいる青い着物の顔隠してるのが翔平くんかな?村人バイトの蘭の話、ワカで太一さんもしてたのにすっかり忘れてた。

遠近法を無視した渡京のところで出てくる鉄騎兵、片方桃さん???荒武者隊に向かって槍を上下に突いてたり口撃合戦になってるようで、さり気なくわちゃわちゃ度が上がっている無界屋裏。

おとみちゃんによる青吉教育。お酒注がせて、俺も!って言われると待て、ってして自分だけ飲むおとみちゃん。お手、って手を出されたのでおずおずと手を乗せる青吉。ご褒美にお酒もらってたけど、 あそこの組み合わせやばい。おとみちゃんは無界屋で一番声が高くてアニメ声っぽい子です。


今日もビンタじゃなかったけど、額当てと目元の間辺りを左手でべしんと止めたので兵庫に「顔…!」って抗議の声を上げられる蘭。押し返したついでにさらに追撃で右手出す物騒なみうらんべさんが好きです。

9日ほどヤング蘭じゃないけど、-2歳くらいかなぁ?11ソワレもやってたけど、捨に「いい道を選んだ」って言われると溜息吐いた後で舌打ちするんだよ昔馴染みに優しくしようよ。

関東荒野の蘭、数珠を握って腰を折るように俯いてて、横髪と前髪乱れてるのも構わずずっと数珠を見てた。享受も拒否もしないまま手を離す感じ。そのおかげ?で関東荒野降りてくるところでLUXやってて、その後右手で髪撫で付けてた。でも乱れた毛は前髪だったので直りませんでした( ◜◡◝ )無界戻る時にアメピンで留めてきてたみたい。

関東荒野の去り際の蘭、すごい飛んでたけどどうしました?コインブロックでも足元にあった?(©マリオ)餅ドンちょっとしっかりめにあったので、やはり足の調子はとても深刻、ということではなさそう。

狸穴さんの「天魔王を捕らえた者には、金五百枚!」って言葉に色めき立つガールズがえっ!?えっ!?ってなってると五百枚だと、って手を開いて教えてた座敷グラビアの蘭。じん平さんが新たな技でガールズと太夫に迫ったので、盾になったあと素で笑ってしまったところといい、今日もガールズの輪にいて違和感がない。その後のじん平さんダンス、前に出るどころか、近寄ってこられる度に後ろに仰け反って引いてた。かわいい。

よっぽど別設定がない限り、あれは説明されてないけどワカと同様、芥子の実を漬け込んだ南蛮渡来の夢見酒だと思ってるんですけど、多分あんなにも分かりやすくヤクがキマってる感あるの、上弦蘭くらいじゃないかな、と思う。刀の振り抜き方に一切の手心がなくなってるのに、きりちゃんを追い詰めたところで完全に一人でぼんやりと虚空を見つめてたの定点し始めて初めて気づいた。視線の先にきりちゃんがいるんだと思ってたら全然別のところにいた。口説きで感情の揺らぎが〜、とは別の方向で様子が不穏。

蘭の右手が赤かったの、たぶん天魔の指先か頬の血糊が移ったんじゃなく、自分で飲んだ夢見酒じゃないかな?夢見酒の時に、いつもの離れる頃合いで天魔に後頭部を抱えるように掴まれたから髪が乱れてて、きりちゃんリンチ中に殿の鎧と向かい合いながら顔周りにかかった髪直してた。上弦蘭は意外と身なり整える仕草多め。

無界襲撃の時の蘭が今日は一つも笑わなくて、時折俯くことさえあったのがあまりにも…………もう公演初期の蘭がここでどうだったか記憶がないんですけど、真顔でもなく好戦的な目もしてない蘭を、まさか上弦蘭で見ることになると思わなくてすごく驚いた。

「楽しいなぁ、天魔王」「こんなにも楽しいことを、何故俺は忘れていた」って言ってるのに、楽しくなさそうどころか息苦しそうな感じさえあって、それに対して「それでこそ蘭丸だ」と応える天魔と二人で蘭の中に『森蘭丸』というものを再構築しているようにさえ思えた。

流れとしては逆になるんだけど、無界襲撃の蘭を見て、今日のお色直し蘭が語る「今となっては下らぬ縁だ」「あの世に逝くときでさえ、殿は一人先に逝ってしまわれた」「今度こそ俺は、天と共に生きる」のニュアンスが腑に落ちて。今まであれは本来の蘭を取り戻したことの証明だと受け取っていたんだけど、今日の蘭は元に戻ったのではなく、武士の本分を思い出した上での新たな決意を固めていた。今からはこう生きる、と決意した無界屋蘭兵衛の姿だったんだ。

思えば黄泉の笛の口上も、無界屋蘭兵衛としての意思がはっきりしてて、天魔をぶった斬って帰ってくる気満々だった。上弦蘭は昔から今までずっと自分の培ってきた価値観で判断を下す人なんだ、って印象が改めて強くなったなぁ。殿のことを慕っていたし、無界のことも大事だったし、天と共に生きることも望んでいた。その時の自分が一番望んでいるものを選ぶために、他を捨てられる強さがある人。

ワカから数えて花鳥風月(上・下)6パターン見ていて、この上弦蘭が楽しそうでなかったタイミングで唐突に気がついたんですけど、「救いの里、笑わせるな」の真意って蘭にとって忘却は救いではない、ということなんですね。無界の里が特別な色里なのは、各々が持つ身分によるしがらみや制約を一時でも忘れて楽しさを得ることが、客にとっての救いになるからで。武士としての本聞を捨てたこと、忘れたことと割り切った蘭が本当に救われたのは、殿を失った世界でもその本分を全うする手立てを得られた瞬間だったんだなぁ。


今日の「私とお前なら必ず上手くいく」の時の下から見上げるようにした天魔、何故か花天を思い出した。蘭を牽引する存在としての誘いではなく、蘭を持ち上げるようにする誘い方。

「殺し合いがよく似合ァう!」復活。「さぁ、どうした?今の私に天魔の鎧はない」の辺りとか、蘭を子どものように扱う声色が増えた気がした。というか、荒っぽい駄々っ子の天蘭がここにきてすごい似てきた。

蘭の「お前を斬るのは、この私だ」もすごく荒々しいというか、元ヤン感ある時の蘭だったし、すごく子どもっぽかったし、天魔も1人目から断続的に存在していた、蘭を化かすという明確な意図がぽろぽろと剥がれ落ちてきているように見えた。それは勿論この回がたった一度の生である蘭には到底分かりえないことだけど、これまでの天魔を思い返すと今日は明らかに激昂のテンションや語り口のチューニングを蘭に合わせることで共感/共鳴させているという印象。

「お前と共に成し遂げたい」「やめろ!」「殿が最も愛したお前と共に」ここが一番チューニング合ってたというか、もうどちらの嘆きか分からなくなってきてた。太一さんと翔平くんの声が似ているわけじゃないし、発声が似てるわけでもなく、本当に蘭の心の波紋に天魔がぴったりと寄り添ったような、そういうシンクロの仕方だった。その分、「見事だ、蘭丸」興味を失った子どもの雑な返事みたいな響きが際立ってて、こうやって人心を掌握しては思いのままに扱ってたんだなぁと思わせられた。

きりちゃんリンチの時の「ホーホーホー」なんだか歌ってるような節がついてたし、「さぁ、どうした?」って聞くときも、心なしか高揚感のあるような弾むニュアンスだったのが印象に残ってる。蘭に同じ言葉を投げかけた時は迷子の子どもに語りかけるようなのに。あと、頬を叩いてもきりちゃんが落ちたまま戻ってこなくてぺしゃり、って感じでうつ伏せに倒れたところを背中をべしべし叩く天魔王様すごい楽しそうでしたね。こどもか。

生駒への泣きつき方、ひどくなかったですか???本当に子どもがグズってる時の濁点ついてる泣き声だった…w なんとなく9日辺りから生駒の「先ほどエゲレスよりの報せが」って声が嬉しそうな、慈愛に満ちた響きが増してるような気がして、カナコさんがブログに『天魔王様が天下をとれますように』って書いてたこと思い出した。

おとみちゃんへの仕打ち、最早明確な悪意しかない。仰向けにひっくり返して、足開かせて、股座に顔突っ込んで、大袈裟なほど左右に顔振って、舌べろんって出して顔上げるの。遊女であり死人である女たちを冒涜することで煽ってるんだよなぁ。性悪だ。

「務め、御苦労」完全に天魔王としての声色じゃなかったの、あまりにもズルくないですか?最近の「所詮貴様も、天は掴めん」辺りから少し落ち着く声色のまま、本当に人の男からの言葉のようで。公演初期の頃の蘭が好きな天魔ではなかったけど、かといって嫉妬や憎悪だけでもないニュアンスがここにきて付加されていたようだった。

生駒が自死した後の蘭の「おのれという奴は」の声に、いつもはあった怒気が籠もっていなくて、それが天魔の「お前もまた、私の駒だ」という言葉に激昂した叫びに集約されてたことも合わさって、上弦の天蘭の間にある感情が単純に愛情とか憎悪とか割り切れるものじゃないことが今までで一番表れてる、と思った回だった。

捨に「生きていたか」って言う時、完全にガシガシと髪を搔き乱してて、これ絶対に千秋楽は鬘が再生不可能になるところまでやるやつだ……という予感に震えた。

六天斬りの捨と少し距離をとってるところでの刀捌き、完全にいつものやつだった( ◜◡◝ )万が一、当ててもどうにかなると思ってる( ◜◡◝ )いくら福士捨が正面から受けることがないからって、威嚇にしても物騒すぎる速さ


贋鉄斎ルーム。なかなかのグダグダっぷり( ◜◡◝ )贋鉄斎がテンポ!って言いながら地団駄踏んでたら、福士捨もぽすぽす、って感じで地団駄踏む真似してて、基本的に自由度が幼稚園児くらいなんだな……って思った( ◜◡◝ )ここは自由にやっていい時間じゃないんだぞ!w

髑髏城できりちゃんに語りかける時の「昨日に向かってるんじゃ、意味がねぇ」でウメガイを下に向ける動き、ラストの「だったら好きにしな」の動きの意味を示してるんだと思ってたんだけど、捨の目が暗くなるのも同じなんだなぁって気付いた。昨日を見てる目。

六天斬りの言い方、今日はどれもすごい良かったって思った。個人的には夜摩天の叫び方が好きでした。

天魔が落ちた穴に向かっていく捨、12月頃と違って正面からまっすぐ向かっていって、きりちゃんが目を離した隙に走り出したら間違いなくそのまま後を追って落ちてた。すとーん、と落ちていきそうな足取り。


赤とか…?って言いながら\色里ってなんですかー!?/って運搬されてくきりちゃんは純情ピュア。

平間くんは割としれっとセリフをブラッシュアップしてくるんですけど、「ここで『一人で』犠牲になるなんてカッコつけすぎだ」もブラッシュアップ版でしたよね?きりちゃんはしれっと変えてきて髑髏党員の心を掴む感じがいいですね。

今日のきりちゃん、「どうして捨之介に縄をかけますか!」の後に「家康様!」って言ったんですよ。名前の持つ力にまつわる話でもある髑髏城の七人で、真名を呼ぶことの重み。上弦きりちゃんはいつの間にか、泣いてるけどめそめそとは泣かなくなっていて、明日に向かうということは成長するということなのだと象徴する存在になってるなぁ。

 

 

 

 

 

【2/18 マチネ】
天魔王誕生で仮面外す前のセリフもマイク入らなかったり、太夫が髑髏城で竜胆轟雷筒構える時の音が銃声のSEだったり、音響ミス目立つ回だったなぁ。

ふらついたきりちゃんに「食べ物はおろか、水も碌に飲んでねぇんだろ」って言う捨の言葉を聞いて、きりちゃんにご褒美を分けてあげようとする兵庫兄貴、すごいかわいかった。やさしい。

 

今日は下手端で狸穴さんと捨が喋ってる最中にLUXというか、顔周りの髪払うのありました。なぜ正面でやっていただけないのか…

鉄騎兵の槍を刀と素手で止めてる時の蘭、肩で息してたことにびっくりした。芝居が細かい。今日は捨に庇われた体勢のまま数珠握って、バッと振り払うように捨天の方を向いたけど「地の男風情が」という言葉に一瞬顔背けてた。蘭にも同じ選民意識があるのかなぁ。

関東荒野で狸穴さんに挨拶されるとギロリ、と捨を睨む蘭。すっごい怒ってるし、「しかし!」って言いながら捨の方にズカズカ歩いていって、説教始めそうな雰囲気が8年前の二人の力関係をなんとなく想像させてくれるのですごく好きです。ちなみに無界屋で「もう少し厄介になるぞ」って言われた時は捨の方振り返って『馬鹿が』って口パクで言ってるの怖すぎませんか?多分捨のせいじゃない、はず。

座敷グラビアでガールズになんて言ってたのか分かんなかったんだけど、あの顎をくいっと上げる表情が好きすぎるので永遠にやっててほしい。上弦永遠に終わらないで。

太夫の言葉に向けての笑みが慈愛に満ちていて、太夫を心配させないように「大丈夫だ」って言ってた時はそれが本心に見えたのに、そんな優しい微笑みを浮かべていたら逆に、ああ止められないんだなぁ…って思わせてしまったように見えた。黄泉の笛で「現れやがったな、ぞろぞろと」って言いながら口端上げてにやり、と笑う蘭と同じ人には見えないよ。

ずっと捨のことを真っ直ぐ見てた蘭が「殺すんじゃねぇ、止めるんだ」って言った瞬間にそっと目を伏せて視線を逸らしたのが、自分がやるしかないって覚悟決めてしまった瞬間だなって思って、もう最終コーナー回ったと思ってた蘭がまだまだ新しい表情見せてくれることがつらくて大好きが募っていく。スクリーンが閉じていく寸前でその場で目線を下げる時と踵を返して立ち去る時の2パターンがあるんだけど、18マチソワはどちらも踵を返してて、すごく上弦蘭らしい姿だなって思った。

「私とお前なら必ず上手くいく」で偶然だと思うけど、一瞬蘭が天魔を受け入れるように顔を上げた風に見えて心臓が止まりました。そんな馬鹿な。今日の蘭は自ら天魔に視線を合わせに行っているようにも見えて、天魔の人心掌握の技の真似かなぁと思ったり。霧丸が乱入してきた時に天魔から目線を外さないのは狙い澄ましてる感じが増してた。

「お前を斬るのはこの、私だ」今まで聞いたことないような響きで、一瞬今日の蘭の歳が分からなくなった。あれが蘭丸の片鱗なのかな。「お前を斬るのは」はすごく挑発的だったのに、「私だ」の時は一気に侍の雰囲気出てきたようだった。8年前の蘭丸に戻ってるというより、8年間の時間経過を伴った蘭丸だった。それなのに、口説きの終盤の「殿の無念が叫んでいる」って言われて、鎧を見上げていた蘭の目線が一瞬天魔の方を向いた仕草がすごく子どものようで。「殿は生きろと言ったのだ!この俺にどこまでも生き延びろと!」もすごく子どもの言い訳みたいだった。「殺すなら殺せ」って言われて刀向けるけど顔を逸らす蘭からはあの一瞬の蘭丸の姿は消えてた。

夢見酒。最早杯の話も聞いてないのか興味がないのか、早々に天魔の腰に腕回してもたれる蘭。背中撫でてるようにも見えた。この前段の口説き「殿が愛したお前と共に」の時に、目をカッと見開くんじゃなくて、力が抜けたように目を細めるようになったのが個人的にすごく好きだなぁと思ったので、そこから脱力の流れが続いてたのかもしれない。口開けるのが早くて、背中に腕回すのも早い蘭が天魔に頭抱きかかえられた状態で飲まされてるのでもう、本当に、なんなんだよこれぇ。

「その名で朽ちたはずの怨霊だ」笑い方がほんとに怨霊で、めちゃくちゃキマってる蘭。この時点で鉄パイプ持ち。セリフの端々に艶っぽさがあって、それがお色直しの時まで続いてて秀吉よりも先に殺すべき男がいる、来い」が高圧的じゃなく、むしろ関東荒野で捨と話してる時より柔らかだったことで、今日の蘭は夢見酒がよく効く蘭なんだなぁって思った。

倒れた無界の女たちをぐるりと見回す蘭。今日の「こんなにも楽しいことを、何故俺は忘れていた」そこに今も楽しさを見出しているかは疑問だけど、本心のようには思えたので、たとえば鳥蘭のような後悔の念があったわけではないと思ったけど、それでも洗い流していく下らぬ縁を馬鹿にしているわけではないんだろうなぁと思った。最期に崩れ落ちて倒れる寸前、一瞬だけ太夫の方へ手を伸ばしたように見えたのは気のせいだったのかな…


「お前か?お前が継ぐか?」の声が捨に鎧着せてる時のような低さで、公演期間中何度か思ってるけどこういう落ち着きのある声が本来の人の男の声なんだろうなぁと思った。ただしこれは怖い方。

「お前にいいことを教えてやろう。『殿』は」の瞬間に天を仰いだ天魔、本当にもう……太一さんが得意なやつ始まったよ……成仏というより昇華が近い。「あの人の天はすべて、私のものだ」と告げる声には優越感も独占欲もなくて、それは必ずしも幸福なことではないのかもしれないと思った。心根の部分はどうであっても、表面的に『天』を仰ぎ続けていたのはこの男だけだったんだもんなぁ。突然、8年間の孤独に思いを馳せてしまった。

六天斬りで鎧を剥がされた天魔が「貴様に『天の』なにが分かる」って顔を歪めて泣いた瞬間に情緒が死んで記憶が吹っ飛んだ。あの仮面越しに「そんな戯言いらぬ」って言った時からたぶん、泣いてたんだと思う。


【朗報】しんぺーさん、福士捨からlineをもらう(変な写真ばっかり送ってくんじゃねーよ!って文句言われる福士捨)

今日の捨、OP殺陣の途中ど真ん中で「あっ」って感じで着物直したのが最高でした。どんだけ余裕なんだ君はw マチネなのに殺陣の調子がすごくいい福士捨いいなー。きりちゃんと渡京逃がすときの殺陣の身のこなしが華麗すぎて、一瞬話の流れ全部吹っ飛ぶくらい見惚れた。それでも後半に進めば進むほどエンジンかかってくるんだからすごい。

髑髏城できりちゃんと話してるところ、「今さら元には戻れねぇ」って言いながら泣いてた捨も本当は戻りたかったのかな、と今日初めて思った。その後の蘭への「てめぇが生きるのにあれだけいい街を作っておきながら」も泣いてたのは、本来選んではいけない道を選んだ蘭と天魔のことを羨んでいたのかもしれないなって。でも今日の捨は、選んではいけない道を行かない選択ができる大人だったんだよなぁ。

蘭の死に顔を見つめて「殿のところへな」って呟きながら自分の涙を拭う捨の背中がいつもより一回り大きく見えて、なんとなく今日の捨は少し大人捨なんだなって感じた。悲しいことなんて何も知らないわけじゃなく、知らないふりしてでも前に進まなきゃいけないことをほんの少しだけ知ってる捨。

六天斬りが速すぎる意味がちょっとよく分かりません。斬鎧剣ってそもそもモノが大きいし、重いものという設定抜きにしても普通の刀より扱いづらいだろうに、それを感じさせないくらいガンガン振ってくる福士捨。太一さんもいつもの刀回すやつ入れてきてたけど、刀振るうところまではいかなくて、今日はソワレすごいことになるだろうなって思ってたけど、すでにマチネからすごいことになってた。ソワレへのフラグではない。

「ここが命の、捨てどころか」の言葉には諦めの色とも自暴自棄とも違った悲哀があって、なにも成し遂げられないまま死んでいくことへの後悔みたいなものが見えた気がした。上弦捨は8年間ずっと殿のことを引きずっていたわけじゃなくて、天から自由になったんだ、自由にならなくちゃいけないんだ、って思って進んでいたんだと思うけど、そんな捨の目に映った天蘭の姿こそ、8年前に彼を引き戻してしまったのかもしれない。

いつもと順序が違って、というかもう段取りとか関係なく霧丸を抱きしめて、寄りかかっていたかったんだろうなぁ。顔を上げてから改めてきりちゃんの拳をぎゅっと握る捨の笑顔はたぶん大丈夫だな、って思える顔してた。


太夫に怒られるきりちゃんが「俺ちゃんと戦えるからだいじょーぶだよ!!」って言ってるのようやく聞けたよー!!かわいい!!かわいい!!

「もう俺は誰も信じねぇ!」を2回繰り返したきりちゃんは、贋鉄斎が無界の裏に現れたときの手のひら返しの速さ見れば分かる通り、ほんとはすぐに人のこと信じるタイプなんだよね。それでも大切な一族を、家族を奪われたことの怒りはあの小さな体の中をいっぱいに駆け巡っていて、捨が「確かに熊木衆を全滅させたのは俺のせいだ」って言った時も、泣きそうな顔してたのにキッと歯をむき出しにして捨を睨みつけるんだよ。

 

 

 

 

 

【2/18 ソワレ】
アクシデント周りに記憶根こそぎ持っていかれて、ニュアンス多め。細かいセリフの辺り怪しいところ多い。


額当て止めるところ、最早ビンタの速度だったw「すごいおと…」って目を回してしまう兵庫。ぺ?のくだりも捨がくるっと背中を向けてしまうし、皆もっと兵庫に優しくしよう( ◜◡◝ )

「殿は私に己の意志を託された」って天魔の演説聞いてる途中でそっと数珠を握っていた蘭の姿を初めて見たんですけど、上弦蘭はなぜその数珠を精神安定剤にしているのか本気で教えてほしい。ワカ蘭のような曰くつきでないことは造形的にも明白なのに、あれはやっぱり弔いの気持ちの表れなのかなぁ。喪服みたいな。

捨に庇われた後、ぐっと握った数珠に額を寄せる蘭は殿のことを想っている宗教画のような美しさだった。ちゃんと顔上げて捨天の方向けたのも、蘭の心には涙雨が降った時に想いを馳せる殿がしっかり存在してるからなんだなって思ったよ。

座敷グラビア、よく考えなくても着物で足組むのってなんか、こう、時代考証的にいいのかなとか野暮なことが一瞬脳裏に浮かぶくらい美しくて困る。金五百枚のくだりで蘭に尋ね返すのはおももなんだけど、『五百、五百』っておざなりに教えてくれる蘭に『ほんとに?五百?』って何度も聞くと律儀に『五百』って返してくれる無界屋の主人、いい人すぎでは………?

じん平さんダンス、蘭定点すぎてなにが起きてるのか全然把握してないんですけど、今日思わず天を仰いだ蘭を見られたのでとても感謝しています。顔がいい男はなにをしても絵になる。ダンスの前にガールズと太夫庇うところは久々に前に仁王立ちしてくれたんですけど、ダンスの時は皆一緒に後ずさってた( ◜◡◝ )

「まったくだ。怖いもの知らずにもほどがある」で頭かいてたのがラストの扇子で頭かく天魔と重なって、まだ一幕だというのにつらさが増した。似たもの同士。眉をしかめて目を細めてる時の顔が特に好きなので嬉しかったけど、ここはちょっとしんどかった。

まあるい目で「大丈夫だ、太夫たちを心配させるようなことはしねぇ」って言うのに、太夫の言葉一つ一つに目を細めて微笑むみうらんは、吐く言葉が嘘ばかりと言われる天魔と真逆のキャラクターとして作られてるんだなぁって改めて感じた。すきです。

ソワレだけだったんだけど、黄泉の笛の跳躍は全開に高かった!マチネも一幕では膝サポーターつけてなかったし、動きやすそうで良かったなぁ。「いい気になっているのか、あの男は」「安くはないぞ、」のニュアンスも完全に天魔を下に見てて勝ちに来てたのが好きすぎた。あそこで笑う蘭、歴代の蘭でも見たことないよ。上弦蘭はやっぱり強くて美しい人。

今日の蘭、口説きのところで『お前』を斬るのはこの『俺』だ」って言ったんですよ。蘭丸じゃなかった。マチネで一瞬邂逅した森蘭丸も、これまでに見てきた森蘭丸も、ソワレにはいなかった。そのまま責め立てられて、「殿は生きろと言ったのだ!この俺にどこまでも生き延びろと!」って子どもがぐずるように泣いてるみうらん、これまでの公演中断トツの少女性が存在してた。「私に死ねと言った」って自分の正面に背を向けて立つ天魔の後ろであの大きい目を潤ませてぐすぐすしてた。あんなかわいい顔の少女性がある蘭が、翔平くんから出てくる奇跡。

夢見酒で髪掴まれて天を仰がされた時に一瞬うっすらと目が開いてるのが見えて、それがあまりに美しすぎてステアラの下手に住み続ける努力をしてよかったと割と本気で思いました。

その後もずっと夢見酒がキマってふわふわしてて、「今の俺は、怨霊だ」って言いながら首をこてん、と傾げてみたり、袖の中に手しまってふわふわ揺らしてみたり。唇がうっすらと艶めいていて、夢見酒の跡を撫でるように髪をゆったり払ってる仕草とか、もう………万が一の話なんですけど、ライビュテコ入れでやりたかったのがこれなんだとしたら、早急に今すぐカメラ回してほしい勢いだった。お色直しのタイミングになってもまだふわふわしてて、「生かしておくのか?」って尋ねるのも心底不思議そうなニュアンスで子どもだったり、節回しが全体的に違ってた。今日の夢見酒、希釈間違ってるのでは…?

蘭丸がいないまま無界に足を踏み入れた蘭の語る「蘭兵衛か、その男なら死んだよ」があまりにも静かで、時折そうであるように振る舞ってはいたけれど、その行い以外のすべてが『変わってしまった蘭兵衛さん』になってはいなかったと思った。天がおとみ斬る瞬間も、顔を逸らして直視しないんだよあの男は。「お前たちの流す血が俺の中に溜まったしがらみを洗い流してくれる」って声の重さは狂気ではなく、「楽しいなぁ、天魔王」と言っておきながら「こんなにも楽しいことを」と泣くように語る。蘭丸と蘭兵衛の間で揺れることなく、二重人格であるはずもなく、殿のいない世界で武士としての本分を遂げるためだけに無界を手にかける無界屋蘭兵衛。

あの人は素直で嘘のつけない人だから、夢物語みたいに人格が変貌したわけがないことは太夫にも伝わっているんだよ。本分を遂げる覚悟と愛しいものとを天秤にかけて、浮いてしまった方を割り切って捨てることはできなくて、蘭丸を再現することは蘭自身の心が壊れてしまわないようにするための言い訳でもあるんだろう。誰も騙せない嘘を天魔は分かっていて、「それでこそ蘭丸だ」と肯定する。上弦蘭って無界の人たちのことを、男も女も大事に思っているし、深い慈愛を持ち合わせている人で、素直で嘘が吐けない人だということを今までずっと感じてきたからこそ、どこまでも情の深い人なんだなぁってすごく自然に感じたし、歴代蘭がそうであったように自分勝手なやつだと思った。

蘭が刀身に映る自分を見る仕草、蘭を斬った後の天魔も、刀を構える時の捨も、同じことをするんだよね。戦場に立つ、あるいは命を奪う自身の姿を確認する行為。もしかしたらそれは、三人が殿に教えられたことなのかな、とも思った。自分がなにをしたときに、どんな姿でいるかを自認させる行為。それを行うことで蘭は、自分がちゃんと森蘭丸の姿になれていることを確認していたのかもしれない。


六欲天ダンスの「この天魔王の手によってなぁ」の振り付けが違った時点で今日はもうやばい。いつもは両手をひらひらと頭上から下ろしてくるんだけど、今日はばっちり見得切りだった。簡単に説明すると腕まっすぐ伸ばしたシェーとしか言いようがないんですけど、痺れた……

「目を上げれば見えるはずだ」目をぎょろぎょろさせず天を仰ぎ見る天魔の真っ直ぐさ、刺さりすぎる。台詞回しは違ったところがありすぎて、もう役としてどうとか考えるより太一さんの極上の芝居を浴びてる感覚。

「所詮貴様も天は掴めん」「あの人の天はすべて私のものだ」「務め、ご苦労」どれも静かで、幸福ではなかった。蘭がどこまでも素直であったように、天魔もどこまでも素直な人なのかもしれない。同じように縁としていた殿を失った二人なのに、同じように扱ってはもらえなくて、でも天魔は蘭になりたかったわけでも天になりたかったわけでもなかったんだよ。

天蘭ラストの殺陣、相当怪しかった。どこかの手がすっぽ抜けたのか、移動した先の階段の上と下で距離取ってる状態の時に天魔が一度完全に両手下ろしてて。瞳孔開いてる目で翔平くんにアイコンタクトとって、そのまま真一文字に振り抜いてちょうど蘭の目辺りを斬って、蘭が振り抜いた刀を避けて「所詮貴様も天は掴めん」の本筋に繋げる。

六天斬り、兜率天の後に持ち替えるの失敗したようで夜摩天が抜けず?そもそもBGMの音量下がらなくて、捨が台詞言った後に音量下がって変な間ができる。そのまま天魔が握っても当然抜けず、多分ここで太一さんが気付く。四王天抜くモーションして福士くんも確認したけどやっぱり抜けてない。この間、六欲天数えがないので斬撃音だけ続く。そのまま続けようとして残っていた胸当て部分に手をかけて無理やり引くと(いつもはたいちさんが事前に外してる)マントごと取れる。BGMの進行としてはまだ終わりじゃなくて、一瞬止まった福士くんに太一さんが完全に瞳孔開いてる目でアイコンタクトとって、そのままマント剥がすくだりの殺陣をやって本筋へ。あの姿で捨と刀振り合う天魔、見てしまった…

斬鎧剣、当然のように太すぎてそれを刺すのもエグかったんですけど、抜くときに持ち手を引いて、でもまだ1/3も抜けてなくて、刀身を両手で掴んでずぶずぶと抜いていく天魔、捨じゃなくても毎晩夢に見ると思う。


鳥は下北沢だったけど、上弦はキッズルームな贋鉄斎の庵。4回転ジャンプ!って言いながら飛んで回った捨だけど、実質1Tだったからね!?!?!?

明るく振る舞ってる時の捨の言葉尻、力を抜く感じがすごく好きなんだけど、若いようで幼いようで成人してる不思議。ふにゃふにゃしてるかと思ったら、精悍な顔立ちで優しい目をしてる。

ラストの関東荒野、着物も肌蹴てぼろぼろの捨の草履紐が切れた?ようで一回目に下手で家康に刀向けるところが間に合わず、SEだけ入る。そのまま無理やり続けて二回目は間に合ったのにSE入らず。皆で金五百枚囲んでる辺りで草履脱いで、肝が冷えたよの辺りで懐に突っ込む捨。


\俺もう大人だから!大人だから!/って言いながら運ばれていったきりちゃん、色里?って荒武者隊に聞いてたから子どもには〜って感じではぐらかされちゃったのかな???

きりちゃんがね、捨に「よく聞け!」って喝入れてから「ここで一人で犠牲になるなんて、お前カッコつけすぎだ」って言ったんだよ。あれ本当にすごい痺れた。福士捨と観客をちゃんと物語の中に引き戻したのは間違いなくきりちゃんのあの喝だよ。皆の命の恩人だよきりちゃん。

『髑髏城の七人season月 上弦の月』感想まとめその4

そろそろ髑髏関連のエントリ書きすぎじゃない?これを最後のエントリにしたい気持ちと安くはないぞチケット代、の精神で一つずつ丁寧に残したい気持ちがせめぎ合ってるところです。今月で終わるとか信じたくないので、あのぐるぐる城を永遠の住む場所にしてほしい。

 

 

 

 

 

【1/28 マチネ】

荒武者隊歌「CHE.R.RY/yui
\こ~い~しちゃったんだ!たぶん~きづいてな~いでしょ~♪/
兵庫「チェリーってさくらんぼっていうんだよ♡南蛮の言葉かな♡」

椅子にされてる剣布、今日は途中でマントの中から顔出されて、頭なでなでした後に顎の下をすりすり撫でられてた。ライビュ前までの赤蔵斬る時のやつみたいな感じ。その後、前髪ポンパの辺りにちゅーしてもらえてたヽ(;▽;)ノぽわ~っとしちゃう剣布ちゃん、乙女……


べらんめぇ要素を抜いてる上弦蘭、男っぽさはしっかり残ってるのでただただ美しさが増してた。ライビュでやっていたパターンより断然中性的で美しかったけど、これは微妙に間に合わなかったのか、あのモードが抜け切れてないのかどちらかなぁ。と思いつつ、やっぱりこれくらいのメリハリつきすぎない感じが好きだなって思った。

関東荒野で数珠掴んだまま肩で息してて、「俺たちは自由になったんだ」って捨の言葉を聞きながらゆっくり顔を上げて天を仰いでたけど、戻ってきたんじゃなく天を、殿を見ていた。そのまま俯いた表情も全然戻ってこれてなくて、狸穴登場した後も一幕の間ずーっとその影を背負った感じがして美しかったです。どんなに刀ぶん投げるのが荒くても、関東荒野に現れる時の跳躍が高くて膝辺りまで見えてても、語り口や節回しが大人しくなると儚げにさえ感じられるのは、翔平くんの美しさあってこその魔法だと思う。

無界屋でのくだりも微妙に戻ってこれてない感じがあって、太夫「髑髏党二万人相手にどう戦う気だ」って言う時も、身内として諭す感じというよりは、策があるのか?ないだろう?と武士として問い諫める、みたいな感じがあったのが、今まであんまり観たことのない固さを印象づけてたかな。じん平さんが兵庫にやられるところは、前みたいに腰折って覗き込んだりはしないんだけど、微動だにしないまま目見開いてた。みうらんべさん、ちょっと真面目な子になった…?

太夫との三途の川のやりとり、「たとえ血塗れの手でも、洗えば落ちる」って言われたときに頷かなくて、「三途の川に捨ててくりゃいい」って言われてようやく一つ頷いたのが、本当に素直な人だなぁって思った。いつもと様子が違って、戻ってこれてないことが太夫にもきっと伝わっていて、だからこそ捨てればいいんだよ、って念押しされてることに本人は気付けてないんだろうなぁと思った。

黄泉の笛の口上も、気だるげというか力を入れてない感じが今までともライビュ仕様とも違ってた印象。そのまま声量上げることなく、でもぐっと力が入った「安くはないぞ、天魔王」との感情の繋がりというか、胸の内に小さく灯った火がじわじわ燃えていく過程を見ているような、そんな感じ。そこはかとなく未亡人感がある、そういう艶っぽい美しさだった。

下弦が如何わしいことになってると話題の夢見酒後の蘭。上弦は鎧のちょうど心臓辺りに手を添えて、時折子どもを寝かしつけるようなピアノを弾くような指先の仕草をたたん、って触れてた。仮面の付いていない頬から首筋、心臓まで撫でて、たたん。きりちゃんリンチしてる天魔との対比がすごいんですけど、どっちも見たい場合はどの席に座ってればいいんでしょうか。円盤で二画面構成にしてほしいポイントが増えた。

無界襲撃は言葉の荒っぽさこそないものの、節回し強め。「救いの里か、笑わせるな」の時の一蹴する感じといい、上弦蘭にしては珍しく一幕も二幕も太夫との心の距離がある印象。ヤンキーに寄ってると遅れた反抗期かな、とか言えるんだけど、一幕のあの艶っぽさ見てるとやっぱり関東荒野での天魔の言葉が効いてるんだろうなぁと感じた。

今日は蘭定点寄りなので、「貴様の死に場所はここだからだ」ようやく右二の腕辺りを斬られてることを確認しました( ◜◡◝ )あそこでグッと歯噛みするのがいい。ラストの太夫との対峙で声上げて笑ってたのが、今日の印象の中だと文字通り自嘲という言葉がよく似合っていて、やっぱり大人テイストの蘭だったなぁって感じたまま。


知ってた。知ってたけど、太一さんほんとにライビュのために調整した天魔をライビュでピークにして、あっさり成仏させていた( ◜◡◝ )知ってる間の取り方をする天魔王さまだ~おかえり~

「森、蘭丸」で完全に堕ちた蘭を見てニタァって笑うの、ライビュ前からだったっけ?すでに記憶が胡乱。「目を上げれば見えるはずだ」辺りとか目玉がぎょろぎょろ動くことが多い関東荒野で、蘭を見る時だけ視線がぴたり、と止まる。見ていて気持ちがいい、としか言いようがないんだけど、あれが見られると一気に天魔の感情が読み取れるような気さえしてきて、わくわくする。

「私とお前なら必ず上手くいく」で頬撫でるところ、触れるのが固定になってるどころか、そのまま親指で蘭の頬にかかる髪を払ってたのが、すっごい、刺さった……なんだその距離感は……今日の蘭が苛烈でないことも相まって、天魔に触られてるのも違和感がなくなったなぁと思ったらこれだよ………

口説き序盤の天魔も割と大人しいというか、蘭の気だるげな雰囲気に合ってた感じのトーンだったんだけど「殺し合いがよく似合ァう」から一気に火がついてくる。一応形だけでも交渉した上で、それが決裂した場転のニュアンスがよく出てたけど、唐突というか大仰な感じがしないのがいい。

「助けてくれたぁ」の言い方変わってた。いけないんだ~、みたいな感じの、子供っぽい煽り方。ニュアンスとしては序盤頃もそうだったんだけど、その後の「私に死んで甦れと」って言うときに笑うのといい、端々に子供っぽさというか幼さが出てきてた感じがする。「つまらん話だ」までは天蘭お互いに大人の顔してたのに、口説きが進むに従って二人とも8年前というか、昔に戻っていくんだよなぁ。それまで座に立ってたのに「殿の、夢を」って言う時だけしゃがみこんで、足元に蹲ってる蘭と目線の高さを合わせるのも、子供に対しての仕草だなぁって思った。

とてつもなく今さらというか、鳥の時に散々言われてたことなんですけど、「現れましたな、駿府殿」の天蘭セリフ割りはワカと逆なんだな…っていうのを、前日久々にゲキシネでワカ見たおかげでようやく自分でも実感しました。上弦蘭をこんなにも殺し合いがよく似合う蘭にしたのは(色んな意味で)あんたのせいだよ…という気持ち。

「少なければ少ない方がいい」ライビュ課題ほとんど消滅してたのにこれ残ってた!w「お前に良いことを教えてやろう」までが苛烈なのも置き土産。「お前もまた、私の駒だ」で笑ってた気がするんだけど、これは初めて見た気がする。「あの人の天は『すべて』私のものだ」って囁くような声色で言ったのがすごく記憶に残ってて、この一連の流れの感情の煩雑さが更に増してた。こんなに蘭のこと見下してたのに、盾になって態勢崩したまま縋りつく蘭の腕を何度でも引き上げようとしていたところに、久々に蘭より年長者な天魔の姿を見た気がした。捨が生きていて、混乱が頂点に達したところで見えた素、という感じもしたけど、基本的に蘭が大嫌いなのは変わってないんだよなぁ。蘭が好きだった頃もあったというのに。


捨と贋鉄斎のくだりもう忘れちゃったw乳首突かれるのに合わせて右、左、って言った流れで真ん中、って言ったがためにまた股間ぐりぐりされてたり、ガラスの喉って話で\俺は大丈夫だー!/って福士捨に言わせたい贋鉄斎だったり、ぐだぐだで忙しい( ◜◡◝ )仲良しでかわいいねぇ

福士捨もソワレでエンジンがかかるというか、マチネは自分で自分のコントロール効かなくなるところが多いんだけど、今日は特に感情が乗りすぎてセリフが一瞬吹っ飛んだり、六天斬りのラストでマントをなかなか外せなかったり、割とひやっとすることが多かった印象( ◜◡◝ )でも上弦のそういう危なっかしいところが好きなのかもしれない……いや、危ないことはない方がいいんだけど…

きりちゃんの拳をぎゅっと掴んだまま、軽く自分の方に引いて抱きとめるのあまりにも月9だった……おれたちの捨之介、すごいぞ…笑 わっ!ってびっくりしたきりちゃんだったけど、すぐににぱ~っと笑って捨の背中をあやすみたいにぽんぽん、って叩いてあげてたの良かったなぁ。その後、捨がふら~っと倒れかけた時も慌ててたけど、嘘だよ、って感じで笑ってすたすた歩いてく捨に、えっ?大丈夫なの?ってなってたのめっかわでしたけどね……捨、お前ってやつは本当に……きりちゃんをその場に置いて兵庫たちのところに一人で向かうの初めて見た笑

 

「まがい物でも、人の命が救えんだ!」っていうあの言葉、天魔王を騙る人の男=まがい物、だと思ってるんだけど捨が伝えたかったことはなんだったんだろうな、ってふと思った。これ次回以降の登城宿題。

『髑髏城の七人season月 上弦の月』ライビュ感想まとめ - 愛より重くて恋より軽い

登城宿題の話。まがい物、を人の男という意味合いで受け取ったように、全部の言葉をストレートに受け取ると、天地人の中で汚れ仕事を担っていたのって地ではなく人だったのかな、と。その役目は天である殿から任されたもので、でも殿はもういないんだから、その役割から自由になっていいんだ、と言いたかったのかな。ワカでいうところの『仕事』というワードを暗に示している、と思うと、ワカの三人と同じように上弦天もその役割/仕事以外の生き方を選びようがなかったことを、上弦捨は分かってるんだろう。それでも殺すのではなく、止めると言う。

『ワカドクロ』はあくまで役者の年齢層を現した2011の呼称だけど、月が『超ワカドクロ』と呼ばれるのはそもそもキャラ造形の幼さを示しているんだよなぁ、と改めて感じた。分かってるのに、自分だって全然捨てきれてないのに、それをあの男に求めてしまって、結局目の前で死なれてしまったことで初めてそれが傲慢だったことに気付くんだなぁ、上弦捨は。

 

 

 

 

 

【1/28 ソワレ】

荒武者歌:「POP STAR/平井堅
\アィワナビィアポップスタ~キミヲモット~♪/
兵庫「声ほっそ!!!ポップスターって俺みたいなやつのことなんだって!」

太夫「いい男を友達に持ってんじゃない」を飛ばして「いい男~!?」って言っちゃった兵庫、一発アウトで罰ゲーム決定かな………( ◜◡◝ )「すごい早く言っちゃいました…」って反省に太夫がてーぃ!とかまして転がっていく兵庫( ◜◡◝ )転がったまま凹んだ兵庫を本気で励ます荒武者隊( ◜◡◝ )ざわつく板の上と客席( ◜◡◝ )千秋楽期待しましょう。

兵庫とおでんさんが「この里を駆け込み寺かなにかと~」って言い合ってるところ、狸穴さんがすっごいにこにこしながら、兵庫の後ろからひょこひょこ顔出しておでんさん見てるの!wほんとに第一印象から決めていたんですよ。前日に見たワカ狸穴が嘘つきにしか見えなかったのでいっそ感動した。純愛だ…

マチネに続き、剣布なでなで。ソワレもマントの中から出てたというか、最初から入れてなかった?撫でまわしたものの、ちゅーは無し。弄ばれている。


ソワレはビンタあったよヽ(;▽;)ノマチソワで変えてきたというより、兵庫のミスに対しての制裁みたいなものでしたがw「らんべーちゃん♡」→右頬ビンタ→「さっきはすいませんでした……」こっちもびっくりしすぎてその瞬間の蘭の反応見てませんでしたが、たぶんびっくりしてたでしょうね。

マチネの儚さはどこへ( ◜◡◝ )元ヤン感戻ってきてたよ!翔平くんもソワレの男なのかな!w 登場時に「鬼の居ぬ間の、乱暴狼藉か」って灯りを吹いて消すところがあるんですけど、下にスイッチがあるので灯りに手を添えてそれをパチンと切り替えるのがマチネはうまくできなくて。ソワレはどうかな~と思って見てたら、そもそもスイッチの位置が手を添えた場所とは全然違うところにあったというwwwその雑さ、めっちゃ上弦蘭らしくて良いと思います。

鳥蘭が力を抜いてた場面だったので、名残で全然見てなかったんだけど、関東荒野で狸穴さん出てきてからの蘭。鉄騎兵の槍を掴んで止める→両手で押し返して、片手で腰に差してた刀を抜く→斬る、だったんだけど、あの人あんな綺麗な顔してどれだけ剛力設定なんでしょうか。すき。

映像班らしい目のお芝居というか、太夫が霧丸のところに行ったタイミングでそっと目を伏せて数珠を握る、とか天を仰いで遠くを見る、とかライビュではっきりと!を求められていた部分の余韻が細かいお芝居に残ってる蘭。後方席でもオペラ使わない、という人は結構いるみたいなので、確かにそこまで届くお芝居かと言われると正解ではないのかもしれないんだけど、これはもうひとえにステアラが悪いとしか言えないかなって……キャパ1300なのにこんなに距離感出ちゃうのがわるい…(典型的もんぺの発言)

夢見酒の仔細レポすると頭がおかしくなりそうな今日この頃。ライビュ以降めっちゃ長いんだよなぁ…wソワレで久々にピンポイントの角度入ったんですけど、あれ実は結構早々に血糊のやりとり終わってるんですよ。口元僅かに浮いてるの。なのにあのモーション続けてる。マチネでは天魔に頭撫でられて、その手に触れようとしたところで髪掴みあげられたから、蘭も自分の頭に手を添える形になってて。その伏し目がちな表情といい、ソワレの血糊のやりとり終わってるのに天魔の背中に手を添えたままのモーションといい、どんどん師匠の遊びに乗っかっていく蘭……掌の上で転がされるおたく…

無界でのボウガン回し、すごい回数増えてた。最早すっかり手に馴染んでいるご様子。荒武者隊が決死の叫びを挙げてるところで天魔が頭かいてるのは以前からなんだけど、今日のソワレは蘭も首鳴らしてて、二人揃って全然聞いてない。そこから斬りかかる時に歯を見せて笑ってる蘭の姿を見たのは初めてかもしれない。8年前も2人で戦に出てたんだろうなぁ。「こんなにも楽しいことを、なぜ俺は忘れていた」って言いながら刀に自分の顔映して見てる。あの瞳孔開いてる姿こそが森蘭丸であると視認している仕草。

贋鉄斎指差すところとか、刀を肩にかけて鉄パイプ持ちするところとか、無界襲撃の時の蘭は好きな仕草が多すぎるのに全然覚えられないんだよ(;;)やはり定点カメラになるしかない……天魔見る時はどうしたって抗えないから、意識的に定点になるしかないんだ…

今日初めて生駒の最期のくだりの蘭を見てたんだけど、そもそも天魔が生駒を斬りつけたところからその行動が信じられなくて、口開いたまま呆然とした表情をしていて。生駒が刀を構えると思わず腰を浮かして手を伸ばして止めようとするんだけど、それでも止まらない刀が振るわれた瞬間、蘭は顔を背けて生駒を見なかった。口説きや無界で蘭を煽った後、必ず視線を固定して反応を確認している天魔とは対照的だと感じたし、だからこそこの蘭は天には勝てないんだろうなって感じた瞬間だった。


ライビュ課題から解き放たれて自由になった天魔はソワレも指先で蘭の髪を払ってたよ……がぶっと噛みつこうとしたところを「やめろ!」って止められて、蘭の方向かず正面向いてぺろっと舌出してた。なかのひとのクセで出るやつじゃなく、お芝居として出してたやつ。夢見酒後のべろんべろんといい、舌が芝居している。何を言ってるのか分からないと思うけど、私もよく分からない( ◜◡◝ )

子供っぽい天魔は続行中。太一さんが自由に遊びすぎて声掠れてるというのもあった気はするけどw要所要所で囁くような掠れた声色使ってみたり『お前が去った』、その後でな」の強調の仕方で言外に蘭を咎めて、持ってる仮面と頬をすり合わせるようにしたり、蘭より自分の方が殿に従順であったと示すことが、優位に立つ要素なんだなと思った。蘭が夢見酒飲み干した後の「見事だ、蘭丸」の興味ない感じとかも、子供っぽい天魔が蘭を子供扱いしてるように見えた。

マチネはきりちゃんが落ちなかったのでそのまま蘭の方に背を押しただけだったんだけど、ソワレは落ちちゃったのでニヤリと笑ってきりちゃんの頬をぺちぺちするやつでした。「捨之介、あやつになにかを託しているのか」の後の棒読み笑いは蘭を子供扱いしてるものとは違うので、そういう意味では天魔は霧丸を子供だから、と思ってはいないんだよなぁ。良くも悪くも。

お色直しのところで幹部陣と蘭が喋ってるところ、少し開いた扇子を縦にして斬られた傷を隠すように顔の左半分を隠してるんだけど、その佇まいが美しくて、今回の絵画ポイントです。(鳥蘭は夢見酒後に刀or玉座にしなだれかかる絵画ポイントが存在しました)あそこ結構よくやってることが変わるから、公演期間序盤はちゃんと確認してたんだけど、最近は蘭ばっかり見てたので教えてもらって久々にいいものを見ました。

生駒のくだりの天魔、どんどんあからさまな嘘泣きになっていく。あれはもう生駒に対してではなく、それを見ている蘭に向けてやってるんだろうなぁ。「勘違いするな」ってしがみつく蘭に腕を掴まれるたびに刀を振り上げたり、掴む腕を外そうと踠いたり、相変わらず蘭のことが嫌いだって感情が溢れてたんだけど、それでも無界襲撃まで片時も蘭から目を離さないし、蘭と話す時は必ず目線の高さを合わせるんだよ。口説き「殿の想いを、殿の夢を」って言った後、ゆっくりと手を伸ばす蘭と視線を合わせた天魔が、今日は一つ頷いてその手を掴むことを促してた。蘭の行動をしっかり見て、反応してる。人心を掴む、ということに長けた姿がそこにある。

それでも、蘭を引きずりこんだのは「あの人の天はすべて、私のものだ」そう言いたいがためだったんだろうなぁって感じるくらい、この言葉に込められていた感情が強かったように思えた。自分への言葉が遺されなかったことがどうしても許せなくて、蘭の感情を煽って煽って、殿の遺志に反しているのだと告げて、蘭のすべてを滅茶苦茶にしてやって、それでも満ち足りることはないんだろう。もう完全に嫉妬の方向でギア切り替えてる天魔。


贋鉄斎と捨。ツンデレがどうとかいう話だった気がする……もう全然覚えてないのでよそでレポ探します…wとりあえず捨は端っこに地図おくのをやめようね( ◜◡◝ )つんのめってデレっと出ちゃう

福士捨は六天斬りの時に一つ一つの仕掛けを展開しながら笑うんだよね。ああ、やっぱり怖いなって思った。捨自身の想いとしては天魔を殺す気がなくて、昔馴染みを義理と縁によって止めようとしてるんだけど、それが天魔にとってどれほど甘い考えで、どれほど残酷な選択を迫っているのか分かってない。あれは鎧を物理的に剥いだだけではなく、人の男の侍としての矜持とかそういうものまで叩き折ってしまっていることに気付いてない。仇敵の前に膝をついて殺されることなんて当たり前で、どこまでも屈辱的なのに、捨にはそれが分からないんだよなぁ。


久々に前方入ったからかな?って思ってたけど、人のレポ見てる限り、やっぱり最初の関東荒野で荒武者隊が渡京追い払ったりやいやいしてる間の捨ときりちゃん、私語多かったですよね?w いつもあんなに話してる感じしなかったけど、どこかのマイクが拾ってたのかな?何故か捨が着物の裾をふんどしの端が見える辺りまで捲ってたけどなにを話してたんだ。マチネでは捨の傘に興味津々でなんだこれ……どうなってんだ…ってそろそろ近寄って、つんつん触ったとこを捨に見つかってこれか?って向けられてびっくりしてたきりちゃん。

スケボーになる板、髑髏城での乱戦の中できりちゃん一回落としたよね?兵庫のミスが大きすぎたので記憶薄れ気味だけど、お休みの日も別仕事してる面々は本当にお疲れだろう……シングルキャスト連勤中の桃さんも相当だろうけど、リズムが出来てる方が楽という話もあるしねぇ。


ぐるぐるカテコで天蘭が次どうぞ~って手出すところ、みうらんが手をくるっと返してたの見た人いません!?!?あそこいっつも天魔の扇子見ちゃうから知らなかったんだよ~~~(;;)最高だったので次回からはオペラ捨てるしかない……

カテコトリプル、罰ゲーム当確を知らせるように兵庫の左手掴んでボクシングの審判みたいに掲げる天魔、めっちゃいじめっ子の笑顔だった( ◜◡◝ )土下座してから挨拶の礼する兵庫の可愛さ。笑いながらマント翻して去っていく天と、両手頭の上で掲げて指差してく蘭のいじめっ子コンビもっとください。

 

 

 

 

 

【2/2 ソワレ】

荒武者隊歌:「粉雪/レミオロメン
\\こなぁ~ゆきぃ~ねぇ、こころま~でし~ろく~そめら~れた~なら~//
兵庫「ふた~…あれっ!?」置いてかれるアニキ

月見の宴で青吉の泥酔っぷりがすごいと聞いたのですが、今日はひたすらおとみちゃんにお酒注がされてた( 'ω' )withBに注いでくんないんだよー!って訴えても逆に注いでやんなよ、って言われてた( 'ω' )禁酒令だ……


みうらん定点カメラして気付いたこと:蘭以外を見てる余裕が全然ない。まったくない。これは参った。捨も天魔も見たいポイント多いのに、蘭定点してると全部三途の川に捨ててきてしまう。きりちゃんはよく見れた。

数珠関連のモーションが完全に固定になってるんだけど、関東荒野に降り立つ時の超跳躍がなくてアレーーーーーーー!?!?ってなったんですが、肌蹴るのを避けたのか、足の調子が芳しくないのかどちらだろう。あれ好きなんですけど、でも無理はしてほしくないし、なんとも。

ビンタのところは前から兵庫の肩を抱く形で止める→リンボーダンスの要領でこれなら~と上半身が仰向けの体勢で進もうとする兵庫→額当てをほぼ真上からべしん、と叩く。かわいい。絡みが長い。

関東荒野で捨に止められて刀を鉄パイプ投げした後の蘭、28ソワレも今日も両手の指をぴったり揃えて顔まわりにかかる髪をサッと後ろに流すんだけど、それが本当に最高なので今後登城予定がある人はそこだけでも蘭に注目してください。雅。幽玄。

「ここが髑髏城、ここが小田原城って天魔が説明する時に、天魔の方を向いてきちんと正座してる蘭は躾の行き届いた小姓だったんだと思うよ。その前後は片足立てて膝立ちなのに、天魔がおりかを椅子にするところで方向転換して正座するんだよ。

「その策、絵に描いた餅だ」の時の足ダンがなくなってた。28日は力入れずに足落とす勢いだけで音鳴らしてたんだけど、今日は足上げることもしなかった。足首ガード力が上がってしまった蘭。

「その剣でこの胸を貫け」って言われる前から天魔に向けた刀が震えていて、捻り上げられると更にその震えが増すのが見えて、ああ完全に斬れなくなってるんだなぁって思った。この時点でここまで揺さぶられていると、夢見酒飲まされる前から堕ちてるの納得しかないなぁ。

オラオラではないんだけど、でも圧が強い感じはする蘭。関東荒野で「私は殿の最期を看取った」って天魔が言った瞬間から泣きそうに顔を歪めるし、「俺の三途の川は血塗れなんだ。洗えば洗うほど真っ赤に染まる」の時も泣きそうな声と表情してた。「殿を捨てて拾ったこの命」はもうほとんど泣いてたし、こんなにあからさまに表情に出る上弦蘭、珍しいかもしれない。

「どこまでも生き延びろと!」って蹲りながら泣くように言った蘭は、「お前と共に成し遂げたい」って言われた時のやめろ!も泣いていて、やっぱり殿と一緒に死にたかった男なんだなぁって感じた。夢見酒のところであんなにしっかりと天魔の背中に手を添えた蘭を初めて見たんだけど、あの仕草自体が8年前に蘭の手から零れ落ちていったもの、諦めなければいけなかったものへの郷愁なのかなぁと思ったり。

一方で今日の蘭、そもそも登場時から笑ってたんだよね。「いい調子だなぁ、髑髏党」って言ったところから口元が笑ってた。黄泉の笛も「あんまりこいつを鳴かせるな」の後でうっすら笑っていたし、無界襲撃では斬ってない時も笑ってる方が多かった。殺し合いがよく似合ァう。

無界襲撃のポニテで下してる顔周りの髪、右の束がばらけてきちゃっててピンマイクに引っかかってたんだけど、それがすっごい作画の耽美度を上げていた………「人間五十年、夢まぼろしのごとくなり」の時に右手の掌と手首の辺りで乱れた髪をかきあげる蘭、しかとこの目に焼き付けました。最期に倒れた時も口端に一筋引っかかっていて、今日のみうらんべさんは神作画が過ぎる。

一回やってしまってるだけに足首はちょっと心配が残るものの、翔平くんがここまでタフなのはいい意味で予想外すぎた。多分今日の太一さんは喉とかコンディションいまいちだったんだと思うんだけど、口説きで一回蘭の刀受け損ねたんですよ。初めて見ました。蘭が刀止めてなかったらほんとに髑髏城の城主変わってたよ……( ◜◡◝ )蘭定点してたら刀上がってこないからびっくりしたんだけど、あれはマントが引っかかったのかな………今日の蘭は殿のことも人の男のことも忘れられいなくて、「お前が去った」と責められるとすぐ顔歪めてしまうような精神状態だったことで命拾いしましたね。


天魔王誕生の六欲天をご存知か?」の口上、そこまで極端ではないんだけど蘭に「お前に良いことを教えてやろう」というあのトーン自体は似ているかな、となんとなく感じた。あれは徳川兵に語り掛けているように見えて、自分自身に天という存在を刻み込むための祝詞なのかもしれないなぁ。本能寺が燃えた数日後なんだもんなぁ。天は堕ちても天の意志は滅びはしない、と人心を掴むその言葉で自分自身の心を支えていたのかもしれない。そう思うと、上弦天が「私は天だ」と叫ぶこと自体がなによりも人の男の技量を指し示している。蘭を口説いたように、自分自身にも嘘をついていたのが冒頭の場面なのかもしれない。やっぱり上弦天は光秀を唆したのかもしれないけど、殿を殺すつもりはなかったのではないか、と思っちゃうんだよなぁ。

左の毛量が増えた姫カット、どうしてもつけまつげとか口元に引っかかっちゃう天魔。長さ的にもいつも自在に操ってるロングではないので、どうしようもないんだろうなぁ。きりちゃんリンチで蘭に声かけられたところで、しきりに舌ぺろっと出してて、なんだろう?って思ったら剣布を椅子にする前に顔突き出して口に入った髪の毛とってもらってた。お礼のように椅子にした後で頬っぺたをむぎゅ~っと掴むドS天魔。

「お前もまた、私の駒だ」って言ってニヤリと笑ってたの、この回だったかな。天魔を庇う時の蘭がいつもより一段下に倒れたから、蘭に腕を掴まれてそのまま引かれたような形で膝ついて高さを合わせた天魔。もう片方の腕でも掴まれると刀振り上げるんだけど、そのまま高さのまま突き飛ばされたから両膝をつく体勢で一旦座り込んで、「愚かな奴だ」の前に嘲笑が入ったのが観てる方の感情を全力でおかしくしにきていた。

これは別に斬鎧剣が吹っ飛んだ件があったからということではないと思うけど、捨にもがっつり目線合わせてくる天魔なかなかこわい。顎を少し引いて、上目遣いになるような感じで目線を据えるあの仕草、蘭だけにやってるわけじゃなかったんだなぁ。

ラストの「捨之介」はやわらかなトーンじゃなく天魔王のトーンだった。「天魔王として死ぬがよいはいつだって天魔王のトーンで、天魔から捨への呪いの言葉だと思っていたけど、この捨の呼び方は捨の思想を拒絶しているように感じた。あと、落ちる時に足をクロスして右足を上げるように後ろへ倒れていくので、最後に残るのが左足という妙技が生まれていた。こわい。


贋鉄斎ルーム。丁寧にな!( ◜◡◝ )客席に背中向けて座って捨の笑顔を観客に見せてくれる贋鉄斎とか、右の出口から出て行って左から戻ってくる捨とか。あれ?いない?ってきょとんとしてたけどお前を追いかけて贋鉄斎も行っちゃったんだよ!w そろそろゲラにはつらい自由さが出てまいりました。しんぺーさん本当に好き……めっちゃ好き…

六天斬りに入る手前の「それがなぜ分からねぇ!おめぇも!蘭兵衛も!」のところで手に斬鎧剣を上手に吹っ飛ばしちゃった件。それ自体はそこまで大きなミスじゃない、というか各シーズン大体起こることだと思うんだけど、一瞬動けなくなっちゃったことの方がヒヤッとした。流れが切れるのこわいねぇ。

この日の捨、すごく暗くて笑わなかった、という話が後から散見されたんだけど、そういうタイミングに限って蘭定点始めてしまった日だったので、全然意識できなかったのが反省点。ただ、本当に天魔を『止める』つもりがあるのかな……捨に自覚はないかもしれないけれど、このままの勢いだと天魔を殺してしまうのではないかな……という怒気があったことだけは覚えてる。


今日のきりちゃん、すっごいカッコよかった。一幕のめそめそ上弦きりちゃんから本当に顔つきが変わってる。「お殿様だってご存知のはずだ!!!」の力強さ、今まで見た中で一番だったと思う。それでもやっぱり、vs剣布のところの渡京との絡みとかはちっちゃい子で、きりちゃんは上弦の光。

荒武者隊に運ばれるところで「いたいよぉ」って泣き言いうきりちゃんは今日もかわいい。今日のきりちゃんおぢさんは、うっかりきりちゃんの大事なところを見てしまったわけですが、無界屋で手当てされてぐるぐる巻きになった包帯って以降の一幕しかつけてないんですね。二幕は無しになってた。

金五百枚運ばれてきた時のきりちゃんが家康への礼してる、という話を聞いて確認してきました。皆がわー!ってなってる時に捨の横に座ってるきりちゃんだけ、わー!って顔のまま家康の方を振り返って軽くぺこり、って頭下げてた。この辺りのくだりのきりちゃん、徳川兵が運んでくるのを見て「持って帰れるかな〜✨」運んで来た徳川兵に「つよそうですね✨」と話しかけたりとにかくかわいいタイムすぎる。

無界での兵庫とじん平さんのやり取りを見ながら、『おお、おお』って頷いたり、『ううん』って首を横に振ったりしてるきりちゃん。きりちゃんは人の言葉聞きながら、首振りで同意や否定の感情を表すことが多い。違和感がなく、かつステアラの後方まで届くお芝居っていうのはこういうことを示すんだなぁ…と平間くんの凄さをまた実感しました。

 

 

 

 

 

【2/4 ソワレ】
スクラップアンドビルドの上弦が、いよいよラストスクラップ始めてるように思えるのですが、これ千秋楽どうなっちゃうんですかね。ここまで公演重ねてるのに未知数。

荒武者隊歌:「会いたくて 会いたくて/西野カナ
\\あいたくて~あい~たくてふ~る~える~♪//
兵庫「(ほぼ痙攣状態で)太夫に会えないとこれくらい震える><」

今日の青吉はおとみちゃんにお酒注がれまくってわんこ蕎麦ならぬわんこ酒。えっ、えっ、て飲んでたけど、酔うよりも先に泥酔した赤蔵に絡まれて相撲取ってたwwその後のガールズとのダンスも赤蔵べろんべろんww

おりえとおりかが「「おなかすいた!おなかすいた!」」って言いながら両手を上に掲げてるあのダンスはなんなんだろうか( ◜◡◝ )「なにが起こるか分かんないぞ~!」って太夫に撃たれる時も、おはなが盾にしようとしたおとみが赤蔵の槍?ぐるぐる回して弾はじいたり、二人でぐるぐる回ってお互いを盾にしようとしてたり、ガールズはどの組み合わせもなかよしでかわいい。

無界襲撃の後の「まずい!火が回ってきたぞ!」の前の渡京、ずっと白介たちの方を向いて手を合わせてるんですね。あの姿、初めて見た。渡京がいつから荒武者隊にいたのかは分からないけど、一時でも太夫達も知らないような時間を過ごしたこともあるんだよなぁって考えてしまった。


2ソワレより明らかに陰に寄ってる蘭。「いい調子だな、髑髏党」の第一声が低すぎてびっくりした。マチネの気だるげモードかな?と思ったけどそうでもなくて、オラオラべらんめぇはしてないんだけど、すごい低音でほとんど笑わない蘭。でも怒ってるというより、2ソワレから+5歳くらいになって落ち着きがあるというか。花蘭兄者の貫禄とワカ蘭のピリピリ感を7:3で混ぜたような、初っ端から怖い目をしてるみうらんべさん。

今日の蘭は2ソワレみたいにすぐ泣きそうに顔歪める、表情に出やすい蘭じゃなかった。なのに、関東荒野で必死の形相で数珠握って戦慄いて、「俺たちの上にあった天は消えた」って捨の言葉が聞こえるとぴたりと震えが止まる。ゆっくりと天を仰ぎながら、この公演唯一の目を細める表情をしたのがすごかった。耽美パターンが増えた。数珠モーションは太夫「分かってる」って言った後だけなかった気がする。どっか一個だけないな、って記憶です。

無界屋で座る蘭、お尻を乗せる位置が悪かったのか、一段下に座って足を組んだんですよ。正確には足首を組んだ。滑り落ちたというか、後ろについてた手に体重かけてお尻引き寄せたら下の段に座ってた、って感じかな。

今日のみうらんべさんは大人蘭なので、じん平さんのくだりのところで静止じゃなく、『まったく…』って感じで顔を逸らしてたのがすごく花蘭兄者を彷彿とさせた。ただしそんな花蘭兄者の姿を見たかというとそんな記憶はないです。空想の兄者。

登場時の殺陣、ちょっと動きに違和感あるな?って思ってたんだけど、黄泉の笛はスイッチ入ってた感じがしました。滞空時間が長い。最後の〆は2ソワレ辺りから速度調整して、ちゃんと音に合うように戻ってました。多分小さい方を抜く時に一拍置くようになったかな。胸元が膨らむ形で少し着崩れてたけど、あれはもしかして体型補正のタオルが足りてないのでしょうか……きりちゃんといい、聖子太夫といい、皆明らかに公演期間中に痩せていってるなぁ。

「今となってはくだらぬ縁だ」一幕のみうらんべさんはどこへ?というくらいよく笑う二幕の蘭。無界襲撃で顔周りの毛束が汗で額に張り付いてたんだけど、刀を右手で持ったまま、左手の指先でそれを払ったのが本当にポニテありがとうだった。蘭の鬘はパッと見た感じで変わった様子が見受けられないので、それだけ殺陣の動きが速くなってるということなのかなぁ。

「こんなにも楽しいことを、なぜ俺は忘れていた」刀に反射する照明を受けるように顔を映す蘭。刀を横にして覗き込んで、そこに映る自分と目が合ってそのまま目線を外さずに縦にしてるのは初めて見たかも。「酷すぎるよ、無界屋蘭兵衛!」撃たれた弾を首で避ける動きのソリッドさは、ここでの視認が起点なのかもしれない。

天魔の「人間五十年」の前辺りで、蘭が兵庫を挑発してたんですよ。あの指先を揃えて来いよ、ってやる師匠のコマンド:挑発を……上弦蘭が……しかもそのまま納刀せずに刀を肩にかけて去っていったのが最高すぎて、あそこで今日の13000円は相殺されました。

刀を構える生駒を見て、やめろ、って首を横に振る蘭。「貴様や光秀と同じになるだろう」って言ってたのは、なんとなくここにかかっているのかな、という気もした。光秀を唆したのが天魔だ、と捨は言うけど、その時点で既に蘭は死んでるわけだし、口説きで秀吉だと言われたことを信じたままなんじゃないのかな、と思ってたのでちょっとすっきり。

このところ、死に方の壮絶さが増してきている上弦蘭。ビリビリした感情をまとっていたあの顔から表情が抜け落ちたときの横顔の美しさは、やっぱりちょっと凄すぎる気がする。パーツごとに見ても線が細い、という感じはないんだけど(足首は超細い)細かな表情の変化とかが本当に繊細で、この人を次に舞台で観られるのは……と思うと定点カメラ止まりません。


六欲天ダンスの時の『人の欲を自在に叶える』のところ、『人』で真っ直ぐに正面を指す太一さんの指先が最高なんですけど、前方席だと周りのダンサーさんにかぶっちゃってなかなか見えないんですね。太一さんは割と視線低めにして前方を見るタイプなので、席によっては真正面から視線を受けてる錯覚と共に食らえるはず。

「豊臣軍を迎え撃つのに『まんざら』蘭が盛大に噛みましたので「つまらん話だなぁ」の前にくすくすと嘲笑が入ったんですが、笑ってるくせにつまらない、って言う煽りっぷりが凄まじかった。その後の口説き、声が掠れる感じもあったせいか、ずーっとビリビリした感じのトーンになっていた印象。ここについてはもう客観視の努力を捨てた。

2ソワレの福士捨もそうだったけど、規模感の大きくないミスでも完全に流れが切れてしまうのが、映像班の弱点らしい弱点かなぁと思った。多分稽古中のエピソードですが、福士くんも翔平くんも殺陣を間違うとあからさまに目を合わせなくなるので正直、という話を雑誌インタビューで太一さんがしていて。噛んだ直後の殺陣で蘭が本当に全然目を合わせてくれないのが、噛んだことよりじわじわきた。

夢見酒、ひときわ大きく噛み付いて蘭の後頭部をがっつりホールドしてるの、もうどうしろと…?太一さん、千秋楽とかに一際ブーストがかかるタイプなんだけど、ここにブーストかけられたらどうしよう……という不安しかない。こわい。

おとみの足掲げた天魔。噛み付くというより口付ける、の方が近いように見えたんだけど、問題はその位置。鳥天が刀でザクザクやってたところ。そこは色々アウトです。 ここは上で蘭に斬られるおりかに荒武者隊が目を奪われてると刀を床にガンガン打ち付けて注意を引くだけなので、多分今日は荒武者隊が天魔を見てたんだと思う。

「生駒ァ」って泣きつく前に明らかに蘭の反応を見て笑って、まぁ見ていろ、って感じで手で制す天魔。「お前や光秀と同じになるだろう」って蘭の最期の言葉も相まって闇とか陰というより根深い孤独とだけ手を取り合ってる感じが、なかのひとの得意なやつがどんどん顔出してるなぁと思いました。

「捨之介」って言葉が呪いになってた。「天魔王として、死ぬがよいは天魔王としての言葉であり、天の殿様を模した声だったから、これは捨が忘れられない天からの呪いなんだとずっと思っていたんだけど、その前の呼びかけが地を這うような声で。28と違って六天斬りで捨は笑わなくなったけど、だからこそ尚更その勢いは止めるのではなく殺してしまうんだろうと思えたし、ああこれはその口だけの捨の甘さを拒絶して、否定した人の男からの呪いなんだなって改めて思った。


福士捨、2ソワレとの比較はできないんだけど、少なくともライビュテコ入れの前後みたいにカラッとした晴天笑顔を見せることはなかったかなぁ。「いい道を選んだ」の時の低さ/重さはそのままだったから、確かにトータルとしては暗くなった印象かもしれない。でも相変わらず関東荒野では、なんか特殊な傘なのか?って興味持つきりちゃんに傘振りかぶったり突いたりの自由さもあって笑 ライビュ演出が早々に抜けた天蘭に比べたら恐らく抜けるのは遅いだろうし、もしかすると抜けないかもな~とは思ってたので、そういう意味では想定内の変化に見えたかなぁ。千秋楽どこに着地するのだろう。

贋鉄斎ルームは相変わらず楽しそう( ◜◡◝ )「帰れ!」って言われて「分かった!」って帰ろうとするし、引き止めたら「なんか用か!」って言ってくる福士捨つよい。大まかな流れは打ち合わせしてるんだろうけど、ちょこちょこ素でとんでもないこと言ってくるよこの捨。がんがん喋って進めていく贋鉄斎に「なんかお前疲れてないか?」って聞くのとかつよいすぎる( ◜◡◝ )「おい!水もってこい!」って去っていった捨に叫ぶ贋鉄斎はいつもと違う方向に転がっていった爆薬を探せず、お客さんに助け求めてましたw

「皆で生きて抜け出して、また会うぞ!」って笑う捨、全然説得力がないんですよ。一幕からあそこまで、一度もそんな顔を皆に見せたことがなかったから。ああ、嘘つきだなぁって思った。だからこそ城抜けで何度でも捨と手を取り合うきりちゃんに、「恐れ入ったよ」って自分の体預けるようにして寄りかかって、それから笑った表情が尚更眩しかった。少なくともあの瞬間よりは心を入れて笑えてた。きりちゃんがいてくれて良かったなぁ。


渡京ときりちゃんで髑髏城抜け出してきた後の贋鉄斎のくだりで「なんなんだ、あいつは?」「「「さぁ?」」」って渡京きりちゃん兵庫の三人で並んで正面見て首傾げてるのがすごいかわいかった!!!「無界に何の用だ!」のところも三人で背中押して連結してるし、サイズ感が似過ぎてるトリオ。

今日のきりちゃん、「どうして捨之介に縄をかけますか!」でべしょべしょに泣いてたのに、それでも気丈に強い声で「どうでも首が欲しいなら、」って仮面掲げていて、これがきりちゃんの強さであり、捨天蘭の誰もが敵わない明日を向くということだよなぁって思った。

金五百枚の「兵庫はどうすんだよ」きりちゃんが兵庫の体の向きを太夫の方に変えて、背中どん!って押してたの前からやってました?きりちゃんは兵庫と太夫に幸せになってほしかったんだなぁ。兵庫の告白を聞いた時点で泣いてて、じん平さんがやったー!って言ってる時も涙拭ってた。きりちゃんはいっぱい泣いて強くなるんだなぁ。


カテコトリプル。狸穴さんにどーん!って押されて天魔にしがみつく形になった兵庫。違う!押された!と弁明する兵庫の努力もむなしく、笑いながらマント越しに裏拳を顔面にお見舞いする天魔。マントが結構な勢いで当たって、痛い…ってなってる兵庫と、なにしてんだ?挨拶するぞ?って覗き込んで首傾げる捨。こいつが悪い、と指差す天魔王様。挨拶後に太夫の裾持とうとしたら走って逃げられちゃうし、贋鉄斎には蹴り飛ばされて転がっちゃうし、最終的にわんこのように四足ですたたっ!とはけていく兵庫。お疲れ様です( ◜◡◝ )

 

 

 

 

 

【2/9】
荒武者隊歌「さくらんぼ/大塚愛
\\○×△~ふた~り~し~あわせの~そら~♪隣同士あ~な~た~とあ~たしさくらんぼ~♪//
兵庫「(冒頭でダンス止まる)…おい、今大事なところ間違えたの誰だ。(歌終わる)ちょっと集合!」かわいい振付までつけてたのに( ◜◡◝ )兄貴を無視してやりきる荒武者隊の心の強さ( ◜◡◝ )

渡京の口上「小田切渡京、ここにあり」で手をパッと開く動き、兵庫ときりちゃんだけじゃなく荒武者隊もみんなでやってたの初めて知った。兄貴と一緒にコピー。

きりちゃんと渡京の髑髏城逃亡時、2周目で下尾さんがスケボーから落ちた( ◜◡◝ )センター辺りでつるんと落ちて、慌てて拾って走っていった٩( 'ω' )وがんばれがんばれ


ビンタはすっかり太夫に駆け寄る兵庫の額を押し返すように変わってるんだけど、全然肘曲げずに腕伸ばして、反動で押し返すのでフラッパーゲートみたいになってる蘭。たまにビンタ回入るけど、そもそもここは兵庫が初手で太夫に声かけるか、蘭に声かけるかでどっちになるかが決まるので、翔平くんがやってるように見えて最後の決定権は須賀くんにあるんだよなぁ、と思うと本当に須賀兵庫はムードメーカーだなって感じる。

登場時の殺陣、どこか数手すっ飛ばしたのか倍速だったのか、口上のくだりで一人目刺すのが早すぎて「野心に生きるは遅すぎる」の本来のタイミングまで3秒くらい刺したまま待ってたのがじわじわきた( ◜◡◝ )もうこれだけ見てると逆にすっごい面白くなってきた

関東荒野を降りてくるところで髪払う蘭の動きをLUXのCM、って呼ぶのがじわじわ来たので積極的に真似していこうと思った日に限ってやらない。細かい動きがたまーに変わることはちらほらあるんだけど、今日の無界屋での足組みは階段のところじゃなく、その隣の座敷のところに腰掛けてしっかり足組んでた。4ソワレのあれなんだったんですかね。

今日のみうらんべさん、すごい若くてフランクでやんちゃでヤンキー。そしてそこはかとなくギャルかわいい…wこのギャルはきゃぴきゃぴではなくクールめだけどノリのいい、おはなみたいなギャル感を指しています( ◜◡◝ )4ソワレは+5歳の大人蘭だったけど、今日は-3歳くらいのヤング蘭。太夫や兵庫への相槌がすごくフランクだし、ガールズともよく喋るし、じん平さんにも興味津々で久々に腰折って覗き込んでる蘭。誤解を恐れずに言うと、翔平くんみのある蘭だった。なかのひとが出てきちゃってるとかお芝居になってないとかいう意味ではなく、翔平くんみたいなキャラの蘭。

捨に無界で「おい、どういうことだ?」って聞かれると「ああ」って相槌打つし、太夫に対しての「髑髏党二万人相手にどう戦うつもりだ?」も年上の姉を呆れて諫める感じとか、兵庫に対しての「無茶を言うな」って怒ってる感じとかのニュアンスがすっごいフランク。ドス効いてる威嚇じゃない。あと、ずーっと兵庫に「おっとう?おっとう?」って聞いてたのかな?完全に背を向けられてる席だったので口元は見えなかったんだけど、ずーっと兵庫の方向いて反応してたことだけ分かった。懐いてる。

「大丈夫だ、太夫たちを心配させるようなことはしねぇ」って言った時の柔らかさとか軽さで、この弟は無界の里のために大商いをかましに行くんだなぁって思わせておいて、その直後の「洗えば洗うほど真っ赤に染まる」のドス効いた感じが尚更、あの弟っぽさとかフランクさみたいなものは作り上げてきた無界屋蘭兵衛の姿で、蘭丸としては考えたら戦国を生きた武士が年相応の幼さを持ったままとは限らないよな、という気持ちにさせられた。無界にいる蘭は、年相応に生きられた武士ではない蘭の姿だったんだなぁ。

たまーにあるんだけど、「私とお前なら必ずうまくいく」って言われた時の二言目の「やめろ!」が柔らかいというか、昔馴染みって雰囲気が出ている時があって、今日は太夫や兵庫に対しても柔らかな印象が強かったから、尚更天魔のことも昔馴染みとして見ているような印象だった。

仮面を見せられた時の「これは、まさか」の声が上擦ってて、本当に今日の蘭は年相応以上に幼いというか、若くて青いなぁって思った。4ソワレの大人蘭も情感があって好きだったけど、個人的にはやっぱり青い蘭の方が好きかなぁ。泣きだしそうな蘭への天魔の口説きも泣きのニュアンスが入ってくるんだけど、それは天魔自身が若くて青いというより、蘭のそういう要素を下に見て馬鹿にしてるんだろうなぁって感じる。

4ソワレと今日、夢見酒飲んだ後の蘭の唇の少し上にも赤っぽい色がついてるのがすごい気になったんですけど、杯の中の夢見酒を飲む前なのでもしかして天魔にがぶがぶされた跡でしょうか( 'ω' )最近の夢見酒、捕食と呼ぶのがふさわしすぎる。


きりちゃんリンチがどんどん荒くなっていく天魔。直前までの口説きが感情として嘘ばっかりだとすると、ここは比較的天魔の素の感情に近いのではないかと思ってて、だからこそ「ほら、どうした」って言う時の声の低さとか太さとか容赦のなさが、この男が外道であるということを表してるなぁと思う。捨天蘭のことを可哀想だと思わないのって、同情の余地があるような一面を見せた次の瞬間に同情なんてものは必要ない奴らだ、という人間性を出してくるこの仕組みにあるんだと思う。

「奥の間で軍議を」で生駒が来たことに気付くといつも「あっ」って言ってて、ここがずっと変わらないことが逆に不思議だったんだけどとうとう変わってた。「ん」とか「む」みたいな感じだったと思うんだけど、ひとくちに作り物っぽさと言ってもその印象が変わったなって思った。

無界で半蔵が出てきて「探しましたぞ、殿ォ!」って言ってる時に下手にいる天蘭、歯を見せて笑ってる天魔がいつもみたいに視線だけじゃなく顔ごと蘭の方見てたんだけど、それに気付いたのか蘭も天魔の方に顔向けてて。蘭の表情は見えなかったけど、顔見合わせてる天蘭すごい双子みがあった。

蘭vs天魔・生駒のくだりで気付いたら蘭の刀を受け止める2手前くらいで生駒の刀が落ちてて(仔細不明)咄嗟に右腕を顔の前に掲げる形で蘭の刀を受けたところを、そのまま天魔が後ろから腹を刺す。いつもとは角度が違ったので、生駒の首に添えられていない蘭の刀の切っ先を掴み上げて、頚動脈斬らせる。そこから本筋と同じように生駒を刺す天魔。

生駒を刺したところからずっと茫然としていた蘭を笑いながら手で制して、「私が逃げたことを知る人間は、少ない方がいい」生駒の手に自分の刀を握らせる。自害した生駒を抱える時にその手から刀受け取って本筋に戻るという流れ。完全にリズムが乱れた中でお互いの顔が見えない状態での一連のリカバリだったので、多分カナコさんじゃなきゃできなかったと思ったし、さりげなく台詞がライビュ前に戻ったのも震えた。


贋鉄斎ルーム。玄翁で突かれる捨が刀持ち出したのめっちゃ笑ったww「特製の剣山を仕込んでるから大丈夫だ!さぁ、刺せ!」って言われて背中のところに一生懸命刺しにいく捨( ◜◡◝ )あと「待て!!儂も行くぞ!!」って追いかけたら出口の奥で待ってた捨が引っ張り戻されて「おけらやあめんぼにも見せてやれ!こっち(客席)に向けて笑ってみろ!」って贋鉄斎に言われて、小首を傾げるみたいににこっ!て笑ったのもすごい可愛かったし、それまで爆笑してた客席から「わぁ〜🌸」みたいな小さい歓声あがったのも面白かったw

平間きりちゃんの「わ~こんなところにおにぎりがっ✨」の時の首傾げる感じだったんだけど、福士捨はほんとにちょこっとだけ傾けてにこってしたらすぐ戻しちゃったのが恥じらいだ……って感じがして非常に良かったです( ◜◡◝ )みんな福士捨の笑顔がだいすき

捨、2・4ソワレに比べれば笑うようになってたというか、ほんとに12月頃の感じに戻ってた印象だった。また上手サイド方向から見てたので細かい部分は確認できていないんだけど、六天斬りを展開していく中で笑ってる時があって、でもそれはライビュ期みたいな天魔を殺す行為だという自覚のないような笑顔ではなかった。この辺りの捨の表情、ちゃんと追いかけたいなぁ。

今日の捨は天魔が落ちていったのを見て、ふらふらとあの穴まで寄っていったんだけど、きりちゃんが捨の腹に組みついてそれを止めて、「捨之介しっかりしろ!」って叱咤してた。見た目としては決して大仰ではないけど、心の何かが折れてしまった捨を引っ張っていく力が、今日のきりちゃんにはあったなぁ。

「恐れ入ったよ、霧丸」の前にきりちゃんの手をとって、指をゆっくり丸めて拳を作らせた時の捨の笑った顔がすごかった。ニカッとした笑顔でも優しい微笑みでもなくて、緊張の糸が緩むみたいに口元がゆっくり、くしゃっと開いてそれからもたれ掛かるみたいにきりちゃんを抱きしめた。ありがとう、とかすまない、とか、きりちゃんに対しての想いだけじゃなく、あそこには天蘭への感情もあったのかなぁってなんとなく思った。刀じゃなく、握り込めるほど小さい節くれだったあの手が、捨が抱えていた色んなことから自由にしてくれたんだなぁ。


無界に連れ戻されるきりちゃん。太夫に背中ばしん!って叩いて怒られると「痛いってば!まだ痛いんだからやめてよぉ!」って言ってて、それは尚更怒られるやつだよきりちゃん……って思った( ◜◡◝ )痛がるきりちゃん初めて見られた気がするなぁ

無界屋のシーンは常に蘭定点マンなのでなかなか見れなかったんだけど、今日ようやくきりちゃんが狸穴さんの肩もみしてるの見れた!じじまご感がとてもよい。一方、捨は兵庫のぺ?を隣のきりちゃんに降って、兵庫がはけていった後に、なんだよ今の!やめろよ!って感じのむーっとした顔してたきりちゃん。こっちはどんどん兄弟みたいになっていく。

渡京を殴る兵庫を止める時のきりちゃんが「兵庫さん><違うんですって><」って敬語使ってた。かわいいが溢れている。三人そろってちっちゃいものクラブ。

『髑髏城の七人season月 上弦の月』ライビュ感想まとめ

ライビュ(ソワレ)班としてのめもなのに、普通の観劇以上にわーわー言ってたので諦めて切り出したよ。一言でいうと最高でした。全国のみなさん、これが私の愛した上弦の月です。映像班の映画館映えすごかったし、天魔王様完全にライビュ仕様だったし、うちの子たち天才なのでは…………?みたいな謎の気持ちが生まれた。私は映画館の椅子に座る以外なにもしてない。

もちろんここ映してほしかった!というところはちょこちょこあったんだけど、贔屓目無しに天魔比率がすごく高いカット割りだったと思うし、このまま円盤になることは絶対にないのでライビュ来て良かった。ライビュ来て良かったと思わせてくれた上でこの公演を劇場で観たかったと思わせてくれた;;;

慣れとは恐ろしいもので、一幕冒頭の映像見ながら席動いてる気がしちゃったんですよね。思わず笑っちゃった。今日はライビュだよ!!!!!!

たぶんゲキシネ想定して事前にカット割り考えてるであろう瞬間が何回もあったんだけど、無界屋の裏で捨蘭の後ろに月が見えてるカット、今すぐステフォト売って!!!!!!!!ってなった。円盤もゲキシネも待てない…

 

 

 

 


一幕終わりの第一声:ビンターーーーーーーーーーーーヽ(;▽;)ノ!!!!!!!!

そうです、みうらんべさんのビンタが帰ってきたのです。泣いた。後生ですからビンタを円盤に残してください。兵庫「よーく覚えとけよ、らんべーちゃん♡」→右手で右頬ビンタ(ライビュ会場に響く鈍い音\ボッ!!/)→兵庫「らんべーさん…」上下関係を身をもって教えられる兵庫。

全体的にみうらんべさん定点カメラは寄りが多くて、黄泉の笛なのに引きで殺陣撮ること捨てます!?とさえ思ったんだけど、動き早すぎたのである意味では正解だったかもしれない。もうセリフ後は曲とか無視の速度でした。終わるの早すぎてあと10手くらい足せそうだった。しばらくなにもない床を映してでも、蘭登場時に足元からナメで撮ろうというこだわりが最高。無界屋出る時に振り返って見上げるところも、その前の「大丈夫だ、太夫たちを心配させるようなことはしねぇ」って言っておきながら太夫が霧丸のところに寄っていったところでそっと目を伏せるところも、アップで抜いてくれてありがとう案件だったんだけど、ライビュカメラくんもみうらんべさんの顔すき…?私たち、気が合うね……?

お化粧がセルフでも師匠作でもないのは16ソワレで確認してて、やっぱり少し惜しい気持ちはあったんだけど素体が美しいからね。ブルーレイ画質ですよ。登場時のアップであの細い黒いアイラインがしっかり映って、一瞬意識を失った。お化粧が薄いとなかのひと感が前に出がちなんだけど、そこを表情でしっかりカバーしてくるところがさすが映像班の方。上弦に限らず、私は蘭のことを超身勝手な奴だと思っているのでりあことか絶っっっっっっっ対ならないんですけど、みうらんべさんのお顔がアップになるたびに\\\すき!!!!!!!!///ってなって息切れしそうだった。すき。この美しい人がかつて、天魔王のなかのひとにお化粧を施されて無界屋蘭兵衛として生きていたという事実は後世に語り継ぎたい。

兵庫が太夫にていっ!ってされる1回目の時、自分の方に飛んでくる兵庫を首だけで避ける蘭、もう最高だった。その後のじん平さんのくだりはほとんど見切れてたんだけど、ガールズがくさい!えっ、やだ、くさい!って鼻つまみ始めたところで、蘭が右手で『寄るんじゃないよ』って感じのジェスチャーしてたのがすごい好きでした。なんとなく鳥蘭思い出してしまった。立ち位置的にもおりかだったんじゃないかな?と思ったんだけど、とにかくすごいドキッとした。

個人的に心拍数が上がるくらいギリギリのラインを掠めていったお色直し蘭でしたが、天魔があの調子だったのでトータルとしてバランス取れてたと思う。つまり16ソワレのことはもう許せてるんですからおたくなんて生き物はちょろいわけですよ………色々調整かけて今日の公演に挑んでくれたのだと思ったら、もう好きにしてくれって感じです………16ソワレは翔平くん的にも少し無理したトーンのように思えたけど、今日は女性性に寄りすぎない、でも平常を想えば中性的な蘭だった。その後に出てくるオラオラ凄かったので大体全部チャラ。

夢見酒のめもする?しておく?めっちゃ長かったですね。ライビュで見てるからかと思ったらそうでもなかったみたい。天魔の頭を撫でるように手を寄せるのは21ソワレもあったんですけど、とにかく長かったので完全に撫でてる状態だった。もう、なんか、なんなんだろうな、あれ……ワカで初めて見た時もなに?なに?ってなって、あれは儀式であるという認識に到達するまですごい時間がかかったんだけど、たぶん上弦は円盤出てもしばらく認識するまで時間かかると思う。

「行かせるか!」って叫ぶのも、「しょせんは外道だ」って吐き捨てる前に笑うのも、本当にただただ悪いやつだったのに、公演期間の序盤だけやってた太夫に撃たれた後に目を開けたまま倒れていた蘭の、捨が目を閉じさせた時にその目から涙が伝ってたのがもう。あんなに強くて優しくて残虐で美しくて素直な人が見せた、誰にも見せたことのなかった姿があった。

蘭が口説きで『仲間と共に』作り上げた、無界の里を守るためのな」って言った時と、捨がラストで「俺には『仲間が』いる」って言った時のあの感じ、なんだったんだろう。天魔にとってそれが大事だったり欲しかったものだとは微塵も思わないんだけど、天魔に対しての捨蘭の類似性と対比を強く感じたなぁ。

今日の蘭もすごく言葉の強さを感じたんだけど、それはところどころに弱さというか綻びが出ているからこその強さで、それは捨も同じだったんだよね。『仲間』というものに自分が支えられているということ、それが守りたいものでもあり、自分は一人じゃないという現状を認識しているのが捨蘭と天魔の違いなのかな、と。それでも、元に戻ってしまう蘭と振り返らないと決めた捨には違いがあって、天蘭の対比は月以前からずっと存在していた関係性で、そこに別役の捨天に対比が加わったのが月だと思ってたんだけど、捨蘭も対比だったんだな、って思った。三つ巴?三すくみ?どこを取っても二人と一人になりえる三人だったんだなぁ、月の捨天蘭。


ライビュカメラくん、鳥で太一さんを残像しか映せなかったのが相当悔しかったらしく、その気持ちが亡霊となって宿ってた。すごい。この男を絶対にフレームアウトさせないという強い意志を感じた(なお捨に夢見酒飲ませるところで振り切られた)天魔王誕生のダンスラストで、ニヤッて笑うのもちゃんと映ってたことに感動しました。ステアラ登城してる私のオペラかと思った。

太一さん、結局ほとんど言うこと聞いてないし、16ソワレは抗議活動か、ストライキだったのでは…?とすら思えるくらい最高でして…………最高でした…………最高……

そもそもライビュ用のカメラじゃないと見れないものが沢山あるのを分かっているので、リアル登城できる状況でもライビュ行ってるんだけど、それでも劇場でこの天魔を観たかった気持ちが同じくらいあって、そういうものを出してきてくれるたいちさんが好きです。

「お前と私なら、きっとうまくいく」結局蘭が触れられることを許容するパターンになってましたね。なんならそのまま噛み付こうとしていた天魔。ここはseason風じゃないんですよ( ◜◡◝ )

口説きすっごい良くて、ライビュでも関係なくない?ここだけで13000円払おうか?全然いいよ?って気持ちになる最高のカット割りの嵐でしたね。マイクの音を拾うと節回しに違和感があったとしてもかなり薄くなるんだけど、絶対そういうことではない心地よさがあった。ライビュ仕様の完成された天魔王様。キメにキマりきってる天魔王様。「ならばそれでいい…」の殊勝さ、「私とお前で蘇らせる」の甘い響き。その直後にきりちゃんを凄まじい勢いで殴って蹴り飛ばしてる男と同一とは思えなかった。あれ至近距離で見ると恐ろしさ倍増しましたね。この天蘭、刀持たなくてもまったく武力が衰えない。

「私と蘭丸、そして捨之介」の下りに軽さというか、親しみのようなものを感じて、きりちゃんが捨を二人の仲間だと思うのも納得するな、って感じるような言い方だった。今まで髑髏城を見て、天魔のこのセリフにそんなこと感じるの初めてだった。上弦だけでもそれなりに見てるのに、まだまだ初めてが沢山あるんですよ。すごいなぁ、天魔王。

無界襲撃、二画面制度導入しないと絶対になにか見られないものが生まれてしまうんだよね。荒武者隊の子たちのソロ抜き最高に昂ったんですけど、その直後に彼らを斬りつける悪役姿、すごい映像だった。いつも赤蔵の顎撫でてたところ、髪を鷲掴みにしてたんですよ。そういう、そういうところですよ。そういうところ!!!!!現地組様のレポで今日も天魔王様はおとみの脚舐めてたって聞いたんですけど、ライビュは鳥髑髏党員が大好きなおりかが蘭に刀突き付けられながらも「逃げて太夫!!!!」って叫んでるところが映っててよかったって思ったヽ(;▽;)ノ首に刀突き立てられるおとみもそうなんだけど、強くて元気で美しい華たちが散らされていく光景、壮絶。

殿が天魔に対しての言葉をかけなかったことに泣いていて、そんな殿を否定していて、蘭を見下してて、蘭が大嫌いで、蘭に嫉妬していて、蘭をめちゃくちゃにすることに執心するあまり地図を上手に書き直せなかった天魔王がいた。と、言葉にするのは簡単なんだけど、やはりどうしても、蘭であった人間だからこそ表現し得る混沌とした感情の有様がすごいと思ってしまえて、こんな天魔王の姿、ステアラでも見たことがなかったよ。「お前のことだけを気にかけていたぞ」って蘭を指し示す手が映った瞬間から震えが止まらなかった。

六天斬り、下半身の鎧剥がすとこ失敗してたように見えたんだけどちゃんと出来てた?バストアップになった福士捨が持ってなかったからフレームの外で天魔が剥いだのかと思ったんだけど……と思ったらやっぱりどうもミスってたようで。捨の荒ぶり方すごかったもんなぁ。泣きそうな捨の説得の声を遮るように、天魔の荒い息遣いが響く天守閣。

天魔ラスト、捨の刀から自分を庇うように顔の前で腕掲げるやつだった。間もしっかりとってて、現地組の話だと口元だけ笑ってて、諦めてるみたいだったって聞いて。その上、自分に突き立てた刀を抜く天魔の声が聞いたこともない声で、ああやっぱり妖怪だなぁって思った。人だと思っていたモノが、そうではないと正体を表す瞬間。しかもその後に高笑いだよ。あんな悪夢のようなかつての『仲間』の死、捨の脳裏に一生焼き付いたに決まってる。


贋鉄斎も責任を持ってくれないフリーダム捨。乳首つつかれるたびに喘ぐ福士捨が、とうとう全国にライブビューイングされてしまった……
贋「この玄翁はひとたび人に触れると快楽に陥るという……そんなわけあるか!!お前が勝手にやってるだけだ!!わしはそんなことお前にやらせたくない!!それでも乗ってきてくれるお前が大好きだー!!
捨「俺も大好きだー!!!」かわいい。かわいすぎてつらい。笑顔が眩しい。なんでちょっと楽しそうに喘ぐんだ福士捨。
捨「だがな贋鉄斎、知っておいてくれ…こういう俺も…そういうお前もいるってことか」「先に言うな!!!」「ワシにはお前の心が分かる!!!」もうここは絶対ソワレ円盤収録されないなって思った( ◜◡◝ )「あんなことをして怒られてもワシは責任を持たん」って言ってたけど贋鉄斎のことをだいすきな福士捨を守ってあげてくださいK音さまごめんなさい

今日の捨、一瞬声が枯れ気味かな?って思ったんだけど、それ以上にきりちゃんを助けにきた時点で過去を想って泣いてたんだよ。「それが大地の仕事なんだよ」って言いながら目が据わってた。今日の捨天蘭、みんなすごく不安定な均衡の中にあって、誰が勝って誰が負けてもおかしくないと思った。危うい均衡の中でそれでも笑ってくれる姿が、私の好きな上弦の月の捨之介です!!!!!!!

「まがい物でも、人の命が救えんだ!」っていうあの言葉、天魔王を騙る人の男=まがい物、だと思ってるんだけど捨が伝えたかったことはなんだったんだろうな、ってふと思った。これ次回以降の登城宿題。

ラストの関東荒野、福士捨の太腿がダブルで拝める奇跡が起きてたし、捨の表情は最高だしで情報量が多すぎて、今すぐこれを特番かなにかで流してくれ…………福士捨の尊さを伝えるために最高の素材が今ここに……ってなった。あんなにも眩しくて、眩しすぎて痛々しいほどの笑顔を見せる捨の目が据わってる瞬間、やっぱり何度見ても最高にかっこいい。

「恐れ入ったよ」ってきりちゃんの拳をぎゅっと握る捨が、そのまま引き寄せて顔寄せるように抱きしめたところ。ここまでの捨だいすき!って気持ちが決壊しそうでたまらなかった。いつもめそめそしてたきりちゃんが、ちょっと逡巡した後で自分より背の高い捨の背中をそっとぽんぽん、って撫でる光景。捨にきりちゃんがいてくれて良かった。そう思える最高の場面が、このライビュのタイミングで生まれたことが本当に良かった。あれは演出というより、捨の気持ちが溢れ出してた気がした。

天魔も蘭も兵庫もきりちゃんもみんなみんな良かったんだけど、こんなにも捨が最高だ!!!!って気持ちが溢れてくる日は1210も1229も超えてた。ライビュで全国の人が見たんだとおもうと、これが私の好きな上弦の月の捨之介です!!!!!!って大声で何度でも言いたくなった。好きだ~~~~~


今日のきりちゃんもかっこよかったところいっぱいあったな〜〜〜〜〜捨がギリギリのところにいるときはきりちゃんが引っ張って、きりちゃんがギリギリのときは捨が引っ張って。二人で一緒に笑って泣いて強くなる子達だった。

剣布に斬りかかるきりちゃん、「そうやって俺の仲間を、家族を殺したのか!って泣きながら飛び出していく勢いがすごくて、剣布の身のこなしももちろんなんだけど、お互いに相手を仕留める気でいるのがすごく伝わってきて、あのシーンどきどきした。

捨が助けにきたところ、ぼろぼろになりながら剥き出しの感情で捨に飛びかかっていくきりちゃんと、その姿を見て感情を揺さぶられて8年前のことも含めて辛さが溢れ出た捨が、互いの痛みや喪失を共有しているように見えた。一緒に天の殿様を支えていた天魔にも、同じように仲間を得た蘭にも、その真っ直ぐな気持ちを理解してもらえなかった月捨にとって必要だったのは、支えとなる沙霧じゃなくて理解者の霧丸だったんだよなぁって、今日は特に思った。お互いの傷を理解して、一緒に真っ直ぐ進んでいく。

どうにも首が欲しいなら、この仮面をお持ち帰りください!って言うあれ、沙霧がやると頭の良さと肝の据わり方が前面に出る狸との化かし合いなんだけど、今日の上弦きりちゃんは捨を捕まえるなんて間違ってる!って言うまっすぐな気持ちだけをぶつけてるんだよね。それに応えてくれる優しいお殿様は、初めて顔を合わせた時からきりちゃんのことを気にかけてくれてた人なんだよなぁ。

ラストの別れ際できりちゃんが「兵庫、かっこよかったぞー!」って言ってて、マチネレポで話が出てたやつだ~ってにこにこしてたら、その後じん平さんに「おっとうもありがとう!」って言ってた!!よね!?きりちゃん………きりちゃん………………きりちゃんがまぶしい……


カテコダブル、たぶんいつものように狸穴に押されて天魔に軽くぶつかっちゃった兵庫が押された~って言い訳してるのを歯見せて笑いながら強めに肩ぶつけ返す天魔王様。っょぃ。

カテコトリプル、捨の後から出てきた蘭が捨の肩ぽんぽんってして、センター足元のライビュカメラの位置教えてあげてて。2人でこれ?これかな?ってにこにこしつつ手振ってくれてた(ライビュ映像は微妙に噛み合ってなかったのがまたじわじわくる)のも最高だったし、帰り際にざざっ!っとそのカメラの前に出てきた兵庫を捨がぺちん!ってしてよろけたところを蘭が捕まえてぶん投げるという天国。すき!

もう今、福士くん捨やってくれてありがとう翔平くん蘭やってくれてありがとう太一さん蘭のオファー受けたのに天魔やりたいって言ってくれてありがとう以下カンパニーの全員にお礼を言って回りたい気持ちしかない。次の登城も楽しみだー!

『髑髏城の七人season月 上弦の月』感想まとめその3

訳あって、というか0116の乱によって早急に整理したくなったので、1月分はこのエントリを都度更新していきますよ。変遷たどる自分用めもなので見づらくなったら適当に切り出します~

 

 

 

 

 

【1/7 ソワレ】

角度がつきすぎて今まで見えてたものが全然見えない席だった!新年初登城だったのに!w


荒武者歌「ヘビーローテーション/AKB48
\あいうぉんちゅ~!/\あいに~じゅ~!/
兵庫「俺の総選挙1位は太夫!」
振り付けばっちり踊ってくれた兵庫٩( 'ω' )و 


みうらんべさんビンタ。左手で左頬に一発。兵庫の「あいうぉんちゅ~…」を受けて右手で右頬に一発。今日はじん平さんがダンス入る前の「こんなおっとろしいところ~」で、バタバタした動きで太夫たちの前に出ていったみうらんも超かわいかったです……じん平さんダンスで前に出たあと、太夫を振り返ってマイクオフで『大丈夫か?』って声かけてたみうらんが好きです。前方席すごい。

もう「あんまりこいつを鳴かせるな!」が恰好よすぎてな……上弦が始まってからみうらんべさん好き度が果てしなく上がっていってるのが分かるんですよ。分かるからこそ、2月入ったら終わりが見えてきちゃって毎回泣きそうだなぁ、ここ。基本的に髑髏城は俯瞰でストーリー追ってるので泣くことがほぼなくて、上弦も荒武者隊に感情移入して泣いたことが一回だけあるだけで。俯瞰で見ていて泣いたのは花の蘭兄者だけなので、本当に、泣きたくないんですよ……ただでさえ悪い視界がしぬから…www

平常時には大人の余裕というか、落ち着きが出てきた上弦蘭。霧丸を追いかけていった先での「いない!」って言い方が毎回あんまりにもきっぱりさっぱりで本当に探す気ある…?って思ってたのが、ここにきて落ち着いてきたなぁと。天魔の顔見た時もまだ落ち着いてる。天魔の鎧、殿の名前、森蘭丸、って畳みかけられるまでは冷静な無界屋の主人。でも今日の蘭は籠絡されかけたところから全然戻ってこなくて、捨の言葉を聞いた後も捨天の2人を見てたけど焦点が合ってなかった。8年間で大人になったのに、口説きの前から負けてた蘭。きりちゃん乱入のところもすごい怒ってて余裕のない蘭。太夫に拾われた頃の狂犬に戻っていくのが二幕蘭だなぁって印象。


今日のソワレ天、一幕は3人目のあの冷徹な雰囲気があってお化粧の仕上がりも合わせてめちゃくちゃ美だったのに、二幕の、特に口説きときりちゃんリンチのところは2人目が戻ってきてて落ち着きのない日だったなぁ。きりちゃんリンチって語感がひどい。「それでこそ蘭丸だ」って声に恍惚が浮かんでいたり、かと思うと「殺し合いがよく似合う」の前の笑いは低くて完全に蘭を見下していたり、3人目の冷徹さと2人目の奔放さが交互に顔を出していて、ハイブリッドである4人目の中で天魔同士がせめぎ合ってるんだなぁとか考えてしまった。特に夢見酒直後にそれが顕著になるので、夢見酒を飲んだ蘭には天魔の声が全然聞こえないというか、真意が届かなくなることを理解してるんだなって思った。

「助けてくれた、蘭丸が私を」はすっごいテンション低い煽り方だったのに、その後の刀投げて口説きの火がついた瞬間から泣きが入って「私はその意思、お前と共に成し遂げたい」の時が最高潮だった。煽ってる意図は間違いないのに、蘭にとってはどうしようもなく抗いがたい言葉になってる。あの芝居がかった嘘みたいな泣きが。こんなに蘭に興味がない男なのに。

霧丸を「どうした?」って煽る時、本当に心配してるような声色で語りかけるパターンは初めて見たと思う。きりちゃんよく飛び、よく転がるからあのシーンは回を重ねるごとに残虐性増してて心配になってくる。

天魔王誕生のくだりって短いんだけど、天魔を解釈する上で大事な要素だと個人的には思っているので今後も一回一回しっかり記憶しておきたい。8年経ってちゃんと大人になっている捨蘭に比べて、天魔だけが8年前(天魔王誕生)より声も表情豊かになっていて、時間が止まってるというよりは欲や衝動に身を任せたことで表面化する身勝手さが相対的に観たときに幼く見えるんだろうなぁ。

「お前や光秀と同じになる」って蘭に言われた時の天魔のあの表情は、なんだったんだろう…………生駒が死んだ時の感情がすとんと抜け落ちる感じじゃなくて、表情はあるんだけど喜怒哀楽だけが滑り落ちたような………なにを言われてるのか理解してないような顔……

ラストのvs捨のところのマント捌きが凄まじい勢いになっていて、視覚的にもすごく映えるシーンになっていると同時にそろそろ思いっきり動きたいぞ、という欲求をここで満たそうとしているのではないか御大将………と思った( ◜◡◝ )


贋鉄斎と捨之介。「お主の頼みなら断れんな~」で槌で捨つつくとこでいつもみたいにちょっとくすぐったがる捨に「ごめんね?大丈夫?ごめんね?」と贋鉄斎。割と初日からそうと言えばそうなんだけど、上弦贋鉄斎はめちゃくちゃ捨のこと可愛がってるよね……笑「斬鎧剣だ!」って紙出した後も「ざざざ、斬鎧剣!?ずわぁんぐわぁいけぇん!?(©鳥贋)」って感じの反応してくるので、面白い!って言われるまであわあわしてた福士捨可愛かった( ◜◡◝ )今までなにも仕掛けてこなかった贋鉄斎だったからびっくりしちゃったねぇ。上弦贋鉄斎、個人的には今までの人を食ったようなタイプじゃなくてすっごい天然でただただ変人って感じがして結構好きなので、ここの絡みじわじわ増えてほしいな~

「あんたもご同様だと思うけどな~って今まで以上に明るくて剽軽な兄ちゃん、って顔してるかと思ったら、一瞬で真面目なトーンで「いい道を選んだ」と言ってくる福士捨。どんどん深みが増した大人の男になっていくなぁ。それでもなんにも捨てられてない男なんだけどね、あいつは。

今日の捨は天のラストその場に座りこんで、きりちゃんにしっかりしろ!って言われて引きずられていったんだけど、囮になる、って言い出した時の死にたがり感がなくなってた。太夫があんただけでも生きなきゃ、って言う時に太夫の顔をちゃんと見てる捨の姿初めて見た気がする。

マモ捨とニュアンスのつけ方が近くなってるのは確かなんだけど、ハイブリッドか?と言われると個人的にはちょっと違うかなぁとも思う。マモ捨は本当にカッコつけたがりで、その直前まであんなに天魔のことを引きずってたのに太陽のフリして皆に逃げろって言って、それをきりちゃんに暴かれてうずくまって泣くような男だったから。福士捨、今からまだ化けるのかな……


今日のきりちゃん、捨を叱咤する時に「だったら地べた這いつくばってでも生きろよ…生きてくれよ!」って。セリフの言い回しが違ってても指し示している方向性は同じで納得がいく役者さんっていいなぁ。

渡京のことくすぐるきりちゃん、このやろー!って感じなのに、爪月に刀が刺さってるのを覗き込んで渡京たちと一歩遅れてうわー!ってびっくりするところ、とことんかわいい。下弦きりちゃんはイタズラで抜け穴増やしたんだろうけど、上弦きりちゃんは増やしたのに絵図面に書き忘れちゃったんだね、となんとなく思ったり。

1229ソワレみたいに捨を指差して茶化すきりちゃんが、捨がよろめいた瞬間にうわっ!って慌てて支えに行ってるのめっちゃ可愛かったし、それをワザとだよって笑う捨も眩しかった………かわいいがいっぱい……

今日のカーテンコールきりちゃん、回り始めたところでいつもは両手でばいばーい!ってするのに、隣の捨が片手振ってたのを見て真似っこし始め、捨が反対の手を振るとそれも真似っこして、なんでも捨と一緒にしたいきりちゃんだった。かわいい。

カテコダブル。曲のリズムに合わせて頭左右に「♪」って感じで振ってる太夫。太夫の裾持って後ろ追いかけながら真似する兵庫。そんな2人の後ろに続く捨も真似っこ。ぴよぴよ揺れるポニテ可愛すぎてむりです。

 

 

 

 

 

【1/16 ソワレ】

えっと、えっと、1週間以上空けたら知らない髑髏城だった。捨天蘭みんな別人になってるっていうか、これは完全に演出テコ入れが入ったと見ないと自分の中で辻褄が合わない。超よかったんだけど混乱が収まらなすぎて、戻りのチケット買いそうでこわいむり。


荒武者隊歌:「人にやさしく/ブルーハーツ
兵庫「気~がくるいそう~」\\\ナ~ナ~ナナナナナ~!やさしい歌がす~き~で~!///
兵庫「なんか懐かしいこの曲!」ないた;;;

無界屋の顔見世、おでんの三味線に笠太鼓でセッションしに入る狸穴さん初めて見た笑 上ギと下ギがお立ち台で背中合わせになって弾いてるみたいなこと起きてたのいつからですか!w 終わった後に、お客様組が\太夫!/\太夫!/って盛り上がってたのも面白かった笑


みうらんべさんビンタ。右手で一発→兵庫くるりんぱ~…」と一回転→ちょっと距離あったのに追撃して左手で一発。太夫に止められ、捨にも笑っておいおい、って諌められ、ようやく引き下がるかつての狂犬。がるる。

一幕の関東荒野で蘭の顔周りがきらきらしてて、とうとうセルフフィルターがかかり始めたかな………って思ってたら左側の顔周りの髪を留めてたヘアピンが取れてぶら下がってた。二幕も後ろで結んでたところが弛んできて蘭兄者スタイルになっちゃってたし、鬘しっかり直してあげてほしい……床山さん呼んで直してもらったりするものなのかな?

今日のみうらん、とにかく顔がめっちゃ綺麗だったし聞き分けのいい弟だったし髑髏城に向かう気概が違ってて今日の蘭は勝てる!!!!この大商い、俺たちの勝利だ!!!!!って思ったんだよ(;;)ほんとだよ(;;)

太夫の問いかけに言葉でも視線でもちゃんと返事する蘭。「血塗れの手でも洗えば落ちる」「三途の川に捨ててくればいい」って言われるたびにしっかり太夫の目を見てた目をすっと閉じて、うん、うん、って軽く微笑みながら相槌打ってたんだよ……いい子の弟蘭………

「安くはないぞ、天魔王」今まで見た中で一番ドスの効いた声だったと思う。二幕以降にならないと聞けなかったような、完全にキマってる声。ここまで低い音が出てるタイミングが一幕にはなかったからすごい力強く聞こえたし、今日の蘭は完全に無界屋の人間で、この大商いを成功させて無界の里に帰ってきてくれるのでは…!?って思った。本気でそう思ったんだよ。

収穫だったのは蘭がどこで落ちてたかが分かったことかな、と。関東荒野では数珠をぎゅっと握りしめてるところに捨の「俺たちは自由になったんだ!」が聞こえた瞬間、俯いてた顔をハッ!って上げてた。あそこでちゃんと戻ってこられたからこそ、黄泉の笛はハッキリと博打にいく感じがあったんだと思う。

蘭の一人称が唯一「私」になるのがあのセリフなのはなんでだろう、という話をしてて、その答えがどこで落ちたか?というところにあった。上弦蘭が落ちたところは「殿が愛した」でも「この仮面に見覚えはないか」でもないんだよ。天魔に「そんな剣で、そんな覚悟で、この私を殺せるか?」って問われたところに霧丸が飛び込んできた時、蘭は下手で一瞬思い詰めるように俯いて足を止める。その直後に「お前を斬るのはこの『私』だ」 が出てくる。

無界屋蘭兵衛である限り、天魔王は殺せない。自ら無界屋蘭兵衛であることを捨てた男に、「それが信長公の意思だ」という言葉が届かないわけがないんだよ。夢見酒を飲まされる前に既に無抵抗であることを、過去作になぞらえていたからずっと不思議に思ってたけど、上弦蘭はずっとそうだったんだと思う。あの仮面を見るよりも前に、自らの意志で、森蘭丸に戻ったんだと、初めて感じた。これが明確に打ち出されていたという一点に限っても間違いなくこの公演に入った意味はあった………超あった……

さて、今日イチの驚愕話をします。「蘭兵衛ではない、蘭丸だ」から「そんなことよりも今は先にすべきことがある」まで。あと無界のとこもちょこっと余韻残ってたかな…?今までの上弦蘭には一度もなかった、とてつもない女性性があった。ニュアンスどころじゃない。今までの登城で上弦蘭がそんな高い声で話すとこ見たことない、ってくらい女っぽさを強調した話し方。えっ、今日下弦観に来てたんだっけ?ってめちゃくちゃ混乱した。反射で下弦蘭に寄ってる……って思ったんだけど、思い返すと上弦生駒が二幕冒頭に「天魔王様ァ♡」って言うときのシナを作るようなあのトーンがイメージ的に近いかもしれない。とにかく今までの捨天にトーンを合わせている変化の枠には収まらない、初めて見る上弦蘭の姿がそこにあった。高音というか裏声に近いくらいの高さの声を使ってたのはここだけだったんだけど、混乱しすぎて口説きの仔細吹っ飛んだ。いくら上弦登城が9日間空いたからってこんなに変わります?この話は後々します。

ぐるぐるカテコ、毎回どうしても見切れるまで交通整理してる天魔見ちゃうんだけど、みうらんべさんお辞儀の前に笛下ろす時毎回あんな風にぐるんぐるん笛回してました?????棒状のものを持つとすぐ振り回し始める種族の仲間入りしたのかな?????(隣で扇子回してる人見つつ)


天魔王誕生、鎧を身に付ける前から天魔だった。節回し自体は抑えめだったんだけど、声は完全に今まで見てた4人目天魔で、そのまま口説き始まりそうですらあった。ここで最初から天魔だ、って思うの初めて。台詞前歌詞の『乱世再び』とラストサビの『天魔王が生まれた』で歯見せて笑ってたのも初めて見た。あそこで笑ってるのに台詞の後はその場で頭振り乱すの、どういうことなんだろうなぁ。尚更分かんなくなってきたぞ。関東荒野以降は2人目(11/26~)が一番近いんだけど、あそこまで抑揚激しくない。5人目というより亜種特異点、という感じ。この話も後々します。

関東荒野でマイク落ちる時のノイズのってるな~誰だろ~捨天蘭は大丈夫そうだし、狸穴かな~?と思ってたらまさかの>天魔の鎧<
去り際の「次に会う時までに決めておけ」が完全に聞こえなかったんだけど、仕草が妖艶なのでなんとなく不気味な感じを残して退場になってました。厳密には天のマイクで加工入れてるんだと思うんですけど、その前の台詞は普通に入ってたのになぁ。あの鎧にマイクついてるわけじゃないよね?ふしぎ。

「私とお前ならきっとうまくいく」のところ、どんどん距離近くなっていかない?今日完全に頬触れてたよね?口説きの記憶がほとんどないので、ここの手の動きが改めて妖艶だなぁということしか覚えていない…

夢見酒の後に下手で自分の口元べろり、って舌で舐め拭ってる天魔王様はすごく最高だったのでこれは今後も残してほしいです。舌が長い。

レポで見かけてたリンチされて完全に落ちちゃうきりちゃんは今日もありました見られました。ぐったりしてるところに蘭が「俺がやろう」って声かけるから、あっあっこら起きろ、って感じで頬をぺちぺち叩く天魔。その前段でお前がフルボッコにしてたせいだよ!!!!!!!!!!!!

無界で蘭のことを目で追いかけ続けてるところ、やっぱり2人目だなぁって思った。お色直しで髑髏党幹部が互い違いに喋るところも、右(剣布)見る→目伏せる→左(爪月)見る、ってやってたの久々。あと一幕の関東荒野かな………目玉がぎゅるぎゅる動いてたところがあった気がする……

「心は飛んで夢を見る」のところ、めっちゃ高速で動いて捨に夢見酒飲ませにいってたあれ、すごい既視感あった。あれですよ。鳥天が髑髏城ラップの後に生駒のとこにハイタッチしにくる時の速度。やっぱりこの人たち、狐かなにかの獣の類なのでは…?

捨が生きてたことへの慌て方、蘭に庇われたことの動揺、ラストの怯えから捨の刀掴むところ、すっごい大げさでスピーディーになっていらした( ◜◡◝ )よくわかるてんまおう

「お前にいいことを教えてやろう」の穏やかさ、今までで一番すごかった。後々の話に出てくるんですけど、全体的に抑揚抑えめで節回し平坦だった中で更に下に落とすことで落差を出してきたことに、\それーーーーーーー!/ってなったし、この人のお芝居の何が好きかを改めて実感した瞬間だった。捨天ラストの下半身の鎧剥ぎ取られた後でマイクオフのまま「さぁ、どうした!」って言って捨に向かっていく天魔といい、死に際のどろどろ感といい、たいちさんのこと今まで以上にだいすきになったヽ(;▽;)ノかみさま

いつぞやぶりに、エリマキトカゲのところを剥がされる時に一本結びにしてる髪をしっかり持ってたところを見たので、下弦のトラブルもあったしかなり気をつけてたんだと思います。やっぱり本人達がどうにかする以外に対処方法ないのかなぁ、あれ…


とうとう福士捨の下穿き拝めてしまったのでトータル勝ちでした。黒。

捨のOP殺陣変わってたよね!?!?!?鉄騎兵に傘部分を当て身→抜刀して傘部分も持つ、になるところがなくて、関東荒野の一番下段正面のところで頭上に傘を横に掲げる→左右に引いて抜刀、になってた。他の部分をちゃんと覚えてないから、実際どれくらい変更があったかは定かではないんだけど………変更できるんじゃん……(みうらんべさんの方角を見る)

贋鉄斎と捨。めっちゃくすぐられた回から警戒してる捨のレポ読んでたのでわくわく。槌でつつくと素早く逃げていく捨。「えっ、あっ……ごめん…そんなに慌てるとは思わなかった…」としょんぼり贋鉄斎。一回槌下げたので終わりかな?と思って「仕掛けなら考えた」って寄っていったらおもむろに槌上げて股間をぐりぐりw

「やめろ!やめろ!使いものにならなくなったらどうすんだ…(どんどん小声になってく捨)」「大丈夫だ、安心しろ。打ち直してやる。そこを打ち直してやる」「そいつはありがてぇなぁ…ww」めっちゃ笑ったwww今をときめくふくしそうたくんになんてことしてるんですかっ><

福士捨の太腿の話してもいい?\いいよ!/「浮世の義理も、昔の縁も」のところで川の中で転ぶんだけど、その時すでに思いっきり前が肌蹴ちゃってて。その後の金500両!のところできりちゃん庇おうと立ち上がりかけてまた座る時、着流しの後ろ身頃が太腿の間に挟まって、しかもその太腿は力入ってるから筋肉の形しっかり出てて、すっごいサンドだった。えっすごっやばっなにあれ???ってオペラ構えっぱなし。ぴっかぴかの脚。

7日よりも剽軽さが増してる捨。その分、真面目になるところは声のトーンだけじゃなく表情もスッと完全に真面目になってて、二面性じゃないけど見た目軽くてちゃらんぽらんで剽軽な兄ちゃんだけど実は…っていうメリハリがすごくしっかりしてる捨になってた。後方席でオペラない人にも届く要素がかなり増えたんじゃないかなぁ。それでも、個人的にはぜひオペラで表情の変化見てほしいです。特にラストの関東荒野はきりちゃん出てきてからずっと表情がくるくる変わり続けてるから。


絶賛イヤイヤ期のきりちゃん。冒頭関東荒野で「てめぇらクソ髑髏党なんかなぁ!」お口がわるい。荒武者隊の「強きを挫く!」の手刀をびっ!と下ろすところ真似っこしたり、鉄騎兵に向かっておしりぺんぺんして煽ったり、転がってる石拾って投げつけるのをおいやめとけ、って黄平次に諌められたり、可愛いの大渋滞だった。かわいい。かわいい。きりちゃん。おぢさんです。

無界の里に運ばれていく時、荒武者隊のわっせ!わっせ!のかけ声に合わせて、「いーろざと!」\わっせ!/「いーろざと!」\わっせ!/って言ってなかった?あれきりちゃんで合ってる?

狸穴の胸襟を開いて~を真似するきりちゃん、もはやこの世の宝。ここで狸穴に可愛がられてて、きりちゃん自身もえへへ、って感じで悪い印象持ってなくて、だからこそラストの「お殿様だってご存じのはずだ!」って真っ直ぐな言葉が届くんだろうなぁって思ったらすごいしみじみしてしまった。後々の展開の理由付けがすごく細かいところで成されている。絵図面持っていかれた後も、隣に座ってたところから距離を取るのは狸穴の方からなんですよね。きりちゃんはこのおじさんを信用している。

捨が助けにきてくれても触んなー!って感じで毛が逆立ってる感じだったのに、褒められた手だけはまじまじと見てて、その後の「正気に戻れ!」って捨を殴ったところでは捨が皆に頭下げてるところで一人の手をじっと見て、物作りの手だ、って言われたのに殴っちゃった…って感じでちょっとしょぼん、ってしてた。ラストで恐れ入ったよ、って触れられた手を自慢げに見てたり、平間くんのお芝居はすごい細かいところに一貫性出してくるからすごい。

  

 


【1/16ソワレに起こった変化の話】

髑髏城の七人初見です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と叫びたくなるくらい色んなところに変化というか変更が入ってて、それがどうも私の観劇が9日間空いてる間に役者陣の表現の仕方が変わっただけではないのではないかな?と感じたという話です。ほんとは1月分の公演終わったらまとめ書こうと思ってたんだけど、これを消化しきれないとライビュすら見れないと思うくらい、上弦番外編だったと思った。

7ソワレ→16ソワレの違い、一言でいうなら『ライビュに向けて(仮)下弦ベースにチューニングがかかった上弦』だったと感じた。全体的にすごく分かりやすくなってたし、変化したことで興奮したところも良かったところも沢山あったし、最終的にはチャラになったけど、これはこれで絶対後々になったら「超レア回見た」って高速手のひら返しするんだけど、でも「なんでこんなに変わったの?」の正体が見えた瞬間、ええええええええええ!?!?ってなったヽ(;▽;)ノ


まず、捨蘭の今までのニュアンスは残しつつ全体像変えてくるやり方はすごく上手かったんです。もともと普段活躍の現場が映像の二人なので、オペラで見てると表情の細やかな変化がすごく上手で。その変化が声のトーンや抑揚にも表れてたことで、ステアラの後方席まで届く情報量は各段に増えたと思う。それは間違いない。

問題は、というか違和感が強かったのは天。早乙女兄弟界隈の人にしか伝わらないニュアンスなんだけど、お芝居に中の人が出てきちゃってるわけでもなく、疲れや不調はギアかかる方に働くタイプの人なのに、こんなに太一さんからオペラ外してる時間が長かった公演は無くて。今同じ場面に捨蘭霧と選択肢豊富だからって絶対おかしい……他見てても声だけでこちらの視線を奪いとっていく人じゃん……って思ってたらラストの「お前にいいことを教えてやろう」で発動されて\それーーーーーーー!/ってなったわけです。ラスト前までの天魔、薄布一枚隔てた向こうから音漏れ聞いてるみたいに思えたからなおさら、このセリフの穏やかな微風みたいな温度凄かった。それだけで一気に視線引き戻されたし、最高だった。でも同時に、たとえ不調だったとしてもここで唐突にギアが入るほどスロースターターでも器用な人でもないでしょう…?というのが私見。


捨蘭は良かったのに天が良くなかったからこんなこと言ってるんだろ、って思われても仕方ないくらい私の個人的感覚に頼ってる話なんですけど、とにかくラスト前まで変だな?嫌だな?みたいな感じがずーっと続いていて、でも捨蘭は良いから原因が分からなくて、そこに蘭の女性性への路線変更がきて反射で下弦蘭みたい、って思ってようやく、各変化の向かってる先が『上弦/下弦の平準化』なんじゃないかと思った。

捨蘭の節回しの強弱をはっきりさせて、天の抑揚を控えめにしたら確かに統一感は出るし、活きる良さもたくさんある。全体通して今まで分からなかったことが分かって、各々の感情が明確で、後方席まで伝わるニュアンスが増えたとも思う。でも、今まで二極化してた上弦と下弦を『似てる』と感じた理由を、私はどうしても各々の役者に同時に起きたとは思えなくて、オーダーなんじゃないかなって感じた。皆セリフの細かい言い回しとか助詞が変わってたので、本人発ではない変更はほぼ間違いなくあったと思う。まぁそう思うと太一さん、たぶん、ぜんぜん、オーダーを聞く気がないな……?とも思いますけど( ◜◡◝ )


何度でも言うけど良くなかったわけじゃなくて、良かったところもめちゃくちゃあったし、下弦のニュアンスが悪いみたいな言い方になってしまっているけど、むしろ向こうから学ぶべき点がたくさんあるのも分かってる。でもダブルチーム制を敷いて同一脚本なのに二極化する上弦/下弦、っていうのがseason月の面白さだと思うから、なんでわざわざバランス崩すようなことするわけ~~~~~~~~!?!?!?っておもいました。私は。

このタイミングでテコ入れする理由がライビュしか思い当たらないのであれなんですけど、でもそうじゃないと優しくて色男で女性性も持ち合わせた下弦蘭を見て、「自分とは大分違う蘭兵衛になるんだなと思った」って言ってた人がそっちに寄っていく理由が私には全然分かんなかったし、百歩譲ってその変化が役者発だった場合、理由を求めるべき呼応先の天魔もむしろ2人目inオブラートだったら「なんでだよ!!!!!(cvきりちゃん)」ってなるじゃない…?

 

統一感が出て分かりやすくて、って確かに良いことだし、だったら良い変更なのでは?と思わないこともないので、現段階で良し悪しは判断できないんだけど、今まで二郎系ラーメン出してた店にちょっと久々に行ったらメニューがあんかけ鶏そばに変わってたらそりゃびっくりするでしょ!?あんかけ鶏そばめっちゃ美味しかったけど完全に二郎食べる口で来ちゃったんだけど!?ってなるでしょ!!!!!!二郎系髑髏城の上弦が好きです!!!!!!!!!


ここは基本的に後から自分が読み返した時にそうだった~~~~あの公演そうだったね~~~~ってなるためにログをまとめてるので、思ったことはそのまま残さないと絶対後悔すると思った次第です。一幕でわー!わー!って興奮してた私が嘘じゃないなら、二幕で凄まじい混沌の中にあった私も嘘じゃないと思うんだ。

 

7日~16日の間に1公演入ってたらもっと違って見えたんじゃないかな、とは思う。グラデーションの一番薄いところと濃いところを並べてこんなに違うんだよ!?!?って言ってるんだろうな、という気もしてる。でもこのグラデ、本当にライビュに照準合わせてるならまだ変わる可能性あるよね。21日も観に行くんですけど、今日の変更がどれだけ残ってるか、どういうニュアンスに落ち着いてるか、すっごいドキドキする。信頼と実績、と言うほど私は他の皆さんほど太一さんの舞台を生で観ているわけではないんだけど、でもライビュ後には何事もなかったかのように大暴れしてるであろうことだけは想像できるよ…( ◜◡◝ )

 

 

 

 

 

【1/21 ソワレ】

16ソワレもちょっとテンポ上がってた?って感じはしてたんだけど、今日は明らかにテンポ上げてた。ただの憶測なんですけど、ステアラって予定の休憩時間超えちゃってもお手洗いの列切らないんですよ。途中退出難しい設計だから配慮なんだと思うけど。でも、ライビュの日もそうだと映画館のスケジュールと合わなくなるから一幕あんなにテンポ上げてたのかな?って思うレベルで一幕は全体的にテンポ上げて巻き進行だった……幕間に入るのがいつもより早いのは流石に笑う……

二幕もテンポ上がってたけど、太一さんの遊び場が場所変えて戻ってきてたから印象的には16ソワレよりずっとずっと良かったなぁ。全体的に今までとも16ソワレともテンポ変わってたのは太一さんだったんだけど、上弦のペースメーカーって太一さんなのかなぁ。そもそもの間の取り方がゆったりめなのもあるけど。


荒武者隊歌:「君が好き/清水翔太
\君が好き~!一番たい~せつ~なひと~!/
兵庫「黄平次これ全然歌えないの!」

無界屋男衆の太夫への答え方、どんどん変わっていくよ~~~「この子裏につれてって」\\喜んで!//居酒屋無界の里( ◜◡◝ )

おかえりなさい狸穴いっけいさん。「それはこの子たちが決めること」って太夫に言われて「人を選ぶのか!俺が病み上がりだからか!?俺は元気だー!」客席拍手wかわいかった。でも今日は聖子さんの声というか喉?調子悪そうでいつものパワフルさがなくて心配になった……おももいないのも寂しいし、ライビュは皆揃うといいな……

フォロワーさんが言ってたので注目してたんだけど、兵庫が「人を斬るのは一度でたくさんだと思っていたが…」って刀を抜く前の表情、ほんとにその当時のことを思い出して苦しい思いをしてるんだな、っていうのをすごく感じた。須賀兵庫は明るくて元気でよく動くんだけど、映像班寄りのお芝居もがっつりしてるんだよなぁ。ライビュ楽しみポイントの一つになった。


みうらんべさん、ビンタではなく太夫に駆け寄る兵庫の額(鉢金)押さえて止める。アイアンクローをイメージしてたけど、子どもの熱をおでこ触って計ってるのが近いかな。ヤンキー漫画好きな人がやるアイアンクローはもっとがっつりだと思うから個人的にはあれはアイアンクローにはカウントしないかなぁ。番犬らんべさん。

じん平さんダンス前の「こんなおっとろしいところ~」左足踏み出して半身捻って相手に背を向けて太夫の盾になるみうらんべさん好きしかなくて目眩がした。すき。そういうところがすき。超すき。

聖子太夫の元気がなかったこともあり、今日の蘭は完全に髑髏城に向かうのを止められない蘭だなぁって思った。関東荒野で数珠握るのも、無界屋を出る時に握るのも前からあったんだけど、今日は無界屋振り返った後で数珠握って天を仰いだんだよね。ああ、そこに決意の置き場を持ってきたのかって思って。殿のために、その名を騙る男を討とうとするんだなって感じた。関東荒野ではずっと戻ってこないまま捨天見てたから、今日は帰ってこれないパターンかな、って思ったんだけど、無界屋出る前にガールズと荒武者隊が騒いでるの見る視線とか、無界屋の主人としての優しさと、蘭個人としての怒りが内在してる冷静な激情が見えた気がした。黄泉の笛のセリフもすごい力入ってて最高に格好良かったので、たぶんこれライビュ見たら泣きます。

蘭の節回し、16ソワレと大体同じだったけど16ソワレのあれはなんとか払拭しておりましたヽ(;▽;)ノやっぱりこっちが好きだよ私は~~~~~~なんなら今日の無界に来たときの蘭、めっちゃ極悪人っていうか天蘭揃ってわるいやつだったヽ(;▽;)ノ太夫に問いかけられても「蘭兵衛か、その男なら死んだよ」って声が楽しげだったんだよ………徳川家康殿」って呼ぶときの当てつけた感じとか、このコンビすごい性格悪いぞ…って雰囲気が溢れてて、一周回って仲良しなんだねってきもちになった。凶悪。

無界で下手に天蘭が揃うタイミングのどこかで刀回す時、とうとう天魔より蘭の方が回転数多かったの地味に衝撃だった……………太一さんの癖が完全に移ってるだけでなく、翔平くんの身になっている…………あと黄泉の笛完全に音置いてきぼりにしてたね?手数増えたのかと思うくらい速さがあって、ラスト曲が余りすぎちゃってた( ◜◡◝ )


天魔王様、調整入って5人目生まれてた~~~~~~~~~~~ヽ(;▽;)ノたいちさんが!すきで!よかった!!!!!!!!!一応今更ですがこれは『私の中では5人目にカウントする』というお話です( ◜◡◝ )16ソワレから調整入って節回し復活してた部分もあったんだけど、ことごとく今までの盛り上がりポイントじゃないところに抑揚つけてて、なるほど指摘を受けたところ以外を遊び場にしたんですね……?というきもち。

個人的には鳥天オーバーソウルしてた初日限定の1人目もちらほら感じて、1~3人目が各所で顔出して引っ込めて、を繰り返すのが今回のオーダーに対する太一さんの落としどころなのかなって思った。久々に聞く超高音出たかと思ったら、がなり入ったり、抑揚平坦で静かになったかと思ったら、次の瞬間1人目出てきたり忙しい。今までの誰でもあって誰でもないから便宜上5人目と呼びます。そもそも何人目とかなんなんだろうね……解釈は一貫してるんだけど表現方法を最大限のふり幅で変える、って不思議な話ですね……

遊び場変えて復活したおかげで満足度はすごく高かったんだけど、おかげで主にみうらんべさんにご迷惑をおかけしていた気がします……( ◜◡◝ )「自分ならもっと上手くいく~」って蘭を煽るところで羽織り踏んでたみたいで、立ち上がる蘭が一瞬つんのめったり、ラストの庇うところで天魔が「そうか、ならば行くぞ!」って捨を煽ったから蘭がスタート遅らせたために天魔の前に立つより先に三発くらい太夫が撃ってたり( ◜◡◝ )大体割りを食うのは天魔の動きを受けて動く翔平くんなので申し訳なかった…( ◜◡◝ )でも庇う時に遅れたのを見て、翔平くんって本当に太一さんのお芝居に呼応して動いてるんだなぁっていうのが改めて分かった。目と耳がめちゃくちゃいい人なのだ。

16ソワレがなくて今日の太一さん見たら、とうとうあの長い口説きに飽きたか!?って言ってたと思うんだよね私………wwwいつもなら後半に盛り上がってくる口説きが、「私とお前なら必ずうまくいく」まですごい嘘っぽい誘いをかけてる感じがして。その煽りに乗った蘭を見て「それでこそ蘭丸だ!」って笑う高揚感とか、「やはり貴様には殺し合いがよく似合う!」の言い方とか最早妖怪だったんだけど、ああやって煽った結果として蘭が刀持ったのが嬉しくて楽しくて仕方ないんだなぁって感じだった。今日の蘭は16ソワレみたいな落ち方してなかったんだけど、天魔の蘭に対して吐き捨てるように言う節回しとか、とにかく蘭のこと馬鹿にして下に見てる表情や仕草が尚更、蘭が口説きに引っかかる精神状態になってることを裏付けてる感じがしたなぁ。16ソワレの蘭に対する返答を今日出してもらった感じ。

今日の笑顔、まさしく亡霊というか妖怪だった。分かりやすい悪役像を演じさせた時にどう見ても元は人間だった妖怪に見えてくるのすごくないです?あの人、やっぱり情念が人の形をしているだけの生き物なのかもしれない…………きりちゃんリンチ始まるときに首小刻みに左右に動かしたり、きりちゃんが落ちちゃった後は歯むき出しにして笑いながら頬ぺちぺち叩いてたの怖すぎる。無界でも久々に、斬った後のおとみを足で転がして片足持ち上げて絶対領域の腿から脚の付け根あたりに舌這わせて頬寄せるようにしてた。その後足蹴にして刀ガンガン打ち付けて荒武者隊煽ってたんだけど、今日の天魔本当に人間としての怖さというより、妖怪的な怖さがあったので荒武者隊よくがんばった……

天魔ラスト、顔を覆わないというか、飛ばされた刀の方を身体全体で追ったので捨に背を向ける形になってた。オペラ構えてたから飛ばされるところの間が違ったのかは確認できなかったんだけど、全体的にお芝居のテンポが上がってるので、あそこも刀掴むまでほぼ間がなくなったんだよなぁ。16ソワレは顔覆ってたやっぱりテンポ感がありすぎて、今までみたいな情緒がないのはちょっと気になるかなぁ。

今日の天、上弦で初めて『蘭に嫉妬してる天魔』に見えた。方向性としてはここ目指すようにオーダーされてるのかな?蘭の言葉が力強くて自信に溢れていたから、というのもあるかもしれないけど、初日からそういう従来の天蘭の関係性が見えないところが月の天蘭だと思ってたからこれはびっくりした。確かに捨と殿の橋渡しを任されるような男だったのに、それでも蘭を貶めたい理由、というところを嫉妬にすると従来の分かりやすい天ではあるんだけどね。全部が嘘で全部がほんとうに見える上弦天もすごく好きだったなぁ。

蘭が合流した後の天魔、節回しが大人しくなったというよりは3人目の時みたいな本来の冷淡さを取り戻したような感じだった。でもところどころ2人目出てきて蘭をなだめてみたり、1人目で煽ってみたり。蘭に興味がない、を通り越して蘭のこと嫌いなんだろうなぁって感じた。「お前にいいことを教えてやろう!」までが強くて、そこから16ソワレの凪いだ声色起点に「そんなのは殿じゃない!」って泣いてたのが蘭に嫉妬しているように見えたのかなぁって。「あの人の天はすべて、私のものだ」ってうっすら笑ってたし、「勤めご苦労」の時も馬鹿にしてたのに、その後捨が入ってきて急に慌て出すからあんまり感情が繋がってる感じがしなかったんだけど、たぶん指摘が……入ってるんでしょうねそこ…( ◜◡◝ )それでも遊びだすから翔平くんが間に合わなくなっちゃったんですよ…

生駒に「少なければ少ない方がいい」って言ったセリフ変更はさすがにしっかり覚えてました( ◜◡◝ )ここは泣いてないんだよね。すごく冷淡な声で生駒を謀る。少し前の公演観に来た友達が『あれは生駒とそういう関係があって、子供がいるとかそういうのがあるの?』って聞かれて、そんなこと考えたことなかったな!?って思ってびっくりしたんだけど、思えば今日のこの天魔は多少男性性があったかもしれない。そもそも太一さんのお芝居自体があんまりそういう印象のないものだから発想すらなかった。


贋鉄斎と捨ひどすぎてwwwこれライビュどうなっちゃうんだろう…w特製の剣山を~のくだりかな?贋鉄斎が「なんだ!なにもなく進んでるのが不思議そうな顔しやがって!」って言いだし( ◜◡◝ )「そんなことない!これが普通だ!」マジレス捨この時点で超面白かった……そうだね……そうだね…( ◜◡◝ )これで終わると思ったらいつもの玄翁でつつく下りで「どこにやられるかびくびくするんじゃない!」って怒られた捨が両手広げて天を仰いで\来い!/ってwwwwwwしかも乳首つつかれて「1点!」って言いだすのでもうほんとうにK音に怒られるんじゃないか怖くて仕方ないです( ◜◡◝ )福士捨が乳首つつかれて喘いでるのが見られるのは上弦だけだよ( ◜◡◝ )

「笑顔を見せるんだったら俺だけに見せるんじゃない!ここにいるみみず(観客)やあめんぼ(観客)やおけら(観客)にも見せてやれ!」って贋鉄斎が言ってたから髑髏党各位はお好きなフレンズをお選びください( ◜◡◝ )

福士捨、いくら相手が太一さんだからって刀振るの思い切りが良すぎませんかね笑 百人斬りは1対1じゃないのでそれくらいの派手さがあってもいいんだけど、ラストのvs天は下弦でも事故ってるところなのに恐れ知らずだね!ってにこにこする。全体的に大人っぽさが出てきた捨だからこそ、そういう動きに若さというか向こう見ずな感じが出てるとわくわくしてきちゃう。今日も天魔は一つ結びしっかり握ってました。

捨はほぼ16ソワレで完成形になってたのかな、という感じ。でも今日はラストだけ違った。「皆で生きて抜け出すぞ」の前に太夫に声かけられて顔を上げて、後ろに立つ霧丸を振り返った後で天を仰いでて。二人の言葉に背中を押されたのかもしれないけど、最後に生きて抜け出すという選択をしたのは、天蘭が死んだのに自分だけが生かされたことの意味を天の殿様に求めたように見えた。だからこそ、ラストの関東荒野で縄かけられた瞬間は本当に死んでもいいと思ってたんだろうなぁ。


きりちゃん、今日も「戦わなきゃ、しんじゃう…」ってすごい小さい声で言ってて、その前の捨に斬りかかるところで何度か「死ね!」って叫んだ言葉の重さをちゃんと分かっていて、それでも叫んでるんだよなぁ……って思ってヽ(;▽;)ノ上弦きりちゃんはめそめそしてるところが目立つけど、やっぱり復讐者なんだよなぁ

16ソワレは太夫が兵庫に名前を教えて、じん平さんがやった~!って言ってもまだ意味が分かってなくて捨の方見て首かしげてたきりちゃん。(捨がサムズアップでOKってことだよって教えてあげてた)今日はじん平さんがやった~!って言ったの聞いてちゃんと分かったのか、捨の腕に掴まって、やった!って笑ってた。かわいい。まぶしい。

今日のカテコきりちゃん、両手ばいばいだったのに捨見て手を止める(捨気付く)→捨の真似して胸張って片手振る捨と顔見合わせて笑う、の流れできりちゃ~~~~~~~~~~~ヽ(;▽;)ノかわいいねぇかわいいねぇ

 

 

 

 

 

【1/23 ソワレ(ライビュ)】

めっちゃ長くなったので切り出し。この流れからのライビュ、最高だったというか普通に観劇した回の中で最高点だったのでは…?くらいの勢いになってしまった。上弦の月が好きです! 

mishu-h.hatenablog.jp

 

『髑髏城の七人season風』感想まとめ+蘭の話

まとめる気はもちろんあったのに、月が始まった瞬間すっかり忘れてしまっていた風髑髏感想。ようやくまとめようとしたらほとんど蘭のことしか言ってなくて、おまけに今界隈でちょっと話題になってる下弦蘭について私が考える上でのヒントというか、ほぼ答えがそのままあったのでちょっと一緒に書いてみましょうか、というエントリです。(一息)

 

 

 

 


【風蘭のはなし】(9/30ソワレ観劇時の感想)

元偶像(アイドル)の風蘭によるアイドルP活動、MKY48だった(風髑髏感想第一声)
→これ、意外と的外れなこと言ってなかったので残しておきます。個人的には、本当に言葉通り春を売らずに夢を売ってたのって風だけだと思う。

 

映像を含め、初めて捨天同一の髑髏城を観て一番強く感じたのは、蘭の立ち位置の移り変わり方だった。この捨天一人二役パターンにおける蘭の必要性って、役者個人がどうこうではなく役割としては大きく「捨天二人パターン時に役者の力量に依存していた『人の男』の人心掌握術の説得力」と、「捨天の殿影武者設定の補強」だったんだなって認識した。さらに言えば、「髑髏城の七人」ってタイトルから連想されるカウントに蘭が含まれないのは、そもそも蘭というキャラクターの役割が主要メンバーすべてに使える環境設定だったからなんだなぁっていうことをすごく感じたんだ。
彼に与えられた記号は数あれど、蘭自身の存在を強調するものって実はすごく少ない。パンフでも髑髏城自体の転換期としてワカが挙げられているけど、このパターン違いの発生によって蘭は初めて、彼のためだけに与えられた記号や存在感を獲得していって、その最高地点が鳥だったんだと思う。だからこそ、ここでワカ以前のパターンを持ってくること自体が、シーズン通して観ると原点回帰以上の飛び道具効果を持ってるな、と感じた。
花で初めて蘭が好きな自分、という気付きを得た身としては、風蘭って環境設定としての役割を過不足なく全うしていたと思う。蘭クラスタが大好きな黄泉の笛も口説きも美しいものや新しいものが好きな殿のパーソナルを描くためのものでしかない。そういう意味合いのキャスティングとして、風蘭は一つの正解だと思った。

 

とはいえ風蘭にも個性はあるわけで、彼は朴念仁というより自我が芽生える以前に殿に出会ってしまったせいで発達の止まってしまった美しい鑑賞物だったなって感じた。無界ガールズと太夫がすごく若くてアイドル的で、そういう子たちに拾われて救われたことによってその発達は緩やかに再開されたんだけど、彼女たちは年齢的にも立ち位置的にも風蘭よりも年下なので自我形成における『親』の不在は変わらずだし、まだまだ成熟しきってもいない。あんな長身なのにその中身は未だ成長過程にあって、自身の自我との対峙をようやく始めた頃、天魔を通して再び殿に出会ってしまった。内省なんて面倒なことから解放してもらう感覚はきっと夢見酒より強力で甘美であったのだと思う。風蘭は天魔の誘惑に葛藤するだけの自我形成が終わってないから、あんなにもあっさりと呆気なく転がり落ちてしまう。

 

だって夢見酒呑ませなくても殿と同じ顔でキスしたら落ちるって思われてるんだよ風蘭。扱いというか、認識のされ方が完全に子供だよ。そういう単純なもので動かせると思われてるし、実際動いてる。なんなら秀吉に一泡吹かせてやれる、って言われた時点で半分落ちてる。幼いんだよ、彼は。そういう幼さが、例えるなら美しい器に僅かに注がれた水のようであった一幕と比べて、二幕は格段に発する言葉の力を感じた。でもそれは蘭自身から生まれる言葉じゃなく、第六天魔王の隣に据えられて、その炎の反射を受けて赤く燃えているように見えるだけの空っぽの器。私から見た風蘭はそういうものだった。正直、言及するなら殺陣より他にあるのでは……とは思ったけど、『美しく空っぽなこども』という意味ではかなり正解に近いのでは、とは思えるんだよなぁ。

 

風蘭はシーズンの中で一番ワカ蘭と似てるなぁと思った。ワカ蘭は張り詰め続けることで無界の里に立っていて、それが口説きと夢見酒でぱちんと弾けてしまった人だったけど、風蘭は太夫の言葉通り、一度壊れてしまったものを積み木みたいに重ね直してたから軽く触れられただけで揺らいでしまった。風蘭のあのあっさりとした陥落に、ワカの時に感じた「この人はこっちが本来の姿なんだなぁ」という感覚を思い出したし、ワカ蘭が数珠の形で肌身離さず持っていた未練を、風蘭は心のうちに持ってただけなんだろうなって。表現の違いだけで、根っこのあたりはすごく似てる蘭同士。ワカが捨天二人パターンじゃなかった時の蘭が風蘭。


私、ついったー髑髏党員の中では風好きな方だと自認してるんだけど、風蘭のなにがいいって夢見酒前に一発かまされた瞬間だよね。完全にくだらぬ縁という夢から醒めたようにぽかん、とした顔になったんですよ。あれは花蘭や鳥蘭に同じシーン作ったとしても見られないものだと思う。夢見酒後に膝立てて座りながら杯をしげしげと眺めてる蘭とかもとにかく美しくて、絵として完璧だったんだけど、それが殿の隣に在るべき蘭の姿であって、彼はそれ以上でも以下でもないんだなって思った。個人的には、風はいい意味で蘭というキャラクターに固執する、ということから解放された気分になった。

 

小説も読んでなければ97アカアオも見てないのでとても好き勝手なことを言うんですけど、風蘭を見てると、蘭は刀の達人じゃなくても指揮官として有能じゃなくても構わないと思った。殿から美しい置物として寵愛されていて、それは天魔や捨のように傍から見ても明らかで、それだけで『全キャラクターにとっての背景役を担う、環境設定の蘭』というキャラクターとして成立する。
私のTLはクラスタも多いので、流れてくる蘭の話は花も含め、多かれ少なかれ『太一さんの演じた蘭』の姿が根底にある。それは捨天二人パターン誕生契機のワカ蘭だったという要素を加味しつつも、それだけ蘭の魅力を引き出したのが太一さんだったから、ということだと思うんだけど、その姿から完全に逸脱した蘭がいてもいいと思うんだ。既存のキャラクターから逸脱した鳥捨を見た後だから尚更そう感じる。

 

殺陣は若干どきどきしたし(不安で)、ワカからの流れを汲んだ蘭が好きな人たちがこれ初見にしてほしくない!って言うのもまぁ分かるんですけど笑
鳥を観た時に感じた「これ、他パターン見て比較するとすっごい面白いんだよなー」が蘭にも太夫にも感じられて、私は結構楽しかったです( 'ω' )今までワカ以後のパターンしか見たことがなかったから、髑髏城ってすごく週刊少年ジャンプ的な偶像劇だなぁって思ってたんだけど、ワカ以前の髑髏城はジャンプであるけれど座長というものをすごく意識した劇団戯曲だなって感じた。悪い意味じゃなく、役割としての座長一強感がすごくはっきりしてる。すごい雑なこというと、蘭でリピーターを獲得する気がない。そこに魅力を見出す人ももちろんいるんだけど、基本は座長一強構成の戯曲だから。蘭は捨天が映えるための役割を担えれば十分なんだよ。

 

 

 

【月蘭のはなし】

上の話でほぼ答えになってると思ってるんだけど、ようするに月蘭って上弦/下弦問わず『捨天二人パターンなのに、全キャラクターにとっての背景役を担う、環境設定の蘭』なんですよ。今回のseason月は、天魔を殺すのではなく止めることを心に決め、その目標を完遂できず、8年間捨てられなかった義理も縁も失う捨之介と、8年間抱え続けた虚構の天/殿を最期まで失わない天魔王の話なので、よくよく考えたら当たり前なんですけどね。そう考えると、花鳥風月シリーズって

「天魔と蘭の関係性を新構築した花」

「捨の既存の人物像を破壊した鳥」

「原点回帰でワカ以降の見解を一度更地にした風」

の流れから「二役に分かれた捨と天魔王の対極性を突き詰めた月」が生まれたんですよ。すごくないですか?書いてて泣きそうになってきた。そういう意味でも、月の立ち位置は極めてワカに類似しているんだと思う。

 

その上で、風蘭よりも情操が発達しているのが下弦蘭なのかな、と私は今のところ思ってる。風蘭が意識的には認識していなかったであろう自分が美しいという事実を彼は知っていて、そうあることを求められていることも理解していて、誰が見ても「美しい」と感じるように振る舞うことを殿に教わって、それをずっと続けている蘭。ここで言う「美しい」とは、見た目や所作に限らないんだよね。太夫たちに救われて、周囲の環境が変わっても『美しい』人間としての在り方を求められていることは変わらないから、やっていることの行動原理自体は小姓時代からずっと変わってないんだ。一幕も二幕も本当の蘭の姿で、そこには当人の中のルールに基づいた一貫性があるのだと感じた。刀身に映った自分を見てるところ、残念ながら私は観劇時に確認できてないんですけど、極論を言えばカテコの太夫エスコートだって、そうあることを求められていることを理解しているんだと思う。そういう意味で、ちゃんとも自身がすごく下弦蘭に似ているのかもしれない。私は蘭のこと、どのシーズンだろうがどんなに美しかろうが、超自分勝手な奴だと思ってるから失礼な話なんですけど笑

 

ついでに上弦蘭の話も少し。彼も環境設定の蘭であることには変わりないんだけど、個性特化力がすごく強い。これはあて書きしてないと言われてる月において、唯一あて書きを明言されてるのが上弦蘭の登場時の台詞なので間違いないと思う。(詳しくは中島さんが出演したラジオ聞いてください)
何度も出してきて申し訳ないんだけど、個性特化といえばやっぱり環境設定の役割をぶち破ったワカ蘭を想起してしまう。下弦蘭は元々、綺麗どころな印象がワカ蘭をなぞってる、と言われてるのをよく見かけるんだけど、気質的な部分では上弦蘭ってかなりワカ蘭に似てるんだよなぁと私は思ってる。それは翔平くんの初見蘭がワカだということにも起因しているかもしれないけど、所作であったり振る舞いであったりにワカ蘭、というか太一さんが作る蘭が共通して持っていた品格を感じるからです。ヤンキーっぽいけど、絶対育ちが良いんですよ彼は。ワカ蘭もそうだったと私は思っているんですが、ワカの亡霊に殴られそうで大きな声では言えない。特に手を中心とした仕草に隠しきれない育ちの良さが出てるので、次に観劇するときにでもぜひ注目してみてください。

 

 

 

 

 

 

なぜこの話をこのタイミングで書いたかというと、1/17のゲキシネでアオドクロを見るからです!アオ見たら絶対また捨天同一髑髏の印象変わるはずだから!わーい楽しみ!

『髑髏城の七人season月 上弦の月』感想まとめその2

2018年も素敵な現場に出会えますように。去年の宿題こと月髑髏まとめその2。お化粧についてはこっちにまとめてるので、全公演終わったら泣きながら各所に自分のツイートだけ埋め込みます。

 

 

 

 

 

 
【12/15 上弦】

荒武者隊歌めも「空も飛べるはず/スピッツ

おおおおおおおおおおおおけしょう…………………おけしょう…………………みうらんべさんのお化粧ベスト更新…………今日は特に顔がいい……左のアイラインの方が太目?ぱっちりしてるね?って思ってたら、翔平くんは元々左目の方が大きいって教えてもらいました٩( 'ω' )و お化粧の力じゃなかった……天然モノだった………顔がいい………

22万回~のくだり、「ひょーごー…」みたいな呆れの中に親密さがうかがえるニュアンスのみうらんべさん、ビンタ前の手招きっていうか、おいでおいでって感じの仕草が超かわいいんですけどなにあのいきもの。指先揃えてぱたぱた、って感じでおいでおいでするの。

登場時の殺陣で勢いつきすぎちゃったのか、最期のキメのところが曲より早くて一瞬間ができたみうらんべさんヤバくない………?どこまで速度上げてくの……?

10日に間近でお色直し蘭観た時、ああ鎧じゃなくて金地に刺繍入った服着てるのか……って思ったのは覚えてるんだけど、お色直しと無界のターンって服装一緒で髪型だけ変更ですっけ?今回の衣装そんなにうわ~!ってならないから全然覚えてない…
お色直しは袴で無界は鎧だよ!って教えてもらった。らんべさんお着替え多いんでしたそうでした。

バランスは置いといて、上弦蘭のお衣装については今までのシリーズ同様、少し解釈する余地があるなぁって最近思ってるんだけど、すぐ顔の良さに負ける。顔がいい!!!で記憶が上書きされていく。月衣装の全体的なバランスについてはなんとも…なんですけど、牡丹かと見間違うくらい豪奢な薔薇と女を纏ってる上弦蘭が私はすごく好きで、あれが兄者や風蘭みたいにシンプルだったら絶対に上弦蘭の人となりは違って見えてたと思うんだよなぁ。スカジャンみあるのがいいのだ。正直お色直し後の袴姿or甲冑ちょっと物足りなくないです?????色合いじゃなくて柄で主張してきてほしい。上弦天魔くんはその刺繍マント、蘭に貸してあげて。

蘭の「来い……来い、太夫…!」って、今までのシリーズでは外道の蘭と正しい道を歩む太夫が再び隣に立つことはできないという隔絶を表していると思ってたんだけど、今日初めて蘭と太夫が同時に観られる席に入ったら、上弦蘭はずっと首を横に振って泣いてる太夫に「来い」って促してるんだね………ちゃんと二人の間に意思疎通がなされた『会話』なんだよあれ。最初の「来い」に太夫が首を横に振るからもう一度「来い」って促していて、それでも応じない太夫に「太夫!」って叫ぶと太夫が項垂れて構えるんだよ。あの蘭は、蘭の意思決定で殺されていた。すごく身勝手な方法だけど、地獄に堕ちた外道の蘭は無界屋の太夫と蘭兵衛の意思によって極楽に送られたんだなって思った。鳥では赤シャドウの描き方で表されていた蘭と蘭兵衛の対比が、お芝居でこんなに明確に裏付けられたの上弦蘭が初めてだと思うよ。鳥蘭の時でもこんなにはっきりしてなかった。

今日の天魔王様、ここまで見てきた公演で一番化粧に気合い入ってて美しすぎて震えた。これはしぬ。天魔と蘭のお化粧は太一さんがやってるor完全監修してると思ってるんだけど、天魔のノーズシャドウといい蘭の目尻赤シャドウといい、太一さんがこのキャンバスの使い方見つけたーーーー!!!!!!感がすごくてほんとに興奮した。天魔の目頭横だけ濃いノーズシャドウ、鳥蘭でもやってたやつです。ほんと天蘭今まで入った上弦で一番ビジュアルがよかった………………師匠今日1公演しかないからお化粧サービスしてくれたんですか……?????

天魔王登場のダンス途中に入る「~この天魔王の手によってな」の台詞の後、いつもならすぐ降りてくるのにその場で苦悶にも思える表情をしてたんだよなぁ。全体的にも微妙に揺り戻しがきてて、関東荒野で生駒にまだ時満ちては~って止められた時もすごい笑ってたし、やっぱりテンションの感じ、また色々と変わったのかも。

口説きの「私に『死ね』と言った」温度感がすごい低くて、この前のラストに見せてた感情の落ちた表情してたのが、あの瞬間では初めて見た。その後の「死んで甦れ、と」薄ら笑い浮かべて恍惚の表情だったので、声のトーンより表情が乱高下って感じ。
「殺すなら今だ」って言いながら自分の首筋を叩くやつ、鳥天魔もやってたけど上弦天魔の方がもっと強く荒々しく叩いてる。なんか、すごい、あの仕草にめちゃくちゃ煽られた蘭の記憶があるんだな……って思っちゃった。10日は首筋叩く前に右手首ぶんぶん振ってて、蘭がこの場で死ぬ…って思った記憶。

無界屋で荒武者隊斬ってるとき、床に刀の先をガンガンぶつけて追いたてたり、脚に刺した刀の頭を掌で叩いて押し込んだり、とにかく斬り方がどんどんエグくなってく。それなのに、目玉だけがぐるん、と回って反対側で斬ってる蘭を見てる。執着がすごい。

殺陣の速度、っていうところに着目したら最速は冒頭シーンなんだけど、口説きで刀投げ捨てるところといい、月は一つ一つの技巧がすごいんだよなぁ。あれらはどちらかというと仕草にカテゴリされるのかもしれないけど。

今日の天魔ラスト、後退りはしなかったけど捨が刀下ろしたのを見て泣きそうな顔した後、一瞬表情が抜け落ちてから刀掴みに行ったんだけど今まであんな表情してた…?開いた穴まで霧丸が走り寄って、その後をふらふら上がっていった捨がそのまま落ちようとしたところを霧丸に引っ張られたのゾッとした。

もう何人目になったか数えたくないぞ天魔王………10日と違ったのは関東荒野での捨蘭とのやりとりに幼さというか青さがあって、ニュアンス的には3人目の蘭丸抱えてる天魔に似てたんだけど、意識した時だけ『天』になる人の男、って感じが一番近いかなぁと思った。あの幼さは多分あの男の素だ。この青さは捨にもあって「殺すんじゃねぇ、止めるんだ」「今度は間にあわせる、必ずな」にすごく切実な響きがあって、きっと8年間の時間が止まっていたのは2人とも同じなんだと思う。だからこそ捨は、本当に天魔を止められると思ってたんだろうなって。だって記憶のままの男が目の前に現れたから。捨につられるように蘭もすごく青臭くて「いい道を選んだ」って真っ直ぐ言われて気恥ずかしそうに視線を逸らしたり、「いい街、か」って無界を見回しながら口角上げて笑ったり、素直で幼いなぁって。「一度流し切るしかないんだよ」って微笑んだところは初めて見て、青くて無鉄砲な人なんだなって感じた。

誰が先導してるとかはないと思うんだけど、全体的に『若者たちの物語』っていう方向へ明確に固まっていってるなぁって感じた。だからこそ荒武者隊の勢いとかも3人の感情と同じ方を向いてるからガンガン響いてくるなぁって。超ワカドクロだなぁ。

3人とも同じ方向を、昨日を見てるからこそ、人の男が演じる/口寄せする『天』は彼らにとって殿そのものなんだろうって思えた。亡霊に取り憑かれ続けた3人が、それぞれに昨日と別れるための道行きなんだよなぁ、上弦。天魔の表現の揺れ方については、大小あってもこのニュアンスで落ち着きそう。口説きもそうだし、ラストもそうなんだけど、どちらも蘭と人の男、捨と人の男のやりとりだったんだろうなぁ。天魔は嘘しか言わない、っていうのが過去作天魔に共通して感じてたことなんだけど、この日に限って言えば発せられる言葉は嘘でも、人格としては本当しかないんだろうなぁって思った。

福士捨、がっつり腰落として殺陣やるようになったからか、今日の六天斬りすごくスムーズで短くなった?って錯覚すらあった………それに比例して足ばんばん出してくる……………みんながセーラームーンって言ってたのあれですね、筋肉ついてる太腿も正面から見るとめっちゃ細いからですね……?

激昂した時の表情が、兵庫にぼーっとしたやつ、って言われてた人とは思えないほど完全に別人なんだけど、あの柔和な目がツリ目に思えるくらい釣り上がるからだね………俺が引き付ける、の時、ほんとに自暴自棄になっていたんだけど、霧丸の真っ直ぐな目と太夫の言葉に引き上げられるように笑った顔があまりにも無理してて、よっぽど痛々しかった……

あと、「だったら好きにしろ」の時の感情が平坦になる感じが全然捨っぽくなくて、じゃあ誰っぽいか?って「お前のことだけを気にかけていたぞ」の時の天魔っぽかったんだよ………捨どこにいっちゃうの……どこにもいかないでここにいて……

須賀大明神がトリプルでマント翻して帰りかけた天魔王様の右腕をぎゅっ!って掴んで止めてくれたんだけど、なにwwwって感じで笑いながら天魔王様が左手で翻したマントに包まれて客席の視界から消える須賀大明神………めっカワ……トリプル出てくるときもらんべさんの背中ぽんぽんしてたし、マジで太一さんどうしたんだろう………カテコでもあんまり役抜けない人なのにそのままの太一さんがいるの珍しすぎて、須賀大明神拝むしかない……

 

 

 

 

 

【12/22 上弦】

荒武者隊歌めも「ら・ら・ら/大黒摩季

無界屋の男衆、じわじわお遊び増えてくるの不意打ちだからやめてほしい……笑この子、裏へつれてって、って太夫に言われて「「合点承知の助(キリッ」」って答えたの笑いこらえるのつらかった( ◜◡◝ )

「戦わなきゃ生き残れない」の前に小さな声で「戦わなきゃ死んじゃう…」って言ってたので、きりちゃんおぢさんは大変にきりちゃん;;;;;ってなりました。きりちゃんの言葉には毎回情感がとても詰め込まれていて、本当にその時の感情で言葉が出てきている感じがすごくいとおしい。

みうらんべさんビンタ、今日はちょっと間が早かったのも面白かったんだけど、歯を食いしばって力入れるみたいに口元にぎゅって力入れて叩いてるのがかわいかった( ◜◡◝ )人を叩き慣れていないのだなぁ、翔平くんは………(某兄弟の方角を見ながら)

じん平さんダンス。いつもガールズに寄ってくとこを今日はすごいタメてたから、いつも自分が前に出てみんなを庇ってくれるみうらんべさんが太夫の肩に手かけたまま止まっちゃって。じん平さんが動き出した瞬間、ガールズや太夫と一緒に後ずさっちゃったのやられたよね………後ろ向いちゃったの絶対笑ってたでしょ…( ◜◡◝ )

上弦蘭殺陣、黄泉の笛の後半でぐっと腰落として刀振るうようになってた。今までの速さは左右の動きがメインだったけど、縦に動くことで立体感が生まれて、上弦蘭独自の動きになってるのすごいなぁって思った。天蘭ラストの殺陣も手数増えないかなぁ。

俺の三途の川は血塗れなんだ、っていうトーンがすごく軽くて、あれ?って感じたんだけど、真っ赤に染まる、の凄み方というか重さが強くて、太夫の弟として存在していた気さくな兄ちゃんの蘭は、やっぱり過去の蘭とは一線を画す存在なんだなぁっていうのが見えてきてる。お色直し後にヤンキー感増すところというか、あんなに仲良さそうだったのに、「捨之介、お前には分からんよ」って言う時は完全に捨を下に見てる。元々愛想がいいということはなかったし、若いからガラが悪くて血の色を好むような、自分側についてない人間を人間として見ていなさそうな蘭の片鱗。

推測っていうか、私が何回か前から違和感覚えてるとこなんだけど、天魔王登場の時の「~この天魔王の手によってな」って台詞、太一さんの生声じゃなくて録音?気のせいかと思ってたんだけど、今日一瞬台詞と口の動き合ってなかったように見えた時があった。なんかここ、太一さんが喋ってないみたいだな~って何回か前から思うようになって、でもあの間奏に合わせて喋れる人なのも知ってるし、オペラで見てるから視界が狭まってるのかな~って思ったんだけど、あそこだけいつも同じ調子ですよね~って話に今日なったので。
→色んな方の目撃情報をいただけたぞツイッターすごい!やはり上弦も下弦も間奏のセリフは録音みたいです!

天魔王誕生時の声、ちょっと若いというか高い感じがした。多分時間帯起因なんだけど、太一さんの高音大好きなので大喜びした。嘘吐く時、っていうと天魔は全部嘘なんだけど、妙に芝居がかってるというか、大仰な話し方になるあれ、蘭が手に入って浮かれてるのかなぁ。エゲレスからの手紙のところ、いつも「あ!」って音にして言うんだよね。あれだけは何人目になってもほぼ変わることがなくて、逆に不思議。

天の後ろからちらほらと人の男の顔が出てくるところ、やっぱり契機は生駒斬った以降の告白からなんだよなぁ。「所詮貴様にも、天は掴めん」「務めご苦労」どちらも泣き声を象ってるんだけど、本当に泣いてるように聞こえるのは庇われた瞬間の「蘭丸」なの。蘭への愛憎が入り乱れてる天魔。それでも無様に泣き喚く姿は捨だけが見ていて、それを『人の男』として扱うんだよなぁ。ひどい優しさだと思う。

福士捨も結構ソワレタイプだな、って印象で、今日のオープニングとかあまりにもエンジンかかってなくてハラハラしたんだけど、それでも百人斬りはエンジン全開になるし、全編通してずっと上がり調子で終わるからトータルの流れとして最終的にはすっきりするからいいなって思った。その辺りの配分の上手さ、バランス感覚がいいんだろうなぁ。あと関東荒野が滑りやすいのが悪。

ラストの関東荒野で雲が晴れていく様、捨の心象風景なんですよね。鳥の時にそうかな?って思ってたんだけど、月は天守閣に外からの光が漏れてるところからスタートだから、多分まだ日が昇ってないわけじゃないはずなんだ。れなのにあんなにも分厚くて暗い雲がかかってる。ただの雨雲と呼ぶにはあまりに黒くて禍々しい空の色をしてるんだ、あそこ。捨は髑髏城を抜け出して、生きているのに、濡れ衣を着せられるよりずっと前から空は晴れないまま。そのことをずっと考えていたから、月の細かい演出や脚本の変化は答えをくれたんだよなぁ。霧丸の嘆願で陽射しが見えてきて、空っぽの仮面に光が差す光景、捨の心の内だと思うとすごいことなんだ。天魔にも蘭にも届かなかった、3人の上にあった天が消えたことを、捨自身がようやく受け入れられた瞬間。

光秀を唆したのが天魔だって知ってたのに、居所がはっきりした後も不殺の姿勢を通した捨の中での番付について。たぶん捨がずっと捨てられずにいたものって、殿そのものというよりも殿に仕えていた環境、ひいては天蘭だったんだろうなぁって。8年も経ってるのにたった1人だけ何もかもそのままの、喪失を知らない青くて若い理想型の捨之介。殿に生きろと言われた蘭や、蘭に伝えよと言われた天魔と違って、捨は殿の最期に居合わせていないどころか本能寺にも居なかった可能性がある、って感想見て、月以前では捨の強みや行動理由であったその過去が、月捨にとっては不足であり、唯一8年越しに経験する絶望なんだな、って感じた。

 

 

 

 

 

【12/26 ソワレ】

荒武者隊歌「勝手にシンドバッド/サザン」
\\\ラーラーラーララララーラーラー!///
兵庫「ラばっかり!」

上弦蘭の方が下弦蘭より登場時殺陣の手数が多いのでは?という話。たぶん手数は変わらないんだけど、刀の使い方が違ってた。下弦蘭は刀と鞘の両方を同時に上げて髑髏党の槍を払うんだけど、上弦蘭は刀を上、鞘は下で構えて身体回転させて払う。刀と鞘がバラバラで動くから手数多いように記憶してたみたい。殺陣の手数カウントって結構細かかったりするので、これも1じゃなくて2でカウントするならほんとに手数多いと思う。

みうらんべさんビンタ、最早ビンタというより張り手\ボッッッッ/ってマイクに鈍い音が入ってた( ◜◡◝ )本人は勢いのまま、くるんと一回転。あそこよく見たら太夫が一発かましてやんなよ~って感じで兵庫指差してる( ◜◡◝ )黒幕は太夫

太夫やガールズの盾になる時って皆を後ろに隠すようにしてたんだけど、この日は皆を庇うようにじん平さん側に背を向けてたのがすごくすごく情の厚さを感じてしまい……すきです…

口説きは22に「この鎧が叫んでいる!」で蘭の数珠を引く形になったのを意図的に再現してて、殿が最も愛したお前と共に、のところで数珠ごと胸元掴む数珠だけ引いてこの鎧が~、だった。蘭も一幕ラストで無界屋振り返る時に数珠握ってるし、この天蘭…………夢見酒で蘭が天魔の腰に背中側から腕回して掴まってるのも22からなんだけど、あそこで蘭が仰向けになるの、天魔が後ろ頭掴んで引っ張ってるからなんですね。今日初めて気付いた。鷲掴みしてる。

アサさんが言ってた「上弦蘭は相対してる人と声のトーンを合わせる」っていうの、よく分かった。関東荒野で狸穴に「なぜここに」って投げかける時は天魔のがなり声が強かったからその余韻引きずって語気強めだったし、捨や太夫と話す時のトーンやテンポと同じ人とは思えなかった。「俺の三途の川は血塗れなんだ」太夫と話す時の軽めなトーンだったのに「洗えば洗うほど真っ赤に染まる」突然今までの重さが戻ってきてて要所要所でわざとトーンをズラした時の効果がすごい良かった。あれ、本人は意識的に使い分けてるのかなぁ。すごいよかった。

「貴様に『俺』のなにが分かる」って言いましたよね……初めて聞いたよ…………間違えただけだと思うんだけど、でも今日の天魔は蘭の扱い方ちょっと違ったから重すぎて記憶飛びかけた…………………

今日の天魔は蘭に向かってる感情が全然違って……個人的観劇内での2人目(11/26)くらいのテンションが戻ってきてたんだけど、抑揚の乱高下も割とあるし笑う。でも蘭に夢見酒渡した後、飲み干す瞬間を見もせずに無表情で裏拍手してたの。見てないの自体はちょっと前からそうだったんだけど、無界であんなに蘭を凝視してたのになんで?って思って。その後、生駒を斬って抱えたところで「あーあ」って呟くみたいに言ったの。そこからの語りの声がフラットな高さで、蘭を斬った後も頭掻きむしらずにただ後ろ向いて、はぁ、って溜息ついてた。そこで初めて、今日の天魔は蘭自身に興味がなくて、ただ蘭の平穏な日々をめちゃくちゃにしたかっただけなんだって思った。

実は上弦天魔が子ども、っていう印象が未だにあんまりピンときてないんだけど、今日の天魔はダウナー面、ほとんど消えちゃってる気がした。アッパー多めだったけど、関東荒野での捨蘭への話し方は「お前のことだけを」の語りにも似た声のフラットさで、捨蘭と変わらない素の青年っぽさがあった。そんな人が、ただただ嫉妬による破壊衝動で、蘭の平穏をめちゃくちゃにしたことの方がすごく幼いなって。今までは少なからず蘭自身に対しての執着とか、利用価値があったのに斬ってしまったとか、そういう印象があったし、15・22は蘭に「勘違いするな」って腕掴まれた時に怯えながら刀構えてたのに、今日は刀構えることもなく、本当に馬鹿なものを見る目にさえ思える表情してた。

 

 

 

 

 

【12/29 ソワレ】

今年最後の髑髏城めっっっっっちゃいい

荒武者隊歌:「お正月」(も~い~くつね~る~と~)

兵庫「お年玉全部太夫にあげる♡」太夫「(口パクくらいの小ささで)ありがと♡」

下弦の荒武者隊はみんな若くて元気がありあまってる!って感じだったんだけど、向こう見てから見るとやっぱりめちゃくちゃうるさいんだよなぁ、上弦の荒武者隊wひな壇芸人のガヤに近いものを感じる。自己主張が激しいのはいいんだけど、はけていった先でも捨の台詞遮る勢いでうるさいのはダメだぞ!w

今日のみうらんお化粧、前期上弦蘭の中でトップの100万点満点です。ありがとうございました。

みうらんべさんビンタ、右手で右頬→左頬を往復ビンタ。二発…って小声で呟く兵庫に左手で左頬追撃。太夫のてぇい!に拍手するし、今日のみうらんべさんも乱暴者です。

同調力が強い、というのが今のところの上弦蘭を表す最適解かなと。関東荒野で一度天魔に籠絡されかける蘭がどこで戻ってくるんだろうって思って見てたんだけど、捨の「何故またその天を覆う!」って聞こえてきたところでハッとして戻ってきてた。あの瞬間は捨に同調して明日を向けてた。

同調力の最たる分かりやすさだった声のトーンは、どんどんあえてズラす使い分けを進化させていくね。登場時「あの世とこの世の境もな」で凄んだかと思えば「女に生きるはァ、初すぎる」艶っぽい節回しの色男感。後者は特に凄くて、くらくらした。いい街か、って笑う時も、太夫たちを心配させるようなことはしねぇ、って言い切る時も見せない、あの顔の良さを本人が理解した上で使ってくる色香を見た気がした。

黄泉の笛の「こんな奴らに守られて~」「殿を捨て、」その日の蘭が捨と天魔のどちらに同調してるか測れるんだけど、今日は完全に捨だったんだよなぁ。天魔を止めるつもりはなかったかもしれないけど、殺すまで至らなくても交渉が成立するならそこで帰ってこれたであろう蘭。22は「殿を捨て、」にすごく重心を置いてて、天魔寄りだった。

お前や光秀と同じになる、は今まで見た中で一番蘭兵衛に寄ってたなって思った。あれは完全に天魔との訣別を示していて、だからこそ「さぁ来い、来い、太夫」って呼ぶあの声は、太夫にとって弟のような蘭兵衛そのものだったんだろうなぁって。鳥蘭がお化粧で魅せてくれていた、蘭と蘭兵衛の揺らぎを上弦蘭は声でくれる。

天守閣で霧丸に「腕の違いが分からんか」って言うときも諭すようなニュアンスになってきてた。前はもっと怒った感じで、それこそ天魔との殺し合いを邪魔されたことに怒りを感じているようにさえ思えたけど、まだ霧丸の身を案じる無界屋蘭兵衛だったんだよなぁ。だからこそ、その後の口説きでガタガタに崩されていく様とか、殿は生きろと言ったのだ、の悲痛さが際立っていく。

今日の口説き、22・26と異なり、左腕を前から天魔の腰に回す蘭とその伏せた顔を上げさせるように後頭部鷲掴みにしてぐいぐい口付ける天魔という、2017年最後に相応しい口説きでしたね。「お前と私ならきっと上手くいく」の時に頬触れてたように見えたけど、あれクリアすると蘭の態度が変わるの?

前シリーズ以前の話が勝手に脳内補完されがちだけど、8年前と同じ鎧だしあの仮面は殿の骨ではないのでは?問題なんだけど、上弦天蘭がすごく似てるなぁと感じる点って「言葉」をそのまま受け取っちゃうところだと思うんだ。精神状態が揺らいでる時は、という前提つきなんだけど、蘭は口説きで揺さぶりかけられて綻んだところにこの顔に覚えはないか?って言われるとそう見えてきちゃうんだろうなぁ。まさか、って呟く声が震えてた。一方で、殿が蘭への伝言を託したということは天魔にも生きろと言ってる、っていうのも確かに考えてみれば分かるんだけど、本能寺以降の天魔がそんなことを慮る精神状態にあったことは一度もないんだよなぁって思う。だって言葉にされないと伝わらないことの方が世の中には多いじゃない。そういうところばっかり察しろ、みたいに言うには天蘭の情操教育ちゃんとできてないですよ殿。

もはや録音台詞に口元を合わせる気がない天魔様…( ◜◡◝ )下弦見てきたので尚更感じたことなんだけど、確かに下弦は声の響き方が全然違っていて録音だな、ってすぐ分かる。でも上弦は仮面つけてるときの音のこもり方と似てるせいか、やっぱり口元合ってないところ見てなかったら、いつも調子同じだけどまさか……?くらいで確信持てなかっただろうなぁ。ついったーの集合知すごい。

「やはりお前には殺し合いがよく似合う」の前に高笑いするようになったの、何回か前からなんだけど、ここの笑いが嘲笑に聞こえるようになったのはやっぱり26の蘭自身に興味のなくなった天魔からだなぁ。前はもっと殺し合いとか、本性を現した蘭を楽しむような笑いに聞こえてた。

無界、いつも寸前で避ける黒兵が袴掴まれて引っ張られてたし、白介の膝に刀打ち込むところは足かけて刀引き抜いたり、怖さ増し続けてるんだよなぁ。そんな中で赤蔵斬る時に顎のところ撫でるように手を添える所作の美しさが際立ちすぎる。一方でラストのvs天魔のところ、組み合わないところあんなに刀ぐるぐるぶんぶんしてましたっけ…?とっても見慣れた所作に、にこにこしてしまった。

今まで流動性が強かった天魔のテンションは完全に切り替え型になってて、生駒が刀を掲げた辺りで怯えたようだった顔からはスッと感情が消えるし、蘭に対しての執着も消えてたし、それなのに鎧を剥ぎ取られた泣き声はそれまで聞いたことがない音で、天と人の男はスイッチなんだなって思った。美しく、狂乱に身を投じ、囀るように他者を謀るのは『天』なんだよなぁ。蘭に対しての劣等感ではなく、殿に対しての執着で動く『人の男』はあの鎧さえあれば全てを捨て石として『天』であり続けられるだけの信仰があるんだ。

福士捨も「こんないい街~♪」って節ついてたね?本当に年末ラストの上弦チームみんな最高です…………

福士捨の太ももの良さはね、本来の骨の上に太もも部分だけ筋肉と程よい脂肪が乗ってるから膝上から急に体積を増すところですね。それでも正面から見ると超細いんだから意味わかんないですよね。六天斬りの段取りとか、すごくスピーディーでもう普通に気にならなくなってきたし、天魔はぎゅんぎゅん刀回すしで断然全景で観るべきものなんですけど、あの太もも見たさにオペラを構えそうになる。魔性の太もも。

ねぇみんななんで捨の着物に家紋入ってたのおしえてくれなかったの!?今日初めて気付いた;;;;;背中に背負った月の上、いわゆる衣紋抜くところのすぐ下に小さく織田木瓜が入ってるのが、生き抜け!って霧丸に言われて蹲ったときにだけ見えて、ああこの男は結局最初から義理も縁も捨てられていなかったんだなって思って。天魔も蘭も捨も、みんな誰一人として天の殿様を忘れることなんてできてなかったんだ。

福士捨に剽軽なニュアンスが足されてたの新鮮だったなぁ。今までの軽かったり重かったり、って範囲の変わり方じゃなくて、マモ捨の持ってるようなお調子者っぽい要素が足されてた。だからこそ喪失の色が際立っていて、蘭にあんないい街作っておきながらなんで!って叫びの痛切さが今まで以上だった。天魔とのラストで捨が語る自由は、蘭に向けての言葉でもあるんだよなぁ。

「捨てるってのは口で言うほど、」で泣いてたのに向き直る時には笑顔だった捨と、それでも泣いてたことを隠させないように捨を指差す霧丸、ほんとにお互いがいてよかったなぁって思った。昔の縁を失い続ける捨の手に残ったのが、同じ喪失を抱える霧丸であることが、対沙霧の淡い恋愛感とは異なる救いになる。天魔が落ちた穴を覗き込んでそのまま落ちていきそうな捨を引きずって、まだ後ろを振り返る捨の両肩掴んでしっかりしろ!って目を見て言っても視線が合わなくて、そんな捨が囮になる、って口にする前から不安と焦燥で泣きそうなきりちゃんが、それでも捨のために頑張るんだよ……いいこだねきりちゃん……渡京に「置いてかないでぇ~;;;」って言ってたきりちゃんの成長物語……月がきりちゃんになった理由をちゃんと分かるようになったよ。