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愛より重くて恋より軽い

たぶん三日坊主ならマシなほう

2016年観劇まとめ

ひまつぶし

この界隈に来てから恐ろしすぎてやったことなかったんですが、大晦日ですし自戒の意味も込めて可視化してみようかと思います。こわいよー。

 

 

 

【1月】
/2   AZUMI NEW YEAR PARTY
/3   AZUMI〜
/4   AZUMI〜
/11 ミュージカル薄桜鬼新選組奇譚
/16 舞音-MANON-/GOLDEN JAZZ
/23 ロボロボ昼夜

他現場:cali≠gari主催、LM.C

 


【2月】
/4   終わりのセラフTheMusical
/5   セラフ
/6   セラフ昼夜
/7   セラフ昼夜
/8   セラフ
/9   セラフ昼夜
/10 セラフ
/11 セラフ昼夜(千秋楽)
/20 刀舞鬼夜
/21 刀舞鬼夜
/25 刀舞鬼
/28 刀舞鬼(SP公演)

 


【3月】
/5   パラノイアサーカス夜
/6   パラノイアサーカス(千秋楽)
/26 劇団白虎
/27 劇団白虎

他現場:MAD、HeaRt

 


【4月】
/2 Ever Green Entertainment Show vol.5

他現場:ジュウオウジャーショー

 


【5月】
/12 逢いたくて…昼
/14 早乙女友貴 20th Anniversary Event vol.1昼夜
/28 劇団舞姫昼夜

他現場:Loop開き

 


【6月】
/4   曇天に笑う
/23 新・幕末純情伝
/25 KABUKI DROP上映会
/26 ME AND MY GIRL
/28 純情伝

 


【7月】
/1   純情伝
/2   純情伝夜
/3   純情伝夜(銀劇千秋楽)
/7   僕とあいつの関ヶ原
/10 純情伝(命日公演)
/13 CLUB SLAZY-Another World-
/17 純情伝(紀伊國屋千秋楽)
/24 純情伝夜(梅芸大千秋楽)
/28 三人どころじゃない吉三

 


【8月】
/13 テノヒラサイズの人生大車輪おやつ夜
/17 天球儀、橘菊太郎劇団夜

他現場:南の島に雪が降る上映会

 


【9月】
/1   瞑るおおかみ黒き鴨
/3   つむ鴨昼夜
/4   つむ鴨夜
/6   つむ鴨夜
/8   つむ鴨夜
/10 つむ鴨昼夜
/11 つむ鴨昼夜(銀劇千秋楽)
/19 つむ鴨昼夜
/22 つむ鴨昼夜(北九州大千秋楽)

 


【10月】
/6   露出狂
/14 早乙女友貴 20th Anniversary Event vol.2
/15 ゆっ大衆昼夜
/16 ゆっ大衆昼夜
/17 ゆっ大衆昼夜
/18 ゆっ大衆昼夜
/19 ゆっ大衆(千秋楽)
/22 墓場女子高生昼

 


【11月】
/11 あずみ戦国編
/12 あずみ夜
/13 あずみ
/19 あずみ夜
/20 あずみ
/26 あずみ昼夜
/27 あずみ昼夜(千秋楽)
/30 メトロポリス(千秋楽)

他現場:たいちさんFCイベ夜

 


【12月】
/1   戦闘改造学園Z
/3   サイガク昼夜
/4   サイガク昼夜(千秋楽)
/8   CLUB SLAZY The final invitation 〜Garnet〜
/23 Endorphin昼
/24 橘菊太郎劇団昼
/25 パタリロ!(千秋楽)

他現場:京都ツアー、カレンダーイベ

 

 

 

観劇といいつつイベントとかライブとかもろもろ現場トータル106本。バンギャル時代に年間100本超えた時よりとてもお金がかかっているなぁというきもち。

思っていた以上に作品数見てないなぁという感覚ですが、多分DVDとかで見た作品数が結構あったりするからかなぁ。あと微妙に半券と手帳のメモが抜けてる気もする。

とりあえず2017年の目標は手帳にきっちり予定を書き込むことかなぁと思います( 'ω' )よいお年を!

『あずみ〜戦国編』感想まとめその3

舞台感想

すっかり放置してたというか、翌週に別作品の千秋楽とかいう訳の分からないスケジュールを推しさん共々こなしていたら触る余裕がなかった美女丸定点まとめ3週目。いつものことながら、日を重ねるごとに独自解釈遊びに耽っていくおたくは楽しそうだなぁと思います。

 

 

 

 

 

【11/25】
今日初めて美女丸の右目がお久しぶり登場のアイテープだったのを確認してしまいました( 'ω' )つむ鴨山川は日によって違ってたので、やっぱり美女丸のビジュアルにはこだわってるんだなぁ……カテコの下駄履き替えもあってびっくりしました。もうないものかと思っていたきまぐれお着替え。

20日にちょっと感じた対4人殺陣、やっぱり手加減してなかったというか誰が相手でもしっかり振り下ろしていて、どんどん見映えに拍車がかかってるなぁ速いなぁとしみじみしてしまいました。そして元気\ポンッポンッ/

大阪城で、待ってるよ」の階段上がっていく前にあずみとうきはに向かってにっこり口角上げて笑う美女丸さんかわいくて困る。あまぎへの「あの子みたいにね」もひゅうがへの「アンタ♡」も伏し目がちになった時の美しさを堪能できる下手席は素晴らしいなぁと思ってたんだけど、あの笑う顔だけは『かわいい』って言葉の方が合っていて、美女丸も子どもと大人の境にいるんだなぁって感じる。

「そうやって…ッ、……生きてきたんだよ、俺も、あんたもね」の息飲んだ後の言葉に今までみたいな分かりやすく泣き出しそうな感情が乗っていなくて、すごくフラットだった。それは聞いた人間に色濃く憐憫の情を抱かせるような想像を掻き立てる類の響きだったのかもしれないけど(ここの解釈違いでひとしきり論争になった)美女丸とあずみの生き方は当人達からしたら可哀想なものじゃなく、それぞれが生きてきた歩みなんだって感じがあってすごく好きだった。あらゆる台詞回しが大仰な美女丸がぽつん、と見せるリアルな生

今日が今まで見てた中では一番男⇔女、大人⇔子どもの枠の中をふらふらしまくってるように感じられて、加えてテンションも高かったので最高だ!って感じてたんですが、人間なんだけど何者とも形容しがたい気持ち悪さ、みたいな感覚の擬人化がオダジョ美女丸なのかなぁと今更見た映画あずみを思い出してました。

今日のあずみとあまぎは前髪とサイド残して尻尾ついてる髪型がお揃いで、大阪城のシーンで並んで座ってる後ろ姿が兄妹みたいだった(*´◡` )( ´◡`*)

ひゅうが「ヤフオクでチケット買ったやつかもしれないぞ!
あずみ「それでもオレはこの人を信じるよ!うきはも…」
うきは「仕方ないな…」
あずみ「どうせうきはのファンだよきっと…( ◜◡◝ )
うきは「!?俺の命は諦めて、真っ当に生きろ!」
連日あずみにとって最前列センターブロックはうきはファンの場所で、うきはばっかり見てるし……とか言うと、あまぎひゅうがが俺のファンかもしれないだろ!配慮しろ!とか言ってるこのくだりすごい好き。

あと今日のあずみは二幕ずーっとぽろぽろ泣いてても〜〜〜〜〜〜〜〜かわいいヽ(;▽;)ノよちよちヽ(;▽;)ノってなってしまい、私はほんとうにひよこみたいな幼児のりっちゃんがすきだなぁと………

ぽろぽろぽろぽろ泣いてる赤ちゃんみたいな顔したりっちゃんの後ろに桜が咲いてたらもうほんと申し訳ないんですけど北九州思い出しちゃって、生きてみますよ!って言って………ヽ(;▽;)ノって心が飛んでいきました。 ただし桜の花びらが落ちてきた瞬間はヤイサが始まる。

 

 

 

【11/26昼】
映画あずみを見て。
すっっっっっっごいわかる!!!!!!ってなったんですけど、それは単純に似てるとかそういうことではなくて、まずそもそも早乙女友貴という役者が演じるものは絶対に浮世離れした存在にはならないんですよ。どんな深淵を前にしても、あるいはそれを己の内に抱えていても、その深みにハマって身動きが取れなくなるくらい常に地に足がついている。その中で進もうとしてる方向性の指針が原初風景として存在するオダジョ美女丸なんだなということをひしひしと感じました。

こんなに鮮烈で明確な原初風景があって、ビジュアルもそこに寄せていってるにも関わらず、芝居としては一切揺れることなく早乙女友貴の作り上げたキャラクターになっていることがすごい。役者として当たり前のことなのかもしれないけど、それでもやっぱりあの人をすごいと思う。ビジュアル作りと芝居作りがそれぞれ別ベクトルの土台で走ってるのに融合してる。なにこれすごい。

今回、美女丸を演じる上でゆっくんさんお得意のいつものバックボーン作りには少なからず原作美女丸の要素があるのだろうとは思っていたし、実際あると感じているのだけれど、あれだけ人間臭い芝居を得意とする役者がその人間の幅の中で最大限に表現を揺れ動かしながら表現しようとしている異質さの正体がこれなんだなって、オダジョ美女丸見た瞬間的すごく腑に落ちた。わーーーーーーほんとにやりたかったんだなぁ美女丸。

そんな映画視聴後、一発目の美女丸さんまさかのお化粧ギアチェンジ。左目の大きさ違ってたのでおそらく奥二重で、両目の下アイラインを黒目辺りから頬へグラデーションで伸ばすようなお化粧。右目だけ特に長くて、涙の跡みたいでした。日々ちょっとずつ違ってた目頭アイラインも完全に消失してたんですが早急に写メをいただきたい……文字では表現できない…(※昼公演後、ぜんぜん参考にならない写メがついったーにきました。違うそうじゃない)

あと今日はちゃんと確認したので確信を持って言いますが、美女丸さんの口紅青みピンクでした。もちろん赤い日もあるので、気まぐれお色直しの一環なんだと思うのですが、お芝居から受ける印象との法則性とか振り返ってみたかったなぁ。色選び自体はご本人の気まぐれだろうけど、その色を塗った自分の姿を見ることで感じる印象は客席同様に違うんじゃないかなぁなんて思ったり。たとえば今日に限って言えば、男寄り・大人寄りだったので、一見おどろおどろしい目元と赤より白塗りに馴染んで可愛らしさのあるピンクの唇、というお化粧のちぐはぐさが美女丸から受けるちぐはぐな印象をより際立たせてました。

とても文字にしづらいんですけど「ゾク!ゾク!してきちゃったァ…」って感じだったので、これが聞いてたバージョン違いかな?と思ってたらそうではないらしく。今までとは全く異なる響きがあって、うまく表現できないんだけどあそこだけ単一で別ベクトルのエクスタシーを感じた気がします。

前後の流れを完全に失念してしまいましたが、唐突な振りを受けて「殿の、好みの、絶世の、美女を、」とつっかえつっかえ喋る勘兵衛さまが可愛すぎてうっかり恋に落ちるレベルです

人変わりの術!堺正章!でどう見ても通じてないっぽかったりっちゃんは、またの名をマチャアキ!ってヒント追加されても分からず、村人に助けを求める( ◜◡◝ )チェンジ有りだぞ、というまさかの展開の後も田村正和!と振られた瞬間もう隠すこともなく堂々と村人に助け求めて教えてもらってました。あずみはかわいいなあ。

うきははレディガガ「肉のドレス( 'ω' )」→モーガン・フリーマン(だったかな?)で難易度が高すぎる人変わり。肉のドレス出てきた時点でわりとオッケーな感じがしましたが、それでもチェンジ求めて再チャレンジするうきはえらい。

今日のうきははすごく感情剥き出しで強い人物だったんだけど、そのおかげで昨日はずーっと泣いてたあずみがうきはのその強さをもらって刀を振ってるように思えて、相乗効果での映りの良さがすごかった。昨日のあずみは心は少女なのに刀を振る体は修羅で、完全に心身が乖離した強さに見えたけど、今日のあずみは周りの人たちの強さを取り込んで強くなっていくあずみだった。

うきはの台詞で初日からどうしても脚本としては間違ってないんだけど個人的好みとして好きじゃない台詞があったんだけど、今日の泣き虫なあずみを生かすために鼓舞するうきは見て初めてあの台詞が好きになれた。うきはカッコいいなぁ。

秀頼さますっごくいいよ〜〜〜〜〜〜台詞回しのバリエーションが豊富すぎて普通にいい役者だよ〜〜〜〜(今日の小園くんをほめるコーナー)

マチネ秀頼さまの一番よかったところはあずみを逃がしてやるくだりでいつもあずみのことを思い出す、って話す声が本当に柔らかくて優しくて、一幕のわがままなバカ殿然とした時には見えなかった人を慈しむ心を感じて、秀頼さまに命をくれたのはうきはに命をもらったあずみなんだなぁ…ってすごく感じました。

 

 

 

【11/26夜】
ソワレ美女丸さんはマチソワ間で寝てたそうなのでとても元気でしたね( ´◡`*)お化粧は右目のラインが更に伸びてて、ますます涙のようでした。黒い涙を流す性別不詳のサイコパス剣士、ってあまりに設定盛りすぎではないでしょうか。だいすきです。

ベースは男寄りなんだけど人を斬る瞬間に女に寄っていく感じがすごく好きで、高音はやっぱりソワレの方がよく出る印象。よくよく考えたらマチソワ日にマチネ見るのは今日が初めてでした。なぜなら私がマチネの時間に起きるのがしんどい人なので。

人を斬った時の快感が美女丸の性別を女に揺らすんだな、っていうのは今日のマチソワ共通の感想なんだけど、初日からの流れを見てると、人間の範疇を越えるギリギリをコーナリングして走り続けてるゆっくんさんの美女丸はマチネのあの瞬間(「ゾク!ゾク!してきちゃったァ…」)に感じたのはそのハンドルを取られてブレたような印象の異質さだった。と反芻。

マチネでvsあずみの時に歯を見せて笑ってたのが、ソワレはvs4人のところでも笑ってて、全体的に明日の大楽成仏へ向けての覚醒間近感がありました。

今日のソワレ秀頼さまというか小園くんの台詞がすっ飛んだことにめちゃくちゃ震えたんだけど、それはあまりに秀頼さまの感情とその停止がリンクしすぎていて、初見だったらすっ飛んだことが分からないまま速度を上げ続けていた芝居の流れがぴたり、と止まったことだけ感じられただろうなというところで。初日から芝居の速度が安定してるりっちゃんは昨日のぽろぽろ泣き続ける二幕を経てから明らかに全体の熱量が上がってきていて、勘兵衛殿やうきはの熱量はあすみのそれに呼応していて、美女丸はもう独自に覚醒前夜を迎えていて、という中で、その速度を美しくぴたりと止めるだけであんなに劇的な演出効果を生むのか、という感覚がたまらなかった。

もちろん見方によっては事故寸前というかほぼ事故だったかもだけど、日々回を重ねるごとに成長が止まらなくなっていく彼が、良くも悪くもな側面のある演出が意図するあの速度に完全に乗っているところも見せ始めていたこのタイミングで、ああいうことを起こす危うさがたまらなく好きだと思ったし、好きだと思ったことを私感としてすごく趣味が悪いな、と感じた。

未完であるものを愛おしく感じたり、完成を迎えるいつかに想いを馳せることを悪趣味だとは思わないんだけど、瞬間的に私に去来した感情は意図されず生み出された劇的演出に対してではなく、限りなく事故ギリギリをすり抜けていったなという感触に対してだったから。本当に!こいつ!この!悪趣味野郎め!(自戒

 

 

 

【11/27昼】
昨日と同じお化粧の美女丸さん(右目のラインちょっと長めだったかな?)なんかもう細かいことどうこうではなくめちゃくちゃ良くて、もう私これが千秋楽でもいい…!!!ってなってたら創さんナレ始まってほんとに千秋楽かと錯覚しました

やはり最終形態:下駄……(未遂) 登場の瞬間、下駄きたーーーーーーーー!ってテンション爆上げでしたが祭の夜から雪駄に戻ってたので未遂でした。

ゾクゾク〜は昨日のマチネと同じ感じ。昨日の効果もあって、テンションが上がってくる予兆という感じがすごく好きです。ブレーキなしのハイスピード。

「おれも、あんたもね、」って呟いた瞬間の美女丸がそのビジュアルに反してなんの飾りも誇張もない人間に見えたことがすごく美しくて、一昨日からのあずみが泣き虫な少女という明示的な人間を表していたわずかな間だけ、鏡合わせである美女丸は人間の範疇を超えて化け物になりかけていたんだなぁって感じて、この2人がほんとうにとても愛しい。

りっちゃんの尻尾はいつから消えてしまっていたのだろうヽ(;▽;)ノ一幕ラストで気づいたらなかった。秀頼さまの兜(とても色々乗ってる)からなにかが落ちたのを、爺に使命下されるときにぱっと手をついて隠して回収してハケるりっちゃんはほんとうによく舞台上を見てるなぁ、と思ってたので、もしかしたらラストの登場時にはもうなかったのかもしれない。

人変わり。ルパン三世「ふ〜じこちゃ〜ん」はなかなかのクオリティだったのに高速で死ぬあずみ( 'ω' )チェンジ求めつつ村人に「( `ω´)و グッ」って励まされてるのめっちゃ可愛かった笑 続いての出川哲郎「ヤバイヨヤバイヨ」したら影武者のくだりでひゅうがもぶっこんできてほんとうにできる子だなぁきみは!

大阪城の二郎のターンで後ろでにこにこ( ´◡`*)って感じにフツーに笑ってる勘兵衛殿というか吉田さんが可愛すぎてもうむりです。三兄弟のところで清正さまに小突かれてるときはしかめっ面してたのに!笑

 

 

 

【11/27夜】
美女丸殿、お美しくなられて……!!!(初日のお化粧に戻った)楽だけ観劇の人にとってはプレーンで、連ステしてる人にとっては逆に目新しくなってるこの感じさすがだなぁと思います。演出力というよりは自己(キャラ)プロデュース力なのだと思ってるので、本人に興味さえあればすごく2.5系と相性いいのになぁとつくづく思う。

大楽のゆっくんさん芝居、満点が何点か最早よく分かんないけどとにかく満点で、美女丸がはけた後もお芝居は続いてるのにしばらく胸がいっぱいで放心してしまいまして。よって記憶がとっても曖昧。お化粧がデフォルトに戻ってとにかくお顔はとっても綺麗だし、台詞回しのトーンは女にも男にも寄るし、高音はガンガン突き抜けてくし、日に日に近くなってたひゅうがちゃんとの距離は完全に頬擦りになってたし、あずみちゃんの手にも頬寄せるし満漢全席でした。はー楽しそうだなあ(あずみ期間中いいお芝居観る度言ってた)

毎回表情ばっかり見てたから手元の細かい仕草をオペラで捉えられたのがまさかの千秋楽だったんですが、人を斬るたび台詞回しの性別が女へ揺れる美女丸が、母として腹の子を庇いながら人を殺す子どもを赦そうとしてるように見えて。妊婦を殺すのは胎内回帰願望なのかな、と初日からぼんやり考えてた身としては回帰しようにも還る先の母を持たない最上美女丸は、自分が母になることで自らの生を肯定するし、自分と同じく修羅を宿したあずみの生も赦して死んでいくんだなぁ。美女丸とあずみは菩薩も含めて鏡合わせなんだなぁって感じたりしたおたく。

自他共に認める早乙女友貴の顔だいすきマンなので、カテコで小園くんが泣いてたらしいことに一切気付かず痛恨のミス…!!!って猛省したんですが、本当に一秒たりとも目を離したくないほど美しい顔をしている人がりっちゃん相手だと板の上でも役がすこーんと抜けるんだな、という稀有な光景を目の当たりにして多幸感に溢れるカテコでした。

スタオベで立ち上がる観客を尻目にさっさと帰ろうとするところも、えっでもまだ座長残ってるし…ってなる下手ハケ組をいいよいいよって手で袖はけさせようとするところも美女丸顔のままだったのに、結局創さんに押し戻されて真ん中に立ってたりっちゃんと目合わせた瞬間、表情がぱちんと切り替わる寸前に本当に美しい女の顔をしていて驚きました。その後すぐ小学生のゆっくんさんとえいちゃん!って感じでわちゃわちゃしてて、幻というより狐に化かされた気分でした。なんだあれ。

 

というゆっくんさんツイと

というりっちゃんツイを見て成仏の儀まで師弟なんだねぇ(*´◡` )( ´◡`*)、というお話で〆ようと思うのですが、個人的には鏡合わせの美女丸ちゃんとあずみちゃんは同じ日に違う眠りにつくんだね…という情感に浸りたいです。おわり!

 

『あずみ〜戦国編』感想まとめその2

舞台感想


いつも通りの推し定点まとめ書いたら予想外に感想を求めて来られてる方が多かったので、少しは真面目に書こうかなと思ったりしたあずみ期間2週目まとめ٩( 'ω' )و 基本的には美女丸定点でネタバレこみこみです

 

 

 

 

 

【11/18】

5日ぶりの美女丸さん、ちょっとお化粧変わった…?眉毛の色がダブルラインの色と一緒で、そこからノーズシャドウに繋がるから統一感出てる感じ?眉潰すの控えめにして全体の仕上がりバランス揃えると、今すっごい美人角度だ!ってなる瞬間がいっぱいあってどきどきしました。後方席座ったの初めてだったんだけど、照明の当たり方が違うのか、真っ赤なはずの口紅もちょっと青みがかったピンクに見えて全然印象違う。

一幕はかなり男側に寄ってる感じがするというか、高音控えめな感じがした。女言葉に聞こえてた台詞もあっさりめだな〜と思ってたら、あずみが刀を受けた瞬間にハッと目が覚めたように表情が変わって生き生きし始めて、そこからどんどん台詞回しが女側に寄っていったの凄かった。性別不詳、ってこういう移り変わり方でも表現できるんだなあ。

女は神聖なものなんかじゃない、と思ってるように捉えられるのは舞台も原作も共通の美女丸観なんだけど、美女丸にとっての女≒母親なので、その女のような格好で女しかなれない妊婦を殺すことに快楽を見出しているのは、母親のような女という存在への復讐心なのか自分を捨てた母親への執着の表れなのか、というところはどちらにも決めかねる感じだなあ。今日の美女丸に限って言えば、あずみを通して捨てられた子どもは生きていてもいいのかを試してるような印象さえ受けた。

でもそもそも舞台美女丸は、ゆっくんさんの大好きな自己解釈のバックボーン作りとは別のところで一つのゴールの形(オダジョ美女丸)を定めてる節も感じるので、今まで演じてきた他の役とは違ってゴールというか正答が一択じゃない感じがあるから観た日によって異なる人生観を持った美女丸なんだろうなという結論。その日の美女丸の人生はその日のうちに終わって、次に幕が上がる時には新しい美女丸が生まれてる。

「そうやって……生きてきたんだよ、俺も、あんたも」タメからの表情と声色の変化が一幕のあずみに刀受けられた瞬間と合わせてスイッチみたいになってるのすごい好きです!!!!!!!あの寂しさみたいな落ち着いた感情が出てきたのって、私が観た中だと13日の階段に突っ込んだ時が初めてだったので、ああいうアクシデントもまた振り幅広げるキッカケなのかなぁ、と思ったり。全体的に高音控えめなのは寂しかったけど、これは私が美女丸をあまりに音声特化で見すぎてる弊害です。

あまぎの最期のシーン。「怖くねぇぞ」って強がる声が震えてて、死の淵に立たされた瞬間に本当の幼さが出てくるのがすごく悲しいなぁって思った。先週観劇時はお顔の美しさに引っ張られまくって、輪からあずみが抜けると刺客の子どもたちだって忘れそうになっちゃうことが多かったんだけど、「じゃあ爺は?」のやりとりとか、むしろ4人の時だけは素直に子どもの顔をしてるんだよなぁ…

5日経ったら小園くんが普通にお芝居をしていてびっくりした。毎日観てた1周目も変化を感じたので、こんなに間があったら最早別人になっちゃうんだなぁ。元々すごくよく通る声だし、それが秀頼さまのバカ殿っぽさと合ってて私は好きだなぁと思ってたんだけど、一幕からがっつりお芝居になっててこの人見てるの楽しいな〜って感じる。兜が日々進化していくんだけど千秋楽はいっそキラキラにデコってほしい笑

うきはというか、ひろきくんのお芝居真骨頂は大阪城潜入のところだなって思いました。逆再生のところ、子どもの芝居しててなおかつ飽きてあくび→ほっぺぽりぽり、とかとにかく細かい。あずみが清正さまや秀頼さまの顔見に行くあたりとかも、刺客と子どもの表情がくるくる変わる。お話としてのスポットは別のところに当たっているのに、そこで存在感がんがん出してくるところはさすがだなぁって。

戦国編ってあずみが子どもから大人になる寸前までの時間の話なんだけど、うきはや秀頼さまは一幕から二幕にかけての時間で子どもから男になっていくんだなぁ、ということをとてつもなく今さら感じた日でした。子どもたちとそれを取り巻き、良くも悪くも影響を与える大人たちの話、ってふんわり括ると全体的に統一感のあるお話なんだよなぁ。脚本に粗がないとは言わないし、やっぱり推しの役どころがおいしいからっていう欲目もあるとは思うんだけど、2015年の観劇で一番面白くなかったのが前回の幕末編だったので、私は戦国編の方が好きだなって思います。

めも。黒い鼻緒の雪駄。先週見た草履よりちょっとヒールっぽい踵に向けて高さあるやつ。カテコも一緒。

 

 

 

【11/19夜】

今日はTRUMP初日から1年ということで、つまり私の心にゆっくんさんのお芝居が刺さってから1年という記念日に再びのブルーシアターというなんとも因果な観劇。早かったようなそうでもないような気分です。僕たちのクラン…

SNOW遊び2連発きたので遠慮なくお化粧見させてもらいますね!二重ラインなぞってるのはお芝居中もまばたきするとよく分かるんだけど、昨日は目頭の切開ラインは繋げずにちょこん、と延長してる感じに見えたかなぁ。鋭さ出す感じのライン。今日は目頭から二重ライン繋がってるのでSNOW効果なくても目が大きく見えます。口紅は真っ赤だからやっぱり昨日のは照明効果かな…?

美女丸としての一幕テンションは昨日よりも抑えめで、「俺が遊びたいのはあずみちゃんだけさ」のおざなりな感じから「初めてだよ、俺の刀を受け止めたやつは」「ゾクゾクしてきちゃった!」のどんどんテンション上がってくのも健在とはいえまだ上の段階があるな、って感じ。爺が出てきた瞬間の興醒めの早いこと早いこと。でもここ最近の出演作ではほとんど感じなかった、久々のソワレゆっくんさんだー!!!!!!!って感じのテンションでした。個人的ベストの13日以上にいい突き抜け方する随所の高音と一言発するごとに男女へゆらゆら振れる台詞回し。もうとにかく最高に最高で二幕への期待感煽られまくり。\ポンッポンッ/ 私はゆっくんさんの高音推しなので、乱高下しまくる台詞回しはもう昨日欲しかったものが全部あるって感じすきだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜

二幕の「やろっか」が若干年始イベントの中の人の名言「えいちゃん、やろ。俺覚えたから。」を彷彿とさせる雑さで不覚にもにこにこしてしまいました。ひゅうがちゃんや爺の相手してると全然楽しそうじゃないんだよなぁ。やっぱり美女丸さんは女斬るのが好きなのかなぁ。

「ひとりぼっちになっちゃったァ!」の煽りからテンション上がりまくってく美女丸と、「オレはあんたとは違う!」って静かな怒りを燃やすあずみがまったく別々の生き物であるように見える対比の直後に「そうやって生きて…!生きてきたんだよ」でふと刀身に映る自分の顔を見て、ハッと目が覚めたような表情で自分もあずみも同じだと語る美女丸が………ほんと、ほんともうこの人………………ソワレ収録してください………………(マチソワ収録日)

うきはのお芝居はあずみとのパワーバランスがどんどん良くなってくるなぁって思った。例外枠の美女丸以外はキャラらしいキャラを明示的に確立されていない作品なので、2.5っぽいというかキャラクターを形作るタイプの最近のひろきくんのお芝居は浮いてしまってたんだなぁというのを、お芝居が変わってきたからこそ感じる。あずみと同じ子どもの立ち位置からほんの少しだけ早く大人になるうきはカッコよくてキレイだなぁ。

なちとうきは。原作で瓜二つという描写があるのでひろきくんが二役なんだけど、この2人の差はなんだろうねぇというところを考えたときに浮かんできたのが、子どもと大人ってことかなぁと。刺客として使命を果たす、というあずみと同じ夢を持つ子どものままのなちと、あずみを守るためにその力を使ううきは。しかもうきはの夢はあずみと同じように育てられてきたにも関わらず自らが考えて掲げた夢で、ひとりぼっちになってどう生きていけばいいのか分からないままのあずみにとっては、ラストを迎えても未だ届くことのない大人のステージにいる存在なのかなぁって。

うきはが死んだ後のあずみの殺陣がMAXスピードになるのすっごい好きです。今日ほんとに目が追いつかなくなるかと思うほど速くて、りっちゃんのタイプがどんどん師匠(ゆっくんさん)に近づいていく……って思ってしまった。女の子があんな速度の殺陣を出来るということは大変なことだと思います。#小園くんにはグーパンで勝てる気がする

今日すごい間近で秀頼さまを見たんだけど、ちょっと不可解なほどお肌がつるつるで、ビジュアルとしては完全にアイドル枠だなあとしみじみ思いました。内側から発光している美しい肌だ………あずみと並ぶとつるつるきらきらで眩しい………

そういえば13日にテレコになった「ひとりぼっち同士じゃな」「ずっと一緒にいてやるよ」はすっかり「ずっと一緒じゃな」「ひとりぼっち同士だもんな」に変わってしまいましたね。別エントリにも書いた通り、ほんと台詞にこだわりないから訂正されずにきちゃってるんだろうな………と思いつつ、あずみからうきはへ贈られかけた「ずっと一緒だぞ」のゆびきりを引き離してしまった秀頼さまから贈られることの悲しさ…って、おたくはおたくらしく深読みして受け取っておくことにします。個人的には美女丸に煽られた「ひとりぼっち」が刺さり続けたまま生きていくあずみで感傷に浸ります。

昨日観たときから創さんの間の取り方とか細かい台詞回しが変わったなぁって感じていて、今日は更に感じた。すごくすごく語弊がある言い方をするんだけど、TRUMPから今まで見てきた創さんのお芝居って名前のあるモブというか、どこまでいってもどんな役でも久保田創の言い回し、ってイメージが強くて。それは演出家の好む演技プランに則ってるから、とも言えるし、そういうお芝居でも自然に存在してるのはある意味で役に自らを昇華させるのが上手い人なんだと思うんだけど、今回の清正さまは役とかキャラクターを全うして板の上に生きてるって感じる。たとえ史実にそぐわなくても生き様が好きだなあって思うし、創さんのお芝居でこのタイプが観られるのも嬉しいなぁ。

 

 

 

【11/20】

今日の美女丸殺陣、なんか速くないですか………?いや相変わらず定点止められなくて全景確認できなかったんですけど、うきはやあまぎ相手でもあずみ相手と同じくらいの速度で刀振り下ろしてる気がしました。

男と女揺れより大人と子ども揺れの激しい本日の美女丸さん。人を殺す快感を語る口調は嬉々としていて、「そんなのあんたの勝手な理想だろ」って達観しているような言葉も大人なんじゃなく、子どもが幼くして現実の仕組みを知って受け入れてる感じがした。一幕はあずみも美女丸もうきはも皆タイプの違う子ども。「あずみちゃん、今度は刀を持って出ておいで」同い年に声かけるみたいな感じがして、今までずーっとあずみやうきはより美女丸の方が少し年上に見えてたからびっくりした。

猿の茶番くだりでも、うきはに向けた視線を外さないまま笑ってる美女丸すごい楽しそう美しい。うきはも視線逸らさないから実は緊迫感続いてる2人のこの細かいお芝居や表情が下手の端っこの方からじゃないと見えない。とても惜しい。

「楽しませてもらうよ」と言いつつめちゃめちゃ気だるげで眠そうな美女丸。からのあずみが刀受け止めた瞬間の目が覚めたような表情が〜〜〜〜〜〜〜〜すき。「次は誰を殺そうかなぁ?……あんた」とか、とにかく台詞回しが子どもみたいなおざなり感があって、なんかすごく原作美女丸の得体の知れない無垢で無知だからこその子どもの怖さを思い出した。舞台美女丸に、あずみと同じで男とか女とかまだ区別のつかない時期の子どもみたい、って感じたの初めて。

二幕、舌舐めずり乱発されすぎて頭ぱーんしました。口紅でそれズルいですってば…!!!!!!!「つっまんないもんねぇ」「どっちもはずれ!」の幼い子どもの容赦なさすごい。ひゅうがちゃんも爺も可哀想。でも一番すごかったのは「ひとりぼっちになっちゃったー!」あずみを指差してたんですよ。めっちゃ子ども。体は大人なのに中身がある一定時期の子どもから成長を止めてしまった感じ。あずみの言う自分が壊れてしまう、ってこういうことなのかなぁ。

「そうやって生きて…ッ!生きてきたんだよ……おれも、あんたもね…」刀身に映る自分の顔を見て呼吸の止まる音が、完全に聞こえました。ずっと壊れた大人の子どもだった美女丸が、ほんとうにあずみと同じ子どもの顔を見せたのがあの表情なのかもしれないなぁ。ここ、どんどんお芝居盛られていくので千秋楽こわいです。

あずみの泣きがすごかった、とか秀頼さまのお芝居がちゃんと相手の言葉に呼応するようになってた、とか色々あったはずなんですが、この日のハシゴ先で色々と不意打ちめった斬りにされたので美女丸以外の記憶が消し飛びました。無念。ちなみに19・20日ともに18日と同じ雪駄だったはず。下駄お色直しどこいきましたか。

 

【閑話休題〜パンフから読み取る演出と脚本改訂】

ひまつぶし

 

私は舞台に物語を観に行ってるタイプなので、誰が脚本を書いたのか、その人は自分と趣味が合うのか合わないのか?っていうのがすごく気になるんだけど、夕陽伝の一件といいどうにもスタンスそのものが食い違ってる気がするんだよなーと思ってたら、パンフに近い話が上がってたので。

 

 

パンフ読んで、今までの夕陽伝のアレとか脚本表記のないソレとか諸々合わない理由がわかった気がした。今回は前回より脚本いい気がするな〜と思ったんだけど、たぶんベース脚本からの改編が言語センスのなさによって減点方式で転がっていくから、その度合いによって受ける印象の良し悪しが決まるんだ。

私は小説を読むように舞台を楽しむタイプなので、台詞とか物語が印象的であったり面白かったと感じない作品を好きにはならないし、それがどんなにいい芝居をする役者さんが数多く出ていたとしても好きには転じない。ここは単純に観客としての好みの違いとかスタンスの違いだから、観客目線で改編してるなら今まで通りああ趣味が合わないんだな〜で済むんだけど、夕陽伝のなにがダメだったかって、言葉にこだわりのない人が名義の出てる脚本家の戯曲に意図や意味を汲み取らずに手を加えた、ってことだったんだと思う。

いくらツイッターが140字とはいえ、ほんといつ見ても絶望的に言葉選び下手だしセンス皆無だし、まぁ人に読ませようっていう意図はないそうだし、言葉が商売道具の脚本家でもないからいっか〜って思ってたけど、そういう人が手を加えるということは評価されるべき作品としての脚本を殺してると思うし、殺してる自覚あるからこそ、ほとんど脚本家の名前が表に出てこないんだろうなと思った。

観客側も台詞とか物語にこだわらない、というかそれ以外のものを重視する人もいるから、私はこういう理由でこの人とは趣味が合わなくて好きじゃないんだ〜という言語化ができてスッキリ。ただ1つツッコみたいのは、光景に拘ってるならその光景が半分も伝わらないブルーシアターや紀伊國屋で公演やるの合ってないと思う。

箱を押さえる権限や事情は演出家とは別のところにあるのは分かるけど、ブルーシアターも紀伊國屋も初めてやる箱じゃないんだから、もう少し多方面からの見え方に考慮した光景作りした方がいいんじゃないかな……まぁ今更言って変わるようなお歳でもないだろうし、元々そういう柔軟さを持ち合わせてるタイプでもないと思うけど……こだわりと謳う仕事がお粗末なのはかなしいことだなあ。

 

それでも個人的には戦国編の方が好きですよあずみ٩( 'ω' )و 台本買うのどうしよっかなーと思ってるんだけど、趣味合わないの分かってるからなんでここ変えた!?って憤慨しそう( ◜◡◝ )というメモ。

『あずみ〜戦国編』感想まとめその1

舞台感想


日々あれだけ演出家と趣味が合わない!と言っておきながらまとめエントリを作っているということは、チケット増やすくらいには満足しているし面白かったということです٩( 'ω' )وれっつご

 

 

 

 

【11/11】

かわいい顔してても実は振り切れたゲテモノ、みたいな役が見たいという私の欲と、ゆっくんさん本人のご本尊崇拝と、一人の人間の生きる姿を描く役者力とが奇跡のバランスで介在する最上美女丸とてもよかった

こだわりの桂もとい鬘ですが、正面より背面の方が出来の良さがよく伝わる仕上がりだなぁという感じ。漫画の美女丸のあの、良いものは着てるんだけど身なりが整っているわけではないことを表すタッチが完全に再現されてて、うわこれすっごいお金かかってるやつだ…!ってなりました。鬘のおかげで見覚えあるお着物でも背面のテンションの上がり方ハンパなかったです。

しょーじき動いてるの見るまでは、なんとも判断しがたいけどこの類似記号だけでらんべさんと言うのはあまりにたいちさんに失礼なのでは……あれは鬘と衣装とお化粧のバランスが一枚の絵画のようにうんたらかんたら(「・ω・)「って思ってて。実際動いてるのを見るとやっぱり舞台映えをとったかわりに写真映えは4割減かなぁというのが私の感想でした。なのでゲネ写真で美女丸いい!と思った方はめっちゃ期待してよいです。

逆にゲネ写真がピンとこなかった方は心して挑んだ方がいいです。今のゆっくんさんが出してくるお芝居にビジュアルという方法論乗せるととんでもないことになる、ってつむ鴨初日の西南戦争のターンであんなに思い知ったじゃない…!!!ってなる。足元にお気をつけてお帰りくださいね(ノ・ω・ヾ)帰り道転んだ民草より

とにかく初日見るまではなんとも言えないけどでも動いてるの見るまでは事前ビジュの方がいいな〜〜〜でもゆっくんさんのこのお化粧は舞台映えするやつだからな〜〜〜〜〜(具体的には眉毛)って思ってたんですけど、あのお芝居が乗るならあのビジュアルで正解だなとほんとに思う。

ゆっくんさんの希少な語彙の中から選ばれた『変態』というワードから、私は美女丸って終始ゲテモノ感に溢れているのかと思っていて、それだったらちょっと幼ささえ感じられるようなビジュアルでギャップほしいな〜って思ってたんだけど、早乙女友貴は常に最高の見せ場に照準当ててエンジンかけてくタイプなのを忘れてました!反省!

早乙女友貴という役者の美しさはビジュアルではなく、お芝居に宿る魂の在り方なのだと割と真面目に思ってるからこそビジュアルと役柄にはギャップがあった方が断然いいと思ってて、それをお芝居一つで表現されたのがそれこそゾクゾクしたなぁ。ラスト手前の一気に燃え上がった瞬間最高だったし、あの長さのお芝居でさえあのレベルのカタルシスを生み出せる役者さんなんだなぁって、初めて感じた。

身近に妄執の如く早乙女友貴の最上美女丸を待望してた人がいることもあって、もちろん期待もしてたし楽しみではあったんだけど、直近の役が私の中では唯一無二の今年ナンバーワン案件山川浩だったしゲネ写真上がってくるより先につむ鴨インタビューきちゃうしで、いくらオタク殺し要素山盛りの役といえど満足できるのかな…?って不安も同じくらいあったから本当にお芝居で新しいもの見せてもらえたのが嬉しかったー!

見たことあるお着物、見たことあるお化粧、見たことある表情から見たことない声と芝居が出てきたことがとんでもなく衝撃で、あーーーーーこれで無事に年越せるなーーーーーって安心できました٩( 'ω' )و つむ鴨山川からゆっくんさんを知って過去作品とか見ずにあずみ来る人いいなぁ絶対楽しいよなぁこんな役者絶対好きになるに決まってるよなぁってしみじみ思った初日。

いい意味で川栄李奈のままあずみになれるりっちゃん座長だからこそ、3回目のカテコでテンパって思わず仲良しのゆっくんさんに助けを求めた結果、普段カテコで役が落ちることのないゆっくんさんが素の顔に戻ってぎこちなくとりあえず挨拶?する?って2人で顔見合わせながらお辞儀してたのが最高に可愛いすぎましたありがとう座長。

もう今日何度言ったか分かんないけど、りっちゃんは本当に子どもとしての在り方が最高にかわいいしその在り方がそのままあずみだしもーーーーーーーーーーかわいい!!!かわいい!!!って終始にこにこしてしまった。

去年も割とそんな感じだった記憶なんだけど、今回本当にあずみ出てるシーンはひたすらりっちゃん……りっちゃんかわいい……_:(´ཀ`」∠):_ってなってて、殺陣の切れ味も速度も増してるしお芝居もとんでもなく良いのに、去年以上にいい意味で子どもで、もうあれは私の大好きなタイプなのでだめです完全に。りっちゃん好き。

ビジュアルにもある通り「次は誰を斬ればいい?」はあずみの台詞なのに、登場時の美女丸が「俺は誰を斬ればいいんだい?」って言うのとか色々考えてあずみと美女丸は鏡合わせなんだなぁ、ということをしみじみ思ったし、りっちゃんと鏡合わせになれるのはこのキャストの中で間違いなくゆっくんさんだけだなぁと思ったので、りっちゃんファンの男性陣から美女丸いい!って声が挙がってたという話ににこにこしてる٩( 'ω' )و

ひろきくんは清家さんの殺陣とはあんまり合わないタイプなのかなーという初日印象。ひでよくさんは逆につむ鴨であまり刀の殺陣はお得意じゃないのかな?って感じた印象が信じられないくらい良かったので、合う/合わないあるのかもしれない。何度見ても大好きなりっちゃんの殺陣も基礎は清家さんなんだけど、あの子は早乙女流に弟子入りしてるからなぁ…( ◜◡◝ )

しかしあんなに丁寧に美女丸している人が『変態』のひとことであの役をぶった切るのは露出狂アフトかっちゃんの比留はサークラ発言と同じくらいそうなんだけど!!!!そうじゃないじゃん!?!?ってなるやつだなぁと思いつつ明日も楽しみでーす

 

 

 

【11/12夜】

やっぱり一幕の美女丸に限って言うと『変態』には見えないんだよなぁ。去年の壮太より限られた道しかない人生を割り切った上で、むしろ謳歌してる人なんだなぁって感じる。自分の生き方を肯定できるのは自分しかいないんだから、って感じ。あと、あずみに「生きろ」「己が心の望むままに剣を奮え」って言うのは勘兵衛さまも美女丸も同じなんだよなぁ。

元々ゆっくんさんの声すごく好きなんですけど、美女丸の「しィびれるようなァ、快感がァァ!!!」がいい感じの脳内麻薬になってて終始にこにこする。もうひたすらに音が気持ち良すぎて思考が溶ける。とにかく本当に色んなものが突き抜けすぎてて、殺陣が〜お芝居が〜とかよりとにかくゆっくんさんご本人が誰より思い入れて同化している最上美女丸を見てほしい、みたいな気持ちになってきた2日目です。なんかもうすっごいんだよ色々と

爺に「おて!」されて喉ごろごろする柴犬あずみのかわいさよ…(*´◡` )( ´◡`*)りっちゃんのあずみは本当にまだ男女の判別ができないひよこのような子どもで最高にかわいい

初日より芝居の間がよくなったというか、全体が人が死んだあとのテンポ感に合ってきた感じがして、確かにあずみの主観でのみ進む物語感は出てきたなぁと思った。ひろきくんの殺陣も速度上がってきてて、なんとなくあずみの勢いに似てきたような印象。やっぱり刺激されてるのかなぁいいことだなぁ。

ひろきくんも小園くんもひでよくさんも皆悪くないどころかどんどん良くなってるんだけど、美女丸がチートレベルのインパクトだから客席の印象かっさらってるんだよなあ多分。間違いなく全日程の客席にいる誰より最上美女丸に思い入れてる人が演じてるからそのアドバンテージには誰も勝てないよな〜って思う。映画公開が2003年だから下手したら10年以上前からやりたい!って思ってたんですかねゆっくんさん…

カーテンコールで機材トラブルにより緞帳上がらなくなってキャストが一旦はけた後、前に出て!って声が聞こえたって話と創さんのリプライ総合すると幕の前で挨拶するのは下手側はゆっくんさんが先陣を切ったようなんだけど、そういう指示があったのかと思うほど堂々と颯爽と出てきた姿が綺麗でかっこよくて。上手側は黒川さん先導で、遅れてりっちゃんたちメイン組が出てきたので、ほんとにスタッフ判断じゃなかったんだろうなぁ。本当にアクシデントに強い人だなぁと思ったし、そんな人が初日にりっちゃんにアイコンタクトでヘルプ求められたことに一瞬戸惑ってたのめっちゃ尊いなって感じます。アクシデントにはわはわしながら挨拶するりっちゃんの言葉に反応して笑った顔は苦笑混じりだけど美女丸でも素のゆっくんさんでもなくて、あれはたぶん役者早乙女友貴の佇まいだったんだなぁと振り返ってしみじみ。

 

 

 

【11/13】

実は観劇予定じゃなかったんですけど、今日の美女丸さん一幕からフルスロットルで最高です!初日はビジュアルから想像するほどゲテモノ感の出てこない一幕から思いっきりアクセル踏み込んでくる二幕、って盛り上げ方さすがだな〜と思ってたんだけど、今日は一幕の「ゾクゾクしてきちゃったァ♡」がすでに振り切れてて客席の誰よりも本人が一番楽しそうだなって思ってにこにこします。私たちも楽しい。ボルテージ上がりすぎてたのか、あずみに斬られて階段奥に突っ込んでいったのだいぶヒヤッとしたけど這い蹲るのもとてもよかったです。

どこまでボルテージが上がっていっても美女丸が生きた人間の領域を出ることは決してなくて、それが私が美女丸にはらんべさんを感じない一番の理由かなーというようなことを話していた(ノ・ω・ヾ)煮詰まりきったような闇もその果ての純真さも人間でしかないんだよなあ

舞台始まる前から原作のエピソードとはかけ離れてるよ、って教えてもらっていたとはいえ、「返り血に染まってほんとにキレイ」って言う舞台美女丸は自分の血の色が今まで斬ってきた妊婦や母上と同じだって知ってるんだなぁ。原作美女丸は美しいものときたないもの両方に妄執があった結果ああいう出で立ちになったのかなと原作読んだときに思った気がするんだけど、舞台美女丸は過去の飢えの経験から男も女も大人も子どもも全部全部飲み込んでいく渇望の結果としてああなったのかもしれないなぁ。

生まれは変えられないけど生き方は自らの意思で変えられる、があずみにも美女丸にも秀頼にも共通してるテーマだから美女丸をかわいそうだとは思わないんだけど、「あんたもオレと同じだよ」って何度も何度も言う美女丸もあずみのように自分は一人じゃないと思いたかったのかなぁと考えたりもするんだけど、本当にあずみが美女丸と同じだったら美女丸の言う遊びには終わりが来るけどどちらが死ぬか分からないからこそ最高の快感だし、言葉通り生きてるって感じるんだろうなぁって結論に落ち着く。

3日目になってひろきくんのお芝居がさらに良くなってるというか、あの人が公演期間中に目に見えて変わってくるのを見るのが初めてでちょっとびっくりしたんだけど、うきはがしっかりハマってきた気がする。あずみと同じ境遇で育ってきた子なんだな、っていうのをすごく感じる。初演が10年前とはいえ、ひろきくんが本役じゃないってこと自体がすごく珍しいし、続投のあずみと映画版見た時から憧れてた美女丸、ってアドバンテージのある2人に急速に迫ってる感じがするし久々にガツガツしたひろきくん見れてる感じがして好きだなぁ。

りっちゃんは完成度高いところから徐々に上がってくるタイプだけど、やっぱり相手ありきでその速度変わるタイプだからほんと早乙女流のお弟子さんだね、という気持ち( ◜◡◝ )あずみと美女丸ダブルで千秋楽ブーストかかったら私たち死ぬのではないだろうか

そういえば今日の小園くんラストシーンでセリフがあずみとテレコになったり噛んだりしてたんだけど、単純に間違えたというより化け始めてる芝居に頭と体が追い付いてない感じがしてすっごい震えた。うきはやあずみと同じように子どもだった顔が、本当に総大将になってたんだよなぁ今日。お芝居の完成度と役者の成長という話はそれなりに若かったり経験の浅い役者さん見る上ではついて回る議題だとは思うけど、私は初日の感じも思ってたより全然悪くなくていいなぁと感じたから上がっていくさまを見るのは楽しいなぁ。

あと、知人に言われて確認したら本編美女丸の足元草履になってましたね!!!たしか初日は二枚歯ではないものの黒い鼻緒の下駄で、まぁその方がビジュアルは良いけどほんとに下駄でやるのかこの人……って思ったから下駄だったはず。カテコで履き替えるのかな?って思ったらカテコは赤い鼻緒の黒褐色の下駄でした美女丸さんおしゃれ〜〜〜〜〜

杉田劇場覚書

覚書

自分用メモ。

SNSの力(つよい)と自分の記憶(よわい)と写真見て少しずつ穴埋め中。

 

 

【お芝居】
1014「遠州森の石松 閻魔堂の最期」(石松)
1015昼「大江戸喧嘩纏」(蛮外組)
1015夜「花太郎笠」(花太郎)
1016昼「花太郎笠」(花太郎)
1016夜「三浦屋孫次郎」(孫次郎)
1017昼「身代わりカンパチ仁義」(カンパチ)
1017夜「大江戸喧嘩纏」(蛮外組)
1018昼「金太初旅」(七之助)
1018夜「身代わりカンパチ仁義」(松五郎)
1019「遠州森の石松 閻魔堂の最期」(石松)

 

 

【全日程共通+α】
「Money Make Her Smile」
「Uptown Funk/Formation」
「ズッコケ男道」
「罪と夏」
「BANG BANG BANG」
「FANTASTIC BABY」/「BAD COMMUNICATION(1015昼)」/「ガッツだぜ!(1017夜)」


【ゆっくんさんソロ】
1014「乱の舟唄」「島唄」「ブラジル音頭」
1015「赤と黒のブルース」「曼珠沙華」「ブラジル音頭」
1016「未来(あした)」「花」「お祭りマンボ」
1017「ひとり旅〜リンゴ追い分け入り〜」「黒の舟唄」「ブラジル音頭」
1018昼「桃色吐息」「春夏秋冬屋形船」「ブラジル音頭」
1018夜「男人生夢一路」「童神」「Butterfly」
1019「乱の舟唄」「島唄」「Butterfly」


【女子群舞】
1014「Rhythm Of The Night」
1015昼「She Bangs」
1015夜「浮世徒然女舞」
1016昼「Rhythm Of The Night」
1016夜「浮世徒然女舞」
1017昼「Bamboleo」
1017夜「万華鏡」
1018昼「万華鏡」
1018夜「Bamboleo」
1019「浮世徒然女舞」


【座長・奈々さんソロ】
1014「夢芝居(相舞踊)」「風ゆらら(奈々さん)」「夜明けのブルース(座長)」
1015昼「夜桜(座長)」「雪深深(奈々さん)」「また君に恋してる(座長)」
1015夜
1016昼「女人高野(奈々さん)」
1016夜「都会の雀(奈々さん)」
1017昼
1017夜「たまゆら(奈々さん)」
1018昼
1018夜「HOME(座長)」
1019「愛燦々(相舞踊)」「満月(奈々さん)」「どうかお元気で(座長)」


【日替わり色々】
1014「竹とんぼ(僚くん)」
1015「浪漫(ゆっくんさん・ゆうやくん・たくちゃん)」
1016「ケヤキの神(創さん・ゆうやくん・たくちゃん)」
1017「浪漫」
1018「ナカムラ・エレキ音頭(創さん・ゆうやくん・たくちゃん)」
1019「ナカムラ・エレキ音頭」「ケヤキの神」

『露出狂』感想まとめ

舞台感想

すっかり公演も終わってしまった上に、日程が合わずチーム露1度しか観れなかった露出狂。
お目当ては比留役のかっちゃんこと鈴木勝大くんなので概ね満足な10/6の感想まとめ。

 

 

 

一緒のお仕事3回目という言葉以上に、ほんと中屋敷さんってかっちゃん大好きなんだなっていうのがよく伝わってきた配役でしたね。

アフタートークにて、「比留はかっちゃんっぽくないよね」という中屋敷さんの発言があったけど、同時に「かっちゃんの言葉には強制力、人を従わせる力がある」っていう話が出て、私は観劇してそっちの方を強く感じたので中屋敷さんがこの配役にしたのは分かる……って思った。

同じくアフトでかっちゃんの口からサークラという表現が出てきたのは『なるほどなぁ』という感じだったんだけど、それは比留のことをそう表現するかっちゃんは限りなく他の3人の感覚を持ってるのに、比留をああやって演じられるんだなぁということに対しての『なるほどなぁ』であって、その感覚が腑に落ちたということではないんだなぁ。

この戯曲で描かれてるものって、元々オールフィメール、というか『女子高生』であることはかなり重要な要素なんだな、と感じる一方で、かっちゃんの比留の在り方は明らかに男子の中でしか通用しないものだとも思ったし、その根底の部分にあるのは男とか女とか関係ないものなんだけど、今回の高天原高校サッカー部に関しては男同士だから成立して破綻したんだな、って思えるのは完全にかっちゃんの力だと思う。

鈴木勝大という役者さんは感情を爆発させた時の威力が本当に凄まじくて、特に相手を制する意図を持って発せられる声は、客席にいる自分に向けられていないと分かっていてもめちゃくちゃ怖い。過去何度か、事務所舞台でキャパ60〜80くらいの小さな空間でそれを体験した私は、この感情を単純に『怖い』としていたんだけど、中屋敷さんが言った『強制力』というのはまさしくだなぁと思った。

そんなかっちゃんからサークラという言葉が出てしまったから、ああカラオケボックスに一人で通い続けていた比留の気持ちは、今この板の上にいる中できっと中屋敷さんにしか分からないんだろうな〜と思いながら眺めるアフトでした。あの比留の気持ちを、めちゃくちゃ泣き出した比留のことを『面倒くせえ』で終わらせてしまってはいけないと感じるのは、なにも私が女だから、ということではないんだよなぁ。

多分かっちゃんは比留以外の3人と同様に彼が泣いた気持ちが分からない側の人なのではないかな、と思いつつ、だからこそ中屋敷さんはかっちゃん好きなんだろうな、とも思う。信頼感という言葉は適切ではないけど、そんな比留の気持ちが分からなくても比留になれる役者である、という評価をしてるからこそ、中屋敷さんはかっちゃんに比留を預けられるんだろうなぁ。勇気のある人だなぁと思う。

あのアベックのくだりを書ける中屋敷さんは本当に凄いと思っていて。と、いうのもとてもとてもマイルドになってるけど、あれはつまり「2人1組を作りなさい」ということで、更に言うならあれを一瞬の人間関係の構築や破壊として描けるのは、そう言われて溢れたことのある人だけだと思う。これまでにも何度かアフトやイベントで司会をしてる中屋敷さんを見たことがあって、完全にそのイメージでモノを言って申し訳ないんだけど、私の中ではその経験がある人なのかなぁという印象だった。

いじめられてるわけでも、皆と仲良くないわけでもない。だけど2人1組と言われた時に、誰からも真っ先に顔を浮かべてもらえない人。あのポジションは色んな理由で人が入れ替わり立ち替わるけど、一度比留で止まった理由は根幹としてそれなんだと思う。そうなった時の空気感というのは実際に溢れた当事者でないと分からないから、役柄としても中の人としても役者全員に共有されるものではないし、客席にも100%は伝わらないものだと思う。

100%伝わらないのに書くということは、最初から100%に届けようと作られてないものなんだと思う。その感じがあまりにも私の中での中屋敷さんイメージと合致しすぎてて、アフトでいつものピンクパンサー抱いてないだけでこっちが大丈夫かな…って謎の不安を感じるような人なのに、恐ろしいほど自分の感覚を戯曲にしてる人なんだなって感じた。

 

先輩相変わらずですね、と言われていたけど比留は高校に入って決定的に変わっていて、それを示すのがラストシーンだったと思ってるんだけど、バラバラになるという言葉を真に捉えてるのは比留だけだから、あの3人が同窓会で再会してもそこに比留の姿はないんだろうと思うと本当にこわい話だった。面倒だと言われて最後まで目を背けられ続けた比留の涙の理由は永遠に明かされないし、その涙はきっとバラバラになる前の一つだった時には決して流れないものだったのに。

くだらなくて面白い、という分厚いオブラートで包んだこの戯曲の中身が透けて見えてしまったのは、多分良くも悪くもこれが男性版だからで、きっと女性版で見たらもう少し、女子高生特有の箱庭感のようなものを客席が勝手に補うことですっきりした気持ちで見終われたんだろうなぁ。